こんにちは!
今日は私の大好きな名作RPG『ゼノギアス』について、あますところなく語りたいと思います。
「知らないけど聞いたことはある」
「途中で挫折した」
「リメイクを今か今かと待っている」
という方に向けて、この複雑怪奇で奥深い物語の全容をお届けします!
スクウェア(現スクウェア・エニックス)が1998年に発売した『ゼノギアス』は、今なお熱烈なファンを持つPlayStation用RPGです。
この記事では、ネタバレ全開で物語を解説しながら、制作背景や哲学的テーマ、キャラクターたちの複雑な関係性まで深掘りしていきます。
朝の満員電車で『ゼノギアス 完全攻略本』を読みふけっていた青春時代を思い出しつつ(周りの視線なんて気にしない!)、25年以上経った今だからこそ見えてくる本作の魅力をお伝えします。
長い記事になりますが、コーヒーでも飲みながらゆったり読んでいただければ嬉しいです♪
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『ゼノギアス』はなぜこんなに特別なの?
まず最初に、この作品を一言で表すなら
- 哲学
- 宗教
- SF
- ロボット
- 輪廻転生
- 多重人格
をミックスした"全部乗せラーメン"です!
普通こんな組み合わせだとグチャグチャになりそうなものですが、これが妙にしっくりきているから不思議。
息子の残したカレーとシチューとハンバーグを全部鍋に入れたら意外と美味しかった…
みたいな奇跡が起きている感じでしょうか(実際にやったことありますよ、姑に見つかって軽く絶縁状態になりましたが)。
『ゼノギアス』がカルト的な人気を誇る理由はこんな感じです:
- 深すぎる哲学的テーマ:ニーチェやユングの思想がふんだんに盛り込まれていて、「なるほど、わからん!」と唸ること必至。大学の哲学科に入った気分が味わえます。
- ロボット×ファンタジー×SFの異色ミックス:剣と銃とロボット(ギア)が入り乱れるバトル。会社の飲み会で「好きなRPGは?」と聞かれて「ゼノギアス」と答えると、玄人感が出ます。
- ディスク2の謎演出:後半がほぼ「テキストを読むだけ」という衝撃展開。通勤電車で居眠りしていたら乗り過ごしたときのような「え?もう終点?」感覚を味わえます。
- 25年経っても語り継がれる情熱:息子がYouTubeでフォートナイトの実況を見る横で、私は「ゼノギアス 考察」動画を見る…そんな世代を超えた魅力があるんです。
〜宇宙船墜落から始まる1万年の悲劇〜ゼノギアスの物語を徹底解説!
遙か昔の出来事デウス暴走とエルドリッジ墜落
『ゼノギアス』の物語は、なんと1万年以上前から始まります。
「むかしむかし、あるところに…」じゃなく「むかしむかし、宇宙船エルドリッジが墜落して…」という斬新な導入です。
宇宙船エルドリッジに搭載された超兵器「デウス」が暴走し、船長は自爆コマンドを発動。
未開の惑星に墜落して乗員はほぼ全滅、生き残ったのは少年アベルだけでした。
アベルは「ゾハル」という装置に接触し、その「母を求める強い願い」によって二人の女性(エレハイム原型とミァン)が生まれます。
この出来事がその後の1万年にわたる人類の運命を決定づけることになるんです。
つまり、この惑星の人類は「デウスを修復するためのパーツ」として存在していたという衝撃の事実!
私も会社の上司に「君は単なる歯車だよ」と言われたことがありますが、『ゼノギアス』の人々は文字通り「神を修復するための部品」なんですから、私の悩みなんてカスみたいなものですね…(涙)
創始暦9999年主人公フェイの旅が始まる
さて、物語の舞台は一気に1万年後に飛びます。
のどかな村ラハンで暮らす記憶喪失の青年フェイ・ファン・ホーガンが主人公です。
ある日、村が謎のギア(巨大ロボット)の戦闘に巻き込まれ、フェイは黒いギア「ヴェルトール」に乗って村を守ろうとします。
が、操縦ミスで村は壊滅…。
「ごめん、初めてだったんだ〜」じゃすまない大惨事です。
私も引っ越し直後に洗濯機のホースを誤接続して階下に水漏れさせ、マンション管理人さんに殺意向けられましたが、フェイはもっとヤバい。
引っ越し先を失い、自責の念とともに旅立つことになります。
そして彼は旅の中で、赤毛の少女エレハイム・"エリィ"・ヴァン・ホーテンと出会います。
彼女は「ゲブラー」という謎の高等技術集団の所属。
敵側のはずなのに、なぜかフェイに惹かれていくんです。
夫と初めて会ったのも敵対的状況でしたね。
会社の部署対抗フットサル大会で、相手チームの彼に思いっきりタックルしてしまい…(あ、話がそれました)。
地上世界の複雑な勢力図
この世界には主に以下のような勢力が存在します:
- アヴェ王国:陽気な盗賊バルトの故郷で、シャーカーン宰相が実権を握っています。
- キスレブ帝国:工業力に優れ、ギア闘技場で有名。亜人リコはここの闘技場チャンプでした。
- エトス教会:表向きは宗教団体ですが、裏では人体実験を行う闇組織。二丁拳銃の神父ビリーが所属しています。
- ソラリス帝国:空中都市に住む特権階級。地上の人々を「ラムズ」と呼び見下しています。
まるで会社の組織図みたいに複雑ですが、実は全部「ソラリス」という空中都市がコントロールしていたんです。
職場の派閥争いも裏で繋がってるんじゃ…
という疑惑を抱いたことがある私には、妙にリアルに感じられる設定です。
ソラリス潜入明らかになる恐ろしい真実
物語は「ソラリス」という空中都市への潜入パートで大きく動きます。
そこでフェイと仲間たちが目にしたのは、あまりにも恐ろしい光景…。
地上から回収した人々が人体実験の素材にされ、「ソイレントシステム」という名の食料加工システムまで存在していたのです。
まさに「人間牧場」。
会社の社食で「今日のメニュー、なんか変…」と思った日があるけど、これに比べたら可愛いものです。
ソラリスを実質支配していたのは「ガゼル法院」という長老会議と皇帝カインで、彼らは何千年も生き続ける存在でした。
彼らの目的は「デウスを復活させること」。
そして科学者カレルレンという野心家が「神になる」ため暗躍していたんです。
これらの衝撃的事実を知ったフェイは、抑圧していた自分の別人格「イド」を解放。
制御不能になった彼は、ソラリスを破壊しつくします。
うちの息子がゲームに負けて部屋を荒らすのとは比較にならないレベルの大爆発です!
ディスク2紙芝居的展開の真相
ゲームのディスク2に入ると、突如として「キャラクターが椅子に座ってただ喋るだけ」という異色の展開に。
RPGあるあるの「森を探索」「村人と会話」といった要素が激減し、「ほぼ小説」状態になります。
私も夕食の支度をサボって電子レンジでチンするだけの日があるように、開発チームも時間とリソース不足で「とにかく話を進めよう!」と割り切ったのかもしれません。
でも不思議なことに、この「紙芝居スタイル」が独特の没入感を生み出しています。
ソラリス崩壊後、フェイは昏睡状態に陥り、仲間たちは崩壊していく世界で必死に活動します。
フェイの内面世界では、別人格イドとの統合が行われ、目覚めた彼は「完全な自分」として復活。
ギアも「白のゼノギアス」へと進化します。
これ、子育てで疲れ果てた後に「もう無理!」と思っていたら、突如として第二の力が湧いてきて「よし、もう一回頑張ろう!」ってなる瞬間にちょっと似てるかも。
(ただし私の場合、ギアは進化せず、ただカフェインが効いてくるだけですが)
最終決戦デウス復活と世界の真実
クライマックスでは、カレルレンによってデウスが復活。
さらにミァンはエリィの身体を乗っ取り、デウスとの融合を図ります。
フェイと仲間たちは最後の戦いに挑み、彼はゾハルという装置を通じて「波動存在」と対話。
この世界の全ての真実を知ります。
結果として
- デウスが破壊される
- エリィがミァンの支配から解放される
- 人類は初めて「神の支配」から自由になる
デウスという「神」が崩壊し、世界に新たな可能性が生まれる…
というのが結末です。
まるで上司に「もう会社辞めて独立します!」と宣言するような、爽快感あふれるエンディングですね!(私はまだ言えてませんが)
キャラクター解説実は全員が1万年の歴史の歯車
『ゼノギアス』のキャラクターは複雑な運命で結ばれています。
ここでは主要キャラクターの関係を簡単に整理してみましょう。
フェイ・ファン・ホーガン
一見普通の青年ですが、実は多重人格を持っており、別人格「イド」は破壊衝動の塊。
彼は1万年前にアベルという少年から続く「接触者(コンタクト)」の転生体でした。
精神統合を経て初めて「本当の自分」に目覚めます。
朝の通勤ラッシュで「今日も仕事か…」と思う私の人格と、週末「さあ思いっきり遊ぶぞ!」と化ける別人格がある意味似てるかも…でもフェイほど極端じゃないです!
エレハイム(エリィ)
ゲブラー所属の赤毛の少女。
数千年にわたり転生を繰り返し、フェイと運命的に惹かれ合う存在。
「エレハイム」という名前には深い意味があり、波動存在が創り出した分身体です。
私も夫と出会ったとき「どこかで会ったことがある」と感じたけど、「前世からの因縁」じゃなくて「幼稚園が同じだった」という平凡な理由でした…。
ミァン
不死に近い存在で、常に「女性から女性へ」と乗り移りながら生き続け、デウス復活のために人類を操ってきました。
エリィの対存在であり、母性の象徴でもあります。
うちの姑に「家のルールはこう」と微笑みながら支配される感覚が、ミァンの恐ろしさを理解する助けになりました(冗談ですよ、姑さん、もし読んでたらごめんなさい!)
カレルレン
過去500年生き続けてきた科学者で、かつて愛した「ソフィア」を失った後、「神になること」を目指すようになりました。
「人間の可能性」を否定する悲しい天才です。
転職サイトを見ながら「次の会社こそは!」と夢想する私の気持ちを極端にした人、それがカレルレンです(笑)。
ディスク2の開発背景なぜあんな演出になったのか?
『ゼノギアス』が
途中から紙芝居になる
という特殊展開を迎えたのには、当然ながら裏事情があります。
当時のスクウェアは『ファイナルファンタジーVII』に主力を投入しており、『ゼノギアス』チームは比較的若いスタッフで構成されていました。
高橋哲哉ディレクターはインタビューで
「予算と時間の制約の中、物語を完結させるためには、あの演出しかなかった」
と語っています。
締め切りに追われてグダグダのレポートを提出した学生時代を思い出しますが、彼らは「とにかく作品を完成させる」という執念で最後まで走り切ったんですね。
そして皮肉なことに、この「紙芝居方式」が独特の魅力を生み出し、作品に深みを与えています。
トリビア&こぼれ話ファンなら知っておきたい雑学
名曲ぞろいのサウンドトラック
作曲家・光田康典氏による音楽は『ゼノギアス』の大きな魅力の一つ。
特にエンディング曲「SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~」は泣けます。
子どもを寝かしつけた後、イヤホンで聴きながら「あの頃は自由だったな…」としみじみする曲です。
北米版の規制
宗教的表現が強いため、北米版では一部の用語が変更されました。
「神」や「ヤハウェ」といった言葉が別の表現に言い換えられています。
まあ、姑の手前「ちょっと太った?」を「最近お肌ツヤツヤだね」と言い換えるようなものでしょうか(例えが悪くてすみません)。
『ゼノサーガ』『ゼノブレイド』との関係
高橋哲哉氏はその後『ゼノサーガ』『ゼノブレイド』シリーズを手がけていますが、版権の問題で直接の続編ではありません。
「精神的続編」という位置づけです。
夫が転勤で変わった職場で「前の会社のやり方を踏襲したい」と思っても壁にぶつかるように、新しい会社での制約はあったのでしょう。
2025年3月時点での展望リメイクの可能性は?
2025年3月現在、『ゼノギアス』のリメイク発表はありません。
しかしファンの熱意は衰えず、SNSでは「#ゼノギアスリメイク希望」というハッシュタグが定期的にトレンド入りするほど。
リメイクするとなると、ディスク2の構成をどうするか、という大きな課題があります。
「紙芝居部分を全てゲームとして作り直す」となると膨大な予算が必要ですが、「このままでは新規プレイヤーに受け入れられないのでは?」という不安もあります。
子どもの学校の制服を買い替えるか迷うような「お金はかかるけど、いずれ必要になる投資」というジレンマがスクエニにもあるのでしょう。
私たちファンは「絶対買うから作って!」と言い続けるしかありません。
『ゼノギアス』が問いかける哲学的テーマ
最後に、本作の核心的テーマについて考えてみましょう。
この作品は単なるRPGではなく、深い問いかけを含んでいます:
- 人間は神の道具なのか、それとも自分の意志で生きるべきか? 夫の実家に同居中の私にとって「自分の意志で生きる自由」の重みが身に染みます(冗談ですよ!)
- 別人格という"影"と向き合い、自分を受け入れることの大切さ 会社の「仕事モード」と家庭の「母親モード」の切り替えに悩む私にも刺さるテーマです。
- 運命と輪廻を超えた先にある、真の愛の可能性 「なぜあの時、あんな人と結婚したんだろう…」と思うこともありますが(また冗談です!)、フェイとエリィの物語は「何度でもあなたを選ぶ」という究極の愛を表現しています。
25年経っても色褪せないゼノギアスの魅力まとめ
『ゼノギアス』は、一度プレイしただけでは全容を把握しきれない奥深さを持つ作品です。
複雑な設定と哲学的テーマが融合した「全部乗せラーメン」は、今なお多くのファンを魅了し続けています。
発売から25年以上経った今でも、YouTube実況や考察サイトが次々と生まれ、新たなファンが増え続けているのは、この作品の魅力が普遍的なものだからでしょう。
もし今からプレイするなら、ディスク2の紙芝居パートも含めて、じっくりと味わってください。
残業続きの週末に冷蔵庫の残り物でなんとか一品作るように、限られたリソースで最高の物語を届けようとした開発陣の情熱が、そこには詰まっています。
そして、
「自分の意思で生きる自由」
「愛する人と共に歩む尊さ」
というテーマは、過去から現在、未来へと語り継がれる普遍的なメッセージだと思います。
最後に、もしスクエニの方がこの記事を読んでいたら…お願いします!
リメイク作ってください!
私、発売日に絶対買います!
通勤電車の中でもプレイします!
夫に怒られても構いません!
息子にも「ママの青春のゲームだから邪魔しないで」と言い聞かせておきますから!!
…というわけで、長文読んでくださってありがとうございました。
明日も1時間の通勤電車の中で「ゼノギアス サントラ」を聴きながら、デウスに支配されない自分の人生を夢見る私なのでした。