待望され続ける次回作『メタルギアソリッド6(以下、MGS6)』は、2025年2月時点でも公式発表が行われておらず、ゲームファンの妄想と期待が入り混じったカオスな空気感を醸し出しています。
一方で、コナミはリメイク版『メタルギアソリッド Δ(デルタ): スネークイーター』やマスターコレクションなどを矢継ぎ早に展開しており、ファンの間では
「この流れで、いよいよ新作発表が来るんじゃないか?」
とドキドキが止まりません。
しかし、小島秀夫監督の退社や『メタルギア サヴァイヴ』の評価問題など、不安要素もゴロゴロ転がっているのが現状。
この記事では、公式見解・過去作のリリース間隔・海外メディアのリーク情報・ファンコミュニティの声などを総力特集して
「MGS6は本当に出るのか? 出るならいつ?」
というテーマに切り込みます。
もしあなたがメタルギア初心者でも大丈夫。
シリーズの歴史やリメイク動向など網羅しながら、多角的かつシュールに(?)推測&考察していきますので、最後までお付き合いくださいませ。
ここから先は、既存シリーズの膨大な歩みや、コナミと小島秀夫監督の関係にまつわるあれこれが渦巻く“メタルギアの世界”。
そこへ飛び込んでみると、ステルスゲームとしての革新性や、社会派テーマ、壮大なストーリーの魅力が浮き彫りになります。
そりゃあもう、ファンとしては
「MGS6どうなるの!?」
と気になって仕方ないのも当然でしょう。
というわけで、超論理的かつ超俯瞰的に、そしてほんの少しシュールな視点も織り交ぜながら、あなたが求める情報をドドンと詰め込みました。
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MGS6に関する公式発表の現状
最初に確認すべきは、「公式発表の有無」です。
結論として、2025年2月現在、
コナミからMGS6発売にまつわる正式な発表は一切ない
状況にあります。
これは、日々ネットを巡回するファンたちが血眼になって探しても
発売日はおろか、開発の事実すら公式からアナウンスされていない
という意味です。
しかし、コナミは近年、やたらとメタルギア関連の再始動を思わせる行動をとっているのも事実です。
2023年には「メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1」をリリースし、過去作をまとめて現行機で遊べるようにしてくれました(少々移植のクオリティに賛否もありましたが)。
そして何より大きいのが、2004年の名作『メタルギアソリッド3 スネークイーター』をリメイクする『メタルギアソリッド Δ: スネークイーター』(以下、「Δ」)の発表でしょう。
さらに、コナミの制作プロデューサー・岡村憲明氏が、
「まずはリメイク版を完成させてユーザーの信頼を取り戻す。結果次第では新作や別のリメイクも検討したい」
という旨のコメントを残しており、「MGS6の可能性」についても少なくとも絶望はしていなさそうな雰囲気を漂わせているのです。
つまり、
「作るとは言ってないけど、作らないとも言っていない」
という、どちらにも転がれる柔軟ポジションが維持されているわけですね。
心変わりしやすい方にとってはドキドキが止まりません。
では、主要ゲームイベントや大きな見本市の場でサプライズ発表が期待できるかというと、2023年のPlayStation Showcaseでコナミは「Δ」をサプライズ的に公開したものの、MGS6には一切言及していません。
同様に、東京ゲームショウやThe Game Awardsなどの近年の大きな舞台でも、MGS6の話はこれっぽっちも出てきませんでした。
結論として、いまのところ、
MGS6の発表はまだ先になる可能性が高い
と言えるでしょう。
リメイク版『メタルギアソリッド Δ: スネークイーター』の重要性
リメイク版「Δ」は、シリーズの再スタートを賭けた非常に大きなプロジェクトと目されています。
2004年の『メタルギアソリッド3 スネークイーター』(以下、MGS3)は、冷戦真っただ中の1964年を舞台とし、シリーズの“起源”にあたる物語を描いていました。
ネイキッド・スネーク(後のビッグボス)とザ・ボスのドラマは、メタルギア史でも屈指の人気を誇り、
「シリーズ最高傑作」
という声も少なくないタイトルです。
この名作を、Unreal Engine 5を使って現代のグラフィックスやゲームシステムで再構築する――なんともファン垂涎の企画ではありませんか。
特に、ジャングルでのサバイバル要素や壮絶な師弟対決がシームレスかつ美麗に蘇るとなれば、既プレイヤーはもちろん、未プレイ勢でも食指が動くに違いありません。
コナミも「Δ」を“フルリメイク”に近い位置づけで開発していると言われ、少なくとも移植に留まらないスケールを予感させます。
一方、開発アプローチの詳細は不透明なところが多いのも事実です。
キャストの音声は基本的に当時の録音データを再使用するようで、
じゃあ新録はどこまであるのか?
改変部分は?
という疑問は尽きません。
リークされたプレイ映像やスクリーンショットもまだ限られており、秘密のベールに包まれたままです。
そんな「Δ」が期待以上の完成度を見せれば、コナミは間違いなく
「これならば新作に踏み切れる」
と判断するでしょう。
逆に大ゴケすれば、
「もうメタルギアを無理に続けてもいいことないかも」
となるかもしれません。
いわば、「Δ」はメタルギアの未来を占うパスポートのような存在。
ここでファンや批評家から盛大な喝采を浴びれば、MGS6へと加速する道が見えてくるのです。
ちなみに、PlayStation Storeの一時的な掲載ミス(?)によるリーク情報では、
「2025年8月28日に『Δ』が発売されるのではないか」
と噂が広まりました。
公式見解は出ていないので真偽不明ながら、それがもし正しいなら、リメイク版がそもそも2年後という話になります。
そうすると、そこから新作に舵を切るとしても、さらに数年かかって……気づいたら子どもが高校卒業してた、みたいな時間の流れになっているかもしれません。
ファンの寿命との戦いが始まりそうな感じですが、そのくらい気長に待てるだけの“価値”がメタルギアにはあるのもまた事実です。
小島秀夫監督の退社とファンの動揺
メタルギアシリーズの名前を語るうえで、欠かせないキーパーソンが小島秀夫監督です。
1987年発売の初代『メタルギア』から始まり、ステルスゲームという新ジャンルを切り拓き、AI社会・核抑止論・メタ発言など数々の先鋭的テーマを仕込んできた言わば“メタルギアの生みの親”。
しかし、監督は2015年にコナミを退社し、そのまま独立したスタジオで『デス・ストランディング』など全く新しい作品群に乗り出しています。
そりゃあもう、ファンとしては
「小島監督のいないメタルギアなんて、たこ焼きにタコが入っていないようなものだ!」
と嘆きたい気持ちになります。
実際、監督不在のメタルギアとして世に出た『メタルギア サヴァイヴ』(2018年)は、ゾンビサバイバル色の強い内容でファンから
これじゃない感
を指摘され、評価も売上もシリーズの中では散々でした。
小島監督のいないメタルギアはやはり分が悪いのか――と暗いムードが漂ったのは否定できません。
一方で、コナミはメタルギアというタイトルの権利を保持しており、開発体制を再構築してでも続編を作ることは可能です。
たとえば外部スタジオとの連携や新しい才能の起用など、小島監督以外の人が作り上げる“新しいメタルギア”が誕生する余地は大いにあります。
とはいえ、ブランドの固定ファンが納得するハードルは相当高いでしょう。
仮にMGS6を出すとして、小島監督並みの大胆なテーマ設定や緻密なストーリーを示せるかが最大の課題となりそうです。
現状、ファンコミュニティでも
「やっぱり小島監督がいないとダメ」
「今さら呼び戻すのは難しいし、新しい風が吹いたメタルギアでもいいのでは」
など意見は真っ二つ。
コナミが本気でファンの期待に応えるには、リメイク版「Δ」の完成度でまず信頼を取り戻すしかありません。
そうなると、やはり「Δ」の成否がMGS6における先行指標という構図が鮮明になります。
コナミのIP復活戦略とメタルギアの行方
2010年代後半、コナミはコンシューマーゲーム開発からやや距離を置き、モバイルやパチスロ事業などにシフトしていると報道されがちでした。
ただ、2021年前後からは再び
自社有力IPを本格的にリバイバルする
という方針に舵を切ったのが明確です。
代表例が『サイレントヒル』シリーズで、未発表含め複数の新作やリメイク作品を一挙に発表し、ファンを大いに驚かせました。
メタルギアも当然、コナミが大切にしたい看板タイトルのひとつです。
『マスターコレクション Vol.1』や「Δ」リメイクの発表は、まさに
「メタルギアというIPを現行市場で改めて価値化し直そう」
という意図の表れと見ることができます。
岡村憲明氏の
「まずはリメイクでユーザーの信頼を勝ち取る」
という発言も、同時に
「その先に新作の可能性を残している」
というニュアンスを宿しています。
コナミ内部では、一度混乱が生じた開発体制を整備し直し、外部企業と協業しながら大作を生み出そうとしているとの報道がいくつか見られます(『サイレントヒル』新作群も外部スタジオが手掛けていたりする)。
もしかしたら、メタルギアも同様に海外や国内の別スタジオと共同でMGS6を準備しているかもしれません。
もちろん裏付けのあるリークは今のところありませんが、かつてMGS3のリメイク開発をリークしたVGC(Video Games Chronicle)の記者も
「リメイク成功次第では新作に着手するのでは」
と話しており、これは信憑性ゼロとは言い切れないところです。
MGS6は実在するのか?リーク情報と噂
過去においても、メタルギアシリーズは発売前から多数のリークや噂が飛び交うことが多いタイトルでした。
匿名掲示板などでは
「コナミ内部スタッフだがMGS6は○○年発売予定」
といった書き込みが散見されるものの、真偽を確かめる術はありませんし、信頼できる証拠を伴うケースもほぼ見受けられません。
特に挙げられるのは、海外メディアVGCの編集長アンディ・ロビンソン氏による
「コナミがまずMGS3のリメイクを外部スタジオと進め、その成果が出ればリマスターコレクションや新作を展開するだろう」
という報道が、実際に当たっている点です。
これまで彼のリーク情報は的中率が高く、多くのファンが注目しています。
しかし、MGS6そのものについては具体的な時期や進捗が漏れ伝わってきておらず、「新作開発があるかもしれない」レベルにとどまっています。
声優絡みの噂としては、ソリッド・スネーク役のデビッド・ヘイター氏が
「過去に演じたキャラクターを再び演じる可能性はある」
とインタビューで語ったことが話題を呼び、
「あれ、MGS6くるのか?」
と一部で盛り上がりました。
しかし、これはキャラクター名を明言したわけでもなく、まったく別の作品かもしれません。
ファンの期待に流されて、その発言が妙に拡大解釈されている側面もあります。
総合すると、
MGS6に関する具体的なリークは極めて薄い
というのが実態です。
「Δ」にしろ、「マスターコレクション Vol.1」にしろ、正式発表される前から一定の噂はありましたが、それ以上の新作情報は表に出てこない。
コナミが情報管理を徹底しているのか、あるいはそもそも新作の具体的な開発段階に入っていないのか――今の段階では判断しづらいところでしょう。
シリーズ過去作のリリースサイクルとMGS6予測
メタルギアソリッドシリーズ本編のリリーススパンをざっと並べると、以下の通りです。
- 1998年:『メタルギアソリッド』(PS1)
- 2001年:『メタルギアソリッド2 サンズオブリバティ』(PS2)
- 2004年:『メタルギアソリッド3 スネークイーター』(PS2)
- 2008年:『メタルギアソリッド4 ガンズオブザパトリオット』(PS3)
- 2015年:『メタルギアソリッドV: ファントムペイン』(PS4他)
最初は3〜4年ペースで新作を投入していたのに対し、MGS4からMGSVまでは7年もの開きが生じました。
さらに2015年のMGSV発売後、小島監督退社を経て本編新作は一切発表されていません(スピンオフの『メタルギア サヴァイヴ』を除く)。
つまり、シリーズ史上最も長いブランクを迎えているわけです。
もし今すぐコナミが
「MGS6を作るぞ」
と宣言して開発に入っても、完成までに少なくとも3〜5年はかかるでしょう。
AAA級クラスの大作を作るには相応の時間がかかるのが当たり前です。
しかも「Δ」で2025年の発売が噂されている状況ですから、その評価を見極めてから新作のゴーサインを出すなら、さらに数年後になってしまうかもしれません。
そこで
2028年頃に発表→2030年頃に発売
みたいな、気が遠くなるタイムラインも十分ありえます。
もはやエヴァンゲリオン新劇場版並みに時間が経過する感じですが、ファンは案外待てる生き物なのかもしれません。
とはいえ、ゲーム業界にはサプライズ発表の慣習もあり、開発が極秘裏に進んでいる可能性を否定はできません。
MGSVのときも、「The Phantom Pain」の名称で謎プロモーションが行われ、正体が実はMGS5だったという仕掛けがありました。
コナミが再びそうした遊び心を発揮するかどうか、ファンとしてはちょっぴり期待してしまいます。
MGS6はどの時代を描く?ストーリー面の行く末
メタルギアシリーズの何が特別かといえば、その独特のストーリー構成やテーマ性です。
核兵器の存在意義、情報統制、遺伝子操作など、ゲームを超えた社会派要素が常に根底にあり、それを軸に濃厚なキャラクタードラマが展開されてきました。
では、仮にMGS6が作られるとして、どの時代を扱うかが大きな焦点となります。
ファンの中でも根強いのは、
「初代メタルギア(MSX版)やメタルギア2 ソリッドスネークを現代技術でリメイクしつつ、MGS5で描かれたビッグボスの物語と繋げてほしい」
という声でしょう。
MGSVは1984年までを舞台にしており、そこから初代メタルギアの1995年まで約10年の空白があるのです。
この間にビッグボスがいかにして“伝説の傭兵”として台頭し、ソリッド・スネークとの最初の対決へ至ったのかをしっかり描いてほしいという願いが多数挙がっています。
あるいは、雷電やオタコンら近未来路線に戻る選択肢もありえます。
もっと極端に
「ザ・ボスとコブラ部隊の第二次世界大戦期をゲーム化してほしい」
なんてアイデアまで存在します。
要するに、シリーズ史上、まだ手薄だったエピソードを穴埋めする形でストーリーをつなぐのか、それとも全く新しい設定でリブートに近い作品を目指すのか――このあたりはファンの妄想も加速するばかりです。
ただ、小島監督がいなくなった今、従来のストーリーテリングをどう継承するかは大きな挑戦になりそうです。
あのメタ言及や社会風刺、バカバカしさと真面目さが同居した独特の空気感を果たして別の制作陣が再現できるのか?
その疑問にコナミがどう答えるかが鍵になるでしょう。
他社リメイク成功例との比較
ここ数年、ゲーム市場では名作のリメイク・リマスターが大きく盛り上がりを見せています。
スクウェア・エニックスの『ファイナルファンタジーVII リメイク』や、カプコンの『バイオハザードRE:2』『RE:4』など、往年のヒット作を最新技術でリビルドし、若い世代にも訴求して大成功するケースが相次いでいます。
それらの成功には、オリジナルスタッフの深い関与が大きな要因の一つとして語られがちです。
たとえば、FFVIIリメイクでは当時のクリエイター陣が再集結し、バイオハザードリメイクでもカプコン社内の“バイオチーム”が全力投球しています。
メタルギアの場合は、小島秀夫監督という中心人物を欠いているので、その点が他社リメイクと決定的に違うところ。
リメイク版「Δ」は当時の音声を流用することでオリジナルの雰囲気を維持しようとしていますが、それがどこまで功を奏するのかは未知数です。
それでも、オリジナルスタッフがいなくとも成功しているリメイク例がないわけではありません。
要は「作品理解」と「開発力」が噛み合えば、ファンに喜ばれる仕上がりが可能です。
今回のコナミが「Δ」でどのような手腕を見せるかが、MGS6への視線を左右する大きな要素になっていると言えます。
大ヒットすれば「やるじゃんコナミ!」と評価急上昇、あわよくば次の展開へ一気に加速、というわけですね。
メタルギアシリーズの売上実績と評価
メタルギアシリーズは、1987年の初代『メタルギア』から数えて30年以上の歴史があり、累計で6200万本以上(2024年時点)を販売するビッグタイトルです。
とりわけ1998年の『メタルギアソリッド』以降は世界的評価が急上昇し、名実ともにコナミを代表するIPへと成長していきました。
各タイトルの評価をざっと見ても、メタスコア90点台を連発している怪物的シリーズです。
- 『MGS』:94点
- 『MGS2』:96点
- 『MGS3』:91点
- 『MGS4』:94点
- 『MGSV』:91点
そして売上本数も軒並み数百万本~1000万本近くいく例が多く、特に『MGSV: ファントムペイン』は
約960万本
というシリーズ最大規模を叩き出しています。
こうした数字を見れば、コナミがメタルギアを諦めるわけがないと思うのも当然でしょう。
しかしながら、コナミが小島監督不在でリリースしたスピンオフ『メタルギア サヴァイヴ』は約70万本で止まり、
メタスコアも60点前後、ユーザースコアは1点台
という衝撃的評価を受けました。
ブランドが通用しないわけではありませんが、「メタルギア」の看板にふさわしいクオリティが担保されていないと、ファンから厳しく見限られるリスクがあることが明らかになった事例と言えます。
MGS6を世に出すなら、MGSV級の大規模アプローチが求められるのは間違いありません。
現状の冷静なまとめMGS6の発売日はいつ?
ここまでの情報をぎゅっとまとめて、
「MGS6って一体いつ出るの?」
という問いに、冷静かつ超論理的に答えるとすれば下記のようになります。
- 公式発表は一切なし
- コナミはMGS6を開発中とも発売予定とも言っておらず、リメイク版「Δ」やマスターコレクションの発表のみ。
- リメイク版「Δ」の成功が鍵
- 岡村憲明氏が「まずはリメイクでユーザーの信頼を得る」旨を示唆。
つまり「Δ」で良い結果が出ればMGS6が動く可能性はある。
- 岡村憲明氏が「まずはリメイクでユーザーの信頼を得る」旨を示唆。
- 小島監督不在という大問題
- 監督が退社しているため、従来の世界観やテーマをどう再現・進化させるか未知数。
サヴァイヴの失敗例があるため慎重にならざるを得ない。
- 監督が退社しているため、従来の世界観やテーマをどう再現・進化させるか未知数。
- 早くても2028年以降?
- 仮に「Δ」が2025年発売と仮定して、そこから新作を企画~開発~リリースまで3~5年は必要。
結果、2028~2030年あたりも視野に入るほど遠い。
- 仮に「Δ」が2025年発売と仮定して、そこから新作を企画~開発~リリースまで3~5年は必要。
- ブランド力は依然高い
- 累計6200万本超の人気シリーズ。
市場ポテンシャルは大きく、コナミが復活を模索する価値は十分ある。
- 累計6200万本超の人気シリーズ。
長いブランクを乗り越える可能性
シリーズが長らく新作を出していない=このままフェードアウトか?
と思うのはまだ早いかもしれません。
ゲーム業界には、10年、20年といった時を経て復活したIPの例がいくつもあります。
たとえば、『メトロイド』シリーズは2D正統新作が約19年ぶりに登場し(『メトロイド ドレッド』)、ファンから大絶賛を受けました。
『サイレントヒル』シリーズも約10年近い空白を経て新作ラッシュを発表し、衝撃を与えています。
メタルギアも、すでに10年近い空白を迎えつつあるとはいえ、完璧なノウハウと強力なブランドを持つシリーズです。
もしコナミが本腰を入れて続編を作るなら、かつての栄光を取り戻すだけの潜在力を十二分に秘めているでしょう。
もちろん、小島監督という“メタルギアの魂”がいなくなった空席は大きいですが、逆に新生メタルギアとして再定義するチャンスとも考えられます。
未プレイ層を巻き込むなら今がチャンス?
マスターコレクションやリメイク版「Δ」の意義のひとつに、
新規ユーザーの取り込み
が挙げられます。
メタルギアシリーズの歴史が長すぎて、今から手を出すには敷居が高いと思っていた人は少なくありません。
とくに
「MGS1~MGS4あたりは古いハードでしか遊べないのでは?」
と思っていた層も、コレクションやリメイクで手軽に触れられれば興味を持つかもしれません。
その結果、
「過去作を十分に堪能したから、新作が出るなら遊びたい!」
という流れが生まれるのは大いにありえます。
ここでコナミがきちんとHDリマスターやリメイクを高品質に仕上げれば、新規だけでなく往年のファンも取り込みやすいという、まさに一石二鳥の作戦になるでしょう。
逆に、移植やリメイクで見事に爆死すれば
「もういいよコナミ、そんな手抜きメタルギアは見たくない」
とファンが離れていく恐れもあるわけで、ある意味、綱渡りの局面に立たされているとも言えます。
MGS6を取り巻く状況は“可能性はあるが不透明”結論
ここまでの情報をまとめると、
MGS6の発売日は現時点ではまったくの白紙
と言わざるを得ません。
コナミは確かに“メタルギア復活”と呼べる動きを見せていますが、公式声明でMGS6を名指しすることはなく、まずリメイク版「Δ」に全力投球している模様です。
それでも、累計6200万本以上を売り上げ、世界的に根強い人気を誇るメタルギアの看板をコナミが放置するとは考えにくいのも事実。
小島秀夫監督の退社という大事件を経験し、一度ファンから不信感を買ってしまった経緯もありながら、
「だからこそ、今度こそは」
と期待を寄せるユーザーも多いでしょう。
コナミとしても、成功すれば大きなビジネス成果が見込めるIPを捨てるメリットなどあまりないはずです。
もしリメイク版「Δ」が2025年という噂どおりに発売され、高い評価とセールスを得れば、そこから「MGS6」の噂がグッと現実味を帯びてくるでしょう。
あるいは、コナミが突然サプライズで
「実は新作も並行して開発してました!」
と爆弾発表する可能性もなきにしもあらず。しかし、それらはあくまで可能性の話であって、確たる証拠は今のところ皆無です。
期待だけを膨らませすぎると、あとでズッコケたときのショックが大きいですが、逆に「まぁ気長に待つか」というスタンスで見守るのもひとつの手。
いずれにしても、コナミが公式に動くまでは、情報が針の先程度でも出てくるたびに一喜一憂する日々が続きそうです。
名作の復活にはときどき“長い眠り”が付き物とはいえ、あまり待たせすぎるとファンの髪が白くなってしまうかもしれません。
そこら辺はコナミが早めに決断してくれることを祈るばかりです。
MGS6がもし実現したら?さらなる妄想
ここからはさらに妄想色が濃くなりますが、もしMGS6が本当に動き出したら、いったいどんなゲームになるのか。
たとえば、MGS5のようにオープンワールドが継続されるのか、それともクラシックなステルスアクションに回帰するのか。
ストーリー的にはビッグボスとソリッド・スネークの初対決を描くのか、それとも雷電を主人公にしたポストMGS4の物語なのか。
想像力を働かせればキリがありません。
さらにゲームプレイ面でも、小島秀夫監督流のメタ演出がない分、まったく違う方向へ舵を切る可能性もあります。
例えば、AIとの高度な心理戦を組み込んだり、リアルタイムに地形が変化する要素を取り入れたり、全く新しいステルスの形を模索することも十分あり得るでしょう。
実際、MGS2の発売当初、プレイヤーは
「えっ、主人公がソリッド・スネークじゃない!?」
と度肝を抜かれましたが、それが大きな話題となり、賛否をかき立てた歴史があります。
MGS6で同等かそれ以上の衝撃を狙うには、よほどのアイデアと実行力が求められますが、そこに成功すればブランド復活の爆発力は計り知れません。
リメイク「Δ」の先に灯るMGS6の光終わりに
総じて言えるのは、
「MGS6の発売日や開発状況はわからないが、コナミがメタルギアを再始動させようとしているのは確か」
ということです。
その最初の一歩が、リメイク版『メタルギアソリッド Δ: スネークイーター』と「マスターコレクション」なのだろうと推察できます。
岡村憲明氏のコメントからも
「リメイクが成功すれば、新作へ」
という熱意がほの見えます。
小島秀夫監督のいないメタルギアがどこまでファンを惹きつけられるのか――この点は常につきまといますが、ブランド自体の力が衰えていないのも事実。
加えて、若い世代からすれば
「小島監督って誰?」
くらいの勢いでゲームを手に取る人もいるかもしれません。
新旧ファンの意識差はあっても、そのすべてを巻き込むパワーをメタルギアが持っているのは間違いありません。
結局は、コナミがリメイク版「Δ」をいかに高クオリティで仕上げられるか、そしてそのあとファンの要望にどう応えるかにかかっています。
もしかしたら「Δ」リメイクが成功した後、MGS6ではまったく新しいスパイスを注ぎ込んでくれるかもしれません。
あるいは、かつての世界観を完璧に再現しつつ、ファンが待ちわびるビッグボスとソリッド・スネークの空白期間を描くかもしれません。
余談ですが、もし雷電が主人公になったら「また雷電かよ!」とソリッド派のファンが大暴れするかもしれないのも、メタルギアファン界隈ならではの醍醐味です。
どちらにせよ、
いま私たちが知りたいMGS6の発売時期は、残念ながらベールの奥深く。
明日にでも出る可能性から10年後まで色々なシナリオが考えられますが、とりあえずは「Δ」の発売とその評価を見極めてからが本番でしょう。
後付け設定と新規展開が渾然一体となりがちなメタルギアシリーズにおいて、どんな未来が待っているのか――最終的にはコナミの決断と開発陣の腕次第。
ファンとしては祈るように続報を待ちつつ、過去作をプレイして気持ちを高めていくしかありません。
スネークが『メタルギアソリッド6』でどんな任務を遂行するのか、あるいはもうスネークですらないのか。
核兵器、AI、遺伝子操作、メタ演出……
何が飛び出すか分からないステルスアクションの金字塔が、再び動き出すその日を夢見ながら、じっと潜伏する我々。
そんなドキドキこそが、“メタルギアファン”でいる喜びのひとつなのかもしれません。