ねぇ、覚えてる? あの白黒のクマが初めて画面に現れた時の、あの言いようのないザワザワ感。
ポップで可愛いのに、目が全然笑ってなくて、声は妙に陽気で…。
「ウプププ…」って笑い声が、妙に耳に残っちゃってさ。
気がつけば、私たちは「希望」とか「絶望」とか、普段あんまり口にしないような言葉を巡る、血生臭くて、でも目が離せない学園生活(?)に、どっぷりハマってた。
そう、それが『ダンガンロンパ』。
通勤電車でスマホ片手にプレイして、思わず「えっ!?」って声が出ちゃって周りに白い目で見られたり、息子が寝た後にこっそり考察サイト巡りして夜更かししちゃったり…なんて経験、私だけじゃないはず(と信じたい)。
このシリーズ、一度ハマると本当に抜け出せない、底なし沼みたいな魅力があるのよね。
でもね、この沼、結構広くて深いのよ。
ゲーム本編だけでも『1』『2』『V3』、外伝の『絶対絶望少女』、アニメで完結した『3』、さらに小説の『ゼロ』とか『霧切』とか…。
「え、どれから見ればいいわけ?」「時系列どうなってんの?」「あの伏線って結局なんだったの!?」って、混乱してる人も多いんじゃないかしら。
私も最初はチンプンカンプンだったもん。
だから、作ってみました。
この記事は、そんな迷えるダンガンロンパファンのための、言わば「完全攻略チャート(ネタバレ満載版)」。
シリーズの始まりから終わりまで、希望ヶ峰学園の壮大な物語も、物議を醸した『V3』の真相も、ぜーんぶ時系列順に並べて、ストーリーの核心から結末、そしてキャラクターたちの運命まで、包み隠さず徹底的に解説します。
さらに! ただストーリーをなぞるだけじゃ、つまらないでしょ? 長年この沼に浸かり、考察という名の妄想をこじらせてきた(そして副業で文章書いてる)この私が、シリーズの奥底に眠るテーマや、未解決の謎、そして「これって、実はこういうことなんじゃないの?」っていう、ちょっと常識外れかもしれない深読み・邪推まで、余すところなくブチまけていきます。
人間じゃ思いつかない? いやいや、通勤中にボーッと天井見上げてたら、色々降ってくるのよ、そういうのが(笑)。
【超・弩級・最終警告:ここから先、マジで全部ネタバレです】
いい? 本当に全部、ネタバレするからね?
犯人も、黒幕も、トリックも、誰が生きて誰が死ぬかも、衝撃のどんでん返しも、シリーズ全体の結末も、隠し味の梅干しくらいの遠慮もなく、全部書いちゃいます。
もし、あなたが一つでも未プレイ・未視聴の作品を抱えているなら、今すぐブラウザバック推奨! マジで、あの初見の「うわあああ!」っていう衝撃と感動を未来永劫失うことになるわよ。
それはあまりにもったいない。
このシリーズを最大限に楽しむなら、やっぱり発売された順番(ゲーム『1』→『2』→『絶女』→アニメ『3』(未来・絶望交互推奨)→ゲーム『V3』)で、自分の目と耳と頭で体験するのが一番。
その上で、クリア後の「あ゛ーーー!そういうことだったのか!」っていう興奮冷めやらぬ状態で、この記事に戻ってきてくれたら嬉しいな。
答え合わせしたり、他の人の解釈を知ったり、さらに深い沼に一緒に沈んだり…そういう楽しみ方をしてほしいの。
…よし、警告はしたわよ? 覚悟はいい?
じゃあ、深呼吸して。
希望と絶望が渦巻く、めくるめくダンガンロンパ・ユニバースの深淵へ、レッツ・ダイブ!
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希望と絶望のポップな地獄巡りなぜ私たちは「ダンガンロンパ」に囚われるのか?
まず、おさらいしておきましょうか。
『ダンガンロンパ』って、基本的にはこういうお話。
どこからどう見ても普通じゃない、突き抜けた才能を持つ「超高校級」のティーンエイジャーたちが、ある日突然、学園とか島とか、とにかく閉鎖された空間に閉じ込められちゃう。
そこに現れるのが、大抵の場合、あの白黒のクマ、モノクマ。
「ここから出たければ、誰か他の人を殺してくださーい!」なんて、とんでもないルールを突きつけてくるの。
で、誰かが殺されちゃうと、始まるのが「学級裁判」。
生き残った全員で議論して、犯人(クロ)を見つけ出す、命がけの推理ゲーム。
現場に残された証拠=「コトダマ」を武器に、嘘や矛盾を「論破!」していくわけ。
見事、正しいクロを指摘できれば、クロだけがモノクマによる壮絶で悪趣味な「おしおき」(処刑)を受けて、残りはセーフ。
でも、もし間違った相手を犯人だと決めつけちゃったら…ギャー! クロだけが「卒業」できて、正直者のシロたちは全員おしおき、ゲームオーバー。
この「殺さなきゃ出られない、でもバレたら自分が死ぬ、間違えたら全員死ぬ」っていう極限状況が、もうね、人間のイヤ~な部分も、キラリと光る部分も、全部丸裸にしちゃうのよ。
でも、ダンガンロンパがただの陰惨なデスゲームと違うのは、その見せ方。
血の色はショッキングピンクだし、キャラクターデザインは個性的でスタイリッシュ。
BGMも妙にキャッチーで、頭の中でループしちゃう。
この「ポップさ」と「エグさ」のギャップが、独特の毒というか、クセになる魅力になってるのよね。
まるで、見た目は可愛いけど激辛のスイーツみたいな? 一口食べたら、もうやめられない、みたいな。
そして、何よりヤバいのが、ストーリー展開。
こちらの予想なんて、軽々と裏切ってくる。
「え、この人が犯人!?」「え、ここで死んじゃうの!?」「え、世界の真実って、そうなってたの!?」って、何度叫んだことか。
シリーズ全体を大きく見渡すと、二つの大きな潮流があるの。
一つは、全ての始まりの地、「希望ヶ峰学園」を巡る、文字通り「希望」と「絶望」の壮大な戦いの物語。
ゲームの『1』『2』『絶女』、アニメの『3』、小説の『ゼロ』なんかがこれね。
そしてもう一つが、その歴史をある意味ぶっ壊して、「この物語って、そもそも何なの?」って問いかけてきた、超問題作『ニューダンガンロンパV3』。
この記事では、まず、複雑に絡み合った「希望ヶ峰学園」の物語を、作品が出た順番じゃなくて、物語の中で実際に起こった出来事の順番(時系列順)に沿って、じっくり解き明かしていくわ。
その後で、『V3』が私たちに叩きつけた衝撃の真実と、その深~い意味について、ネチネチと考えていきましょう。
絶望の種は希望の土壌に蒔かれ、やがて世界を覆う花となる【第一部:希望ヶ峰学園サーガ】
さて、ここからはタイムマシンに乗って、希望ヶ峰学園の誕生から終焉まで、壮大な歴史絵巻を紐解いていくわよ。
心してついてきてちょうだい。
黎明期:光り輝く「希望」の学園、その足元に潜む「歪み」 - 才能という名の怪物
全ての物語は、「私立希望ヶ峰学園」という、キラキラした名前の学園の設立から始まるの。
国のお墨付きをもらって、各分野で「こいつは将来、日本を…いや世界を背負って立つぞ!」っていうレベルの、超絶スゴい才能を持った高校生、すなわち「超高校級」の生徒だけを集めて、英才教育を施そうっていう、まあ、とんでもないエリート校よ。
まさに、国の「希望」を人工的に育成するための施設。
創設者の神座出流(かむくら いずる)って人の名前が、後にとんでもない計画の名前になるあたり、もうこの時点でフラグ立ってる感がすごいわよね。
でもね、このピッカピカの学園、最初っから構造的な問題を抱えてたの。
それが、「本科」と「予備学科」の存在。
本科は、正真正銘の超高校級たちが集まるエリート集団。
一方、予備学科は、ぶっちゃけ「才能はないけど、ウチはお金ならありますんで」っていう生徒たちが、莫大な学費(寄付金)を払って入学する場所。
この露骨なまでの格差が、予備学科の生徒たちの間に、本科生への劣等感や嫉妬、そして学園そのものへの不満をジワジワと溜め込ませていくわけ。
キラキラした理想の裏で、確実に何かが腐り始めてた。
まるで、高級タワマンの足元に広がるスラム街みたいにね(いや、例えが悪いか)。
さらにヤバいのが、学園の上層部。
「もっと確実に、もっとスゴい希望が欲しい!」って暴走しちゃって、倫理観ゼロの禁断の研究に手を出してたの。
それが、「カムクラ計画」。
平たく言うと、「普通の人間を改造して、後天的にありとあらゆる超高校級の才能をぶち込んで、『究極の希望』=『超高校級の希望』を人工的に作っちゃおうぜ!」っていう、マッドサイエンティストも裸足で逃げ出すような人体実験計画。
しかも、その被験者に選ばれたのが、「自分には才能がない」ってことに深く悩んで、「何者にでもなりたい」って強く願ってた、一人の予備学科の男子生徒。
彼の名前は、日向創…。
そう、あの彼よ。
この決断が、彼の人生を、そして世界の運命を、どれほど狂わせていくことになるのか…。
この時の彼は、知る由もなかった。
【深読みポイント①:才能信仰の危うさと「希望」の呪い】
希望ヶ峰学園の根底にあるのは、「才能こそが絶対的な価値であり、希望である」という、ある種の信仰なのよね。
でも、才能って何? 生まれつきのもの? 努力で得られるもの? それを誰がどうやって測るの?
カムクラ計画なんて、まさにその才能信仰が極端な形で暴走した結果でしょ。
「希望」という言葉の持つポジティブなイメージとは裏腹に、ここでは「希望」がある種の呪いみたいになってる。
才能を持つ者は期待を背負わされ、持たない者は劣等感に苛まれる。
この構造自体が、既に絶望の温床だったんじゃないかしら。
絶望の胎動:『ダンガンロンパ/ゼロ』と超高校級の絶望、降臨 - 退屈が世界を滅ぼす
時が経ち、学園には後に『スーパーダンガンロンパ2』で主役級となる第77期生が入学してくる。
歴代でも屈指の、個性と才能が爆発してるメンバーが集まった「黄金世代」よ。
彼らの担任になったのが、元「超高校級の家政婦」っていう異色の経歴を持つ新任教師、雪染ちさ。
彼女は超熱血で、生徒たちのために青春を謳歌させようと一生懸命。
この頃の77期生は、本当にキラキラしてた。
狛枝凪斗だって、まだ(比較的)マトモだったし、七海千秋を中心にクラスはまとまってた。
まさか、このクラスが後に世界を滅ぼす元凶になるなんて、誰も想像できなかったはずよ。
でも、水面下では確実に崩壊の足音が近づいてた。
雪染先生は、学園が隠してる「カムクラ計画」のヤバさに気づいて独自調査を開始。
一方で、「超高校級の幸運」狛枝凪斗が、例のトンデモ幸運のせいで爆破未遂騒ぎを起こしたり、予備学科の生徒たちの不満が大規模デモに発展したり…。
学園全体が、もういつ火がついてもおかしくない、一触即発の状態になってたの。
そんな火薬庫に、最悪のタイミングで火をつけに来たのが、この女。
「超高校級のギャル」江ノ島盾子。
そして、彼女の言いなりになってる双子の姉、「超高校級の軍人」戦刃むくろ。
表向きはカリスマモデルで、オシャレで可愛い女の子。
でも、その正体は…もう言葉にするのもおぞましい、「超高校級の絶望」。
予測可能な日常とか、ありきたりなハッピーエンドとか、そういうのを心の底からヘドが出るほど嫌ってて、「未知なる絶望」を味わい、それを世界中にバラまくことだけを生き甲斐にしてる、とんでもないサイコパスよ。
この江ノ島盾子、ただの狂人じゃないのが厄介なところ。
頭はキレるし、人の心の隙間を見抜いて操るのがめちゃくちゃ上手い。
彼女はまず、カムクラ計画の「最高傑作」でありながら、全ての才能を手に入れた結果、感情も未来への希望も失って、究極の「退屈」に苛まれていたカムクライズルに目をつけたの。
「アンタ、退屈なんでしょ? 私が、アンタですら予測できない『絶望』ってやつを見せてあげる」って囁いて、彼を協力者として引き入れることに成功。
この時期の、江ノ島盾子による学園侵食計画の初期段階と、彼女の狂気の片鱗を描いたのが、小説『ダンガンロンパ/ゼロ』なのね。
主人公は、記憶喪失の少女・音無涼子と、彼女を診てる「超高校級の神経学者」の松田夜助。
彼らは、学園内で起きる怪事件、後に「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」と呼ばれることになる惨劇の予兆、そしてカムクラ計画の闇に迫っていくんだけど…。
【『ゼロ』の核心ネタバレ、もう一丁!】 クライマックスで明かされる衝撃の真実。
音無涼子っていうのは、江ノ島盾子が自分の記憶を一時的に消して作り出した、偽りの別人格だったのよ!
しかも、松田夜助も盾子に惚れ込んでて、彼女の計画に加担してたっていう…。
もう、どこまで計算高いのよ、この女は! この『ゼロ』を読むと、江ノ島盾子がいかにして、あの希望の砦だったはずの学園を内部から崩壊させていったのか、その手口の一端がよーく分かる。
シリーズを深く理解するには必読の一冊ね。
【深読みポイント②:江ノ島盾子の「絶望」の根源とは?】
彼女はなぜ、あれほどまでに「絶望」に執着したのか? 単なるサイコパスで片付けるのは簡単だけど、もう少し突っ込んで考えてみると、「究極の退屈」に対する反逆だったのかもしれない、とも思えるのよね。
彼女は「超高校級の分析力」で、あらゆる物事の結末を予測できてしまった。
未来が見えすぎる人生なんて、そりゃ退屈でしょうよ。
だから、自分ですら予測できない「絶望」というカオスを求めたんじゃないか?
あるいは、世界に絶望を撒き散らすことでしか、自分の存在を確認できなかったのかもしれない。
歪んでるけど、ある意味、切実な存在証明の欲求だったのかも…なんて考えると、ちょっとゾッとするわね。
破滅へのプレリュード:希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件 - そして、世界は絶望に染まった
江ノ島盾子の計画は、ここから一気に悪意のアクセルを踏み込んでいくわ。
まず彼女がやったのが、希望ヶ峰学園の生徒会メンバー13人を旧校舎に集めて、強制的に殺し合いをさせるっていう、悪魔の所業。
これが後に「希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件」と呼ばれることになるんだけど、盾子はこの一部始終を記録して、後の計画のための「素材」にしたの。
学園側はこの大スキャンダルをもみ消そうとしたけど、隠しきれるわけもなく、学園の信用はガタ落ち。
次に盾子が狙いを定めたのが、キラ星のごとき才能が集う第77期生。
彼女は、カムクライズルや学園の技術を悪用して、見ただけで精神を汚染し、強制的に絶望状態にしてしまう洗脳映像、通称「絶望ビデオ」を開発。
そして、このビデオを77期生全員に見せるための、それはそれは残酷な罠を仕掛けるの。
その罠っていうのが、77期生のクラス委員長で、みんなから慕われてた希望の象徴、「超高校級のゲーマー」七海千秋(この子は人間よ! AIじゃない方!)を、クラスメイト全員の目の前で、悪趣味極まりない処刑ゲームにかけて殺すこと。
希望の象徴が、無残に、理不尽に殺される様を見せつけられ、同時に絶望ビデオで脳を直接ハッキングされる…。
このダブルパンチで、77期生14人の心は完全にポッキリ折れちゃった。
かつての友情も、未来への希望も、全部消え去って、彼らは江ノ島盾子というカリスマに心酔し、自ら進んで「超高校級の絶望」へと堕ちていったの。
黄金世代は、最悪の絶望集団へと変貌しちゃったわけ。
この七海の処刑を、カムクライズル――つまり、日向創も、盾子の隣で見ていた。
感情を失くしたはずの彼が、七海の最期に、無意識に涙を流すシーンは、アニメ『3』絶望編の中でも特に印象的よね。
心の奥底に眠っていた「日向創」の人格と記憶が、悲劇に反応した瞬間。
でも、彼は結局、盾子を止めることはできなかった…。
こうして「絶望の残党」となった77期生と、同じく洗脳された大勢の予備学科生徒たちは、狂気の衝動に突き動かされるまま、希望ヶ峰学園を襲撃し、破壊の限りを尽くす。
さらに盾子は、例の「生徒会コロシアイ事件」の映像をネットで全世界にバラまいたの。
この映像の持つ強烈な負のエネルギーと、絶望の残党たちによる世界規模のテロ、破壊、虐殺が連鎖反応を起こして、世界中の人々の心に眠っていた不安や憎悪を一気に増幅させた。
これが「人類史上最大最悪の絶望的事件」。
国は崩壊し、社会はマヒし、文明は後退。
まさに、世界が絶望の色一色に染め上げられてしまったのよ。
【深読みポイント③:集団心理と洗脳、そして「絶望」の感染力】
アニメ『3』絶望編で描かれた77期生の絶望堕ちは、単なる洗脳ビデオの効果だけじゃなく、集団心理の恐ろしさも浮き彫りにしてるわよね。
クラスのリーダー的存在だった七海の死という強烈なトラウマ体験を共有し、同時に絶望ビデオという外部からの強い刺激を受けることで、個人の理性が麻痺し、集団全体が一気に特定の方向(この場合は絶望)に流されてしまう。
これって、現実世界のカルト宗教とか、過激な思想団体にも通じるメカニズムかもしれない。
そして、江ノ島盾子がネットを使って絶望を拡散したように、「絶望」という感情や思想がいかに簡単に、そして広範囲に「感染」しうるかっていうのは、SNS時代の私たちにとっても他人事じゃない、かなり現代的なテーマだと思うのよ。
閉鎖学園のコロシアイ:『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(ゲーム1 / アニメ1) - 全ての始まり、最初の絶望と、か細い希望の灯
世界が絶望に沈んでいく中、江ノ島盾子は最後の仕上げに取り掛かる。
自分がぶっ壊した希望ヶ峰学園の校舎を巨大なシェルターに作り変え、選りすぐりの生徒たちを閉じ込めて繰り広げる、究極のリアリティ・ショー(のつもり)。
これこそが、全ての原点、ゲーム第1作『ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生』(と、そのアニメ版)の舞台よ。
主人公は、特に目立った才能はないけれど、「抽選で選ばれた」っていうだけの「超高校級の幸運」の持ち主、苗木誠くん。
彼を含む第78期生の15人は、希望ヶ峰学園に入学した途端に意識を失って、気がついたら窓もドアも鉄板で塞がれた、閉鎖空間と化した学園の中にいた。
そこに現れたのが、ご存知、学園長を名乗るモノクマ。
「キミタチにはコロシアイ学園生活を送ってもらいまーす!」って、例のルール説明が始まるわけ。
疑心暗鬼と恐怖が蔓延する中、アイドル舞園さやかが最初の犠牲者となり、悪夢のコロシアイがスタート。
生き残るためには、仲間を殺し、学級裁判で嘘をつき通さなければならない…。
もう、胃がキリキリするような展開よね。
仲間が一人、また一人と、被害者として、あるいはクロとして命を落としていく。
桑田怜恩、大和田紋土、石丸清多夏、山田一二三、セレスティア・ルーデンベルク、大神さくら…。
それぞれの死には、悲しいドラマがあった。
でも、苗木くんはスゴイのよ。
こんな絶望的な状況でも、持ち前の超ポジティブ思考と「諦めない」っていう鋼のメンタルで、必死に前を向こうとする。
そんな彼を中心に、最初はバラバラだった生存者たち――クールビューティな謎多き少女霧切響子(正体は「超高校級の探偵」)、超エリートで俺様気質の十神白夜、元気印だけどちょっとおバカな朝日奈葵、気弱な文学少女と殺人鬼の二重人格腐川冬子(ジェノサイダー翔)、当たるも八卦当たらぬも八卦な葉隠康比呂――の間に、少しずつ、歪だけど確かな絆が生まれていく。
彼らは協力して、コロシアイの裏に隠された謎と、黒幕の正体に迫っていくの。
物語中盤で、江ノ島盾子(を演じていた戦刃むくろ)がモノクマに殺されるっていう衝撃展開もあるんだけど、これも全部、本物の江ノ島盾子の計算通り。
最後までプレイヤーを翻弄してくれるわ。
そして、運命の最終学級裁判。
ついに姿を現した黒幕は、やっぱり死んだはずの江ノ島盾子本人! 彼女がモノクマを操り、この地獄絵図を演出し、その様子を外の世界に中継して絶望を広めようとしていたことが判明する。
さらに追い打ちをかけるように、「外の世界はもう滅んでまーす!」「キミたちの学園生活の記憶、私が消しときましたー!」って、絶望のフルコースを叩きつけてくる。
もうダメか…って誰もが思ったその時、苗木くんが叫ぶのよ。
「希望は前に進むんだ!」って。
この言葉が、本当にすごい。
何の根拠もないかもしれない。
でも、彼の真っ直ぐな心が、絶望に沈みかけた仲間たちの心を奮い立たせる。
最後の投票で、彼らは「希望」を選ぶ。
敗北を悟った江ノ島盾子は、でもどこか満足そうに、自らのおしおきを受けて消滅。
最終的な生存者は、苗木、霧切、十神、朝日奈、葉隠、腐川の6人。
失われた記憶は戻らない。
外の世界がどうなっているのかも分からない。
それでも、彼らは胸に宿った小さな希望を信じて、重い扉を開け、荒廃した世界へと一歩を踏み出す。
これが、長きにわたる戦いの、最初の、そして重要な「希望」の勝利の瞬間だったのよ。
【深読みポイント④:「幸運」という才能、記憶とアイデンティティ】
苗木くんの「超高校級の幸運」って、他の才能と比べて異質よね。
本人の能力じゃなくて、完全に運任せ。
でも、彼が最後まで希望を捨てなかったのは、ある意味、この「幸運」があったからかもしれない。
「自分は幸運だから、きっと何とかなる」っていう、根拠のない自信。
でも、極限状態では、そういう根拠のない自信こそが、心を支える最後の砦になったりする。
そして、「記憶を奪われた」っていう設定も重要。
過去の自分を知らないからこそ、彼らは「今、どう生きるか」っていう選択を迫られる。
記憶喪失は、アイデンティティの危機であると同時に、過去のしがらみから解放されて、新たな自分を築くチャンスでもある。
ダンガンロンパは、記憶とアイデンティティっていう普遍的なテーマも問いかけてるのよね。
絶望が蔓延る街でのサバイバル:『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』 - 普通の子がヒーローになる時
ゲーム『1』と『2』の間の物語を描くのが、シリーズの中ではちょっと毛色が違うアクションADV『絶対絶望少女 ダンガンロンパ Another Episode』。
舞台は、「人類史上最大最悪の絶望的事件」でボロボロになった「塔和(とわ)シティ」。
この街、モノクマの量産型ロボットが大暴れしてて、もう地獄絵図なのよ。
主人公は、なんと苗木誠くんの妹、苗木こまるちゃん。
彼女自身は「超高校級」の才能なんて持ってない、ごくごく普通の女の子。
なのに、なぜか1年半もマンションに監禁されてて、外に出されたと思ったらこの惨状。
パニックになってるところを、未来機関(後述)のメンバーになった十神白夜に助けられるんだけど、十神様はすぐに敵に捕まっちゃう。
そんなこまるが出会ったのが、同じく塔和シティに来ていた腐川冬子(と、別人格の殺人鬼ジェノサイダー翔)。
腐川さんは、愛する十神様を救うために奔走中。
こうして、何の力もない普通の少女と、二重人格の文学少女(兼殺人鬼)っていう、前代未聞の凸凹コンビが誕生するわけ。
武器は、モノクマをハッキングできる特殊な拡声器。
これでモノクマを「コワセ!」したり「ウゴケ!」したりしながら、絶望の街を進んでいくの。
この塔和シティを牛耳ってたのが、「希望の戦士」を名乗る5人の小学生たち。
リーダーのモナカ・トワを筆頭に、新月渚、大門大、煙蛇太郎、空木言子。
彼らはみんな、過去に大人から酷い虐待を受けたトラウマを抱えてて、その復讐のために「子供だけの楽園」を作ろうとしてるの。
大人を「魔物」って呼んで、モノクマで狩りまくるっていう、もうね、子供の残酷さが全開。
そして、彼らの背後には、やっぱり江ノ島盾子の影が…。
こまると腐川さんは、街で出会うレジスタンスの大人たち(塔和財閥の御曹司・塔和灰慈とかね)と協力したり、逆に彼らのエゴに振り回されたりしながら、希望の戦士たちの歪んだゲームに立ち向かっていく。
特にリーダーのモナカ! この子、見た目は可愛い車椅子の少女なのに、中身は江ノ島盾子に匹敵するレベルの悪意と狡猾さの塊。
彼女の本当の狙いは、苗木誠の妹であるこまるを徹底的に追い詰めて絶望させ、「二代目江ノ島盾子」として覚醒させることだったのよ。
クライマックスで、モナカはこまるに究極の選択を迫る。
「街を救うために子供たち(希望の戦士)を犠牲にするか?」「子供たちを救うために街(と大人たち)を見捨てるか?」。
希望か、絶望か。
どっちを選んでもバッドエンド確定みたいな状況。
でも、こまるちゃんは、モナカの思惑を超えた行動に出るの。
彼女は、その選択肢が乗ってるコントローラー自体を、「こんなの、どっちも選べるわけないでしょ!」って、拡声器でぶっ壊しちゃう! 「希望でも絶望でもない、もっとマシな未来を選ぶ!」って。
この「普通の女の子」が見せた、予想外の強さが、モナカの計画を完全に頓挫させる。
モナカは宇宙に逃亡(!)。
事件の後、こまるちゃんは、兄さんの元にすぐ行くのではなく、この壊れた塔和シティに残って、復興を見守ることを決めるの。
普通の女の子が、絶望の中で自分の意志を見つけ、戦い抜いた。
これは、ある意味、すごく勇気づけられる物語よね。
一方、腐川さんは、無事助けられた十神様と一緒に、世界復興を目指す組織「未来機関」に本格的に合流することになるわ。
この『絶女』での出来事は、後のアニメ『3』未来編の人間関係にも繋がっていくのよ。
【深読みポイント⑤:子供と大人の断絶、トラウマの連鎖、そして「普通」の力】
『絶女』は、大人からの虐待というトラウマを抱えた子供たちが、大人への復讐心から暴走するっていう、かなりヘビーなテーマを扱ってるわよね。
これって、現実社会における世代間の断絶とか、負の連鎖っていう問題とも重なる部分がある。
そして、そんな中で「普通の女の子」であるこまるが、特別な才能に頼らず、自分の弱さや恐怖と向き合いながら、それでも正しいと思う道を選び取ろうとする姿は、すごく心を打つのよ。
「普通」であることの強さ、諦めない心の尊さを、この作品は教えてくれる気がするわ。
仮想楽園(プログラム)での再演:『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』 - 罪と罰、そして再生への道
さあ、物語はゲーム第2作『スーパーダンガンロンパ2 さよなら絶望学園』へ。
舞台は、キラキラの太陽が降り注ぐ南国リゾート「ジャバウォック島」。
希望ヶ峰学園の生徒たちが、楽しい修学旅行にやってきた…はずだった。
でも、この楽園は、巧妙に仕組まれた檻、仮想現実(VR)の世界だったのよ。
主人公は、自分がどんな「超高校級」の才能を持っていたのか、すっかり忘れちゃってる少年、日向創くん。
彼を含む第77期生の面々(そう、絶望編で絶望堕ちした、あのメンバーよ!)は、引率役のピンクのウサギぬいぐるみウサミ先生のもと、「希望のカケラ」を集める平和な修学旅行を始めるんだけど…。
そこに、悪夢、再来。
モノクマ登場! ウサミをボコボコにして妹のモノミに改造し、「さーて、今回も始めますか! コロシアイ修学旅行!」って。
またかよ!ってツッコミたくなるけど、今度は南国リゾートっていう開放的な舞台設定が、逆に逃げ場のない閉塞感と、むき出しの人間関係を描き出すの。
しかも、今回のコロシアイには、とんでもないジョーカーが混じってた。
それが、「超高校級の幸運」狛枝凪斗。
彼は、「絶対的な希望」のためなら、どんな絶望的な状況も「試練」として歓迎しちゃう、超絶ヤバい思想の持ち主。
わざと事件をややこしくしたり、自分の命すらもゲームの駒にしたり…。
彼の行動原理は、最後まで謎。
味方なのか敵なのか、それすら分からない。
彼がいるだけで、コロシアイは予測不能な地獄絵図と化していくわ。
仲間が次々と犠牲になり(超高校級の詐欺師、花村輝々、辺古山ペコ、澪田唯吹、西園寺日寄子、弐大猫丸、田中蛇夢…)、クロとして処刑されていく中で、日向くんたちは、この島と自分たちの記憶に隠された真実に迫っていく。
そして、終盤、全ての真相が明らかになるの。
衝撃の真実①:ここは仮想現実(VR)だった!
衝撃の真実②:日向くんたちは、かつて世界を滅ぼした「超高校級の絶望」そのものだった!
彼らは「絶望の残党」として未来機関に捕まった後、苗木くんたちの「更生させたい」っていう願いから、この仮想空間リハビリプログラム「新世界プログラム」に入れられてたの。
絶望に染まる前の記憶で上書きして、元に戻そうっていう計画だったんだけど…。
衝撃の真実③:このプログラム、死んだはずの江ノ島盾子のAI(アルターエゴ・ジュンコ)にハッキングされてた!
モノクマもモノミも、全部このAIに操られてたのよ。
だから、平和なリハビリが、また地獄のコロシアイになっちゃってたわけ。
衝撃の真実④:主人公・日向創くんの正体は、「カムクラ計画」によって作られた人工的な天才、「超高校級の希望」カムクライズルだった!
彼は元々予備学科で、才能に憧れるあまり被験者になった結果、人間らしい感情と記憶を失ってた。
プログラム参加時に、一時的に「日向創」の人格が呼び覚まされてたけど、それも不完全な状態だったの。
もう、怒涛の真実ラッシュで頭がパンクしそうよ! で、ラスボスのアルターエゴ・ジュンコは、生き残ったメンバー(日向、狛枝、左右田、ソニア、九頭龍、終里)に、究極の二択を迫る。
「卒業して、現実世界の未来機関メンバーの体に意識を上書きして復活するか?」「強制シャットダウンして、仮想世界の記憶もろとも脳死状態になるか?」。
どっちを選んでも絶望しかない、最悪の選択。
でも、ここで希望が潰えないのがダンガンロンパ。
現実世界から、苗木、霧切、十神の3人が命がけで介入! さらに、コロシアイの中でずっと日向くんを支えてきた七海千秋。
彼女の正体は、このプログラムの監視役として作られたAIだったんだけど、仲間たちと過ごす中で、確かに「心」を持っていた。
彼女は、アルターエゴ・ジュンコを消すために、自分自身の消滅=プログラムの強制シャットダウンが必要だと悟り、日向たちに未来を託して、笑顔で消えていく…。
このシーンは、もう涙腺崩壊必至よ! AIとか関係ない、彼女は最高の仲間だった!
七海の犠牲と、苗木たちの言葉を受けて、日向くんは覚醒する。
自分の中のカムクライズルと向き合い、才能も、罪も、全てを受け入れた上で、「未来は自分たちで創る!」と決意。
彼は、カムクライズルの才能と日向創の心を統合させ、アルターエゴ・ジュンコの誘惑を打ち破るの。
他の生存者たちも、自分たちの罪と向き合い、未来を選ぶ。
彼らは「強制シャットダウン」を実行し、アルターエゴ・ジュンコを完全に消滅させた。
結果、彼らは脳死を免れ、現実世界で目覚めることができた。
仮想世界の記憶は一部失われたかもしれないけど、生きてる。
彼らは、自分たちの罪を償うため、そして眠ってしまった仲間たち(仮想世界での死亡=現実での昏睡)を目覚めさせる方法を探すため、監視付きながらジャバウォック島に残ることを選ぶ。
絶望を知り、それを乗り越えた彼らの、長く険しい再生への道が、ここから始まるのよ。
でも、この苗木くんたちの独断行動が、未来機関の中に大きな波紋を呼ぶことになるんだけどね…。
【深読みポイント⑥:仮想と現実、AIの心、罪と再生】
『2』は、「仮想現実とは何か?」「AIは心を持つのか?」っていう、SF的なテーマを深く掘り下げてるわよね。
特に七海AIの存在は、プログラムされた存在でも、他者との関わりの中で「本物の感情」や「自己犠牲の精神」が生まれうるのか?っていう問いを投げかける。
そして、「絶望の残党」である彼らが、自らの罪とどう向き合い、どう償っていくのか、という「罪と罰」「更生の可能性」っていう重いテーマも扱ってる。
日向くんがカムクライズルと統合したように、過去の自分(罪や才能も含めて)を否定するんじゃなく、全てを受け入れた上で未来に進むっていうのが、一つの答えなのかもしれないわね。
終焉、そして新たなる希望へ:アニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』 - 長き物語、堂々完結!
さあ、いよいよ希望ヶ峰学園シリーズのグランドフィナーレ! ゲームだけでは語りきれなかった部分を補完し、全ての物語に決着をつけるために作られたのが、TVアニメ『ダンガンロンパ3 -The End of 希望ヶ峰学園-』よ。
このアニメ、ちょっと特殊な作りになってて、「未来編」(ゲーム『2』の後の話)と「絶望編」(ゲーム『2』より前の話、77期生が絶望するまで)っていう、二つのストーリーを、同じ時期に週2で交互に放送してたの。
で、最後に「希望編」で全部が繋がって完結!
この構成、なかなか斬新だったわよね。
物語を最大限に楽しむなら、やっぱり未来編1話→絶望編1話→未来編2話…って感じで交互に見て、最後に希望編を見るのがオススメよ。
【絶望編(過去):絶望は、こうして生まれた】
こっちは、ゲーム『2』では断片的にしか分からなかった、あの悲劇の真相を描く物語。
なぜ、輝かしい才能を持っていたはずの77期生が、「超高校級の絶望」になっちゃったのか? その過程を生々しく、そして容赦なく見せてくれるわ。
中心になるのは、77期生の元担任、雪染ちさ先生。
彼女の視点を通して、希望に満ちていた頃の77期生の学園生活が描かれるんだけど…そこに江ノ島盾子と戦刃むくろが忍び寄り、カムクラ計画が進み、予備学科の暴動が起き…と、状況はどんどん悪化していく。
そして、あのトラウマシーン再び。
クラスのアイドルであり、希望の象徴だった七海千秋(人間の方ね!)が、盾子の悪趣味なゲームのせいで、クラスメイト全員の前で無残に殺される…。
この衝撃と、絶望ビデオの洗脳効果で、77期生は完全に闇堕ち。
世界を破滅させる「絶望の残党」として、それぞれの才能を悪用しながら、世界中に散っていく…。
もうね、絶望編は見てて本当に辛い。
救いがなさすぎて、胸が苦しくなる。
でも、これを見ないと、77期生の背負ってるものの重さが分からないのよね。
あと、この絶望編で重要になるのが、77期生の中でも特殊な立ち位置にいた「超高校級のアニメーター」御手洗亮太くん。
彼が持ってる、人の感情を操り、洗脳すらできてしまうアニメ制作技術。
これが、未来編でとんでもない事態を引き起こす原因になっちゃうのよ…。
【未来編(現在):最後のコロシアイ、希望を守るための戦い】
こっちは、ゲーム『2』の後のお話。
世界を滅ぼしかけた「絶望の残党」に対抗するために設立された組織「未来機関」が舞台よ。
未来機関の支部長になってた苗木誠くん。
彼が、独断で77期生(絶望の残党)を保護して更生させようとしたことが問題になって、他の未来機関の幹部たち(霧切さんや朝日奈さんもいるわよ! あと、新キャラもたくさん)から糾弾される会議が開かれるの。
でも、その会議の場が、何者かに襲撃されて、幹部たちは全員、海上の巨大施設に閉じ込められちゃう。
そして、モニターにはモノクマ! 「さあ、最後のコロシアイゲームを始めましょう!」って。
今回のルールは、「参加者の中にいる裏切り者を探し出せ!」。
一定時間ごとに睡眠時間があって、その間に裏切り者が一人ずつ参加者を殺していくの。
しかも、全員に「NG行動」っていうのが設定されてて、その行動をしちゃうと腕輪の毒で即死!
もう、疑心暗鬼MAXよ! 誰が裏切り者? 自分のNG行動は? あの人のNG行動は? 未来を守るはずの組織の中で、またしても血で血を洗う悲劇が繰り返されちゃう。
苗木くんは、霧切さんや朝日奈さん、そして新しく出会った仲間たち(信用できるか分からないけど)と一緒に、この絶望的な状況を生き延びて、黒幕を突き止めようとする。
でも、未来機関内部の対立――特に、力で絶望を根絶しようとするリーダー格の宗方京助と、対話を重んじる苗木くんの対立――が激しくて、状況はどんどん悪化していく。
そして、あの衝撃…。
霧切さんのNG行動が「苗木誠が生存したままタイムリミットを迎える」ことだったせいで、彼女は苗木くんを生かすために、自ら死を選んだ…かに見えたシーン。
あれは本当に心臓が止まるかと思ったわよ!
【未来編の真相:黒幕は、意外なあの人!】 物語の終盤、この最後のコロシアイを仕組んだ黒幕が判明するの。
それは、未来機関の創設者で、おじいちゃんキャラだった天願和夫!
彼の目的は、なんと「全世界の人々を、御手洗くんの洗脳アニメで強制的に『希望』の状態にする」ことだったの! 絶望を根絶するための、究極の、でも歪んだ「希望」。
コロシアイゲームは、その計画の邪魔になりそうな幹部を始末して、御手洗くんに「もうこれしかない」って決意させるための舞台だったのよ。
天願自身は途中で死んじゃうんだけど、その遺志は御手洗くんに引き継がれちゃう…。
【希望編(完結):全ての希望と絶望が交わる場所】
未来編と絶望編、過去と現在、全ての物語がここで一つになって、希望ヶ峰学園シリーズ、堂々のグランドフィナーレ!
天願の歪んだ理想に取り憑かれた御手洗亮太くんが、世界を救うという思い込みから、「希望の洗脳ビデオ」を全世界に放送しようとするの。
苗木くんたちが必死に止めようとするんだけど、多勢に無勢。
もうダメか…と思った、その時!
海を割って(?)現れたのは、ジャバウォック島から駆けつけた、日向創(カムクラの才能と日向の心を併せ持つ最強形態!)と、更生した77期生の元・絶望の残党オールスターズ!
彼らが、自分たちの過去(絶望)を乗り越えた者として、御手洗くんの前に立ちはだかる。
「無理やり与えられた希望なんて、本物じゃない!」。
絶望を知る彼らの言葉が、御手洗くんを正気に戻すのよ。
彼はビデオ放送を中止して、自分の才能が悪用されないように姿を消すわ。
未来機関のコロシアイも終わり、生き残ったメンバーは解放される。
宗方も自分の過ちを認める。
そして、エピローグ。
未来機関のメンバーと、罪を償い始めた77期生が和解して、一緒に未来を作っていくことを誓うの。
ラストシーンは、再建されるであろう新たな希望ヶ峰学園。
その学園長になる決意をした苗木誠くんの隣には…生きてた! 霧切響子さん! 実は、未来機関のメンバーが開発した解毒剤を事前に飲んでて、仮死状態だっただけなのよ! この再会シーンは、もう、シリーズをずっと追ってきたファンへの最大のご褒美よね!
江ノ島盾子が始めた、長くて、辛くて、悲しい絶望の物語は、こうして終わった。
多くの犠牲の上に、それでも未来へと続く「希望」が勝ち取られた。
希望ヶ峰学園シリーズは、そのタイトル通り、最後はちゃんと「希望」の物語として、私たちに感動を与えてくれたのよ。
【深読みポイント⑦:組織と個人、多様な「正義」、そして「希望」の押し付け】
アニメ『3』は、未来機関という組織を通して、「正義」とは何か?っていう問いも投げかけてるわよね。
宗方のように力で絶望を排除しようとする正義もあれば、苗木のように対話を重んじる正義もある。
天願のように、良かれと思ってやったことが、結果的に最悪の事態(強制的な希望の押し付け)を招くこともある。
これって、現実の政治や社会問題にも通じる話よね。
そして、「希望」という言葉自体が、実はすごく暴力的にもなりうる、っていう視点。
御手洗くんの「希望のビデオ」は、まさにその危うさを示してる。
良かれと思っての行動が、他者の自由意志を踏みにじることになってないか? これは、私たち自身も常に自問自答しなきゃいけないことかもしれないわね。
壁の向こう側へ、あるいは虚構(フィクション)の迷宮へ【第二部:ニューダンガンロンパV3】
希望ヶ峰学園の物語がキレイに終わって、「ああ、良かった…」ってホッとしたのも束の間。
ダンガンロンパは、そんな甘っちょろいシリーズじゃなかった。
2017年に登場した『ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期』。
これは、新たなる衝撃と、永遠に答えの出ないかもしれない問いを、私たちに叩きつけてきた、とんでもない問題作よ。
才囚学園という名の舞台 - 主役交代、嘘まみれのプロローグ
物語の始まりは、またしても「気がついたら知らない場所にいた」パターン。
今回の主人公は、「超高校級のピアニスト」赤松楓ちゃん。
ポジティブで行動力のある、頼れるリーダータイプの女の子。
彼女を含む16人の「超高校級」の生徒たちが閉じ込められたのは、「才囚学園」っていう、なんかもう名前からして不穏な場所。
そこに現れたのは、モノクマ…じゃなくて、その子供たちを名乗る5体のモノクマーズ。
彼らが、どこからかモノクマ本人を引っ張り出してきて、学園長に据え、そして宣言するの。
「オマエラ、お待たせしました! コロシアイ新学期、スタートでーす!」って。
デジャヴ感が半端ないけど、今回はなんかノリが軽い? …と思ったら大間違い。
赤松ちゃんは、「絶対に誰も殺させない!」って、持ち前のリーダーシップでみんなをまとめようとするの。
特に、気弱だけど才能の片鱗を見せる「超高校級の探偵」最原終一くんを励まして、一緒に黒幕を探す計画を立てる。
今度こそ、悲劇を止められるかも…! そう思った矢先、最初の犠牲者が出て、運命の第1章・学級裁判へ。
そして、あの、ダンガンロンパ史上、最大級の裏切り。
クロとして突き止められたのは…まさかの、主人公・赤松楓ちゃん本人だったのよ! 彼女は、コロシアイを終わらせるために首謀者を殺そうとした罠が、意図せず別の人を殺しちゃうっていう、悲劇的な過ちを犯してしまった。
真実を告白し、最原くんに希望を託して、彼女は最初のおしおきで退場…。
えええええ!? 主人公が第1章で死ぬ!? この衝撃展開で、プレイヤーは強制的に、赤松ちゃんの遺志を継いだ最原終一くんへと視点を切り替えさせられる。
ここから先は、彼が主人公として、嘘と裏切りが渦巻く才囚学園の謎と、より巧妙化していくコロシアイに立ち向かっていくことになるの。
この主人公交代劇自体が、もう『V3』が仕掛けた大きな罠の始まりだったのかもしれないわね。
嘘が真実を喰らい、真実が嘘を纏う - 才囚学園の日常(非日常)
才囚学園でのコロシアイ生活は、過去作にも増して、何が本当で何が嘘なのか、全く見通せない混迷を極めていくわ。
犠牲者は容赦なく増えていく。
過去を持つテニス選手星竜馬、自称神様の芸術家夜長アンジー、男嫌いの合気道家茶柱転子、完璧すぎるメイド東条斬美、怪しげな民俗学者真宮寺是清、お下品発明家入間美兎、心優しき昆虫博士獄原ゴンタ…。
彼らの死もまた、それぞれにドラマがあり、謎があり、そして嘘があった。
特に場を掻き回したのが、「超高校級の総統」王馬小吉。
彼は嘘を吐くことをゲームのように楽しみ、常にらりくらりとした態度で、真実を煙に巻く。
彼の目的は何なのか? 彼は敵なのか味方なのか? その存在自体が、このコロシアイゲームの不確かさを象徴しているようだった。
一方で、そんな混沌の中でも、確かに人間関係は育まれていく。
熱血漢の「超高校級の宇宙飛行士」百田解斗は、兄貴分として最原くんを励まし、導き続ける。
当初は心を閉ざしていた「超高校級の暗殺者」春川魔姫も、百田や最原との交流の中で、少しずつ人間らしい感情を取り戻していく。
おっとりしているようで芯のある「超高校級のマジシャン」夢野秘密子も、仲間との別れを通して成長していく。
差別と戦い続ける「超高校級のロボット」キーボも、自分の存在意義を問い続ける。
嘘と死が蔓延る世界だからこそ、そこで生まれる友情や信頼は、より一層輝いて見える。
でも、同時に、拭い去れない疑問も膨らんでいくの。
この学園の外はどうなってるの? なぜモノクマがいるの? 自分たちの記憶は、才能は、本当に本物なの…?
グランドフィナーレ:第4の壁、粉砕。
そして、その向こう側 - ようこそ、ダンガンロンパ(という名の虚構)へ
そして、全ての嘘と真実が暴かれる、最終章。
生き残ったのは、最原、春川、夢野、キーボ、そして…「首謀者」として名乗りを上げた、「超高校級のコスプレイヤー」白銀つむぎ。
(※王馬と百田は、二人で協力して、誰もクロだと特定できない状況を作り出すという、壮絶な計画の果てに命を落としています。
これもまた、涙なしには語れないエピソードよ…)
最後の学級裁判で、白銀つむぎは、悪びれもせず、この世界の、そして「ダンガンロンパ」という存在そのものの、信じがたい、そしてあまりにも残酷な「真実」を語り始める。
「ダンガンロンパ」は、この世界では、超絶大人気のリアリティTVショーシリーズなんだよん♪
今やってるこれは、記念すべきシーズン53!『ニューダンガンロンパV3』ってわけ!
キミたち参加者はねー、この番組に出たくて応募してきた、ただの一般人! ダンガンロンパ大好きっ子たち!
キミたちの『超高校級』の才能とか、悲しい過去とか、面白い性格とかはぜーんぶ、番組を盛り上げるために『思い出しライト』で植え付けられた、作り物の『設定(フィクション)』なんだってば!」
あ、ちなみに、キミたちが感動した希望ヶ峰学園シリーズ? ゲーム『1』とか『2』とかアニメ『3』とか? あれもぜーんぶ、この世界では過去に放送された『ダンガンロンパ』っていう『フィクション作品』でーす! 残念でしたー!」
白銀つむぎは、得意のコスプレで、苗木くんや日向くん、霧切さんなんかの姿に次々と変身しながら、この、全ての土台をひっくり返すような真実を、嘲笑うかのように突きつけてくる。
私たちが愛した希望と絶望の物語、キャラクターたちの熱い想い、感動の結末…その全てが、この『V3』の世界においては、ただ消費されるためだけの、安っぽい作り物のエンターテイメントに過ぎなかった…。
最原たちが信じてきた自分自身、仲間との絆、命がけで守ろうとしたもの…その全てが、「視聴者」を楽しませるための「嘘」だったなんて…。
これ、もう絶望とかいうレベルじゃないわよね。
シリーズの歴史、キャラクター、テーマ、そしてそれを楽しんできたプレイヤー(ファン)自身の存在意義までをも、根底から否定しかねない、究極のメタフィクション爆弾。
よくこんなの思いついたわね、シナリオライターさん…。
ある意味、称賛に値する狂気よ。
結末:物語(フィクション)への反逆、あるいはサヨナラ、全てのダンガンロンパ
首謀者であり、番組制作サイドの人間でもある白銀つむぎは、最後の選択を迫る。
「さあ、フィクションの登場人物として、どっちを演じる? みんなが期待してる『希望』? それとも、意外性のある『絶望』? どっちに転んでも、番組的にはオイシイよん♪」。
視聴者の代表として、投票機能を持つロボット・キーボも、外の世界からの声(続けろ!/やめろ!)に板挟みになって苦悩する。
でも、最原くんは、もうこの茶番に乗ることを拒否する。
彼は、白銀が提示した「希望か絶望か」っていう選択肢そのものを否定し、この残酷な「物語」の連鎖を、自分たちの手で断ち切ることを決意するの。
「希望も絶望も選ばない」。
そして、彼はカメラの向こう、このショーを見ているであろう全世界の「視聴者」に向かって、問いかける。
「人が死ぬのを見て楽しむなんて、もう、やめませんか?」と。
最後の学級裁判で、彼は「投票しない」という、ルール違反の選択をする。
他の生存者、春川さんと夢野さんも、彼の覚悟に同調する。
これは、「ダンガンロンパ」というコンテンツそのものへの、決別の宣言だったの。
視聴者の代弁者だったはずのキーボも、最終的には「外の世界」の声ではなく、目の前にいる仲間たちの「物語を終わらせたい」という意志を選び取る。
そして、彼は自らの意志で、才囚学園のドーム全体を、番組のセットもろとも、自爆によって破壊し尽くす。
結果、この前代未聞の「結末放棄」によって、番組は強制終了。
熱狂していた視聴者もドン引き。
「ダンガンロンパ」という虚構の一部でしかなかった白銀つむぎも、物語の終わりと共に消滅。
後に残されたのは、瓦礫の山と、生き残った最原終一、春川魔姫、夢野秘密子の3人。
自分たちの過去も才能も嘘だったかもしれない。
でも、あの地獄の中で感じた痛みも、喜びも、仲間への想いも、それは絶対に「本物」だったはずだ――そう信じて、彼らは崩れた壁の向こう、「外の世界」へと歩き出す。
その先が本当の現実なのか、それともまた別の虚構なのか、誰にも分からないまま…。
白銀が最後に言った「外の世界はダンガンロンパを望んでいる」って言葉は、真実だったのか? それとも、それすらも嘘だったのか? その答えは、ついに明かされることはなかった。
エンディングは、「真実はどこにあるのか? 物語の意味とは何か? それを決めるのは、他の誰でもない、あなた自身だ」という、重くて、深くて、そしてどこまでも開かれた問いを、私たちプレイヤー一人ひとりに投げかけて、終わるのよ。
この結末、本当に賛否両論よね。
シリーズへの冒涜だって怒る人もいれば、マンネリを打破した最高の問題作だって絶賛する人もいる。
でも、一つだけ確かなのは、『V3』が「物語とは何か?」「私たちは物語とどう向き合うべきか?」っていう、めちゃくちゃ根源的で、重要なテーマを、私たちに突きつけてきたってこと。
それは、シリーズファンであるかどうかなんて関係なく、現代に生きる私たち全員が、一度は考えてみるべき問いなのかもしれないわね。
【深読みポイント⑧:多元宇宙? シミュレーション? V3のメタ構造を(超)深読みする】
「ダンガンロンパはリアリティショーでした!」っていう白銀の説明、額面通り受け取るべき? いやいや、ダンガンロンパよ? そんな単純なわけないじゃない(笑)。
ここで、ちょっとSF的な思考実験をしてみましょうよ。
例えば、多元宇宙論。
私たちがプレイした希望ヶ峰学園シリーズの世界と、『V3』の世界は、それぞれ別のパラレルワールドだった、って考えるのはどう?
あるいは、もっとぶっ飛んで、シミュレーション仮説。
『V3』の世界自体が、さらに上位の存在によって作られたシミュレーションで、白銀たち「チームダンガンロンパ」ですら、その中のNPCだったとしたら?
さらに言えば、白銀の「外の世界はダンガンロンパを望んでいる」っていう言葉自体が、彼女にインプットされた「設定」だった可能性だってある。
つまり、嘘の中に嘘が塗り重ねられた、多重の虚構構造。
どこまで行っても「真実」には辿り着けない、まるで合わせ鏡のような世界…。
こう考えると、最原たちが最後に選んだ「放棄」っていうのは、その無限ループから抜け出すための、唯一の方法だったのかもしれない。
まさに、虚構(フィクション)への反逆。
深読みしすぎ? でも、これくらい考えさせてくれるのが、V3の凄さなのよ。
【深読みポイント⑨:「消費される物語」と、その倫理】
『V3』が突きつけたもう一つのテーマは、「物語の消費」についてよね。
私たちは、安全な場所から、他人の不幸や苦しみ、死をエンターテイメントとして楽しんでいないか? っていう、かなり耳の痛い問いかけ。
フィクションだから、作り物だから、何をしても許されるのか? 創り手は、受け手は、そこにどんな責任を負うべきなのか? 『V3』の結末は、安易なカタルシスを拒否することで、私たちにその倫理的な問題を突きつけてきた。
これ、ダンガンロンパに限らず、あらゆる創作物との向き合い方を考えさせられる、非常に重要な視点だと思うわ。
彼ら/彼女らは、絶望の闇にどんな光を灯したのか?【第三部:魂の肖像画】
ダンガンロンパの物語が、これほどまでに私たちの心を揺さぶるのは、やっぱりそこに生きていた(あるいは、生きていたと信じさせてくれた)キャラクターたちの存在が大きいわよね。
彼らが何を考え、何に苦しみ、誰を想い、そしてどんな最期(あるいは未来)を迎えたのか。
主要な魂たちの軌跡を、改めて愛と考察(と、ちょっとのツッコミ)を込めて振り返ってみましょう。
苗木誠&霧切響子(1, 3):希望ヶ峰学園の光と羅針盤
もう、この二人はセットで語るしかないでしょ! 平凡だけど決して折れない希望の象徴・苗木くんと、クールだけど情に厚い真実の探求者・霧切さん。
最初の絶望を共に乗り越え、未来機関でも互いを支え合った、まさに戦友であり、最高のパートナー。
霧切さんの「死」は本当に肝が冷えたけど、希望編での生還&再会は、全私が泣いたわ!
恋愛関係かどうかはボカされてるけど、そんな次元を超えた深い絆で結ばれてるのよね。
苗木くんが新学園長として未来を担い、霧切さんが隣で彼を支える…うん、これ以上ない最高のエンディングよ!
江ノ島盾子&戦刃むくろ(1, ゼロ, 3絶望):絶望という名の病、その根源と犠牲者
全ての元凶にして、シリーズ最大のカリスマ(悪の)。
それが江ノ島盾子。
彼女の「絶望」は、もはや思想とかいうより、一種の病、あるいは概念そのものみたいだったわね。
退屈を憎み、予測不能な絶望を愛し、世界中を巻き込んでいく。
その狂気に、一番近くで、一番深く傷つけられたのが、姉の戦刃むくろだったのかもしれない。
盾子に利用され、殺されてもなお、彼女を想い続けたむくろの悲劇は、盾子の非人間性を際立たせる。
盾子の絶望はアニメ『3』で完全に否定されたけど、彼女が残した爪痕は、あまりにも深かったわね。
日向創(カムクライズル)&七海千秋(人間/AI)(2, 3):自己探求と再生の物語、二人の女神
シリーズで最もドラマティックな運命を辿った主人公、日向創。
才能への渇望が彼をカムクライズルへと変え、絶望の残党へと堕とし、そして仮想現実でのコロシアイへと導いた。
そんな彼の長い長い自分探しの旅を、二人の「七海千秋」が照らしてくれたのよね。
人間としての七海は、絶望に抗う希望の象徴として。
AIとしての七海は、仮想世界で彼らを導き、愛と自己犠牲を教えた女神として。
特にAI七海の「キミとなら、どんな未来だって創れるよ」は、反則級の名言よ! 日向くんが最終的に、カムクラの才能も、日向創の弱さも、絶望の罪も、全てを受け入れて統合し、未来へと歩み出した姿は、まさに「再生」の物語。
彼と77期生の更生の道は、決して平坦じゃないだろうけど、きっと大丈夫だって信じたいわ。
狛枝凪斗(2, 3):歪んだ希望の使徒、あるいは究極のトリックスター
賛否両論、でも誰もが忘れられない強烈な個性。
それが狛枝凪斗。
「絶対的な希望」のためなら手段を選ばない、っていう彼の思想は、正直、理解不能だし、共感もできない。
でも、彼の存在が物語を予測不能にし、結果的に日向くんたちの覚醒を促したのも事実。
彼の「幸運」っていう才能自体が、希望と絶望の表裏一体性を象徴してるのかもしれないわね。
希望編で、彼なりに更生して仲間と協力してる姿を見た時は、ちょっとホッとしたわ(笑)。
でも、彼のことだから、また何かやらかしそうで、目が離せない存在よね。
苗木こまる&腐川冬子(ジェノサイダー翔)(絶女, 3):凸凹コンビが紡ぐ、友情と成長の物語
普通の女の子が、ひょんなことからヤバい殺人鬼とコンビを組んで、絶望の街で戦う羽目になる…って、設定だけで面白いわよね!
最初はビクビクしてたこまるちゃんが、腐川さん(とジェノサイダー)との交流や、数々の困難を通して、自分の足で立って、自分の意志で未来を選ぶ強さを見つけていく姿には、すごく勇気づけられたわ。
腐川さんも、こまるちゃんと出会ったことで、少しずつ人間らしい感情を取り戻していくし。
この二人の関係性、シリーズの中でも屈指のベストカップル(?)だと思う!
モナカ・トワ(絶女, 3):受け継がれ、そして飽きられた絶望
子供の無邪気さと、大人の悪意を併せ持った、恐るべきラスボス(小学生)。
江ノ島盾子に憧れて、「二代目」になろうとしたけど、こまるちゃんの予想外の行動で計画失敗。
宇宙に逃げた後、未来編で再登場したと思ったら、まさかのニート化!「絶望するのも飽きた」って…ある意味、最強の悟りを開いたのかもしれない(笑)。
彼女の存在は、絶望がいかに簡単に模倣され、歪んでいくかを示すと同時に、その虚しさをも教えてくれた気がするわ。
最原終一&赤松楓&王馬小吉&百田解斗&春川魔姫 etc.(V3):虚構の中で「本物」を求めた者たち
『V3』のキャラクターたちは、「設定」という名の枷をはめられていた。
でも、その嘘まみれの世界の中で、彼らが示した感情や行動は、紛れもなく「本物」だったと、私は信じたい。
コロシアイを止めようとした赤松ちゃんの強い意志。
彼女の想いを継いで真実を追い求めた最原くんの成長。
嘘で世界に抗おうとした王馬くんの孤独な戦い。
仲間を信じ、最後まで希望を捨てなかった百田くんの熱さ。
心を閉ざした暗殺者から、人を愛することを知った春川さんの変化…。
たとえ作られた才能や過去だったとしても、彼らが互いに影響し合い、悩み、苦しみ、そして見つけ出した答えは、決してフィクションなんかじゃなかったはず。
最後に彼らが選んだ「物語への反逆」は、自分たちの存在を、そして感情を、「本物」だと証明するための、最後の戦いだったのかもしれないわね。
ようこそ、考察という名の終わらない学級裁判へ【第四部:ミッシングリンクと永遠の問い】
さて、物語は一応の完結を見たわけだけど…ダンガンロンパがそんな簡単に私たちを解放してくれると思う? 甘い甘い!
シリーズには、まだまだ解き明かされていない謎や、解釈が分かれる伏線がゴロゴロ転がってるのよ。
それがまた、私たち考察班(?)の心をくすぐって、夜も眠れなくさせるんだけどね!
『V3』の「真実」問題、再び
やっぱり最大の謎はこれよね。
白銀つむぎの言ってたことは、どこまで本当だったのか? リアリティショー設定は嘘? それとも真実? あるいは、嘘と真実が入り混じった、もっと複雑な構造?
【超・考察①:ループ説/多重世界説】
実は『V3』の世界は、何度も繰り返されているループ構造なのでは? 天海くんが持ってた「生存者特典」や、過去作のキャラクターが登場する演出は、過去のループの記憶の断片だったとか?
あるいは、前述したように、希望ヶ峰学園シリーズとは完全に別の平行世界の話で、そちらの世界ではダンガンロンパがフィクションとして存在していた、とかね。
【超・考察②:メタフィクションの入れ子構造説】
白銀の語った「外の世界」ですら、実は更なる上位のフィクション(例えば、私たちプレイヤーがいる現実世界そのもの?)の一部だったとしたら?
つまり、『V3』は、フィクションの中にフィクションがある、入れ子(マトリョーシカ)構造になっていて、どこまでが「本当」なのか、定義不能になっている、とか。
考え出すとキリがないわね!
『V3』生存者たちの「リアル」
最原くん、春川さん、夢野さんの3人が足を踏み入れた「外の世界」。
あれは一体どんな場所だったのか? 彼らは本当の自分を取り戻せたのか?
それとも、「ダンガンロンパのない世界」に適応できず、苦しむことになったのか? もし続編があるとしたら、一番描いてほしい部分よね。
希望ヶ峰学園シリーズの残り香
アルターエゴくんの今
不二咲くんが遺した希望のAI、アルターエゴ。
ゲーム『1』で大活躍し、『2』のプログラムの基礎にもなった彼(彼女?)は、最終的にどうなったのかしら?
データとして消滅した? それとも、ネットワークの海に解き放たれて、今もどこかで自己進化を続けてる…? なんて想像すると、ちょっとワクワクするわよね。
絶望の残党、その後
77期生以外の「絶望の残党」たちは、本当に全員改心したのかしら? 江ノ島盾子のカリスマは、想像以上に根深いかもしれない。
もしかしたら、世界のどこかで、まだ彼女の思想を受け継ぐ者が、新たな絶望の種を蒔こうとしているんじゃ…? なんて考えると、ちょっと怖いけど、続編のネタにはなりそう(笑)。
カムクラ計画の全貌と、神座出流の謎
希望ヶ峰学園の闇の核心、カムクラ計画。
その真の目的は何だったのか? 才能を人工的に創り出すことで、人類を次のステージへ進化させようとしてた?
学園創設者であり、計画名の由来となった神座出流って人は、一体何者だったのか? この辺り、もっと深く掘り下げてほしかった気もするわね。
まあ、これらの謎に対して、公式が全部きっちり答えを用意してくれる必要はないと思うのよ。
むしろ、この「余白」があるからこそ、私たちは想像力を掻き立てられて、あーでもないこーでもないって議論したり、自分なりの答えを見つけ出そうとしたりできる。
ファンコミュニティで繰り広げられる考察合戦は、もはや「終わらない学級裁判」みたいなものよね(笑)。
それ自体が、ダンガンロンパの楽しみ方の一つなんだと思うわ。
絶望の淵で希望を叫ぶ - だから私たちは、物語を愛してしまうエピローグ
ふぅー、長かったわね! 希望ヶ峰学園の誕生から終焉、そして『V3』が投げかけた虚構の迷宮まで、ダンガンロンパという名のジェットコースター、一緒に乗り切ってくれてありがとう!
このシリーズが私たちに突きつけてきたテーマは、本当に重くて、深くて、そして普遍的だったわ。
「希望」と「絶望」は、どちらか一方だけが存在するわけじゃない。
光があれば影があるように、絶望の淵に立たされた時、人は初めて希望の本当の意味を知るのかもしれない。
「嘘」と「真実」も、単純な二元論じゃ片付けられない。
時には、嘘が誰かを救うこともあれば、真実が誰かを深く傷つけることもある。
『V3』が示したように、何が「本物」で何が「偽物」かなんて、簡単には決められないのかもしれないわね。
そして、「生」と「死」。
登場人物たちのあまりにもあっけない死を通して、私たちは命の尊さ、そして「生きる」ことの意味を、改めて考えさせられたはずよ。
『V3』の結末は、確かに衝撃的だったし、もしかしたらシリーズを愛してきた人ほど、裏切られたような気持ちになったかもしれない。
でも、私はこう思うのよ。
あの結末は、「物語なんて、しょせん作り物でしょ?」って突き放してるんじゃなくて、「作り物だと分かっていても、それでも私たちは物語に心を動かされ、影響を受け、そこから何かを学び取ることができる。
だからこそ、物語とどう向き合うかが大事なんだよ」って、問いかけてるんじゃないかって。
最原くんたちが最後に選んだ「物語からの決別」は、ある意味、私たちプレイヤーへのメッセージだったのかもしれない。
「安全な場所から物語を消費するだけじゃなく、時にはそこから一歩踏み出して、自分自身の現実(リアル)を生きろ」って。
…まあ、それが簡単にできりゃ、苦労しないんだけどね! 専業主婦じゃなくてフルタイムで働いて、毎日満員電車に揺られて、家に帰れば小学生男子の「ママー!」攻撃と、義両親との微妙な距離感…って、私のリアルも大概サバイバルよ(苦笑)。
でも、だからこそ、物語が必要なのかもしれない。
辛い現実からちょっとだけ逃避させてくれたり、普段考えないような難しいテーマについて考えるきっかけをくれたり、登場人物たちの頑張る姿に勇気をもらったり…。
そうやって、私たちは物語から力をもらって、また明日からの現実(サバイバル)に立ち向かっていく。
ダンガンロンパは、私たちにたくさんの絶望を見せてくれた。
でも、それと同じくらい、いや、それ以上に、人間の持つ可能性、困難に立ち向かう勇気、そして未来への希望を見せてくれたシリーズだったと、私は思うの。
願わくば、いつかまた、新しい「ダンガンロンパ」に出会いたい。
それがどんな形になるのか、想像もつかないけれど。
でも、もしその時が来たら、きっとまた、私たちはあの白黒のクマに、そして超高校級の彼ら彼女らに、心を奪われちゃうんでしょうね。
さて、長々とお付き合いありがとう! この記事が、あなたのダンガンロンパ愛を再燃させたり、新たな発見や考察のヒントになったりしたら、ライター冥利に尽きるわ。
じゃあ、またどこかの沼のほとりで会いましょう! ウプププ…なんつって!