【警告】この記事、ガチで全部バラしてます!
えー、そこのあなた。
今、この記事を開いてしまったということは…覚悟、できてます?
『ドラゴンクエストVII エデンの戦士たち』(みんな大好き、ドラクエ7ね!)について、始まりの島からラスボスひっくり返してエンディング後の神様ぶん殴る(語弊あり)とこまで、なんならキャラクターの隠し事から裏設定、あーでもないこーでもない考察まで、ぜーんぶ、洗いざらい、これでもかってくらい完全ネタバレで書いちゃってます。
PS版も3DS版もスマホ版も、全部ごっちゃまぜ(ちゃんと区別はするけどね!)。
だから、もしあなたが「これからドラクエ7やるんだ♪ ネタバレ絶対イヤ!」ってタイプなら、お願い、今すぐブラウザバック! ここで得た知識は、冒険の感動を半減…いや、7割減くらいさせちゃうかもしれないから。
マジで。
自己責任って言葉、最近よく聞くけど、この記事に関しては特に、よーく噛み締めといてくださいね。
「もうクリアしたよ!」「ネタバレどんとこい!」「むしろ考察どんとこい!」…そんな猛者(もさ)なあなた。
ようこそいらっしゃいました。
2000年の発売から、え、もう四半世紀!? うそでしょ…(軽く自分の年齢に絶望)。
まあ、それだけ時間が経っても色褪せない、どころか、年々味わい深くなってる気がするこのドラクエ7。
その魅力を、2025年の今、改めて語り尽くそうじゃありませんか。
「100時間超え」なんて枕詞、もはや伝説だけど、あれって単にプレイ時間が長いって話じゃないのよね。
失われた過去を取り戻す旅の中で、私たちが体験するのは、キラキラした冒険だけじゃない。
目を覆いたくなるような悲劇、人間のどうしようもない業(ごう)、胸を締め付ける別れ、そして、それでも信じたい希望の光…。
まるで、濃縮還元された人生そのもの。
そう、これはゲームでありながら、もはや一種の「人生シミュレーター(ただしハードモード多め)」。
この記事では、ただストーリーをなぞるだけじゃなく、各エピソードが私たちに何を問いかけているのか、キャラクターたちの行動の裏にはどんな心理が隠されているのか、そして、一見バラバラに見える出来事がどう繋がって壮大な物語を織りなしているのか…
ちょっと斜め上からの、もしかしたら「え、そんな見方ある?」って考察も交えながら、ねっちっこく(笑)掘り下げていきます。
私、こう見えて(どう見えてるか知らんけど)根は真面目なんで、情報はきっちり、でも語り口はゆるっと、時にシュールにお届けするつもり。
さあ、コーヒーでも淹れて、ちょっと長旅になる覚悟、できました? 時を超えた冒険の記憶を呼び覚ますもよし、未知の世界への扉を開けるもよし。
2025年、大人になった私たちだからこそ見えてくる、ドラクエ7の深淵へ。
レッツらゴー!
スポンサーリンク
~閉塞感MAXからの、まさかのタイムスリップ~序章:世界に、島、ひとつ。
物語のスタート地点は、青い、青い、どこまでも青い海に、ぽつーーーん!と浮かぶ「エスタード島」。
以上! え、終わり?ってくらい、マジで島しかない世界。
島民たちは「これが世界のすべてよぉ」と信じて疑わず、毎日おんなじような平和な日々。
…いや、平和っちゃ平和だけど、正直、息詰まらない? 大丈夫そ? って、現代人の私は思っちゃうわけです。
主人公も、そんな島で漁師の父ちゃん(ボルカノ、名前かっこよすぎ)と優しい母ちゃん(マーレ、聖母か)と暮らす、ごく普通の少年。
でもね、彼の周りには、ちょっと普通じゃない、というか、現状維持に「NO!」を突きつけるタイプの友達がいたのよ。
一人は、キーファ・グラン。
この島の王様の息子、つまり王子様! なのに、お城の堅苦しい生活がイヤでイヤで、いっつも「冒険してぇ~!」「城の外、最高~!」って、抜け出しては主人公を巻き込む、情熱と行動力の塊(ただし、ちょっと考えなし)。
もうね、将来有望なボンボンかと思いきや、根っからの冒険野郎。
血筋ってやつですかね。
もう一人は、マリベル・ヨーナ。
主人公の家の隣に住む、網元(漁業の親分みたいなもんね)の娘。
気の強さとお転婆っぷりは島一番。
口を開けば「あんたねぇ!」「もうっ!」って感じだけど、実は情に厚くて、誰よりも仲間思い。
そして、好奇心のアンテナ感度もビンビン。
なんだかんだで、いっつもキーファと主人公の無茶な計画に乗っかっちゃう、憎めないツンデレ幼なじみ。
そんな3人が、ある日「島の北にある禁断の遺跡に、なんかヤバい秘密があるらしいぜ!」ってキーファの無責任な(いや、夢のある?)一言で、大人たちの「行っちゃダメよ」を華麗にスルーして、探検に出かけちゃうわけ。
若さって、すごい。
怖いもの知らず。
で、遺跡の奥で見つけちゃったのが、「ふしぎな石板」。
なんか変な模様が描かれた石の板。
パズルみたいに、遺跡のあちこちにある台座にはめ込めるようになってるのね。
島中から(って言っても狭いけど)他の欠片も集めてきて、パチパチはめ込んでいくと…あら不思議、一つの大きな円盤が完成! …と思いきや、一か所だけ足りない。
「あー、これじゃ完成しないじゃーん!」ってなったその時! 主人公が、父ちゃんボルカノから「これ、浜で拾った珍しい石だ。
お守りに持ってろ」って渡されてた石板の欠片を思い出すわけですよ! ドラマか! 運命か! で、それを最後の窪みにはめ込んだ瞬間…!!
ピカーーーーッ!! ドゴゴゴゴ!!! グラグラグラーーーッ!!!
はい、お約束の光と揺れ。
3人は意識を失い…次に目覚めたら、そこは見たこともない薄暗い森の中。
え、どこここ? エスタード島じゃないよね? ってキョロキョロしてたら、ギャー! 魔物出現! え、魔物って絵本の中だけの存在じゃなかったの!?
命からがら近くの村に逃げ込んで、村人たちから聞かされた話に、3人は(そしてプレイヤーも)顎が外れるほどぶったまげるわけです。
「あんたたち、どこから来たのか知らんが…ここは過去の世界だぞ」 「昔は、この世界にもたくさんの大陸や島があったんじゃよ…でも、全部『あの方』に封印されてしもうた…」
…は? 過去? 封印? つまり、自分たちが知ってる「島ひとつだけの世界」は、何者かによって大陸や島々が過去ごと消し去られた、いわば「抜け殻」みたいな状態だったってこと!?
じゃあ、その石板ってのは、もしかして、封印された過去の世界への扉? 封印を解けば、失われた大陸が現代に蘇る…とか? 誰が、何のために、そんなとんでもないことを? そして、どうやったら元のエスタード島に帰れるの!?
頭の中は「???」でいっぱい。
でも、やるしかない。
自分たちの故郷に帰るため。
そして、この世界の謎を解き明かすため。
主人公、キーファ、マリベル。
そして、石板に導かれるままに。
時を超える、長くて、険しくて、そして、きっと忘れられない冒険が、今、始まったのです。
まだこの先に、どれだけの出会いと別れ、喜びと絶望が待っているのかなんて、知る由もなく…。
~希望と絶望のモザイク模様~第一部:過去という名のパズルピース
さて、石板の力でタイムトラベル(しかも行き先ランダム)が可能になった主人公一行。
行く先々の過去の世界は、どこもかしこも問題を抱え、魔物の影に怯える人々が暮らしていました。
そこで出会う人々と心を通わせ、彼らの困難を解決すると…あら不思議! 現代世界に、地図から消えていたはずの大陸や島が、ポーン!と復活するじゃありませんか! まるで、巨大なジグソーパズルを完成させていくみたい。
「よっしゃー! これで世界元通りだぜ!」って最初はテンション上がるんだけど…そう、ドラクエ7はそんなに甘くない。
復活する過去は、キラキラした思い出ばかりじゃない。
むしろ、目を背けたくなるような人間の「業」とか、どうしようもない悲劇とか、そういう「負の遺産」もセットでついてくる。
希望と絶望が、まるでモザイクみたいに入り組んでる。
そんな、一筋縄ではいかない過去巡りの旅が、ここから始まるのです。
覚悟はいい?
ウッドパルナ:英雄譚の裏側は、復讐と贖罪の泥沼でした。
~花一輪に、何を思う~
【テーマの核心】: 信じてたものが嘘だった時の絶望、復讐心の連鎖、見捨てられた者の痛み、集団心理の功罪、そして闇の中に灯る一筋の光(ただし、めちゃくちゃか細い)。
【体感する感情】: 初っ端から重っ…! 陰鬱、やるせない、マチルダに同情、でもやってることは許せない、ハンクの気持ちもわかる、村人たち…お前らも大概だぞ…からの、最後の一輪の花に「うっ…」ってなる感じ。
最初に降り立ったのは「ウッドパルナ」。
名前はなんか牧歌的だけど、実際は太陽の光すら届かない、ジメッとした陰気な土地。
おまけに、夜な夜な若い娘さんが魔物にさらわれるっていう、ホラー案件発生中。
村はもう、どんよりムードMAX。
そんな中、颯爽と現れたのが、女戦士マチルダ。
美人で強い。
頼りになりそう! …って思ったのも束の間。
この事件、裏で糸引いてたの、なんとマチルダ本人だったっていうね! もう、展開がジェットコースター。
話を聞けば、彼女、20年前にこの村を魔物から守ったとされる英雄パルナの妹だったの。
でもね、その「英雄譚」、真っ赤な嘘。
パルナは村を見捨てたんじゃなく、魔物と戦って死んだ。
なのに村人たちは、自分たちが助かりたい一心で、その事実を隠蔽。
「パルナは臆病者だった」って、英雄を裏切り者に仕立て上げてたわけ。
ひどくない?
真実を知りながら、兄を侮辱され、孤独に生きてきたマチルダ。
彼女の心に積もり積もった村人への憎しみを、悪い魔物が利用しないわけがない。
マチルダは魔物と契約し、復讐として村の娘たちを生贄に差し出してた…。
悲しすぎるでしょ、この連鎖。
「兄さんは英雄なんかじゃない! あんたたちに見捨てられたんだ!」って叫ぶマチルダの姿は、痛々しくて見てられない。
でも、彼女もまた、罪のない娘たちを犠牲にしてる。
どっちもどっち…とは言えないけど、単純な善悪じゃ割り切れない、人間の複雑な感情が渦巻いてる。
最終的に、マチルダは自らの罪を自覚し、妻を奪われた村の男ハンク(彼の気持ちも痛いほどわかる)の手にかかって、ある意味、望んだ最期を迎えるの。
死ぬ間際に「私が最初にあんたたちと会った場所に…花を…」って言い遺して。
で、行ってみると、そこにはマリベルが以前こぼした種から芽吹いた、たった一輪の花が健気に咲いてるのよ…! 暗闇の中で、か弱く、でも確かに咲いているその花は、復讐に囚われたマチルダの魂への、せめてもの救いだったのかもしれない。
泣ける。
初っ端からこれだよ、ドラクエ7。
事件解決後、ウッドパルナには太陽が戻り、現代には緑豊かな大陸が復活。
自分たちの行動が世界を変える力になる、って実感はするんだけど、同時に「過去を取り戻すって、こういうこととも向き合うってことなんだな…」って、ズシンと重いものを背負わされる。
このゲーム、ただの冒険活劇じゃないぞ、って思い知らされる最初の洗礼。
エンゴウ:生贄って…マジで言ってんの? ~偽りの神様、炎上案件~
【テーマの核心】: 思考停止の怖さ、伝統という名の悪習、恐怖による支配、真実を見抜く目。
【体感する感情】: は? 生贄? ありえん!→ あの魔物、ムカつく!→ パミラちゃん、かわいそう…→ よっしゃ成敗!→ スッキリ! (ウッドパルナの後だと、余計に爽快感ある)
次に飛んだのは、活火山がドッカンドッカン噴煙上げてる「エンゴウ地方」。
ここの村では、「火山の神様」を鎮めるために、若い娘さんを火口にポイッ!てする生贄の儀式が、ずーーーーっと昔から続いてるっていう、とんでもない因習がまかり通ってた。
村人たちは「神様の怒りは怖いからねぇ…」「これも村のためじゃ…」って、思考停止状態。
次の生贄に選ばれた少女パミラも、運命を受け入れようとしてる。
いやいやいや、おかしいでしょ!
もちろん、我らが主人公一行は黙ってない。
「神様って言ってるけど、どうせ悪い魔物の仕業でしょ?」って、疑いの目を向けるわけです。
で、案の定。
火山の洞窟を探ってみたら、いましたよ、「炎の魔人」が。
こいつが、裏で噴火を操っては「ワシを怒らせると、ドカーンだぞ! 生贄よこせ!」って、村人を脅して支配してたわけ。
偽りの神、ここに極まれり。
タチ悪いわー。
「神様なんていない! あんたたちのやってること、間違ってる!」
主人公たちは、パミラを救うため、そして村を思考停止の呪縛から解き放つために、灼熱の火山内部へGO! 炎の魔人、まあ強いんだけど、3人(この時点ではまだ3人ね)のチームワークで、見事、火祭りに! じゃなくて、討伐成功!
すると、あら不思議、火山の活動はピタリと収まり、村には平和が訪れましたとさ。
生贄の儀式も廃止されて、パミラもニッコリ。
めでたしめでたし。
現代に戻れば、エンゴウ地方も無事復活。
ウッドパルナのどんより感とは真逆の、スカッとする結末。
こういう、純粋に「悪を倒して人々を救う」っていうカタルシスも、ちゃんと用意されてるのがドラクエの良いところ。
でも、油断してると、また次で足元すくわれるからね…。
オルフィー:犬が喋り、人がワンワン!? ~白き狼は、最高のダチ公でした~
【テーマの核心】: 見た目と中身の不一致、アイデンティティの喪失と混乱、異種間コミュニケーションの壁(と可能性)、そして運命的な出会い。
【体感する感情】: えっ、何この状況!? キモ可愛い? いやキモい?→ 白いオオカミ、もふもふ…じゃなくて、なんか賢そう→ ガボ! 君に決めた!→ なんかパーティ賑やかになったなー。
お次は「オルフィー」の町。
ここ、入った瞬間「???」ってなること間違いなし。
だって、町を歩いてるの、ワンちゃん、ネコちゃん、牛さん、馬さん…って、動物ばっか! しかも、みんな普通に人間の言葉喋ってる! 「いやー、まいったよ、この姿じゃ仕事もできやしねぇ」「うちの旦那、どこ行ったのかしら?」とか言ってる。
逆に、本来の人間たちは、動物の姿に変えられて、「ワン!」「ニャー!」「モー!」とかしか言えないの。
そう、魔物の呪いで、人間と動物の『中身』が入れ替わっちゃってるっていう、カオス極まりない状況。
シュールすぎるわ!
こんなんじゃ、まともな生活送れるわけない。
町中が大混乱。
原因を探るべく、一行は町の外れの森へ。
そこで出会ったのが、一匹の白いオオカミ。
他の動物(元人間)と違って言葉は話さないんだけど、なぜか主人公たちに敵意を見せず、むしろ懐いてくる。
賢そうな瞳で、一行を森の奥へと導いてくれるのね。
その白いオオカミくん(?)の案内で、ついに呪いの元凶を発見! それは、巨大な人食い植物みたいな魔物「デス・アミーゴ」(PS版) / 「ヘルバオム」(3DS版)。
こいつが呪いの発生源だった! もちろん、戦闘開始! 白いオオカミも、牙と爪で一緒に戦ってくれる。
頼もしい!
激闘の末、ヘルバオム(3DS版で統一するね)を倒すと、呪いは解けて、町の人間と動物たちは無事に元の姿に。
やれやれ一件落着…と思ったら! あの白いオオカミだけが、人間の子供の姿になってるじゃありませんか!
そう、彼こそが、呪いで狼にされていた人間だったの。
でも、あまりに長い間、狼として生きてきたからか、人間だった頃の記憶はすっかりなくしてて、言葉もまだうまく話せない。
でも、なぜか主人公たちにはめちゃくちゃ懐いてて、「一緒に行く!」って離れない。
「しょうがないなあ…」ってことで、一行はこの野生児を保護。
「名前は…うーん、ガボ、でいいか!」(誰が名付けたか忘れたけど)って感じで、「ガボ」を新しい仲間に迎えることに。
こうして、パーティは4人体制に! ガボは、オオカミ仕込みの鋭い嗅覚と野生の勘で、この先何度もピンチを救ってくれる、頼れる(?)仲間になるの。
食いしん坊で、自由奔放で、たまに問題も起こすけど、その天真爛漫な明るさは、重苦しくなりがちなこの旅の、最高の清涼剤になってくれる。
オルフィーでの奇妙キテレツな事件は、パーティに欠かせない、最高の「ダチ公」との出会いをもたらしてくれたのでした。
ダーマ神殿:転職どころか、存在意義まで奪われ…? ~希望の砦、奪還作戦!~
【テーマの核心】: 希望の象徴が絶望の象徴に変わる恐怖、無力化されることの屈辱、抵抗の意志、未来への種まき。
【体感する感情】: うわぁ…ここマジで絶望感ヤバい…→ アントリア、腹立つー!→ フォズ様、凛々しい! カシム、渋い!→ やったー! 転職できる!→ でも、なんかフォズ様との別れが、後のフラグにしか思えない…。
さあ、冒険者なら誰もが憧れる聖地、「ダーマ神殿」ですよ! ここに来れば、戦士にも魔法使いにも僧侶にも、なんなら踊り子にだってなれちゃう! 自分の可能性を広げられる、まさに希望の砦! …のはずだったんだけど。
一行が訪れた過去のダーマ神殿は、見るも無残な状態だった。
偽物の大神官を名乗る悪魔「アントリア」とその手下どもが神殿を乗っ取り、訪れる人々から「転職する力」を根こそぎ奪い取ってたの! それだけじゃない。
戦う力、魔法を使う力、しまいには生きる気力まで奪われ、人々は魂を抜かれた抜け殻みたいに、魔物の奴隷として扱われてる…。
希望を求めてやってきたのに、待っていたのは完全なる無力化と絶望。
この演出、プレイヤーの心を的確に抉ってくるよね…。
マジでキツい。
「こんなこと、絶対許せない!」
一行は、神殿の奥に幽閉されていた、本来の若き大神官フォズと出会う。
彼女は、気高く、そして強い意志を持って、魔物たちの支配に抵抗する機会を窺っていたの。
フォズ様、マジかっけー! さらに、同じく囚われていた歴戦の強者(でも力は奪われてる)カシムたちとも協力して、ダーマ神殿奪還作戦を決行!
魔物がうろつく神殿内を進み、人々の魂が封じられた「魂の剣」を叩き折り(この辺のギミックも面白い)、ついに偽大神官アントリアとの対決へ! アントリア、見た目も言動も、まあ~腹立つ!(笑) 強力な魔法で苦しめてくるけど、フォズ様の聖なる力と、仲間たちの連携プレーで、見事、撃破!
アントリアが倒れると、神殿にかけられた呪いは解け、人々は奪われた力を取り戻し、ダーマ神殿には再び活気が戻る。
そして! この勝利のご褒美として、主人公たちも「転職システム」が解禁! やったー! これで冒険の幅がググーンと広がる! 戦略練るのが楽しくなる瞬間ね!
でも、このダーマ編、ただ転職できるようになった、ってだけじゃないのよ。
ここで出会ったフォズ大神官。
彼女の、絶望の中でも決して希望を捨てない強い心、人々を思う慈愛の精神。
これがね…後の、本当にどうしようもないくらい絶望的な場面で、私たちを救ってくれることになるのよ…(涙)。
この出会いは、単なるシステム解放じゃなくて、未来への、めちゃくちゃ重要な布石だった。
フォズ様との絆、忘れないでおこうね…。
~さよならと、こんにちは~第二部:運命の交差点
過去の断片を集め、現代世界に大陸が次々と蘇る。
冒険は確実に進んでいる、はずだった。
でも、人生って、順風満満な時ばかりじゃないのよね…。
予期せぬ別れが訪れたり、思いがけない出会いがあったり。
ドラクエ7の物語も、ここからが大きなターニングポイント。
これまでの旅で築き上げてきたものが、ガラガラと音を立てて崩れ去るような衝撃。
そして、永い時を超えた伝説が、静かに目を覚ます。
物語は、より深く、より切なく、そして、より壮大に展開していくのです。
心して、読み進めて。
ユバール族:神と愛と友情の天秤 ~キーファ、君はそれでいいのか!?~
【テーマの核心】: 運命か、自由意志か。
全体(民族の使命)と個人(愛)。
友情の形。
未来への責任と、過去への決別。
そして、残された者の痛み。
【体感する感情】: え? 嘘でしょ? キーファ!?→ ライラ…確かに美人だけどさ…→ いやいやいや、待て待て待て!→ マジで行っちゃうの!?→ ポカーン…→ じわじわくる喪失感と、キーファへの怒りと、でも少しの理解と、とにかく複雑骨折な感情。
種、返せ。
(心の声)
冒険にも慣れ、パーティの連携もバッチリ! …なーんて思ってた矢先。
一行は、「神の復活」を民族の悲願として、世界を放浪する神秘的な民「ユバール族」と出会う。
彼らは、神を復活させる儀式に必要な「大地のトゥーラ(竪琴)」を探してるんだって。
なんか、壮大な話になってきたぞ。
で、成り行きでユバール族と旅を共にすることになるんだけど…ここで、事件は起きる。
我らが王子、キーファが、ユバール族の美しき踊り子ライラに、ガチで惚れちまった! 一目惚れってやつ? いや、彼女の背負う宿命とか、民族の使命感とか、そういうのに惹かれた部分もあるんだろうけど…とにかく、キーファの中で、何かが決定的に変わっちゃったのよ。
そんな中、ユバール族の守り手(儀式を守る戦士ね)が魔物との戦いで負傷。
このままじゃ儀式ができない! 神の復活が遠のく! …ってなった時、キーファが、とんでもない爆弾発言を投下。
「俺……決めた。ユバールに残る。ライラと一緒に…いや、ライラのために、俺はここで生きる。これが、俺が見つけた道なんだ」
……はぁ!?
キーファ、なんと、グランエスタードの王子っていう将来安泰な身分も、故郷の家族も、そして、今まで一緒に泣いて笑って戦ってきた私たち(主人公たち)との冒険も、ぜーんぶ捨てて、ライラと結婚して、ユバールの守り手として、過去の世界に残るって言うのよ!
「待ってよ! なんで!?」「嘘だろ、キーファ!」
マリベルは泣き叫び、ガボは狼狽え、主人公は(プレイヤーも)言葉を失う。
必死で引き止めるんだけど、キーファの決意は、もう、鋼のように固い。
彼の目には、迷いなんて微塵もない。
「これが俺の運命なんだ」って、一点の曇りもない顔で言うわけ。
「…どんなに離れてたって、俺たち、ダチだよな!」
最後にそう言い残して、キーファはライラの手を取り、ユバール族と共に去って行った…。
マジで? これ、夢じゃない? ……夢じゃ、なかった。
これが、ドラクエ7最大の衝撃ポイントであり、賛否両論、侃々諤々、今なお語り継がれる「キーファ離脱イベント」。
彼の選択は、無責任? 自己中心的? それとも、真の愛と使命を見つけた者の、尊い決断? 答えなんて、簡単に出ない。
プレイヤーそれぞれが、きっと違う感情を抱いたはず。
怒り、悲しみ、寂しさ、裏切られたような気持ち、でも、ほんの少しだけ、彼の覚悟への理解…みたいな。
感情がぐっちゃぐちゃになること間違いなし。
おまけに、彼、パーティから離脱する時、装備してた結構いい武器とか防具とか、なんなら貴重などうぐ(種とか!)まで、ちゃっかり持って行っちゃうもんだから、一部のプレイヤーからは「種泥棒」なんていう、ありがたくない称号まで頂戴することに…(笑)。
まあ、それも愛嬌、ってことで。
でもね、彼のこの「過去への決断」が、巡り巡って、数百年後の未来で、新しい仲間との出会いを引き寄せることになるんだから、人生(ゲームだけど)って、本当にわからない。
彼の別れは、確かに辛い。
辛すぎる。
パーティの戦力的にも、精神的にも、大きな大きな穴が開いた。
でも、それは終わりじゃなくて、新しい物語への、伏線でもあった。
そう思わないと、やってらんないよね!
ユバール族は、その後、儀式を試みるも「まだその時じゃない」って神様(?)に言われて、また旅へ。
キーファとライラも、そのキャラバンの中に。
ああ、本当に、もう会えないんだな…。
深い喪失感を抱えながら、残された3人(主人公、マリベル、ガボ)は、重い足取りで、現代へと帰るのでした。
キーファのいない旅は、なんだか景色まで違って見える…。
砂漠の国:女王様どこ行った? 砂まみれの国の、熱き逆転劇!
【テーマの核心】: 圧政と抵抗、リーダーの資質と成長、過去の遺産の継承、民衆の力。
【体感する感情】: 魔物ども、許せん!→ ハディート、頑張れ! 超頑張れ!→ やったぜ女王様救出!→ ハディート、立派になったなぁ…(親心)。
キーファショックから立ち直れないまま、次の石板が示す地へ。
そこは、見渡す限りの砂、砂、砂! かつては緑豊かな王国だったらしいけど、魔物の侵略で見る影もなく荒廃。
民衆はほとんど連れ去られ、女王様も行方不明。
残ったわずかな民は、魔物が建ててる巨大な魔王像(趣味悪い!)の建設現場で、奴隷のように働かされてる…。
もう、絵に描いたようなディストピア。
そんな絶望的な状況で出会ったのが、若き戦士ハディート。
彼、最初は「もうダメだ…俺たちには何もできない…」って、完全に心が折れかかってるの。
わかるよ、その気持ち。
でも、主人公たちが諦めずに魔物に立ち向かう姿を見て、そして、虐げられてる民衆の苦しみを目にして、彼の心に火がつく。
「俺が…俺が、この国を、民を、救わなきゃならないんだ!」って。
いいね、その意気!
ハディート君、主人公たちと力を合わせて、魔王像の建設現場に潜入! 囚われてた民衆を解放! さらに、魔物の本拠地に乗り込んで、囚われの女王様も無事救出! この一連の流れ、王道だけど、やっぱり燃える! ハディートが、迷いを捨てて、民を導くリーダーへと成長していく姿が、見ていて本当に頼もしい。
で、魔物の呪いが解けると、あの禍々しい魔王像がガラガラと崩れ落ちて、その下から現れたのは、なんと巨大で美しい大地の精霊像! この国が代々守ってきた、豊穣のシンボルだったのね。
魔物、とんでもないもん作らせてたな…。
王国に光が戻り、民衆はハディートの勇気を称え、彼を新しい族長として熱狂的に支持。
ハディートも、その期待に応えて、力強く復興を誓う。
うんうん、良い国になりそうだ。
ちなみに、現代に復活したこの砂漠地方では、学者が巨大な恐竜の化石を発掘してるっていう噂が。
ふーん、恐竜ねぇ…。
これも、ただのフレーバーじゃないのよ、奥さん。
世界の成り立ちに関わる、地味だけど重要な伏線。
ドラクエ7、こういう「点と点が線になる」瞬間が、たまらないのよね。
伝説、呼び覚ましちゃいました。
~おじいちゃん英雄、メルビン爆誕!~
【テーマの核心】: 伝説と現実、時を超えた使命、老いてもなお燃える魂、世代交代と共闘。
【体感する感情】: メルビンって誰?→ 石ころが英雄!? マジで?→ うおおお! 復活した!→ メルビン様、頼もしい!…けど、ちょっとズレてる? 可愛いかも…→ パーティ、安定感増した!
旅を続けるうちに、あちこちで耳にするようになる、ある伝説の噂。
「遥か昔、神様と一緒に魔王と戦った、めちゃくちゃ強い英雄がいたらしい」「その英雄、メルビンって言うんだけど、魔王の呪いで石ころ(ホットストーン)にされちゃったんだって」。
…石ころて! 伝説の英雄の末路にしては、あまりにも地味すぎない!?
でも、もしこの伝説が本当で、メルビンを復活させられたら…? キーファがいなくなって、戦力的にも心許なくなってた一行にとって、これ以上ない希望の光! よっしゃ、そのホットストーンとやら、探しに行こうぜ!
情報収集には、あの胡散臭い(失礼)主人公の叔父ホンダラとか、自称「世界一の大富豪」で、珍品集めが趣味のブルジオとか、まあ、アクの強い人々の協力(というか、騒動に巻き込まれつつ)もあって、なんとかホットストーンをゲット!
古文書によると、復活の儀式には「世界で一番天に近い場所」が必要らしい。
となれば、行くしかないでしょ、「世界一高い塔」! 塔の中は、迷路みたいになってるし、強い魔物もわんさか。
でも、メルビン復活のためなら、エンヤコラ!
そして、ついに塔の頂上へ! 風がびゅーびゅー吹く中、主人公がホットストーンを空に掲げると…おおお! 石が眩い光を放ち始めた! 光が収まった後には…立派な白髪と髭をたくわえ、古風な鎧に身を包んだ、威厳ある(でも、ちょっと人の良さそうな)老騎士が立ってるじゃありませんか!
「おお…! わしは…わしは、ついに永き眠りから…!」
彼こそが、伝説の英雄メルビン! 数百年もの間、石の中で意識だけは保ってたんだって。
すごい精神力。
主人公たちから事情を聞き、自分が眠ってる間に世界が大変なことになってたこと、そして、目の前の若者たちが世界を救おうと戦ってることを知ると、メルビン様、感動!
「承知つかまつった! このメルビン、老いぼれではあるが、神より賜りし力の限り、若き勇者殿のお力となろうぞ!」
こうして、伝説の英雄メルビンが、新たな仲間としてパーティイン! 古風な言葉遣い(「~でござる」とか言っちゃう)、超真面目で忠誠心に厚い性格、でも時々、天然ボケ?って思うようなズレた言動も(笑)。
そのギャップがまた、たまらない魅力。
もちろん、実力は本物! 強力な呪文も使いこなすし、剣の腕も確か。
一気にパーティの安定感が増した! メルビン様の加入で、打倒オルゴ・デミーラへの道が、ぐっと現実味を帯びてきた!
新風到来! 踊る戦士アイラ&しばしのお別れ、マリベル…
【テーマの核心】: 世代を超えた宿命、伝統への反発と自己実現、別れと出会いの必然性、血の繋がりという奇跡。
【体感する感情】: えっ、マリベル離脱!? 寂しい…→ アイラ、美人! でも気が強そう…→ え、キーファの子孫!? マジか!→ 運命ってすごい…→ パーティ華やかになったな!
世界の大部分が復活し、いよいよ魔王の本拠地も見えてきたか…?って頃、一行は一旦、エスタード島へ帰還。
…したんだけど、そこで待ってたのは、悲しい知らせ。
マリベルの父ちゃん、アミットさんが重病で倒れちゃったって!
世界を救う旅も大事。
でも、たった一人の父ちゃんも大事。
究極の選択を迫られたマリベル。
悩みに悩んだ末、彼女は、父のそばにいることを選び、一時的にパーティを離脱することを決めるの。
「絶対に戻ってくるから! 私がいなくても、メソメソするんじゃないわよ!」って、最後まで強がってたけど、その瞳には不安と寂しさが滲んでた…。
うう、マリベル…。
いつもキャンキャン言ってたけど、いないとやっぱり寂しいよ…。
マリベルロスに沈む間もなく、一行は新たな出会いを果たす。
なんと、現代に生きるユバール族と遭遇! 彼ら、数百年経った今でも、「神の復活」を目指して旅を続けてたのね! すごい執念。
で、今まさに、その儀式をやろうとしてるんだけど、肝心の踊り手候補の一人が「こんな古臭いしきたり、やってらんないわ!」って、キャラバンを飛び出しちゃったらしい。
あらまあ。
その、飛び出したおてんば娘を探しに行くと…いました! 風のように颯爽とした、美しい女性。
その名は「アイラ」。
踊りの才能はピカイチだけど、性格はかなり勝ち気で男勝り。
伝統よりも、自分の意志で自由に生きたい!ってタイプ。
主人公たちが世界を救う旅をしてること、不思議な石板を持ってることを知ったアイラは、俄然興味津々。
「面白そうじゃない! 私も連れてってよ!」「ちょうど、儀式に必要な最高のトゥーラの弾き手を探さなきゃいけなかったしね!」って、あれよあれよという間に、強引に仲間入り! 行動力、ハンパない。
踊りだけでなく、剣の腕もかなりのもの。
その凛とした佇まい、どこか既視感が…? と思ったら、なんと彼女、数百年前に過去に残った、あのキーファとライラの血を引く子孫だったのよ! えええーーーっ!? マジで!? つまり、彼女の中には、グランエスタードの王家の血と、ユバールの守り手の血、そして伝説の踊り子の血が流れてるってこと!? 運命、すごすぎ! キーファが過去に残した選択が、時を超えて、こんな形で実を結ぶなんて…。
鳥肌立ったわ。
マリベルの離脱は寂しいけど、アイラの加入で、パーティはまた新しい化学反応を起こし始める。
彼女の存在は、物語を核心である「神の復活」へと導く、重要な鍵。
そして、キーファの物語にも、一つの答えを与えてくれる存在。
さあ、新たな仲間と共に、最後の戦いへ向けて、再び歩き出そう!
光と影のコントラスト ~レブレサック村の胸糞案件と、コスタールの切なすぎる伝説~
【テーマの核心】: 集団による真実の歪曲、隠蔽体質の恐ろしさ、歴史の重み、愛と犠牲の伝説、そして全てのピースが繋がる瞬間。
【体感する感情】: レブレサック…マジで気分悪い…人間怖い…→ コスタール、切ない…シャークアイかっけえ…アニエス…→ えっ、主人公の親!?→ いろんな感情がジェットコースター。
からの、フォズ様…(涙腺崩壊)。
過去を解放し、現代に蘇った世界を巡る旅。
でもね、復活した場所が、必ずしも「めでたしめでたし」なわけじゃないのが、ドラクエ7のえげつないところ。
むしろ、蓋を開けてみたら、とんでもない闇が隠されてた…なんてことも。
その代表格が、レブレサック村。
一見、信仰心にあつい、平和な村。
でも、その裏には、村ぐるみで隠蔽してきた、おぞましい過去があった。
昔、魔物に襲われた時、村を守ろうとした善良な神父様を、なんと村人たちが魔物と勘違いして、集団で殺しちゃってたのよ! で、その事実をもみ消すために、歴史を捏造。
「神父は魔物に魂を売った裏切り者だった」ってことにして、自分たちの罪から目を背けてた。
真実を語ろうとする者は村八分。
まさに、集団ヒステリーと隠蔽体質の極み。
魔王より、よっぽど人間の方が怖いじゃん…って、本気でゾッとさせられるエピソード。
後味の悪さ、トップクラス。
クリアしても、なんかモヤモヤが残る…。
一方で、美しい港町コスタールでは、胸が締め付けられるような、切ない伝説が語られてた。
昔、この海を治めてた伝説の大海賊シャークアイ(名前からして強そう)には、アニエスっていう、それはそれは美しい許嫁がいたんだって。
でも、シャークアイは魔王軍との戦いで行方不明に。
アニエスは、彼を待ち続けて、待ち続けて…ついには、人魚になってしまった、とか。
ロマンチックだけど、悲しいお話…で終わらないのが、ドラクエ7。
この伝説、実は、主人公の出生の秘密に、めちゃくちゃ深く関わってたのよ! そう、勘の良いあなたならもうお気づき? シャークアイとアニエスこそが、主人公の実の親である可能性が、この後の展開で濃厚になっていく。
主人公の右腕にあるアザ、あれは水の精霊に愛された者の証で、シャークアイも同じアザを持ってる。
水の精霊の力で、胎児の主人公が現代の母マーレの元へ送られた…? 点と点が、ここで一気に繋がってくる! うわー! 鳥肌!
こんな感じで、人間の闇に打ちのめされたり、壮大な運命の伏線に震えたりしながら、一行はついに、最後の石板を発見! すべての石板が揃った時、道が開かれたのは、空高く浮かぶ、神々しい「天上の神殿」! ここが魔王の居城? それとも…?
期待と不安を胸に神殿へ向かうけど、強力な結界に阻まれて、中に入れない! 万策尽きたか…!? その時!
「未来へ……希望を……!」
眩い光と共に現れたのは、かつてダーマ神殿で共に戦った、あの大神官フォズ様の魂! 彼女は、残された最後の聖なる力を振り絞り、自らの命と引き換えに、魔王の結界を打ち破ってくれたのよ…! うわーん! フォズ様ーーー!!! あなたの犠牲、絶対に無駄にしません!!!(号泣)
フォズ様の尊い犠牲によって、天上の神殿への道は開かれた。
世界は完全に元の姿を取り戻し、人々は歓喜に沸く。
でも、これはハッピーエンドじゃない。
むしろ、これからが本当の戦いの始まり。
真の黒幕との対決が、すぐそこまで迫っている。
そして、その黒幕は、私たちの想像を、遥かに超える形で牙を剥くことになる…。
~絶望のドン底からの、這い上がりファイナルバトル~第三部:神よ、お前もか!
長かった石板探しの旅も終わり、世界は完全に元通り! やったー! これで平和が訪れる! …なーんて、浮かれてた時期が、私にもありました。
ドラクエ7をナメちゃいけない。
最大の絶望は、最高の希望のすぐ後にやってくる。
それも、とびっきり最悪の形でね! さあ、ここからが本当の地獄(と、それを乗り越える激アツ展開)の始まりよ!
祝・神様復活!…って、え? 嘘でしょ? ~偽りの光と、本物の絶望~
【テーマの核心】: 祈りの成就と、その裏切り。
信頼の崩壊。
希望から絶望への叩き落とし。
悪意の擬態。
【体感する感情】: やったー! 神様だー!→ え? え? え? 何言ってんの?→ うわああああああ!!!(絶叫)→ 騙された…! 許さん…!→ しばし放心状態。
コントローラー握りしめたまま、フリーズ。
世界が完全に復活したことで、数百年もの間、ただひたすらにその日を待ち望んできた現代のユバール族。
彼らの悲願、「神の復活の儀式」がついに、執り行われる時が来た!
聖なる踊り手は、もちろんアイラ。
彼女の舞は、祖先ライラと、その夫キーファの想いをも乗せて、天に届けとばかりに美しい。
そして、儀式に不可欠な「大地のトゥーラ」を奏でるのは…なんと、過去の世界で行方不明になり、奇跡的に現代に流れ着いていた青年ジャン! 彼、知らぬ間に最高のトゥーラ奏者になってたの! 運命って、本当にすごい!
神々の祭壇で、アイラの舞とジャンのトゥーラの音色が重なり合う。
すると、天から七色の光が降り注ぎ、その中心に、神々しく、慈愛に満ちた、それはそれは荘厳な姿の「神様(創造神)」が降臨!
「おお…! よくぞ、わが復活を果たしてくれた…! 人間たちよ、感謝するぞ…!」
ユバール族、号泣! 主人公たちも、感動! 世界を救った勇者として、神様から直々に「お前たち、マジでグッジョブ!」って褒められちゃう。
さらに神様、「褒美に、わが居城、天空のクリスタルパレスに招待しよう! 永遠の平和と祝福を授けるぞ!」だって! やったー! これで本当に、本当のハッピーエンドだー!
…と、思った瞬間。
神様の顔が、ニヤリ、と歪んだ。
「フハハハハ…! まったく、愚かな、愚かな人間どもよ! この私を、本物の神だと信じ込んだか!」
へ?
「残念だったな! 本物の神など、遥か昔にこの私が打ち倒してやったわ! お前たちの純粋な祈りは、この大魔王オルゴ・デミーラの完全復活のために、利用させてもらったぞ!」
………。
……ええええええええええーーーーーっ!?!?!?
嘘でしょ!? 神様じゃなくて、ラスボス!? 儀式、逆効果だったってこと!? 私たちの今までの苦労、全部、こいつの掌の上だったってこと!?
もうね、頭、真っ白。
コントローラー、落としそうになる。
希望のメーター、振り切ってたのが、一気にマイナスまで叩き落される感じ。
これ以上の絶望、ある? ドラマや映画でも、なかなかお目にかかれないレベルの、最悪のどんでん返し。
裏切りのインパクト、ハンパない。
オルゴ・デミーラは高笑いと共に、その邪悪な本性を完全に解放。
世界は再び暗黒の雲に覆われ、美しかったクリスタルパレスは、禍々しい「ダークパレス」へと変貌。
まさに、天国から地獄。
いや、地獄の方がまだマシかもしれないレベルの、絶望のどん底。
ドラクエ7、マジで容赦ない…。
精霊たちのラストメッセージ ~散り際の美学と、託されたバトン~
【テーマの核心】: 絶望の中の捨て身の抵抗。
自己犠牲の尊さ。
未来への希望を繋ぐ意志。
仲間との絆の再確認。
【体感する感情】: もうダメだ…→ えっ、精霊様!?→ うおおお! 行けー!→ あああ…そんな…(涙)→ ありがとう…絶対に無駄にしないから!→ よっしゃ、やったるで!
神を騙り、完全復活を遂げたオルゴ・デミーラ。
その力は、もはや人間がどうこうできるレベルを超えている。
世界は再び闇に閉ざされ、万事休すか…。
誰もが諦めかけた、その時。
「人間たちよ、まだ希望を捨てるな!」
声と共に、まばゆい光が! 現れたのは、かつて過去の世界で出会い、力を貸してくれた、あの四精霊(大地、水、火、風)たち! 彼ら、まだ残ってた! いや、この時のために力を温存してたのか!?
精霊たちは、オルゴ・デミーラが完全に力を安定させる前に、最後の抵抗を試みる。
「我らの命、未来に繋げ!」って、もう、覚悟が決まりすぎてる!
四精霊は、自らの存在そのものをエネルギーに変えて、オルゴ・デミーラがダークパレスの周りに張った、鉄壁の闇の結界に、光の矢となって突っ込んでいく! ドカーーーーン!!! 凄まじい光と衝撃! 結界には、確かに亀裂が入った! ダークパレスへの道が、ほんの一瞬だけ、開かれた!
でも、その代償はあまりにも大きかった…。
力を使い果たした四精霊たちは、光の粒子となって、静かに消滅していった…。
ありがとう…ありがとう、精霊様たち…(号泣)。
フォズ様に続いて、精霊様たちまでもが…。
彼らが命を賭して開いてくれた、この細い細い希望の道。
これを進むしかない。
彼らの想いを、託された未来へのバトンを、絶対に落とすわけにはいかない!
絶望の淵から、再び燃え上がる闘志。
主人公、ガボ、メルビン、アイラ。
4人の心は、固く、固く、一つになる。
目指すは、悪の総本山、ダークパレス! 待ってろよ、オルゴ・デミーラ! お前が踏みにじった、たくさんの命と想いの分まで、きっちり落とし前つけてやるからな!!
最終決戦だョ!全員集合! ~愛と勇気と、あと根性で、ぶん殴れ!~
【テーマの核心】: 持てる力の全てをぶつけ合う総力戦。
絶望と希望のシーソーゲーム。
仲間との絆が起こす奇跡。
そして、人間の無限の可能性。
【体感する感情】: ラスボス感、パねぇ…!→ うわっ、強い!→ あかん、死ぬ!→ いや、まだだ! 立て! 立つんだ主人公!→ いけー! 仲間を信じろ!→ うおおおおお!!!(脳汁ドバドバ)→ や…やった……(燃え尽きたぜ…真っ白にな…)。
いざ、ダークパレスへ! 中はもう、邪悪なオーラむんむん。
オルゴ・デミーラの側近たちが、次から次へと襲いかかってくる。
強い! さすがラスダン! でも、こっちだって、数々の修羅場をくぐり抜けてきたんだ! フォズ様や精霊様たちの想いを背負ってるんだ! 負けられるか!
仲間との連携、覚えた呪文や特技、持てるアイテムの全てを駆使して、なんとか道を切り開いていく。
そして、ついに、最深部の玉座の間へ。
そこに鎮座していたのは…おぞましくも、神々しさすら感じるほどの威圧感を放つ、大魔王オルゴ・デミーラ!
「フン…まだ生きていたか、しぶとい虫ケラどもめ。だが、ここで終わりだ!」
最終決戦のゴングが鳴る! オルゴ・デミーラ、もうね、変身するわするわ! 人型っぽいのから、なんかデカい竜みたいの、さらにドロドロした魔獣っぽいの、しまいには精神攻撃までしてくるような訳わからん形態まで! 何回戦わせる気!? ってくらい、しつこい!
しかも、一撃一撃が重い! 全体攻撃バンバン撃ってくるし、嫌らしい状態異常も仕掛けてくるし、こっちのHP吸い取って回復しやがるし! もう、てんやわんや! 回復追いつかない! 仲間がバタバタ倒れる! MPもアイテムも尽きていく! 「これ、無理ゲーじゃね?」って、心が折れそうになる瞬間が、何度もある。
マジで。
でも、その度に、脳裏をよぎるんだ。
ウッドパルナで見た、あの小さな花。
エンゴウで守った、パミラの笑顔。
オルフィーで出会った、ガボの無邪気な瞳。
ダーマで取り戻した、希望の光。
砂漠で立ち上がった、ハディートの雄叫び。
メルビン様の、揺るぎない忠誠。
アイラの、未来を見据える強い眼差し。
故郷で祈る、マリベルの声。
そして、遠い過去で、きっと応援してくれてる、親友キーファとの約束…。
「僕たちは…!! 絶対に、負けられないんだーーーーっ!!!」
主人公の叫びが、最後の力を振り絞らせる。
ガボが俊敏な動きで敵の攻撃をかわし、メルビンが知恵と大魔法で弱点を突き、アイラが華麗な剣技でダメージを叩き込む! そして主人公が、勇気の象徴、伝説の剣(たぶん)を握りしめ、立ち向かう!
どれだけ時間が経ったのか…もう、わからない。
ただ、ひたすらに、諦めずに、仲間を信じて、戦い続ける。
そして、ついに、その瞬間がやってくる。
仲間たちが、最後の力を振り絞って作り出した、ほんの一瞬の、本当に一瞬だけのチャンス! そこに、主人公は、これまでの旅の全て、出会った人々の全ての想いを込めて、渾身の一撃を、オルゴ・デミーラの核へと叩き込む!!!
「ぐ…ぐおおおおおおっ!?!? ば、馬鹿な…!? この…この私が……こ、こんな…人間の…虫ケラごときにぃぃぃぃーーーーーっ!!!!」
断末魔の叫びを残し、世界を絶望の闇に突き落とした元凶、大魔王オルゴ・デミーラは、眩い、あまりにも眩い光の中に、完全に消滅していった……。
闇が晴れ、ダークパレスが崩壊していく。
激しい光の中、戦い抜いた英雄たちは、疲労と安堵の中で、ゆっくりと意識を手放していく…。
やった…やったんだ……。
~時を超えた手紙と、新しい日常~エピローグ:おかえり、そして、ただいま
ふと、意識が浮上する。
感じるのは、懐かしい潮の匂いと、耳に優しい波の音。
目を開けると、そこは…見慣れた、故郷フィッシュベルの浜辺だった。
「おお! 目を覚ましたか!」「よかった…本当によかった…!」
心配そうに駆け寄ってくる村の人たち。
父ちゃんボルカノの、ぶっきらぼうだけど温かい声。
母ちゃんマーレの、涙で濡れた優しい笑顔。
ああ、帰ってきたんだ。
本当に、あの長い、長い悪夢は終わったんだ…。
全身の力が抜けていくような、深い安堵感に包まれる。
グランエスタード城では、そりゃもう盛大な祝宴が開かれた。
魔王討伐と世界の完全復活を祝って、復活した国々の王様や偉い人たちが大集合。
もちろん、苦楽を共にした仲間たちも。
「もう! 心配ばっかりかけさせちゃって! でも…おかえりなさい!」 父ちゃんの看病を終えて、すっかり元気になったマリベルが、ちょっと大人びた顔で、でも相変わらずの憎まれ口で出迎えてくれる。
うん、やっぱり君がいないとね! ガボは山盛りのご馳走に目を輝かせ、メルビン様は感慨深げに祝宴の様子を眺め、アイラは少し照れくさそうに、でも誇らしげに微笑んでる。
バーンズ王からは「君こそ真の世界の勇者だ!」って最大級の賛辞をもらうけど、主人公は静かに首を振る。
「僕一人じゃ何もできませんでした。
ここにいる仲間と、力を貸してくれた全ての人たちのおかげです」。
その言葉に、仲間たちが力強く頷く。
王様も、冒険に出た息子キーファの行動が、結果的に世界を救うきっかけになったことを、今は父として誇りに思う、って涙ぐんでる。
そして、この平和のために散っていった、フォズ様、四精霊たち、そして名前も知らない多くの英雄たちのために、会場のみんなで静かに祈りを捧げた。
宴も終わり、一人、夜の浜辺を歩く主人公。
寄せては返す波の音を聞きながら、これまでの、あまりにも濃密すぎた冒険の日々を思い出してた。
すると、波打ち際に、キラリと光るものが。
拾い上げてみると、それは、一枚の石板。
でも、今まで見てきた石板とは違う、なんだか温かい、優しい光を放ってる。
表面には、見慣れた、でも、もう二度と会えないと思っていた、あの人の筆跡で、文字が刻まれていた。
親愛なる○○(主人公名)へ
元気か? 俺は、ライラと、ユバールの仲間たちと、元気にやってるぞ。
お前たちと別れてから、本当に色々あった。
正直、お前の顔が、マリベルの怒った顔が、ガボの間抜けな顔が(笑)、何度も頭をよぎった。
寂しくなかったって言ったら嘘になる。
でも、俺は後悔してない。
ライラと一緒になるって決めたこと、ユバールの守り手として生きるって決めたこと。
大変なことも多いけど、俺はここで、俺だけの生きる意味を見つけたんだ。
もうすぐ、俺たちの子供も生まれる。
俺は、この家族と、ユバールの民を、命懸けで守っていく。
だから、父さんや母さん、マリベルにも伝えてくれ。
キーファは元気にやってる、心配すんなって。
あいつらには、本当に感謝してるって。
そして、○○。
俺たちは、違う時間、違う場所で生きていくことになった。
もう、肩を並べて冒険することはできないかもしれない。
だけどな……どんなに遠く離れても、何百年経っても、俺とお前は、最高のダチだよな! それだけは、絶対に変わらない真実だ。
また、いつか……。
もし、奇跡が起こるなら。
お前の、永遠の親友。
キーファより
……キーファからの、手紙。
数百年の時を超えて、届けられた、親友からのメッセージ。
彼が、過去の世界で、自分の選んだ道を、懸命に、そして幸せに生きていること。
そして、どんなに時が隔てられても、決して変わらない、熱い友情の証。
主人公の目から、熱いものが、とめどなく溢れ出す。
寂しさ、安堵、喜び、懐かしさ、そして、言葉にできないほどの、温かい気持ち。
キーファとの絆は、時空を超えて、確かにここにある。
その確信が、これまでの旅の疲れも、悲しみも、すべてを優しく包み込んで、溶かしていくようだった。
世界は、本当の意味で、元通りになった。
いや、たくさんの痛みと再生を経て、きっと前よりも少しだけ強く、優しくなったのかもしれない。
人々は、それぞれの場所で、それぞれの「今日」を、力強く歩み始める。
ガボは、オルフィーで動物たちと大自然の中を駆け回り、メルビン様は、グランエスタード城でその知識と経験を活かし、新しい時代の礎を築く手伝いをするだろう。
アイラは、ユバール族の希望として、踊りと剣で未来を切り開いていく。
マリベルは、フィッシュベルで元の賑やかな日常に戻り、相変わらず主人公を引っ張り回しながらも、かけがえのない時間を紡いでいく。
そして、主人公もまた。
数えきれないほどの出会いと別れ、語り尽くせないほどの冒険の記憶を、その胸に深く刻み込み、愛する家族と仲間たちが待つ、フィッシュベルでの、新しい日常へと帰っていく。
右腕のアザは、彼が特別な運命を背負っている証かもしれない。
でも、彼はもう一人じゃない。
エデンの戦士たちの物語は、ここで一旦、幕を閉じる。
でも、彼らの人生という名の冒険は、これからも、ずっと、続いていくのだから。
神様、マジパネェっす!&石板、まだあるんかい!クリア後のお楽しみ
さてさて、大魔王倒して、感動のエンディング見て、「あー、終わったー! 長かったー!」って、満足感に浸ってるそこのあなた。
甘い! 甘いですよ!
ドラクエ7は、エンディングの後も、まだまだ遊ばせてくれるんです! やり込み要素、てんこ盛り! まさに、沼!
ご対面! リアル神様(ただし、戦闘狂)
エンディング後、ある条件を満たして、とある場所へ行くと…
なんと! 本物の神様(創造神)に会えちゃうんです! オルゴ・デミーラにやられて、ずーっと力を失って封印されてたらしいんだけど、魔王が倒されたことで、ようやく復活できたんだって。
「おお、勇者たちよ、よくぞ世界を救ってくれた! わし、超感動!」って、最初はすごく褒めてくれるんだけど…。
話してるうちに、なんか雲行きが怪しくなってくる。
「それにしても、人間ちゅうのは強くなったもんじゃのう…。うーむ、どれくらい強くなったのか、わし、ちょっと試してみたくなっちゃった♪」
…え?
「どうじゃ? わしと、一戦、交えてみるか? 手加減はせんぞ?」
はい、出ました! まさかの裏ボス登場! しかも相手は、ガチの創造神! オルゴ・デミーラも強かったけど、神様の強さは、また別次元! 生半可なレベルと装備じゃ、瞬殺されること間違いなし。
勝てたら、めちゃくちゃすごいご褒美(神様を召喚できるアイテムとか!)がもらえるらしいけど…勝てる気がしない(笑)。
ドラクエ7、最後の最後まで、プレイヤーに試練を与えてくるドS仕様!
石板集め、第二章開幕!?(3DS/スマホ版)
特に、3DS版やスマホ版でプレイしてるあなた。
クリア後のお楽しみは、神様とのタイマンだけじゃない! 「移民の町」っていう、自分だけの町を作れるシステムがあるんだけど、これがまた、奥深い。
世界中に散らばってる「移民希望者」をスカウトして、町に住まわせると、どんどん町が発展していくのね。
で、町がある程度大きくなると、住民たちが「これ、お礼だよ!」って、「トクベツな石板」なるものをくれることがあるの。
この石板を使うと…なんと、本編とは全く別の、スペシャルなダンジョンに行けちゃう! そこでは、
- ドラクエの過去作に出てきた、懐かしの歴代ボスたちが、パワーアップして待ち構えてたり!
- ここでしか手に入らない、超レアな装備品や、マニアックなモンスター職があったり!
- 本編ではちょっとしか出番がなかった、あのキャラやこのキャラの、意外な後日談が描かれてたり!
もうね、本編クリアした人への、ご褒美てんこ盛り状態! これのおかげで、プレイ時間、余裕で200時間、300時間超えちゃう人もいるらしい…。
恐るべし、ドラクエ7の沼。
もしあなたが、まだこの「トクベツな石板」の世界に足を踏み入れてないなら…覚悟してね。
新たな冒険(と、終わらないレベル上げ)が、あなたを待ってるから!
あの人、この人、ホントは○○だった!?キャラクター深掘り劇場
ドラクエ7の魅力って、壮大なストーリーだけじゃない。
登場するキャラクターたちが、まあ、濃い! 一癖も二癖もある、忘れられない奴らばっかり。
彼らの背景とか、作中ではハッキリ語られない秘密とかを知ると、物語がぐーっと、立体的に、そして面白く見えてくるのよね。
ちょっと、深掘りしてみましょ。
- 主人公(名前は君が決める!/ 一応アルスって名前もあるけど) 【表の顔】: フィッシュベルの心優しき漁師の息子。寡黙だけど、いざという時は頼りになる勇者。【裏の顔?】: 実は、大海賊シャークアイと高貴な女性アニエス(たぶん王女)の間に生まれた、超サラブレッドの可能性大! 魔王の脅威から守るため、水の精霊パワーで胎児のままタイムスリップ&代理母(マーレ)出産という、とんでもSF設定疑惑。
右腕のアザは、その証であり、イケてる海の男の血筋の証! 普段ボーッとしてるように見えて、実はとんでもない宿命背負ってた系主人公。
プレイヤーが感情移入しやすいように、あえて無個性っぽくしてるけど、その出自はシリーズ屈指のドラマチックさ。 - キーファ・グラン 【表の顔】: 冒険大好き、情熱家のイケメン王子。頼れる兄貴分…だったはずが。【裏の顔?】: 良くも悪くも「自分の気持ちに正直すぎる男」。
王子の身分も、長年の友情も、ポイッと捨てて愛(と使命感)に走る。
その決断は、プレイヤーに「はぁ!?」と思わせつつも、「…でも、ちょっとわかるかも」とも思わせる絶妙なライン。
結果的に彼の子孫が世界を救う鍵になるあたり、やっぱり只者じゃない。
ただ、装備持ち逃げ疑惑(通称:種泥棒)は、未来永劫語り継がれるであろう、彼の唯一(?)の汚点。
エンディングの手紙は、反則級の号泣ポイント。 - マリベル・ヨーナ 【表の顔】: 口うるさいけど憎めない、ツンデレ幼なじみ。パーティのツッコミ&ムードメーカー(騒がしい方)。【裏の顔?】: 実は、めちゃくちゃ仲間思いで、家族思い。
口の悪さは、照れ隠しと心配の裏返し。
一時離脱イベントで、プレイヤーは彼女の重要性を痛感させられる。
キーファがいなくなり、主人公が寡黙な中、彼女がいなかったらパーティの空気、マジでどんよりしてたはず。
開発段階で後から追加された?なんて噂もあるけど、今やドラクエ7に欠かせない、最高のヒロイン(異論は認める)。 - ガボ 【表の顔】: オオカミに育てられた、天真爛漫な野生児。食いしん坊で、おバカっぽいけど、勘が鋭い。【裏の顔?】: 元人間のはずだけど、その過去は完全に謎。
どんな家族がいて、どうして狼になったのか…一切不明。
でも、そのミステリアスさが、彼の純粋さや動物的な鋭さを際立たせてるのかも。
難しいこと考えず、本能で生きてる感じが、シリアスな展開が続くこのゲームの中で、唯一無二の癒やし。
彼がいるだけで、なんかホッとする。
あと、意外と強い。 - メルビン 【表の顔】: 神と共に戦った、伝説の英雄(おじいちゃん)。古風で真面目、忠誠心MAX。【裏の顔?】: 最強の天然ボケ疑惑。
数百年石ころだった反動か、現代の常識からちょっとズレてて、たまに「え、そこでそれ言っちゃう?」みたいな発言も。
でも、それが可愛い。
実力は本物で、魔法も剣も超一流。
パーティの火力と安定感を一気に引き上げてくれる、頼れるじいじ。
彼が仲間になる安心感は異常。 - アイラ 【表の顔】: 現代ユバール族の、美しく気高き踊り子。剣の腕も立つ、クールビューティー系。【裏の顔?】: キーファとライラの血を受け継ぐ、運命の子! 伝統と自由の間で揺れ動きながらも、自分の意志で道を切り開こうとする強さを持つ。
勝ち気な性格は、やっぱり曽祖父(たぶん)キーファ譲り? 主人公との間に、ほんのり恋の予感…?(小説版ではガッツリ恋愛) その出自のドラマ性と、凛とした魅力で、後半のパーティを華やかに彩る。 - シャークアイ&アニエス 【表の顔】: 過去の伝説に登場する、大海賊とその許嫁。悲恋の物語の主人公。
【裏の顔?】: 主人公の実の親(ほぼ確定)。
水の精霊に愛された海の勇者と、彼を待ち続けた一途な(元?)お姫様。
魔王との戦い、氷漬け、人魚化…と、彼ら自身の物語も、めちゃくちゃ波乱万丈。
エンディング後の再会シーンは、涙なしには見られない。彼らの存在を知ることで、主人公の旅の意味が、さらに深く、重くなる。 - 神さま(創造神) 【表の顔】: 世界を創った、偉い神様。慈愛に満ちている…はず。【裏の顔?】: オルゴ・デミーラに負けて封印されてたあたり、意外とポンコツ…? いや、力を使い果たしてただけか。
復活後は、人間の成長を喜びつつも、「ちょっと、わしと戦ってみ?」とか言い出す、かなりの戦闘狂。
威厳と親しみやすさ(と、ちょっとした残念さ?)が同居する、人間味あふれる(?)神様。 - オルゴ・デミーラ 【表の顔】: 世界を封印した、諸悪の根源。ラスボス。キモい。
【裏の顔?】: 神をも欺き、打ち倒すほどの圧倒的な力と、狡猾さを持つ、シリーズ屈指の「嫌な奴」。
その目的は、世界の完全支配? それとも、ただの破壊衝動? 意外と背景は語られない。
一部で囁かれた「キーファ闇堕ち説」は公式に否定済み。
彼は、純粋な「悪」の象徴として、プレイヤーの前に立ちはだかる。
その執念深さと、形態変化の多さは、トラウマレベル。
ね?
こうして見ると、どのキャラクターも、一筋縄ではいかないでしょ?
彼らの物語が複雑に絡み合って、あの重厚なドラクエ7の世界を作り上げてるんだなーって、改めて思うわけです。
超・深掘り考察ドラクエ7は、現代社会への「予言書」だった…!?
さて、ここからは、このドラクエ7っていう物語が、ただのファンタジーじゃなくて、実は、今の私たちが生きてるこの2025年の社会にも、グサグサ刺さるメッセージを投げかけてるんじゃないか?
っていう、ちょっと踏み込んだ考察タイム。
まあ、私の勝手な妄想も多分に含まれるけど、付き合ってくれると嬉しいわ。
石板システム=SNS時代の「断片化された情報」?
ドラクエ7の根幹システム、石板集め。
バラバラになった石板(=過去の断片)を集めて、パズルのように組み合わせることで、失われた世界(=真実)が姿を現す。
これって、なんだか、今のインターネット社会、特にSNSで流れてくる情報に似てない?
私たちは毎日、タイムラインに流れてくる断片的なニュース、誰かの意見、切り取られた情報に触れてる。
それらを自分の中でどう繋ぎ合わせ、どう解釈するかで、「見えている世界」が全然違ってくる。
一つの情報だけを鵜呑みにすれば、レブレサック村みたいに、真実とはかけ離れた認識を持ってしまうかもしれない。
ドラクエ7は、「断片的な情報(石板)を、自分の足で探し、吟味し、組み合わせることでしか、世界の全体像(真実)は見えてこないんだよ」って、教えてくれてる気がするの。
情報過多な現代だからこそ、この石板集めのプロセスって、すごく示唆に富んでるんじゃないかな。
「封印」されるのは、都合の悪い「過去」と「他者」
オルゴ・デミーラが行った「封印」。
それは、大陸や島を物理的に消し去るだけじゃなく、その存在自体を「なかったこと」にする行為。
これって、人間社会でも、形を変えて行われてることじゃない?
例えば、歴史修正主義。
自分たちの国や組織にとって、都合の悪い過去の出来事に蓋をして、美化された歴史だけを語り継ごうとする動き。
あるいは、コミュニティの中での「異質な存在」の排除。
自分たちと違う意見を持つ人、理解できない行動をとる人を、「いないもの」として扱う。
ドラクエ7の世界では、魔王っていう明確な悪役が「封印」を行ってたけど、レブレサック村の例を見ればわかるように、人間自身もまた、自分たちの都合のために、真実や他者を「封印」しようとする。
オルゴ・デミーラを倒しても、人間の心の中に「封印」の種がある限り、本当の平和は訪れないのかもしれない。
このゲーム、サラッとそういう、人間の根源的な問題を突いてくるから、怖い。
神は死んだ? いや、不在だからこそ、人は強くなる。
ドラクエ7の世界って、創造神がいるにはいるんだけど、物語のほとんどで、その存在感、めちゃくちゃ薄くない? オルゴ・デミーラに負けて封印されてるし、やっと復活したと思ったら裏ボスになるし(笑)。
つまり、人間たちは、神様の助けなんてほとんどない状態で、自分たちの力で、絶望的な状況を打開していかなきゃいけなかったわけ。
これって、「神は死んだ」って言ったニーチェじゃないけど、絶対的な権威や価値観が揺らいでる現代社会と、どこか重なる気がするのよね。
昔みたいに「これを信じてれば大丈夫」っていうものがなくなって、私たちは、自分自身で考え、判断し、行動していかなきゃいけない時代に生きてる。
ドラクエ7の主人公たちは、まさにそれを体現してる。
神に頼るんじゃなく、仲間を信じ、自分たちの足で立ち、試行錯誤しながら未来を切り開いていく。
神の「不在」や「無力さ」が、逆に人間の主体性や、仲間との絆の重要性を際立たせてる。
もしかしたら、神様が裏ボスとして立ちはだかるのって、「もう、わしに頼らなくても、お前たちは大丈夫じゃな?」っていう、親離れならぬ「神離れ」を促す、最後の試練だったのかもしれない。
…なんてね。
キーファの選択は、現代の「働き方」「生き方」への問いかけ?
何度も話題に出しちゃうけど、やっぱりキーファの選択は、現代を生きる私たちにとっても、他人事じゃないテーマだと思うの。
王子っていう「安定したレール」。
でも、彼はそれを捨てて、ユバール族の守り手という、決して楽ではないだろうけど、自分が「これだ!」って心から思える道を選んだ。
これって、今の時代の「働き方改革」とか「自分らしい生き方」とかに、すごく通じるものがない? 大企業に勤めてれば安泰、っていう時代でもなくなってきたし、終身雇用も崩壊しつつある。
そんな中で、「本当に自分がやりたいことは何なのか?」「自分にとっての幸せって何なのか?」って、真剣に考える人が増えてる。
キーファみたいに、すべてを捨てて…っていうのは極端かもしれないけど、彼の「自分の心の声に従う」っていう姿勢は、多様な生き方が模索される現代において、すごく重要なメッセージを投げかけてる気がする。
もちろん、残された側の気持ちを考えろよ!ってツッコミは入れたくなるけどね!(笑)
それでも、最後に信じられるのは「人間の可能性」
レブレサック村の陰湿さ、メモリアリーフの悲劇、プロビナの疑心暗鬼…。
ドラクエ7は、これでもかってくらい、人間の弱さ、醜さ、愚かさを見せつけてくる。
プレイしてて、気分が落ち込むことも、正直、ある。
でも、不思議と、絶望だけでは終わらないんだよね。
マチルダが最後に願った一輪の花。
フォズ様や精霊たちの、未来を信じた自己犠牲。
ハディートの、絶望からの目覚め。
そして、どんなに打ちのめされても、仲間を信じて立ち上がり続ける、主人公たちの姿。
オルゴ・デミーラっていう、とてつもない「悪」が存在する一方で、人間の心の中にも、確かに「悪」は存在する。
でも、それと同じくらい、いや、それ以上に、人間の心の中には、優しさや、強さや、愛や、希望を生み出す力が、ちゃんと備わってるんだって、この物語は教えてくれる。
完璧な人間なんていない。
間違うこともあるし、弱い部分もある。
でも、だからこそ、支え合い、許し合い、信じ合うことが大事なんだって。
その先にしか、本当の平和はないんだって。
…なんか、柄にもなく真面目に語っちゃったけど(笑)。
でも、ドラクエ7って、そういう、青臭いかもしれないけど、すごく大事なことを、エンターテイメントの中で、しっかりと伝えてくれる作品だと思うのよね。
だから、四半世紀経っても、私たちの心を掴んで離さないんだろうな。
ドラクエ7は、あなたの人生の「石板」かもしれないおわりに
ふぅー…。
ここまで読んでくれたあなた、本当にお疲れ様でした!
そして、ありがとう!
気づけば、とんでもない文字数になっちゃった(笑)。
でも、語り始めると、どうしても止まらなくなっちゃうのよね、ドラクエ7って。
このゲームが発売された2000年。
私はまだ…
えーっと、まあ、ピチピチ(?)の時代でしたわ。
あの頃、まさか自分がこんな風に、家族がいて、毎日満員電車に揺られて会社行って、夜な夜な副業でゲームの記事書いてるなんて、想像もしてなかったなぁ…。
でも、今、こうして改めてドラクエ7の物語を振り返ってみると、あの頃感じた感動や衝撃とは、また違った深みを感じるの。
それはきっと、私自身が、このゲームの中のキャラクターたちと同じように、いろんな経験をして、いろんな壁にぶつかって、それでもなんとか、毎日を必死に生きてきたからなんだと思う。
失われた過去、理不尽な現実、どうしようもない人間の業、それでも信じたい希望の光、かけがえのない仲間との絆、そして、人生を左右する大きな選択…。
ドラクエ7に詰まっているのは、壮大なファンタジーであると同時に、私たちの誰もが経験する(かもしれない)、普遍的な人生のドラマ。
もしかしたら、このドラクエ7っていう物語自体が、私たち一人ひとりの人生にとっての「ふしぎな石板」なのかもしれない。
バラバラになった経験や感情、記憶のかけらを、この物語を通して見つめ直すことで、自分自身の「失われた何か」や「これから進むべき道」が見えてくる…
なんて言ったら、ちょっとポエミーすぎるかしら?
でも、もしあなたが、この記事を読んで、何か心に引っかかるものがあったとしたら。
それはきっと、偶然じゃない。
ドラクエ7の世界が、今のあなたに、何かを語りかけてるのかもしれない。
「長すぎる?」「暗い?」「今さら?」
そんなの関係ない。
名作は、いつだって新しい発見をくれる。
まだ未プレイのあなた。
覚悟を決めて、100時間の「人生」に飛び込んでみるのも悪くない。
クリア済みのあなた。
もう一度、あの仲間たちに会いに行ってみてはどうかしら? きっと、あの頃とは違う景色が見えるはず。
さあ、あなたの冒険を、始めましょうか。
大丈夫、きっと、最高の仲間たちが待ってるから。
…さて、と。
そろそろ息子のお迎えの時間だわ。
現実に戻らなきゃ!
最後までお付き合いいただき、本当にありがとうございました!
またどこかの記事でお会いしましょう!