ゼルダの伝説シリーズは、世界中のゲームファンを長きにわたって魅了し続けてきたアクションアドベンチャーゲームです。
その歴史は
1986年に発売された初代作品
まで遡り、以降新作が出るたびに新たな仕掛けと奥深い物語を生み出し、多くのプレイヤーを
“ハイラルの大冒険”
へと誘い続けてきました。
本記事では、そんなゼルダの伝説シリーズの「正史ストーリー」を、任天堂公式資料の情報やファン考察を参考にしながら、時系列順に紐解いていきます。
それぞれの作品がどのように繋がっているのか、どんな魅力があるのかを掘り下げていきますので、気になるタイトルがある方や、まだプレイしていない作品がある方は
ネタバレにご注意ください。
作品未プレイであれば、プレイ後に本記事に戻って復習するのもおすすめです。
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ゼルダの伝説シリーズの全体像
ゼルダの伝説シリーズと聞くと、毎回同じ主人公「リンク」と王女「ゼルダ」、そして宿敵「ガノンドロフ(ガノン)」の三つ巴を思い浮かべる方が多いかもしれません。
しかし厳密には、それぞれのタイトルごとにリンクやゼルダ姫の存在は時代や設定が微妙に異なり、物語によっては
“前の作品とまったく関係がない”
かのように見えるケースもあります。
そんな作品群を一本の流れとして整理するために、公式資料の『ハイラル・ヒストリア』などでは、大まかな時系列の枠組みが示されています。
特に1998年発売の『時のオカリナ』で物語が複数のルートに分かれ、
- 勇者敗北
- 子供時代
- 大人時代
の3つに枝分かれしていることが大きなポイントです。
そのため、一見「別々の物語」に見える作品群も、実は時系列的にどこに位置するかが整理され、全体的な流れの中で各作品が繋がりをもつことが判明しました。
もっとも、そうした分岐構造を持ちながらも、「ブレス オブ ザ ワイルド」や「ティアーズ オブ ザ キングダム」に関しては公式がいまだに“どの分岐に属するか”をはっきり断言していません。
こうした曖昧さは、逆にファンコミュニティでの考察を活発にし、ゼルダの世界観への関心をさらに高めています。
本記事でも、この複雑な構造をなるべく分かりやすく整理しつつ、各ルートにおける代表的な作品や見どころを網羅していきます。
スカイウォードソード最古の物語
まず、
ゼルダシリーズのスタート地点
として公式に位置付けられているのが、Wiiで2011年に発売された『スカイウォードソード』です。
発売順でいえばかなり後発ですが、物語の時代としては最古とされています。
スカイロフトと女神ハイリア
『スカイウォードソード』の冒頭、舞台は空に浮かぶ島「スカイロフト」。
ここには人々が平和に暮らしており、リンクもその一人。
しかし地上には、女神ハイリアが封印した“終焉の者”と呼ばれる邪悪な存在の影がありました。
やがて地上と天空の因縁が動き出し、リンクと幼馴染のゼルダは壮大な運命に巻き込まれていきます。
本作では、シリーズでおなじみのマスターソードが“女神の剣”から徐々に覚醒してゆく工程や、
ゼルダの正体が女神ハイリアの生まれ変わりである
といったエピソードが描かれ、シリーズの基盤となる“勇者と女神の因縁”が深掘りされます。
終焉の者が発した“呪い”によって、
リンク・ゼルダ・ガノンが永遠に転生を繰り返す
運命づけがなされたという点も大きな特徴です。
時のオカリナ運命を決定づける分岐点
シリーズ全体を理解する上で最も重要なタイトルが、Nintendo 64用ソフトとして1998年に発売された『ゼルダの伝説 時のオカリナ』です。
時空を超える冒険が繰り広げられ、物語の最後に
- リンクが過去へ戻る
- ガノンドロフを倒した未来の有無
などが組み合わさった結果、
時間軸が3つに分かれていく
という仕組みが成立します。
時間を操るオカリナとマスターソード
子供時代のリンクがハイラル城でゼルダ姫と出会い、“時のオカリナ”の存在を知ることから物語は大きく動き出します。
やがてマスターソードを抜いたことで7年後の世界に飛ばされ、青年リンクとしてガノンドロフの野望を阻止すべく冒険を繰り広げることに。
これがいわゆる“3Dゼルダ”の始まりとしてゲーム史に残る傑作となりました。
数々のフィールドやダンジョン、そして名曲の数々は今でも多くのプレイヤーを虜にしています。
3つのルートの概略
- 勇者敗北ルート
リンクがガノンドロフに敗北した場合、ハイラルは闇に落ちてしまい、神々がガノンを封じたものの衰退が進んだ荒廃した世界となります。
ここに初代『ゼルダの伝説』や『神々のトライフォース』などが繋がるとされています。 - 子供時代ルート
リンクがガノンドロフを倒した後、子供の姿に戻って再び平和な時代をやり直す世界。
ガノンドロフは早々に捕縛され、数百年後に別の形で闇が侵食する物語へと繋がります。
『ムジュラの仮面』や『トワイライトプリンセス』などがこのルートです。 - 大人時代ルート
リンクがガノンドロフを倒した結果、その大人の時代自体はリンクがいないまま進んでしまう世界。
神々の判断によってハイラルが海に沈められ、『風のタクト』や『夢幻の砂時計』『大地の汽笛』がここに続いていくとされます。
“勇者敗北”の世界線
まずは、リンクがもし『時のオカリナ』でガノンドロフに敗北してしまったときの未来を見ていきましょう。
ハイラルは深い闇の時代を迎え、魔王ガノンがトライフォースをほぼ手中に収めたとも言われています。
七賢者がなんとかガノンを封印するものの、王国は衰退していき、長い混乱期を経た世界が作品群に反映されているという設定です。
ゼルダの伝説(初代)
1986年発売のファミコン用タイトルにして、ゼルダシリーズの原点です。
後の作品と比べるとシンプルな構成で、
トライフォースが八つに砕かれており、リンクはそれを集めながら、魔王ガノンに囚われたゼルダ姫を助けに行く
という流れになっています。
マップは広大で手探り感が強く、当時のアクションアドベンチャーとしては画期的な自由度を誇りました。
世界観としては既にハイラルは荒廃しており、最低限の町の描写しかなく、モンスターが徘徊する危険な地帯という印象が強いです。
だからこそこの勇者敗北ルートの末端として位置づけられていることが、ある種しっくりくる形で後付けながら確定しました。
リンクの冒険
1987年発売。
初代の直接的な続編として、再びリンクが活躍します。
ゲームとしては
横スクロールアクション+RPG的な経験値システム
を用いており、同時期の他作品に比べても異色。
ストーリーは、
眠りについてしまった別のゼルダ姫を目覚めさせるために、リンクが六つの神殿を巡りトライフォースを集める
という内容になっています。
リンクの“影”がボスとして立ちはだかる「暗黒リンク」の初登場作品でもあります。
雰囲気としては初代よりさらに厳しい世界観で、ハイラル王国は衰退しきった印象があり、“勇者敗北ルート”特有の荒涼感を感じさせます。
神々のトライフォース
1991年、スーパーファミコンで発売された2Dゼルダの金字塔。
古代の封印を破り、闇の世界からガノンが復活しかける事件を軸に物語が進みます。
勇者リンクが「マスターソード」を抜き、闇の世界と光の世界を行き来しながら七賢者の子孫を救い、最終的にガノンを打ち倒してトライフォースを取り戻す流れが見どころ。
マスターソードを再び手にする勇者
という意味では、
「あれ、これが勇者敗北ルートでいいの?」
と混乱しそうですが、公式では
『時のオカリナ』で敗北した後の世界において、ガノンが封印を破って復活した時代
として整理されています。
そのため矛盾を生む部分も若干ありますが、
「敗北しても七賢者の封印によってガノンが一時的に阻止されていた」
という解釈が主流です。
夢をみる島
1993年、ゲームボーイで登場した異色のゼルダ。
物語的には
『神々のトライフォース』で活躍したリンクが、修行の旅の途中で嵐に遭遇し、コホリント島に流れ着く
という繋がり方をします。
島から脱出するために“風の魚”を目覚めさせる必要があるのですが、プレイしていくと「この島は一体何なのか」という幻想的かつ切ない謎に包まれた展開が特徴です。
最終的には
「島全体が夢のような存在だった」
という衝撃のオチへと収束し、物語を通して非常に哀愁漂う雰囲気をもつ作品といえます。
勇者敗北後の世界とはいえ、本編の舞台がコホリント島という閉ざされた空間であるため、本流のハイラルの動向とはやや切り離されている印象を受けるかもしれません。
“子供時代”ルート
『時のオカリナ』においてリンクがガノンドロフを倒した直後、ゼルダ姫の力で子供の時代に送り返された未来が「子供時代ルート」です。
要するに
「ガノンドロフが計画を実行する前に、リンクが幼少期に戻って知らせる」
という形となるため、ガノンドロフは未遂段階でハイラル王家に捕縛され、封印される時代が訪れます。
その後、数百年から数千年経った世界で新たな物語が展開されるのがこのルートのタイトル群です。
ムジュラの仮面
2000年発売、NINTENDO64向けタイトルで、『時のオカリナ』の直接の続編。
リンクは子供時代に戻ったのち、探し物をしている最中に「タルミナ」という不思議な世界へ迷い込みます。
そこでは月が3日後に落ちてくる運命にあり、世界滅亡の危機に瀕しているという絶望的状況。
主人公は「時のオカリナ」の力を使い、3日間を何度もループしながら、呪われた仮面“ムジュラ”の力を封印しようと奔走します。
重苦しく不気味な雰囲気や、住人たちの人生模様が織りなすサイドストーリーの深さは、他のゼルダにはない独特の魅力を放ちます。
子供時代のリンクが主人公でありながら、そのテーマ性は非常に大人びたものになっており、多くのファンが
「トラウマ」
「エモーショナル」
「切なさ」
といった感情を抱く作品です。
トワイライトプリンセス
2006年発売(Wii/GC)のタイトル。
『ムジュラの仮面』の世界から長い年月を経たハイラルを舞台に、リンクが突然“狼”の姿に変えられてしまい、影の世界「トワイライト」に挑むストーリーです。
ゼルダ姫や影の世界の住人ミドナの協力を得ながら、リンクは再びガノンドロフの魔手に立ち向かいます。
グラフィックはリアル調で、前作の『風のタクト』とは打って変わってダークファンタジー色が強め。
光と影のコントラストが描かれ、物語もかなり重厚に展開。
最後にはガノンドロフとの直接対決に加え、ミドナとの別れのエピソードが多くのプレイヤーの心に強く刻まれました。
4つの剣+(Four Swords Adventures)
2004年発売、ゲームキューブ向けタイトル。
リンクが4人に分身する
というゲームシステムにより、マルチプレイ要素を前面に押し出した作品です。
時系列的には本作を子供時代ルートに位置づける見解が公式で示され、風の魔人グフーなどシリーズ独自のキャラクターが登場し、仲間との連携によるダンジョン攻略を楽しむ設計になっています。
この「四つの剣」シリーズはやや外伝的な立ち位置にも見えますが、
『トワイライトプリンセス』より前の子供時代ルートに位置している可能性が高い
とされています。
ストーリー自体は
リンクが4人に分裂して協力してグフーを封印する
という単純な構造ながら、ハイラルの各地で発生する事件をリンクたちが解決していくという流れです。
“大人時代”ルート
『時のオカリナ』でガノンドロフを倒した後の世界がそのまま“大人時代”として進行していくルート。
青年リンクはゼルダ姫によって過去へ返されるため、この時代にはリンクが存在しないまま、王国の歴史が続きます。
やがて「勇者のいない時代」に備えるためか、
神々はハイラルそのものを海へ沈め、結果として海上世界が形成される
という壮大な設定が語られます。
風のタクト
2002年発売、ゲームキューブ向けタイトル。
セル画調のトゥーンレンダリングが鮮烈で、当時は
「見た目が子供向けすぎる?」
という前評判もありましたが、プレイしてみると高い完成度と感動的なストーリーで評価が高まりました。
海に沈んだハイラル
本作の世界では、遥か昔に神々がハイラルを海底に沈めたため、人々は大海原を渡りながら生活しています。
リンクは妹を攫われたことをきっかけに、海賊の少女テトラ(実はゼルダ姫の血統)と出会い、伝説の勇者として再び蘇ったガノンドロフを打倒すべく旅立つ展開。
旅の舞台が「島から島へ船で移動する」形なのも新鮮でした。
物語終盤では封印されていたハイラル城が海底に存在し、ガノンドロフはそこでトライフォースを得ようと画策しますが、リンクとゼルダが協力して撃破。
結果としてハイラルは完全に水没し、王家は「新たな大地」を探しに旅立つ――という結末を迎えます。
夢幻の砂時計
2007年発売(ニンテンドーDS)の作品で、『風のタクト』の直後を描きます。
テトラやリンクが海上の冒険を続けている最中、謎の幽霊船にテトラが連れ去られてしまうところから物語が始まります。
船乗りラインバックと共に「夢幻の砂時計」を手がかりに幽霊船を追いかけるのがストーリーの大筋。
タッチペン操作で海図にメモを書き込み、船を自在に操るなど、DSならではのゲーム性が斬新でした。
大地の汽笛
2009年発売(ニンテンドーDS)。
『夢幻の砂時計』から約100年後、新たなハイラル大陸で築かれた「新ハイラル王国」の物語。
今度は汽車を用いた冒険で、リンクが“勇者のレールマップ”を辿りながら悪しき魔族の復活を阻止していきます。
ゼルダ姫が霊体となってリンクと共闘するシステム
が大きな特徴で、シリーズでもかなり珍しい演出が楽しめる作品です。
世界観自体は明るく、キャラ同士の掛け合いにコミカルさがあり、“大人時代ルートの未来”という重厚さも感じさせつつ、新時代のハイラルの希望が描かれています。
時系列に収まりきらない作品群
ゼルダシリーズには、
「どの時代に位置付けるか」
が公式でも曖昧になっている作品がいくつか存在します。
特に携帯機で登場したタイトルや、無双シリーズなどの派生作品には、時系列に厳密に組み込むことが難しい内容が多いです。
ふしぎの木の実 大地の章 / 時空の章
2001年にゲームボーイカラーで発売された2作同時の作品。
リンクがホロドラムやラボレンヌなど、ハイラルから離れた土地で女神ディンやネールを救うストーリーが中心。
これは『神々のトライフォース』とも繋がる設定があったり、ガノンが最終的に登場したりと複雑で、
“大人時代ルートに置く説”
“勇者敗北ルートに置く説”
などが錯綜していました。『ハイラル・ヒストリア』では「大人時代ルート」と紹介されていますが、細かい点で議論が途切れないタイトルです。
ふしぎのぼうし
2004年、ゲームボーイアドバンスで発売。
小人族“ピッコル”と出会い、
小さくなって世界を探索するギミック
が特徴的な作品。
時系列的には「ハイラル統一戦争の頃」や「四つの剣シリーズとの絡み」が指摘されるなど、比較的“初期のハイラル”とされる場合が多いですが、明確に子供時代ルートや勇者敗北ルートに属すると定義されたわけではありません。
独特の可愛らしさと世界観が魅力で、ファンから根強い人気を持っています。
その他無双系や番外的タイトル
- ゼルダ無双シリーズ
コーエーテクモの「無双」スタイルとゼルダ世界がコラボした作品群。
オリジナルストーリーが展開されるため、正史とはほぼ別扱い。 - リンクのボウガントレーニング
『トワイライトプリンセス』の世界観を流用したシューティング的ミニゲーム集で、ストーリー要素は薄い。 - ケイデンス・オブ・ハイラル
『クリプト・オブ・ネクロダンサー』とのコラボ作品で、リズムアクションローグライクにゼルダが合体したスピンオフ的タイトル。
これらの作品は公式時系列の外側、あるいは並行世界的な位置づけとされることが多く、本記事の「正史ストーリー」としては踏み込みません。
ブレス オブ ザ ワイルド&ティアーズ オブ ザ キングダム新たな世界観
2017年にNintendo Switch(およびWii U)で発売された『ブレス オブ ザ ワイルド』は、シリーズの既存の流れを大きく変えました。
続く2023年発売の『ティアーズ オブ ザ キングダム』とあわせて、従来のどのルートにも当てはまらない、あるいは
すべてのルートが収束した未来
ではないかと考察されています。
公式も
シリーズの最も後ろの位置
とは述べつつ、確定的な解説は避けています。
ブレス オブ ザ ワイルド
100年前の厄災ガノンとの戦いに敗れて眠りに就いたリンクが蘇生し、荒廃したハイラルをオープンワールド形式で再び旅するという革新的タイトル。
広大なマップを自由に動き回り、崩壊寸前のハイラル王国を再建する過程で、ゼルダ姫との因縁、四英傑の過去、シーカー族の古代技術などが徐々に紐解かれます。
シリーズの要素を活かしつつ、物理演算や自由な攻略順が取り入れられたことで、世界的にも非常に高い評価を得ました。
ティアーズ オブ ザ キングダム
『ブレス オブ ザ ワイルド』の数年後を描く直接の続編。
ゾナウ族という新たな古代文明や、“龍化”という衝撃的な現象が加わり、空と地下という二重構造のマップが追加されました。
ガノンドロフが封印から目覚めたことでハイラルが再び危機に陥り、リンクは右腕を失いながらも“ウルトラハンド”などの新能力を得て冒険を再開。
ゼルダ姫も想定外の時空移動を経験し、過去の王国や秘石の謎に迫るという流れです。
ストーリー面では、BOTWからさらに“神話的”要素が強まり、ハイラル王家の起源に迫るような回想も含まれます。
とはいえ公式は依然として「どのルートが正解」かを明示していないため、ファンによる考察が続いている状態です。
多くのプレイヤーは
「要素的に全部のルートが混ざっている」
「最終的に一つに収束した超未来」
といった解釈をすることが多いようです。
共通するテーマ繰り返される運命
シリーズを通じてリンク、ゼルダ姫、ガノンドロフという三者は同一人物ではなくとも“魂の輪廻”のように転生を繰り返し、何度も“勇者と姫と魔王”の構図が立ち上がります。
『スカイウォードソード』で終焉の者が残した呪いが、シリーズ全体の“宿命的な繰り返し”の根拠とされており、これこそがゼルダの大きな魅力の一つだといえます。
リンク=勇気を象徴する存在
緑の服を纏い、無口でありながら確かな意思と行動力をもつ。
作品ごとに年齢や細かい設定は違えど、最終的には世界を救うヒーローとしての資質を示します。
ゼルダ姫=知恵を司る王女
ハイラル王家に連なる姫。
時には魔術的な力を持ち、ときには別人の姿で暗躍するなど、作品により役回りは変わりますが、その聡明さと慈悲深さは共通しています。
ガノンドロフ(ガノン)=力のトライフォースを求める魔王
人間形態のときは「ガノンドロフ」、獣形態のときは「ガノン」。
再三にわたり封印されても復活し、あらゆる時代で世界征服を狙う執念深い存在。
“終焉の者”の呪いに最も深く結びついているとされます。
冒険、謎解き、物語の奥深さゼルダの魅力
時系列を整理してみると、まるで大河ドラマのように作品同士が繋がっていることが分かります。
しかしゼルダの魅力はストーリー面だけではありません。
それぞれの作品が持つアクション、謎解き、キャラクター描写などのゲーム的魅力も非常に高く、30年以上にもわたって多くのファンを惹きつけ続けています。
- 探索と発見の楽しみ
フィールドをくまなく歩き、草を刈り、岩を壊し、隠し通路を探す。
シリーズを問わずゼルダらしさを感じる醍醐味です。
『ブレス オブ ザ ワイルド』ではその探索要素がさらに強化され、オープンワールドの自由度が絶賛されました。 - 謎解きとアイテム活用
ダンジョンの仕掛けを解くとき、作品ごとに獲得する新アイテムが攻略の鍵となるのが恒例です。
弓矢やブーメラン、フックショットなど馴染みあるものから、タイトルによってはユニークなアイテムも追加されます。
こうした謎解きの快感も、ゼルダシリーズに欠かせない要素です。 - キャラクターと世界観の独自性
リンクやゼルダだけでなく、ミドナ、シーク、四英傑など作品ごとに個性的なキャラが登場し、サイドストーリーも充実しています。
神話的な背景があるせいか、一人ひとりの背景設定も奥深い場合が多く、ファンアートや考察が盛り上がる土壌になっています。 - 繰り返される“勇者伝説”
「同じようで毎回違うリンクとゼルダ」
の構図が、“リンクとして冒険する感覚”を常に新鮮に保ってくれます。
シリーズを重ねるほど、新作でどのように因縁が描かれるかが楽しみになるのです。
日常にも忍び寄る小さな“危機”プロパンガス料金の話
ゼルダの世界はたびたび滅亡の危機に見舞われてきました。
リンクとゼルダ姫がいなければ、今頃ハイラルはガノンに支配されていたことでしょう。
もっとも、私たちの日常には大魔王のような分かりやすい“悪”こそ存在しないかもしれませんが、
気づかないうちに家計を圧迫するガス料金の値上げ
といった“小さな危機”は潜んでいるかもしれません。
わたしの知人も、
「プロパンガスの料金がいつの間にか上がっていた」
と嘆いていましたが、「エネピ」という比較サービスでガス会社を変えたところ、思った以上の節約ができたそうです。
ゼルダでいう
「こっそり忍び寄る魔王の呪い」
に比べればスケールは小さいものの、放置すれば家計が崩壊するかもしれない危機とも言えます。
もし
「自宅のガス料金が高いかも?」
と心当たりがある方は、サクッと比較してみるとすぐ結果が分かります。
大冒険こそ不要ですが、ちょっとした“勇者の行動”が身近な問題を解決してくれるかもしれません。
>>ガス代が高すぎる!ガス料金の比較チェックはコチラの記事から
ブレス オブ ザ ワイルド以降の曖昧な時系列とファン考察
前述したように、『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』は、公式が従来のどのルートとも明言しておらず、ただ「時系列の最後」であることを示唆しています。
ゲーム中には歴代作品を想起させるアイテムやモチーフが大量に散りばめられているため、
すべての時間線が融合した超未来説
も濃厚です。
しかし、あくまでも公式に確定されたわけではなく、ファンが自由に想像できる余地が残されているのが現状です。
ゾナウ族と龍化
特に『ティアーズ オブ ザ キングダム』で登場したゾナウ族や、“秘石”を利用した龍化という概念は前代未聞の設定でした。
龍化した者は二度と元の人間に戻れない
という悲劇性もあり、物語のクライマックスではゼルダがその道を選ぶ展開が深い衝撃を与えています。
シリーズの既存の枠を超える超常現象が登場したことで、
「この技術や魔術はどの時代から伝わったものなのか?」
という考察が尽きません。
モチーフの再集結
BotW~TotKには、『スカイウォードソード』の女神像や『トワイライトプリンセス』の面を連想させる要素、『風のタクト』の海を思わせる島々など、歴代ファンにとって懐かしい意匠がたびたび現れます。
それぞれが“どのルート”を示唆しているとも捉えられ、結果
「もはや全部まとめて回収している世界なんじゃないか」
という見解が盛り上がっています。
次回作への期待と未回収の謎
ここまで多くの作品の時系列を辿りましたが、ゼルダシリーズはまだ終わる気配がありません。
今後も新作や外伝が出るたびに設定が追加され、あるいは改変されていく可能性は十分あります。
そのため、いくつかの
「未回収の謎」や「今後に期待されるテーマ」
がファンの間で挙がっています。
- ゾナウ族のさらなる詳細
『ティアーズ オブ ザ キングダム』でいくつかの新事実が示唆されましたが、それでもまだ曖昧な部分が多く
「なぜ衰退したのか」
「どれほどの技術を有していたか」
などが気になるところです。 - ブレス オブ ザ ワイルド以前の100年間
英傑たちがガノンと戦い敗北を喫した経緯は回想シーンで断片的に語られますが、プレイヤーとしてはその詳細をもっと見たいという声が絶えません。 - 時空・多元世界のさらなる拡張
『時のオカリナ』で3本に分岐した時空が、その先で何かしらの合流をしているのか、もしくはまだ他にも分岐があるのかなど、新作での新解釈が待たれるところです。 - 各種族の歴史
リト族、ゴロン族、ゾーラ族など、ハイラルを彩る種族も作品によって勢力の盛衰が描かれ方が違います。
オープンワールド化により、さらに民族ごとの歴史が深掘りされる可能性があります。
これらの謎が今後どのように解決、あるいは新たな形で提示されるかはわかりません。
しかし、ゼルダシリーズが長い歴史を辿る中で常に新要素と旧要素を組み合わせてきたように、次回作でもプレイヤーにとって意外な切り口で世界が広がっていくことが期待されます。
ゼルダという“神話”を読み解く楽しみまとめ
- 最古:『スカイウォードソード』
→ 女神ハイリアとマスターソードの誕生、終焉の者の呪い - 分岐点:『時のオカリナ』
→ リンクが青年期と子供期を往復しながらガノンドロフを封印するが、結末で3つの世界線に派生 - 勇者敗北ルート作品
→ 『ゼルダの伝説(初代)』や『リンクの冒険』『神々のトライフォース』『夢をみる島』など。ハイラルが衰退気味の荒廃した世界観 - 子供時代ルート作品
→ 『ムジュラの仮面』『トワイライトプリンセス』『4つの剣+』など。ガノンドロフが幼少期に捕縛された後の未来。ダークな雰囲気が強め - 大人時代ルート作品
→ 『風のタクト』『夢幻の砂時計』『大地の汽笛』。海に沈んだハイラルの後継として島々や汽車の世界が広がる - どのルートにも属さない? 新世界観
→ 『ブレス オブ ザ ワイルド』『ティアーズ オブ ザ キングダム』。古い伝承すべてを内包した可能性があり、“収束した未来”とも解釈される
こうした大きな流れを追ってみると、ゼルダの伝説シリーズはまさしく
神話的な多層構造
をもった作品群と言えます。
作品ごとに時系列を意識してプレイするのも良いですし、あえて発売順にプレイしてシリーズの進化や変化を体感するのも面白いでしょう。
あるいは単純に「好きなタイトルから始める」のでも問題ありません。
どんな順番で遊んでも、いずれは「この物語はあの作品と繋がっているのか」と気になり、結果としてシリーズ全体に興味を抱くファンが多いように感じます。
結び
長い歴史を誇るゼルダの伝説シリーズは、一見どの作品も独立して遊べるゲームとして仕上がっています。
しかし少し掘り下げてみると、それぞれの作品が時系列や設定を通して密接に繋がっている点が見えてくるのが大きな醍醐味です。
とりわけ『時のオカリナ』がもたらした時間分岐はシリーズ全体を整理する枠組みとなり、さらに近年では『ブレス オブ ザ ワイルド』と『ティアーズ オブ ザ キングダム』という“すべてを内包した未来”とも解釈できる作品が加わり、ファンの想像力をかき立て続けています。
もしこれを機にゼルダの伝説を初めてプレイする方がいるなら、ぜひ興味をもった作品から手を伸ばしてみてください。
2Dが好きなら『神々のトライフォース』や『夢をみる島』、3Dの古典を味わうなら『時のオカリナ』、最新のオープンワールドの凄さに触れたいなら『ブレス オブ ザ ワイルド』。
いずれも異なる魅力があり、遊ぶほどに「ゼルダの伝説はやっぱりすごい」と思えるはずです。
また、ここまでハイラルの壮大な歴史を追いかけてきて、日常の暮らしにも目を向けるきっかけとしてガス料金の話を差し挟みました。
ハイラルのように危機が迫っているわけではなくとも、気づかないうちに大変な状況になる例はいくらでもあるもの。
大げさな騒ぎに発展する前に対処しておくのが、小さな勇者の賢い行動ともいえるでしょう。
ゼルダを愛する多くの人が今後も新たな物語を待ちわびるように、私たちの現実世界もまた新しい発見や課題を見つけながら、少しずつ前進しています。
ゼルダの伝説の正史ストーリーは終わらない神話であり、私たち自身の日常もまた終わらない冒険。
ハイラルの世界に触れることで、きっとあなたの人生にも新しいインスピレーションがわくのではないでしょうか。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
それでは、あなたの“冒険”が実りあるものとなりますように――
ガス会社を変更する際は地域や契約内容により異なる場合があります。詳細は下記の記事をチェックしてみてください。