こんにちは!
家事と育児と会社勤めの合間をぬって、今日もキーボードを叩いております。
実は先日の通勤電車で『ゼノブレイド3』をクリアしまして、もうね、涙が止まらなかったのよ。
隣の席のサラリーマンが心配そうに見てたわ(笑)。
そこで今回は、ゼノシリーズの壮大な物語を時系列順に整理してみたいと思います。
神との対立、輪廻転生、ゾハルの謎…
考えただけで頭がクラクラしてきますが、混沌とした世界観をできるだけ分かりやすく解説していきますね!
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四半世紀続く壮大なSFファンタジーゼノシリーズって何?
1998年の『ゼノギアス』から始まり、『ゼノサーガ』三部作、そして『ゼノブレイド』シリーズへと続く壮大なゲーム群。
もはや四半世紀の歴史があるんですよ。
すごくない?
私がまだ長崎の実家にいた頃に始まったシリーズが、今や息子と一緒に楽しめるようになるなんて感慨深いものがあります。
このシリーズに共通するのは
- 神と人間の対立
- 輪廻と因果
- ゾハルという無限エネルギー
- 運命への抗い
というモチーフ。
シリーズを通して、これらのテーマが深く掘り下げられていきます。
大きく分けると以下の3系統になります:
- 『ゼノギアス』(1998年、スクウェア→現スクウェア・エニックス)
- 『ゼノサーガ』三部作(2002~2006年、バンダイナムコ)
- 『ゼノブレイド』シリーズ(2010年~、任天堂)
それぞれ発売元も違うし、直接的なストーリーの繋がりは少ないんですが、モチーフや世界観に通底するものがあって、それがファンの考察欲を刺激するんですよね。
まるで電車の乗り換えみたいに違うレールに乗りながらも、同じ駅(テーマ)に向かって走っているような…
あ、またついつい比喩が過ぎました(笑)。
1万年の因果と"神"への反逆ゼノギアス
基本設定デウスとゾハルの謎
『ゼノギアス』は1998年にPlayStationで発売された作品で、当時としては非常に複雑なSF・宗教的要素が詰め込まれたRPGでした。
息子に「お母さんが学生の頃のゲームなんだよ」と見せたら「グラフィックが古い!」って言われてガッカリしましたけどね(笑)。
物語の核心は、宇宙船エルドリッジ号の墜落から始まる惑星での人類史と、"神"デウスとの対立です。
主人公フェイとヒロインのエリィが何度も転生を繰り返しながら、デウスによる支配からの解放を目指します。
1万年のループと転生ドラマ
エルドリッジ号には軍事兵器の「デウス」と無限エネルギー装置「ゾハル」が積まれていたんですが、デウスが暴走して惑星に墜落。
デウスはゾハルの力を使い、自らを復活させるために人類を"部品"として利用する計画を実行します。
一方、墜落時に生き残った少年アベルはゾハルと接触して「エレハイム(エリィ)」という存在を生み出し、このアベルとエリィの魂が何度も転生を繰り返すことになります。
これが本編の主人公フェイとヒロインのエリィへと繋がっていくんですね。
説明するだけでもこんがらがってきますよね。
夫に物語を説明しようとしたら「お前、何を言ってるんだ?」って顔をされました(笑)。
でも、このややこしさがゼノギアスの魅力なんです!
クライマックス輪廻からの解放
後半では、フェイが自らの人格統合を果たし、デウスに挑みます。
エリィはデウスに取り込まれそうになりますが、フェイの覚醒によって救出され、二人でデウスを破壊。
1万年にわたる輪廻の鎖から解放されたラストシーンは感動的でした。
当時のプレイヤーは、ディスク2以降がややダイジェスト形式になったことに不満を持ちましたが、その未完成感が逆にファンの想像力を刺激したんですよね。
私も「もっと見たかった!」と思いつつ、同時に「この余韻がいいんだよな…」と複雑な気持ちになりました。
銀河規模で展開される"神話"ゼノサーガ
ゼノサーガ三部作の位置づけ
2002年から2006年にかけてPS2で発売された『ゼノサーガ』は、「ゼノギアス」の精神的前日譚と言われています。
設定や世界観は再構築されていますが、同じようなテーマを持つパラレルワールド的な関係です。
タイトルは3部作構成で、副題がニーチェの哲学書にちなんでいるのが特徴。
- エピソードⅠ 意志のあるところに道は開ける
- エピソードⅡ 善悪の彼岸
- エピソードⅢ ツァラトゥストラはかく語りき
という具合です。
息子が「ママ、難しい名前だね」と言うので「将来、哲学の授業で出てくるかもよ」と言ったら「えー、勉強になるの?」と渋い顔をされました(笑)。
物語の核心KOS-MOSと永劫回帰
舞台は地球(ロストエルサレム)が失われた遥か未来の銀河。
人類は星間連邦を築いていますが、「グノーシス」という異形生命体に脅かされています。
主人公は科学者シオン・ウヅキと彼女が開発した戦闘用アンドロイド"KOS-MOS(コスモス)"。
二人を中心に、「ゾハル」や「U-DO」といった神的存在が絡む壮大なSF叙事詩が展開されます。
最終的には黒幕ウィルヘルムの「エターナルリカレンス(永劫回帰)」計画が明らかになります。
これは世界が崩壊するたびに時間を巻き戻して同じ歴史を繰り返すという計画。
「人類を守るためには必要」
という理由もあれば、
「そんな閉じた世界は真の未来ではない」
という反対意見もあり、ここで"神の思惑と人間の意志"というテーマが浮き彫りになります。
シオンたちはウィルヘルムの計画に抗い、KOS-MOSが自ら犠牲になってゾハルを封印。
銀河の崩壊を回避し、人類は失われた地球を探す旅へ出るというラストを迎えます。
...と書いているうちに思い出したのですが、三部作でストーリーが完結したのは良いものの、当初は「6部作になる」と言われていたんですよね。
そのため「エピソード4~6」の内容や、地球への帰還、KOS-MOSの再起動といった要素は未回収のままなんです。
15年以上経った今でも、ファンは「続きが見たい!」と願っています。
私も含めて(笑)。
巨神と機神から始まる世界ゼノブレイド
神との対峙初代ゼノブレイド
2010年にWiiで発売された『ゼノブレイド』は、広大なフィールドとシームレスなバトルが特徴のRPGでした。
息子が「マップが広すぎる!」と驚いていたのが印象的です(笑)。
舞台は巨神(Bionis)と機神(Mechonis)という2柱の神が相打ちになって停止した巨大な死骸の上。
人類(ホムス)やノポン族は巨神側に、機神兵は機神側に住んでいます。
主人公シュルクは未来を予知できる剣「モナド」の使い手。
最初は機神兵への復讐を目的に旅立ちますが、やがてモナドの正体や神ザンザの思惑が明らかになります。
ザンザは世界を周期的に滅ぼしては再生する"神"で、人々の命を糧にしていたのです。
シュルクたちはザンザを倒し、神なき世界を選択。
自らの未来を切り開く道を残すという、非常に"ゼノ的"な結末を迎えます。
通勤電車でこのエンディングを迎えた時は、泣きそうになるのを必死で堪えました。
40代のおばちゃんが朝からゲームで泣いていたら、周りの人は引くでしょうからね(笑)。
雲海の世界とクラウスの真実ゼノブレイド2
2017年にSwitchで発売された『ゼノブレイド2』は、雲海に覆われた世界アルストが舞台。
ドライバー(人間)とブレイド(人造生命体)の絆を描く物語です。
主人公レックスは「天の聖杯」と呼ばれる少女ホムラ(ヒカリ)と契約を結び、楽園エリジウムを目指します。
物語が進むと、アルストの創造主「アーキテクト」がクラウスという科学者で、彼が相転移実験を行った結果、世界が2つに分かれたことが判明します。
その「もう一つの世界」が初代ゼノブレイドの世界で、クラウスの「半身」がザンザになっているという衝撃の事実が明かされるんです!
息子に「1と2は繋がってるの?すごい!」と言ったら、「ママ、ネタバレしないで!」と怒られました(笑)。
でも、この繋がりに気づいた時の興奮は忘れられませんね。
レックスたちは天の聖杯メツと戦い、アルスト崩壊の危機を乗り越えます。
世界樹(実は軌道ステーション)のシステム暴走でホムラとヒカリは一度消えますが、エンディングで二人とも戻ってくるハッピーエンドを迎えます。
時間の停止と世界の融合ゼノブレイド3
2022年発売の『ゼノブレイド3』は「シリーズ集大成」と銘打たれた作品。
1と2の世界が"衝突"する運命と、その過程で生まれた異常世界「アイオニオン」が舞台です。
ケヴェスとアグヌスという二つの勢力が永遠に戦い続ける世界で、人々は寿命10年に設定されて生きています。
夫に「10年しか生きられないなんて、幸せに生きられるの?」と聞いたら「お前、今でも十分幸せそうだけど」と言われ、なんだか複雑な気持ちになりました(笑)。
物語の真相は、1と2の世界が衝突する瞬間に「オリジン」という装置を起動して両世界のデータを再構築する計画があったのですが、黒幕Zがシステムを乗っ取り、"永遠の今"を保つアイオニオンを作ってしまったというもの。
人々は戦いと死を繰り返し、その命のエネルギーがZらモエビウスに吸収されるという歪んだ世界になっています。
主人公ノアやミオたちは敵対陣営同士ながら合流し、ウロボロスとなってZを倒します。
最後にオリジンが正常起動し、1と2の世界は再び分離。
アイオニオンで出会った仲間たちは別の次元へと戻っていきますが、ノアが笛の音を耳にして再会を予感させる形で終わります。
このラストシーンは本当に泣けました。
電車の中で思わず「うっ」と声が出そうになって慌てて咳に紛らせたほど(笑)。
もう一つの謎多き世界ゼノブレイドクロス
2015年にWii Uで発売された『ゼノブレイドクロス』は他のナンバリングシリーズとは少し異なり、SF色の強いオープンワールドRPGです。
西暦2054年、地球が異星文明の戦争に巻き込まれて崩壊。
人類は「地球種汎移民計画」で宇宙船に乗り脱出を図りますが、多くは散り散りに。
移民船「ホワイト・ホエール号」だけが惑星ミラに辿り着き、都市"NLA"を拠点にサバイバルを始めます。
プレイヤーは記憶喪失の主人公として惑星ミラを探索。
途中で人間たちは実体を失っていて、ライフホールドに保存された意識を擬似身体に移して活動している事実が判明します。
しかし物語終盤、ライフホールドが停止しつつあるのになぜ生きていられるのか…という謎を残して終わるんです。
この未解決の謎に、夫は「続編で解決するんじゃない?」と楽観的でしたが、7年以上経った今も続編は出ていません。
長崎の母が「待ちぼうけくらわしたねぇ」と言うのを思い出します(笑)。
ただ、『ゼノブレイド3』の追加ストーリー「新たなる未来」で「地球種汎移民計画」への言及があったり、本編で異星人との戦いを予感させる描写があったりと、クロス世界とナンバリング本編を繋げる伏線とも取れる要素はあります。
いつか繋がりが明かされる日が来るかもしれませんね。
神との戦いと人間の自由ゼノシリーズを貫くテーマ
ここまで各作品を紹介してきましたが、ゼノシリーズを横断するキーワードについても考えてみましょう。
神とは何か?人工知能か、宇宙の法則か
ゼノシリーズの"神"は、ほとんどの場合「人間が創造したもの」か「人間の思念を取り込んだAI的存在」として登場します。
『ゼノギアス』のデウスは戦争用に作られた兵器、『ゼノブレイド』のザンザは実験を引き起こした科学者の片割れ、『ゼノサーガ』のU-DOやグノーシスも人類と密接に関わる存在。
つまり「神は絶対者ではなく、人が作り出した結果」という構図がシリーズ全体に貫かれているんです。
これって現代社会にも通じる問題だと思いませんか?AIが発達して「シンギュラリティ」とか言われる時代に、「人間が創り出したものに支配される未来」という問いは身近になってきています。
息子のタブレット依存を見ていると「あぁ、もう始まっているのかも…」とゾッとします(笑)。
輪廻と転生同じ失敗を繰り返す人類
フェイとエリィの転生、『ゼノサーガ』の永劫回帰、『ゼノブレイド3』の時間停止など、ゼノシリーズは「同じ時を巡る」あるいは「同じ魂が時空を超える」テーマを繰り返し描きます。
これは「人類は学習しない存在で、同じ失敗を繰り返す」というテーマのSF的表現かもしれません。
義母が「歴史は繰り返すのよ」とニュースを見ながらよく言いますが、まさにそんな感じでしょうか。
フェイたちは1万年かけてやっと神を倒し、シオンたちはループから抜け出し、シュルクやレックスは神を否定して未来を選びます。
この「同じことを繰り返すけれど、いつか抜け出せる」という希望が、シリーズの魅力なんですよね。
ゾハル無限の可能性か、危険な罠か
シリーズの鍵となる装置「ゾハル」(あるいはコンデュイットなど)は、高次元エネルギーを無限に供給する機関として登場します。
人間の願望を増幅したり、世界を変えたりする力を持つ一方で、制御を誤ると破滅をもたらす危険な存在でもあります。
これは「科学の進歩が行き過ぎると制御不能になる」という警告にも読み取れます。
原子力エネルギーやAI技術のように、ゾハルの力は使い方次第で希望にも破滅にもなり得るんです。
朝のニュースを見ていると「今の世界も同じような岐路に立っているのかな」と考えてしまいます。
2025年3月時点のゼノシリーズ未完の物語と期待
『ゼノブレイド3』の追加DLC「新たなる未来」をもって一区切りとなりましたが、シリーズ全体としてはまだ未解決の謎が多く残っています。
未完の物語たち
- ゼノギアス 6部作構想
設定資料集で示されたエピソード1~4と6の詳細は未だゲーム化されておらず、「いつかリメイクを…」というファンの願いは続いています。スクウェア・エニックスのIPであるため、実現は難しいかもしれませんが。 - ゼノサーガ エピソード4~6
三部作で終わってしまったサーガの残り半分。ロストエルサレムへの帰還やKOS-MOSの行方は描かれていません。「HDリマスターを!」という声は今でも強いですね。 - ゼノブレイドクロス 続編や移植
惑星ミラの謎やライフホールド停止後も生き延びる秘密など、多くの伏線が未回収のまま。Wii Uというハードの制約もあり、多くの人がプレイできない状態が続いています。
シリーズの未来への期待
ゼノブレイド3で三部作が締めくくられたとはいえ、「次なるゼノ」への期待は尽きません。
モノリスソフトは任天堂IPの開発支援をしながら、自社プロジェクトも進行中と言われています。
新たな「ゼノ〇〇」シリーズが始まる可能性もあれば、『クロス』の続編で地球帰還編を描くかもしれません。
息子は「VRのゼノが出ないかな!」と言っていますが、それも面白そうですね。
どんな形であれ、ゼノシリーズの「神と対立し、運命を覆す」というテーマは今後も続くでしょう。
そして私たちファンは、新たな謎に頭を抱えながらも「これぞゼノ!」と喜ぶに違いありません。
神なき世界を求める希望の物語まとめ
ゼノシリーズを通じて感じるのは、
「自分たちの運命は自分で決める。神に頼らない」
という強いメッセージです。
フェイは神デウスを倒し、シオンはループを拒否し、シュルクやレックス、ノアたちはそれぞれ神なき世界を選びます。
これは単なる「神不要論」ではなく、"自立"への物語と見ることができます。
人間は弱く、神の庇護を受けた方が楽かもしれない。
でも、それでは本当の意味で未来を選べない。
だから危険を承知で一歩踏み出す——それがゼノシリーズの本質なのかもしれません。
長い通勤電車の中で、ふとこんなことを考えます。
私たち人間も、誰かに依存したり、楽な道を選んだりしがちです。
でも本当の意味で自分の人生を生きるためには、時に困難な道を選び、自分の足で立ち上がる必要がある。
ゼノシリーズはそんな「人間としての根源的な問い」を投げかけてくるんですよね。
もし今までゼノシリーズをプレイしたことがない方は、ぜひ『ゼノブレイド ディフィニティブ・エディション』や『ゼノブレイド2』『ゼノブレイド3』から始めてみてください。
そこから興味が湧けば『ゼノギアス』や『ゼノサーガ』にも挑戦してみましょう。
きっと、あなたの人生観も少し変わるかもしれませんよ。
最後に、このシリーズの魅力は「どれだけ難解でも、最後は希望に満ちている」ところだと思います。
神や運命と対峙しながらも、仲間との絆や自分の意志で道を切り開いていく姿に、私たちは勇気をもらえるんです。
ゼノシリーズ、恐るべき魅力を持った作品群だと思いませんか?ぜひあなたも、この壮大な物語の旅に出てみてください。
きっと神との大決戦が、あなたを待っていますよ!