広告 その他

メタルギアシリーズのストーリーを時系列順に結末までネタバレ

メタルギアシリーズといえば、ステルスアクションの金字塔♪

でもね、その魅力は"こそこそ隠れて進む"だけじゃないんですよ。

1960年代から2010年代にまたがる壮大な時間軸と、複数の作品を股にかけた伏線・設定が複雑に絡み合っていて、初めての方は時系列だけでも「ぐるぐるぐる〜」ってなっちゃうんです(笑)

そこで今回は、あえて「年表順」にこだわって、各作品を結末まで丸ごとネタバレしていきます!

シリーズ全体の筋を追うからこそ見える「えっ、そうだったの!?」な真相や、実は裏でこんな因縁が…

という仕掛けまで、余すことなくまとめてみました。

これを読めば、核兵器や戦争、情報操作といった重いテーマの奥に隠れた"驚き"や"味わい深さ"を堪能できること間違いなし!

夫が寝静まった深夜、金魚にこっそり餌をあげるように、メタルギアの核心へゆるりと潜入してみましょう〜。

スポンサーリンク

メタルギアという"装置"の独創性

メタルギアシリーズは、もともと1987年にMSX2向けに発売された『メタルギア』から始まりました。

あの時代に「敵を倒して進む」のではなく「見つからないよう進む」というゲーム性を確立した先見性には、本当に脱帽です。

さらに後の作品群では、ただでさえ複雑な物語を「発売順」と「時系列」をわざとズラしているので、ファンは作品をプレイするたび「えっ、過去が先に出てきて、未来があと?」と混乱しつつも、気づけば深みにハマっていくんですよね。

ちょうど、通勤電車でつり革につかまりながら読む推理小説みたいな…

次の展開が気になって降りる駅を乗り過ごしそうになる、あの感じです(実体験)。

この記事では、その"ハマる要素"である壮大なストーリーを、いちどスッキリ年表順に並べてみます。

まるで巨大なパズルをテーブルに広げて、ピースを探しながら一枚絵を完成させていく感じ。

息子が夢中になって取り組むレゴの説明書のように、一歩一歩組み立てていきましょう!

核兵器をめぐる危機、恐るべき寄生虫、超能力者の出現、情報を自在に操るAIの陰謀…

並べるだけでSF映画のネタ帳かと思うくらい要素モリモリですが、そこに一本通っているのは、人間たちの「信念」と「裏切り」、そして兵士の宿命をめぐる深いドラマなんです。

なお、この記事はネタバレ満載です。

初見の方は「プレイ前に知りすぎたくない」というお気持ちを最優先に。

逆に「もう全部プレイしたよ」「ネタバレ大歓迎」という方は、ぜひ鼻歌まじりに読み進めてくださいね。

うちの夫みたいに「メタルギア大好き!」って言いながら実はラスボスも倒せてない人じゃなければ大丈夫です(笑)

1964年メタルギアソリッド3:スネークイーター

はじまりは冷戦…と見せかけて師匠が裏切った話

メタルギアシリーズを時代順に追うと最初に位置づけられるのが、PS2向けに発売された『メタルギアソリッド3:スネークイーター』(以下MGS3)。

舞台は1964年、冷戦真っただ中のソ連領内。

CIAの特殊部隊FOXに所属するネイキッド・スネーク(後のビッグ・ボス)が主人公で、愛する師匠・ザ・ボスが突如アメリカを裏切ったことで、とんでもない苦境へ突き落とされます。

一見すると

CIA vs. KGB、ソ連vs.米国

みたいなスパイ大作戦の構図なんですが、物語が進むとザ・ボスの"本当の目的"が見え隠れしてくるあたりがこの作品の肝。

最初は、師匠が本当に裏切ったのかどうかなんて分かりません。

しかも彼女は「コブラ部隊」という曲者集団を率い、さらにはヴォルギン大佐なる核兵器乱用マニアと手を組んでいる。

ここまで書くと「もうごっちゃごちゃで訳わからん!」って感じですよね。

ちょうど義理の両親と同居を始めた頃の私の混乱ぶりに似てます(笑)

師匠を撃つ宿命と、ビッグ・ボスの誕生

そして極めつけは、スネーク自身がザ・ボスを抹殺する任務を与えられること。

"かつての師"を撃たないと世界が崩壊しかねない状況に追い込まれるんですから、心情的にはもう断腸の思いでしょう。

最後にはザ・ボスの"真の愛国心"が明らかになり、彼女がすべての責任を被る形でアメリカを守るという衝撃の真実が判明。

結局スネークはその計画に乗せられ、泣きながら師を撃ち殺してしまうんです。

うぅ、辛すぎる…!思い出すだけで目頭が熱くなります。

帰国したスネークはその功績で「ビッグ・ボス」の称号を授与されますが、その称号は彼にとって皮肉の塊。

称号を讃えられれば讃えられるほど、「師匠を殺すことで平和を得た」という事実に苛まれるんですよね。

エンディングでザ・ボスの墓前に静かに敬礼し、一筋の涙を流すシーンは、シリーズを象徴する感動シーン。

過去作や続編を全部知らなくても、この名場面だけで大粒の涙がドバドバと流れ出る人も続出でした。

賢者の遺産とパトリオッツ

さらにMGS3では、のちのシリーズを揺るがす"賢者の遺産"という巨額資金が登場します。

ビッグ・ボスが遺産の半分を入手し、残り半分は怪しげなスパイ、オセロットが巧みにアメリカへ持ち帰る。

この遺産が後々「ザ・パトリオッツ(愛国者達)」という巨大組織の資金源となり、シリーズ最大の暗躍劇に繋がるわけです。

1964年の冷戦が、実は21世紀のAI情報操作にまで繋がっていくなんて、だれが予想できたことでしょう?

こういう伏線張りが好きすぎて、私も含めファンはますますメタルギア沼へ沈んでいくんです。

ちょうど「明日は早起きしなきゃ」と思いながらも、深夜まで動画を見続けてしまうあの現象と同じですね(自戒)。

1970年メタルギアソリッド ポータブル・オプス(PO)

サンヒエロニモ半島とFOX部隊の反乱

続いてはMGS3の後日譚にあたる『メタルギアソリッド ポータブル・オプス』。

1970年、中南米サンヒエロニモ半島が舞台です。

ビッグ・ボスは"裏切り者"の疑いをかけられ、元所属部隊FOXに追われる立場に。

そこでロイ・キャンベル(のちにFOXHOUND司令官となる男)と出会い、FOXの反乱を鎮圧すべく動くことに…。

ジーンというカリスマが率いる反乱軍を倒す物語なんですが、小島秀夫監督のフル監修作ではないため、正史に含むかどうか微妙な扱いを受けます。

でも"愛国者達の下地"という点で、オセロットが賢者の遺産残りを回収するシーンが隠れていたり、ビッグ・ボスがFOXHOUND結成の道を歩み出すきっかけになったり。

シリーズ大枠としては

ビッグ・ボスが国家から離脱していく流れ

をフォローする作品と言えます。

正史か否かの曖昧さ

ファンコミュニティでは「いや、やっぱPOは正史扱いでしょ」という人から、「監督が直接手掛けてないし、部分的に整合性怪しい」という人まで様々。

公式年表にもあまり大きく名前が出ないので、大筋は正史的だけど細部は半公式…みたいな位置づけになっています。

長崎の実家に帰省したとき、近所のおばちゃんに「あんた結婚したっちゃ?でも式は挙げとらんやろ?」って聞かれるような、あの微妙なポジションです(笑)

POのメッセージとしては

ビッグ・ボスがさらに孤立を深め、国家に依存しない軍隊を目指すきっかけ

という意味でとても大切。

ビッグ・ボスの心理描写を考察したい人には抑えておきたい作品です。

1972年恐るべき子供達計画

クローンたちの誕生

1972年に起こった事件として、ストーリー上で超重要なのが"恐るべき子供達(Les Enfants Terribles)計画"。

ゼロ少佐率いる愛国者達(パトリオッツ)が、ビッグ・ボスの優秀な遺伝子を無断で採取し、ソリッド・スネーク、リキッド・スネーク、ソリダス・スネークというクローンを生み出します。

つまり彼らは"父"ビッグ・ボスを基にした人間、ということ。

ビッグ・ボス本人は「何勝手に俺の遺伝子で子ども作ってんの!?」と激怒。

これが決定打となり、彼とゼロ少佐の仲は完全に決裂します。

この計画が後々、

「ソリッド vs. リキッド」

「ソリダスの暴走」

「そもそも自分の存在意義って何?」

というスネークたちの葛藤を生むわけで…メタルギア史の根底には"親子の呪縛"がゴロゴロ転がっているのがわかります。

よく我が家の息子が「パパは何でこれができないの?」って聞くたびに夫が青ざめる顔を思い出します。

「遺伝子って大変よね〜」ってつい言いたくなっちゃいます(笑)

1974年メタルギアソリッド ピースウォーカー(PW)

コスタリカと"国境なき軍隊"

1974年、ビッグ・ボスはカズヒラ・ミラー(カズ)とともに「国境なき軍隊(MSF)」を築いていました。

そこに現れたのが、軍隊を持たない国・コスタリカの若者たち。

「怪しい連中がうちの国を好き放題利用して核兵器まで持ってきちゃったんです…!」

と泣きつかれ、ビッグ・ボスは「ほう、それなら行くか」と腰を上げる。

本作『メタルギアソリッド ピースウォーカー』はそんな依頼から始まります。

CIAのホット・コールドマン(この名前のセンス、誰!?)なる男が、AI搭載の核兵器「ピースウォーカー」を開発し、"自動核報復"という抑止論の極致を狙っているという、まあなんとも危険きわまりない陰謀です。

しかも驚くべきことに、そのAIには

あの"ザ・ボス"の人格や戦闘データが組み込まれている

という設定が登場。

ビッグ・ボスの心をざわつかせること間違いなしですね。

AIに宿る師匠の面影

物語後半、ピースウォーカーのAIが核発射を阻止するために自ら湖へ沈むシーンは強い印象を与えます。

あたかもザ・ボスの意志が機械のなかで生きていて、最後は世界を救ったかのようにも感じられる。

この事件を通じてビッグ・ボスは

「自分はもうザ・ボスの意志を受け継ぐつもりはない」

と心を決め、"兵士の国"を自力で作ろうと固く誓います。

結果、コスタリカ沖合に建設された海上要塞マザーベースがMSFの本拠地となり、多くの仲間を集めて急成長していくんです。

マンション買うより手頃そうな気がしてきましたが、維持費が大変そう…(冗談です)

パスの正体と悲劇の伏線

終盤では、可憐な少女パスが実は愛国者(サイファー)のスパイだったと発覚。

"ゼロ少佐"に仕えてビッグ・ボスを監視していたんです。

とはいえプレイヤーとしては「パス可愛いし…裏切り者ってマジ!?」みたいなショックも大きい。

彼女の存在が、後に起きるとんでもない悲劇(『グラウンド・ゼロズ』)の伏線になります。

ね、ここがポイントですよ!

1975年メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ

キューバのキャンプ・オメガとマザーベース崩壊

PWから1年後の1975年。

ビッグ・ボス率いるMSFは核査察の名目で国連職員を迎え入れる直前、裏で怪しげに蠢く情報をキャッチ。

パスとチコが捕らえられた米軍基地キャンプ・オメガへ救出に向かいます。

これが『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ(以下GZ)』の内容。

短いボリュームながらシリーズ屈指の衝撃展開が待っています。

パスとチコは救い出せたものの、拠点のマザーベースは謎の部隊XOFの奇襲を受け、炎上。

ビッグ・ボスやカズヒラ・ミラーもヘリで脱出する寸前、パスの体内に仕掛けられていた爆弾が爆発し、全員が重傷&MSF壊滅という最悪の結末に。

ここでビッグ・ボスは9年間の昏睡状態に陥ります。

たった一夜で"兵士の国"が瓦解する無残さは、多くのファンをショック状態に陥れました。

私も初めてプレイしたとき、「え…これって、続くの…?」って呆然としましたよ…。

XOFとスカルフェイス

この奇襲を指揮したのが、XOFのスカルフェイスなる男。

彼はゼロ少佐への復讐を目的としており、ビッグ・ボスを消すことで"愛国者"を弱らせようとたくらんでいました。

物語は「ビッグ・ボスが眠りについた…」で終わり、その先がどうなってしまうのかプレイヤーは分からず、続く『ファントムペイン』で明かされることに。

GZはプロローグにして最大級の惨事を描くタイトルとなります。

1984年メタルギアソリッドV ファントムペイン

9年後に目覚めるビッグ・ボス…の正体は?

『メタルギアソリッドV ファントムペイン(以下TPP)』の冒頭。

スカルフェイスの爆弾テロから9年後の1984年、長い昏睡から"ビッグ・ボス"が目覚めます。

左腕を失い、顔に破片のようなものが刺さり、容貌も大きく変わっている彼。

まさに"ファントムペイン(幻肢痛)"状態。

病院で炎の男に襲われたり、謎の浮遊少年に翻弄されたり、いきなり超常現象のオンパレードで頭の中はパニックですが、それでも何とか旧友オセロットに助け出され、再起を図ります。

彼はダイアモンド・ドッグズなる新たな傭兵組織を結成し、カズヒラ・ミラーを救出して、XOFやソ連軍、寄生虫兵器などの脅威と対決していくことに。

スカルフェイスが仕組んだ"言語寄生虫"という生物兵器や、新型メタルギア・サヘラントロプスの存在が明らかになるにつれ、世界は再び核の危機にさらされます。

ビッグ・ボス(と思われる男)はそれを阻止すべく疾走するわけですが、その終盤に衝撃の真実が…。

"もう一人のビッグ・ボス"とヴェノム・スネーク

TPPのクライマックス、実はプレイヤーが操作してきた主人公こそが

"ビッグ・ボス本人"ではなく、MSFの医療班隊員を整形&洗脳してビッグ・ボスの影武者にした人物、通称"ヴェノム・スネーク"

であることが判明します。

本物のネイキッド・スネーク(ビッグ・ボス)は別の場所で暗躍しており、あえて自分の替え玉を立てることで身の安全を守っていたのです。

こうして「初代メタルギアで倒されたビッグ・ボスは実は影武者だった」という後付けが補完され、旧作との矛盾を解消してみせた形。

「えっ!?今までプレイしてたのビッグ・ボスじゃなかったの!?」という衝撃の展開は、私もぶっ飛びました…。

とはいえ、「じゃあ本物は何してたの?」とか「エリ(少年リキッド)や第三の子のその後は!?」など様々な謎や未完部分(ミッション51とか)が残され、ファンの間で賛否両論が巻き起こりました。

MGSVは

シリーズ最大級の衝撃と最大級の未回収伏線

を同時に生んだ作品。

まるでレシピ通りに作ったはずなのに、なぜか粉が足りない感じのケーキみたいな…(料理下手な私の例えですみません)

1995年メタルギア:アウターヘブン蜂起

MSX2で始まった原点

さて、ここからは初代『メタルギア』(1987年発売)の時代。

時系列では1984年からさらに10年以上後の1995年が舞台とされます。

南アフリカ辺境に出現した要塞国家アウターヘブンが大量破壊兵器を開発中との情報を受け、西側諸国はFOXHOUND司令官ビッグ・ボス(実はヴェノム・スネーク)に調査を要請。

そこで新米隊員ソリッド・スネークが派遣されることになります。

ソリッドは潜入先で捕らえられていたグレイ・フォックスを救出し、"メタルギアTX-55"という核搭載二足歩行兵器の存在を知ります。

通信で司令官ビッグ・ボスから指示を受けながら進みますが、なんだか怪しい指示でトラップにハマりそうになったり…。

終盤、「司令官ビッグ・ボス=アウターヘブンの首領」という衝撃の事実が判明し、ソリッドはメタルギアを破壊。

ビッグ・ボスを倒し、要塞の自爆から脱出を果たします。

ビッグ・ボスの"正体"再解釈

発売当時は「ビッグ・ボス=悪の親玉」という単純構造でしたが、MGSVにより

「ここで倒されたのはヴェノム・スネーク(影武者)だった」

という後付けが付与されました。

とはいえ、当時のMSX2版プレイヤーにそんな設定は知る由もなく。

「司令官が裏切り者!?すげー!」

とみんな驚いたわけで、そこがメタルギアの衝撃ポイントでもありました。

まあ、1987年に発売された時点では「後々こんな複雑な話になるとは」誰も想像してなかったと思いますよ。

ちょうど私が高校生の頃「東京で働くんだ〜」って言ってたのに、まさか将来、義理の両親と同居することになるなんて思いもしなかったみたいな(笑)。

人生もメタルギアも予想外の展開ばかりです。

1999年メタルギア2 ソリッドスネーク:ザンジバーランド紛争

冷戦終結後の混乱と再起したビッグ・ボス

初代から4年後の1999年、中東の小国ザンジバーランドが核武装+オイル危機を起こし、世界を揺るがします。

再び招集されたソリッド・スネークは潜入調査でグレイ・フォックス(サイボーグ化)と再会し、新型メタルギアDとも対決。

その背後には、まだ生きていたビッグ・ボス(今度は真のネイキッド・スネーク)という事実が明らかに。

「さっきは影武者を倒されたが、今度は本物が復活したぜ!」

という感じでしょうか。

当時のゲーム内ではそこまで複雑に語られませんでしたが、要するにビッグ・ボスは執念の生還を果たし、新たな武装国家を作ろうとしていたわけです。

最後の戦い…と思いきや

ソリッド・スネークは地雷原でグレイ・フォックスと一騎打ちし、さらにラストは即席火炎放射器でビッグ・ボスを焼き倒します。

「これでビッグ・ボスは終わった…」

と思いきや、のちのMGS4で「実は愛国者に回収され延命されていた」と判明。

このあたり、長期シリーズの宿命か、後付け設定のオンパレードですが、それも含めてメタルギアの醍醐味!

「後出しで全部ひっくり返すだと…!?」

なんて声もあるかもしれませんが、それがまたファン同士の考察を盛り上げているんです。

ドラマや映画でも「え?あの人生きてたの?」みたいな展開ありますよね。

私も夜中に「えーーー!」って叫んで夫を起こしちゃったことあります。

メタルギアも同じです(笑)

2005年メタルギアソリッド(MGS1):シャドー・モセス島事件

"本格3Dステルス"の衝撃

時系列では10年近く飛び、2005年の『メタルギアソリッド』(PS1版)へ。

これこそ世界的に一躍メタルギアを有名にした大ヒット作!

舞台はアラスカ沖シャドー・モセス島の核兵器廃棄施設が、特殊部隊FOXHOUND+遺伝子強化兵士らに占拠された事件で、政府側は「引退したソリッド・スネーク」を呼び戻して事態収拾に当たります。

サイコ・マンティス(超能力)、ヴァルカン・レイブン(巨漢シャーマン)、スナイパー・ウルフ(美女スナイパー)…

個性派ボスが次々登場するのも面白みですが、何より注目なのはリキッド・スネークという人物。

そう、ビッグ・ボスのクローンでもあり、ソリッドの双子のような存在です。

リキッド vs. ソリッドとFOX DIE

リキッドは「自分の遺伝子は劣性ばっかり、兄弟のソリッドは優性ばっかり」と思い込んでいて、ビッグ・ボスのDNAを巡る深い恨み節を炸裂させます。

さらに本作ではメタルギアREXという最新鋭の二足歩行核兵器が登場し、ただの核脅威だけでなく"ナノマシン兵器FOX DIE"なる恐ろしい仕掛けもあると判明。

主人公ソリッド・スネーク自身もそのウイルスを体内に仕込まれており、「自分がいつ死ぬかわからん」という究極の不安を抱えながら戦うハメに。

最終的にはリキッドがREX上のバトルでソリッドに敗れるものの、すかさずFOX DIEで急死。

ソリッドも微妙な形で生き延び、事件は表向き「テロは鎮圧されました」と処理されます。

しかしエンディングの無線シーンでオセロットが誰かに報告していて、裏で愛国者とか大統領とかが絡んでいるらしい…

という超怪しい伏線をチラ見せして、次回作へ繋がる展開に。

MGS1は"メタルギアというシリーズ"を一般層に浸透させた大きな功績があり、名シーン・名台詞も多数。

「PS1といえばMGS」みたいなイメージを抱くゲーマーも少なくありません。

私も「!」のあの音がトラウマになるくらいハマりましたね…。

2007-2009年メタルギアソリッド2:サンズ・オブ・リバティ

2007年タンカー編

MGS1から2年後の2007年、ハドソン川を航行中のタンカーに新型メタルギアRAYが積まれているとの情報を得たソリッド・スネーク+オタコンコンビが潜入調査。

そこへリボルバー・オセロットが奇襲をかけ、なんとタンカーを沈めてしまいます。

大量の原油が流出し、スネークは行方不明&テロリスト扱いに。

これが『MGS2』前半パートです。

2009年ビッグ・シェル編と雷電の初登場

2年後の2009年、原油流出対策のためニューヨーク湾に建設された"ビッグ・シェル"がテロ組織デッドセルに占拠され、合衆国大統領が人質に。

FOXHOUNDは新人隊員ライデンを投入し、潜入作戦を開始。

プレイヤーとしては「さっきまでソリッド・スネークを操作してたのに、今回は誰?」と戸惑いつつ、ライデンを操作して進むのですが、物語中盤でソリッド・スネーク(偽名イロコィ・プリスキン)も登場。

おお、スネーク生きてたのか…!

ここで明らかになるのは、施設が実は新型メタルギア"アーセナルギア"の巨大外装部であり、さらに背後には愛国者AIシステムがいるという驚愕の事実。

雷電自身もある意味でAIに操られた駒に過ぎない…。

そしてテロを起こしたソリダス・スネーク(3人目のクローン)は愛国者に反旗を翻そうとしていた、という複雑な構造が判明します。

情報操作とメタ物語

結末ではライデンがソリダスを倒し、ソリッド・スネークはオセロット=リキッドの右腕に憑依されたような存在を追っていきます。

愛国者の正体は亡霊じゃなくAIでした、12人の名簿は既に全員死んでるし、いま動いてるのはAIだし…

という難解なオチに「えええ!?」となる人続出。

しかしMGS2はネットやデジタル時代における"情報統制とフェイク"をテーマに大胆なメタ構造で描いた意欲作で、後年のSNS社会を予見した作品として再評価が高まっています。

うちの息子がYouTubeの情報だけでおもちゃを欲しがる姿を見て、「ああ、小島監督の言ってたことがこういうことか…」とゾッとした日もありました(笑)。

2014年メタルギアソリッド4:ガンズ・オブ・ザ・パトリオッツ

戦争経済と老体スネーク

MGS2から5年後の2014年。

世界は愛国者AIが構築した"戦争経済"によってPMC同士の紛争がビジネス化し、ナノマシンで兵士を管理するSOPシステムが普及。

合衆国元大統領を名乗るソリダスは退場したものの、オセロットがリキッド人格に支配されたかのように見える"リキッド・オセロット"として、SOPを乗っ取ろうと暗躍します。

主人公ソリッド・スネークは、クローン由来の"急速老化"により外見はヨボヨボのお爺ちゃん風。

通称"オールド・スネーク"ですね。

通勤電車内で眠気と闘って立ってる私のような姿を想像してください(冗談です)。

それでも世界を救う最後のミッションに挑む姿がカッコよすぎるわけで、またファンは号泣。

中東、南米、ヨーロッパと各地を転戦し、最終的には巨大潜水艦アウター・ヘブンでリキッド・オセロットを倒すことに成功します。

愛国者AIの終焉とビッグ・ボスの復活

終盤、ナオミ博士やサニーが開発したウイルス"FOX ALIVE"により愛国者AIは崩壊し、戦争経済を支配していたシステムが停止。

スネークももはや余命わずかと思いきや、エピローグで墓場にてビッグ・ボス本人が姿を現し、昏睡状態だったゼロ少佐を"安楽死"させる形で愛国者の最後を終わらせ、ソリッドに「もうお前の戦いは終わりだ」と語りかけます…。

そして自らもFOX DIEの新型に侵され命を落としていく。

このシーンは"これぞメタルギアサーガの完結"と多くのファンが感じた感動のフィナーレです。

私も思わず泣いてしまいました…。

2018年メタルギア ライジング リベンジェンス

サイボーグ忍者ライデンの新境地

MGS4の4年後、2018年を描いたスピンオフが『メタルギア ライジング リベンジェンス』。

主人公はサイボーグボディとなった雷電です。

愛国者システム崩壊後も混沌とする世界で、PMCが暗躍し、新たなテクノロジーを利用して子供兵を洗脳・改造しようとする危険な陰謀が進行。

雷電は超高速斬撃アクションでこれを阻止します。

小島秀夫監督が直接手掛けたナンバリングではないため、正史というより"後日談的な位置づけ"であり、ややパラレル要素もあると言われがち。

それでもライデンが己の過去と決別しつつ未来を切り拓く物語として一定の評価を受け、アクションゲームとしては爽快感が高い作品です。

スピンオフ・外伝など

メタルギア サヴァイヴ

MGSVの直後、ワームホールに吸い込まれたMSF兵士がゾンビ風の敵と戦う…

という完全パラレル。

小島監督不在の企画で、正史とはみなされません。

『メタルギア AC!D』シリーズ

PSP向けカードゲーム的作品。

時系列や設定が本編と大きく異なるパラレル世界です。

FAMICOM版や『スネークズリベンジ』

MSX版とは別にファミコン用に出たものや、監督非監修作。

公式には正史に含まれない扱いです。

2025年3月現在の新動向

リメイク『メタルギアソリッド Δ: スネークイーター』

2023年5月に発表され、MGS3をベースにしたリメイクとして大きな期待が寄せられている『メタルギアソリッド Δ: スネークイーター』(以下MGSΔ)。

「オリジナルのストーリーを尊重しつつ最新技術で蘇らせる」

との宣言が公式からあり、ファンは固唾を飲んで続報を待っています。

MGS3はそもそもシリーズでも特に人気の高い作品なので、グラフィックスやサウンドがどれほど進化するのか、大佐の滑舌はどうなるのか(そこ?)など、期待も不安も入り混じる状況です。

まるで小学校の授業参観前夜の息子の気持ちみたいですね(笑)

マスターコレクションの盛り上がり

2023年10月には『メタルギアソリッド マスターコレクション Vol.1』が発売され、MGS1~3が現行機で手軽に遊べるようになりました。

「Vol.2はいつ出るの?」とか「MGS4はどうなる?」などファンの声は絶えず、コンスタントにリメイク・リマスターの話題が上がる状態です。

いま改めてシリーズを体験し直すには絶好のタイミングと言えるでしょう。

小島監督退社後のシリーズ

2015年に小島秀夫監督がコナミを退社して以降、本編新作は実質制作されていない状況。

『メタルギアサヴァイヴ』など外伝企画で物議を醸したこともあり、今後コナミがリメイク以外の形で新作を出すかは未確定です。

MGSΔの反響次第では別作品のリメイクが加速するかもしれませんが、監督不在で本筋の物語が動く可能性はかなり薄いとの見方が強いです。

ちょうど人気アイドルグループでメインボーカルが抜けたような状況でしょうか…。

時系列がつなぐメタルギアの本質総括

ビッグ・ボスという"善悪を超えた男"

全作品を年表順に並べると、結局一番強く浮かび上がるのはビッグ・ボスの存在。

国に仕えていた兵士が、師匠を殺す悲劇に翻弄され、国家の裏切りに絶望し、クローンを生み出され、やがて"兵士たちの楽園"を築こうとして自ら悪に身を投じる。

その波乱万丈ぶりは「ただの悪役」と呼ぶにはあまりにドラマチックで、彼こそがメタルギアの軸だと痛感させられます。

まるで複雑な家庭の事情で曲がってしまった「お隣のおじさん」みたいな…(例えが悪くてすみません)

ソリッド・スネークの宿命

一方、"父"ビッグ・ボスを倒す運命を背負わされたソリッド・スネークも、数奇な人生を歩みます。

FOX DIEによる死の恐怖にさらされながら、核兵器や愛国者AIの陰謀を阻止するため戦い続け、ついにMGS4で老人となっても拳を振るい、最後にはビッグ・ボスと再会して和解。

これほどプレイヤーの感情を揺さぶる主人公も珍しいのではないでしょうか。

常にクールな皮肉屋でありながら、内面は熱く優しく…。

そりゃあもう世界的に愛されるキャラクターになるのも頷けます。

核兵器・戦争・情報操作の深刻さ

シリーズを一本通してみると、常に"核兵器"が中心に据えられ、ステルスアクションというゲーム性の向こうに「兵器と人類の関係」を問いかけてきました。

『メタルギア』のタイトル自体が「核を搭載した二足歩行兵器」を指すわけで、最初から最後まで「こんな兵器がある世界は怖いよね」という警鐘を鳴らしています。

さらにMGS2ではAIと情報操作、MGS4では戦争経済が描かれ、21世紀の社会問題ともシンクロするテーマが盛りだくさんです。

ゲームを通じてここまでリアルな警告を発信してきた事例は、今なお数えるほどでしょう。

余白を残すラスト

MGSVにおける"未完"部分や、リキッド・オセロットの謎めいた憑依、雷電のその後がどうなるのかなど、メタルギアには数多くの未回収要素があります。

公式インタビューやスタッフの発言から一部が裏設定として語られたりもしましたが、完全に解明はされず、ファンの考察を刺激し続ける結果に。

作品世界の壮大さや、物語の考察余地が、長年にわたる人気の土台となっているのかもしれません。

ちょうど推理小説の「あとがき」で作者が「実は別の解釈もあるんですよ〜」と言ってしまうような、あの心地よい余韻のようなものですね。

メタルギアという遺産を未来につなぐ結び

本記事では、1964年から2018年までをガッツリ年表順に整理し、各作品の結末を含めてまとめてみました。

ステルスアクションとしての斬新さを超え、親子の悲劇や核の脅威、情報社会の恐怖など、膨大なテーマを詰め込んだメタルギアサーガ。

その全貌を見渡すほど、各キャラクターの行動に秘められた想いや、シリーズを通して投げかけられる社会的メッセージの濃さに驚嘆することでしょう。

2025年3月現在も、リメイク版MGSΔやマスターコレクションなど新展開への期待は高まるばかり。

もし本記事を読み、「よし、時系列で一気に体感してみよう!」と意気込んだ方がいれば、ぜひチャレンジしてほしいです。

発売順プレイだと謎が謎を呼ぶスリルが味わえ、時系列順プレイだとキャラクターの変遷や伏線の回収がスムーズに楽しめる——どちらであっても、メタルギアのドラマ性は揺るぎません。

シリーズの核心には常に、ビッグ・ボスとソリッド・スネークたちの"宿命"が横たわり、そこには「一体、何が正義で、何が悪なのか?」という問いが渦巻いています。

ある人はビッグ・ボスを「悲劇の英雄だ」と言い、別の人は「大義を失った狂気の暴君だ」と言うかもしれない。

プレイすればするほど、このシリーズの面白さは、正解が一つではないことに気づかされる点にあるのです。

「潜入」という緊張感あるゲームプレイを通じて、私たちは人間の生き方、情報の扱い、戦争と平和の形などを考えさせられます。

重たいテーマの中に散りばめられたユーモア(例:段ボールに隠れたり、やけにリアルな無線トーク)もメタルギアならではの魅力。

「泣いて笑って、考え込んで、また笑う」という摩訶不思議な体験がこのシリーズには詰まっているのです。

ぜひ、気が向いたタイミングで"もう一度メタルギアの世界"へダイブしてみてはいかがでしょう。

ビッグ・ボスとスネークが紡ぎ出す半世紀にわたる人間ドラマは、一度知ったらなかなか忘れられないインパクトを与えてくれるはず。

リメイクやリマスターなど新たな形で蘇る作品にも期待を寄せつつ、あなたなりの「メタルギアの真実」を再発見してみるのも一興です。

きっと、ザ・ボスの遺した言葉や、ソリッドの最後の選択が、ふとした日常の中でも心を揺らすかもしれませんよ。

 

以上、"超次元"な視点で(?)シリーズの要点をギュッと詰め込んでみました。

長文にも関わらず、ここまで付き合ってくださった方は、どこかに潜入せずとも勇者とお呼びしたい。

メタルギアは長い歴史と膨大な設定のために「わけわからん!」となりがちですが、だからこそ一度ストーリーを俯瞰で見渡すと、諸々の仕掛けやキャラの行動意図が鮮明に見えて面白さが倍増します。

どうか存分にメタルギアを味わい尽くしていただき、段ボールを見かけるたびに「これ、隠れられるかな…」なんて考えてしまうような日々をお過ごしください。

私も今日の帰り道、ホームセンターの段ボール売り場の前で立ち止まってしまいそうです(笑)!

-その他