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バッカーノ!は打ち切り?作者・成田良悟の現在と新作をチェック

「バッカーノ!」という響き、何やら陽気なパーティが始まりそうな気配ですが、実は国内外のファンを虜にしたライトノベルシリーズのタイトルです。

ええと、ここがポイント。

なにしろ禁酒法時代のアメリカを舞台にした、群像劇仕立ての

“ガンガン撃ち合い+不死者がうろちょろ+時系列シャッフル”

という無茶苦茶な要素がてんこ盛り。

それでいて不思議なほど読みやすく、むしろ爽快なパズルを解くように進んでいくんです。

2007年にアニメ化された際は

「過小評価されている隠れた傑作!」

と海外で火がついたなんて話もあるくらい。

ところが2016年から新刊が出ておらず、

「え…もしかして打ち切り?」

なんて不安が広がっています。

しかしながら、その噂は本当なのか?

本記事では、これまでに発表された内容を余すことなく拾い集め、さらには

「作者・成田良悟はいま何をしているのか」

「出版スケジュールはどうなっているのか」

などを、とことん深く探っていきます。

普段なら絶対に出逢えないギャングや錬金術師、殺し屋たちとの出会いを思い出しながら、どうぞ最後までお付き合いください。

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「バッカーノ!」とはどんな作品か

「バッカーノ!」は電撃文庫(KADOKAWA)から2003年に刊行スタートしたライトノベルシリーズ。

作者は成田良悟。

一番最初に耳に残るのはやはり

舞台が1930年代アメリカの禁酒法時代

という点でしょう。

日本の学園ものや剣と魔法ファンタジーなどが比較的多いライトノベルの世界において、ギャングとマフィアが暗躍するアメリカを題材にした群像劇は、一味も二味も違うインパクトを与えました。

  • 禁酒法時代らしい雰囲気
    お酒が法的に禁止されていたため、闇市場が大きく発達し、銃をぶっ放すギャングやマフィアがやりたい放題。
    そこに加えて、本作独特のファンタジー要素として“不死者”や“錬金術”が入り込んでくるわけです。
    「歴史上の出来事を忠実に再現」なんてお堅いものではなく、独自のオリジナル要素が混ざり合って“濃厚エンタメ”を生み出しているのがポイント。
  • 群像劇と時系列シャッフル
    いわゆる“主人公がひとりで物語を引っ張る”パターンではなく、何人もの登場人物が主役級に動き回ります。
    視点はころころ変わり、物語は複数の時間軸を飛び回り、気づけばパズルのピースが一気にハマるような快感がある。
    例えば、1930年代編ではマフィアのファミリー、陽気な泥棒コンビ、血に飢えた狂人など多様なキャラが入り乱れ、
    「これ一体どうなっちゃうの?」
    と息つく暇もない。
    ところがラスト近くになると、それらがしっかりと一つの大円団に収束していくのが見事です。
  • アニメ化で支持拡大
    「バッカーノ!」は2007年に全13話+OVA3話の形でアニメ化されました。
    日本では原作ファンから高い評価を受けつつも、同時期の有名作品群に埋もれて“控えめ”な盛り上がりだった感は否めず。
    でも海外配信で大ウケし、
    「Underrated Masterpiece(過小評価の傑作)」
    として名を上げる結果に。
    英語圏アニメフォーラムでも高得点を保ち続け、アニメを入り口に原作を読む人が増える流れが今も続いています。

「打ち切り」疑惑の正体

さて、この作品がなぜ「打ち切り」という物騒な噂をまとっているのか。

それは

2016年の最新刊『バッカーノ!1935-D Luckstreet Boys』以降、続きがずっと発表されていないこと

に端を発しています。

これだけ人気のシリーズが、なぜ何年も新刊が出ないのか。

ファンとしては

「あれ、もしかして途中で終わり?」

と不安になって当然でしょう。

本当に打ち切り?

結論から言うと、打ち切り確定のアナウンスは一切ないのです。

もし打ち切りなら出版社なり作者なりが、いずれ「シリーズ終了しました」と公式に述べるはず。

しかし電撃文庫も成田良悟も、

「未完だけど続きは予定している」

という態度を崩していません。

これはライトノベル界隈でも重要なポイント。

よくある「中途半端なところで終わる悲劇」が生じるときは、だいたい作者や編集部が何らかのアナウンスをするもの。

ところが「バッカーノ!」の場合はあくまで

刊行が止まっている=長期休止

さらに言うと、最新刊で描かれた1935年編は

「あともう1巻くらいで決着がつく」

と言われてきた大詰めのタイミング。

このタイミングの休止はファンのやきもき具合を加速させましたが、逆に言えば「もう少しで1930年代編が完結する」こともはっきりしているわけです。

長期休止の背景作者・成田良悟の活動状況

多作ゆえの大渋滞?

成田良悟は当初“速筆”と呼ばれたほどの執筆ペースを誇っており、「バッカーノ!」以降も多数のシリーズを次々と立ち上げてきました。

代表作としては「デュラララ!!」「ヴぁんぷ!」などもあり、近年はさらに

  • Fate/strange Fake
    TYPE-MOONの看板「Fate」シリーズ派生として、電撃文庫で継続刊行されている人気スピンオフ。
  • デッドマウント・デスプレイ
    漫画家・藤本新太とのタッグによるノワール×異世界転生が融合した作品。
    2023年にアニメ化され、注目度アップ中。
  • クラメルカガリ
    2024年に始動した新作ライトノベル。
    新たな群像劇要素が満載だと噂されている。

上記のように、どれも着実にファンを獲得しているシリーズを抱えているのです。

さらにはアニメ原作やゲームとのコラボなど、多岐にわたる執筆案件を並行しながらこなしている模様。

つまり、「バッカーノ!」に割く時間がどうしても後回しになっている(またはスケジュールや体調との兼ね合い)というのが大きな要因と推測されます。

「バッカーノ!」を投げ出したわけではない

多忙な作者の姿勢を見て

「別作品ばかり書いていて、バッカーノを放置しているんだろう」

と憤るファンの声も一部存在します。

ですが、成田良悟本人は度々SNSやインタビューなどで

「書きたい意欲はある」

「再開したい」

といった言及を続けてきました。

単純に、

“手が回らず刊行に至っていない”

あるいは

“新刊を出すにあたっての構成練り直しが難航している”

という状況が延々と続いているだけ—と考えるのが自然でしょう。

作品の世界観と人気の源泉

時代設定 × ファンタジー

改めて、本作がなぜここまで支持されているのか。

理由として挙げられるのはまず、

禁酒法時代という特殊な歴史背景

をベースにしながら、そこに錬金術や不死者といったファンタジー要素を大胆に放り込んでいる点です。

リアルと非リアルの絶妙なブレンドが可能にする、ちょっと派手でお祭り騒ぎ的なエピソードが読者の心を掴むわけです。

銃を撃ったり車を爆走させたりするマフィアたちがいる一方、時系列を遡れば1700年代で不老不死の薬が生まれたり、2000年代に進めば

「まだ生きている人がいる?」

なんて謎が出てきたり。

複数の時代を自在に行き来する構成のため、どの巻から読んでも何かしらの新鮮な驚きが用意されている。

ライトノベルとしても幅広い層が楽しめる作風です。

群像劇とパズル感

もう一つの大きな魅力は、多数の登場人物がそれぞれの物語を同時多発的に進行させる“群像劇”です。

アイザックとミリアという能天気な泥棒カップルがドタバタやっている裏で、マフィアの内紛が火を噴き、そこへ血に飢えた殺人狂ラッドが参戦してくる。

さらに不死者の陰謀が絡んで

「なんだコレは!?」

と目が回りそうなカオスが生まれますが、最終的にはちゃんとオチがついていくから驚きです。

時系列シャッフルの手法で、読者にはまるで「解きかけのジグソーパズルを渡される」ような感覚が与えられます。

最初は混乱していても、読み進めるほどに

「あ、あのキャラがここで繋がるんだ!」

と興奮する。

こうした快感が、一度ハマると抜け出せなくなる大きな要因と言えるでしょう。

次巻「1935-E」の行方

すでに触れたように、最新刊は2016年に発売された『1935-D Luckstreet Boys』。

そこから続く形で「1935-E」(仮タイトル)が出る……

はずなのですが、これが長らく延期状態です。

なまじ

「あと1巻くらいで1935年編がまとまりそう」

という情報があっただけに、ファンは心待ちにしているわけですが、スケジュールに具体的な発表はありません。

出版社の公式立場

電撃文庫側は

「あくまで発売予定が延期」

「企画自体は継続中」

というスタンスを崩していないようです。

ライトノベルでは刊行ペースが早い作品も多い中、このように何年も空いてしまうケースは珍しくないわけではありません。

特に人気作家ともなると、複数の連載・監修・コラボ案件を抱えている場合が多く、編集部としても

「無理に早い締め切りを設定して、クオリティを下げるよりは、時間をかけてもらったほうがいい」

と判断することが往々にしてあるのです。

作者本人の発言

成田良悟はSNSなどで

「書き直しが発生した」

「他作品の発売タイミングや調整が重なってしまった」

といった理由をこぼしたことがあり、ファンも

「ああ、まだ諦めてはいないんだな」

と安心する一方で

「でもいつ出るんだろう?」

とヤキモキさせられるという状況。

もし公式に発売日が決まれば、出版社はまず間違いなく大々的に告知するはずです。

だからこそ、

いまだに具体的なアナウンスがない=まだ完稿していない、もしくは刊行順が定まらない

のでしょう。

ファンコミュニティの反応

国内の反応

「バッカーノ!」はアニメ版の影響もあって、国内にも熱烈なファンが多くいます。

ツイッター(X)やブログ、読書SNSなどでは

「10年以上待ってる」

「早く続きを!」

と切実な声が盛んに飛び交い、

「どうせ出るんだから気長に待つよ」

「未完でもバッカーノ大好き」

と前向きな意見も多い。

特に古参ファンは、

「完結が出たらお祭りだ」

という心構えをすでに固めているケースも珍しくありません。

ただ一部で

「もう待たされすぎて熱が冷めちゃった」

という人がいるのも事実。

長期休載の宿命とも言えますが、そこを支えているのは

「やっぱりこの作品は唯一無二だ」

という読後の満足感でしょう。

新刊が出たら絶対に盛り上がるし、それまでの既刊を再読しているファンもいます。

海外での評価

海外コミュニティ、特に英語圏ではアニメ版「バッカーノ!」への高評価が大きな基盤となっています。

Redditやファンフォーラムなどで定期的に「Baccano is never finishing」というジョークスレが立つ反面、そこに

「いや、打ち切りじゃない」

と即座にツッコミが入る。

作者のツイートをファン有志が翻訳して広めていたり、

「彼はいま別シリーズを頑張っているらしいよ」

と追加情報を出したりして、コミュニティ内ではけっこう正確な情報共有がなされているようです。

ある意味、海外でも「バッカーノ!」の再開を気長に待つ空気が強いので、そのときが来たら大きな話題になることは間違いないでしょう。

外国の読者がアニメをきっかけに原作ラノベを読み、さらに深い考察を行っている様子がSNSで見られるのは、国境を越えた本作の魅力を感じさせます。

既刊の楽しみ方

ここで一度、

「まだ読んだことがないんだけど、いまから入っても大丈夫?」

という疑問に答えておきましょう。

結論は

「もちろん大丈夫!」

です。

むしろ新刊まで時間が空いている今こそ、既刊やアニメ版をじっくり味わえる最高の機会でもあります。

読む順番の工夫

「バッカーノ!」は1700年代、1930年代、2000年代といった複数の時代を扱っていますが、刊行順に読むと登場人物の謎が段階的に解き明かされていくという利点があります。

一方、

「時代ごとに一気読みするほうが混乱しない」

という考えもあり、どちらも推奨できます。

  • 刊行順で読む
    もっともオーソドックスな方法。
    最新刊まで順々に手を伸ばせば、作者の仕掛けをほぼリアルタイム感覚で体験できる。
  • 時代順(1700年代→1930年代→2000年代)
    不死者の原点や歴史を先に知ってから、その後の騒動に移っていくパターン。
    歴史を追う感覚が好きな人にはこちらが合うかも。

アニメ版からのアプローチ

アニメは1930~1932年あたりをメインに描きつつ、原作をまとめた再構成がうまい塩梅で行われています。

視覚と音楽の力で登場人物を覚えやすく、作品の空気感もガツンと伝わるため、

「まずアニメを観て気に入ったら原作に突撃」

が有力な導入手段。

OPのジャズ曲とキャラ紹介の入れ方は名物シーンで、初見の人にインパクトを与えること間違いなしです。

メディアミックス再来の可能性

「バッカーノ!」は2007年のアニメ化以降、そこまで大々的なメディアミックス展開がされていない印象があります(コミカライズなどは部分的にあり)。

しかし、もし1930年代編が完結すれば、何らかの形で映像企画が動き始める可能性は十分あると言われています。

とくに近年は動画配信サービス主導で昔の作品をリブートする例も増えました。

  • 再アニメ化or続編アニメ
    まだアニメ化されていないエピソードはたくさん残っているため、1935年編や1700年代編などを映像化するプランが出てもおかしくない。
  • 海外向け配信
    海外での人気を踏まえ、NetflixやAmazonプライムビデオなどのプラットフォーム向けに新作を作る流れがあれば、一気に知名度が跳ね上がる可能性を秘めています。

こうした動きがあったときに、同時に原作新刊や全巻BOXセットが投入されれば、久々に強烈な「バッカーノ!」ブームが巻き起こるかもしれません。

ファンとしては、その未来を楽しみに待っているわけですね。

シリーズ完結後に起こるかもしれないこと

一説には、

「1935年編で1930年代パートが完結したら、そのまま“本編としては完結”扱いになるのかもしれない」

と見るファンもいます。

もっとも、すでに1700年代や2000年代も一部描かれているため、完全終了にはならず、外伝やスピンオフという形で残された時代を順次補完していく可能性は残っています。

  • 完結記念の大型キャンペーン
    電撃文庫は看板作家の完結に合わせて、記念企画や特別版の刊行を実施するケースが過去にもありました。
    「バッカーノ!」のときも、完結巻と併せて既刊を新装版で発売するとか、電子版まとめ売りセールを行うといった展開が充分に考えられます。
  • 短編・外伝
    いわゆる後日談や新キャラ視点から描くサイドストーリーが登場するかもしれません。
    あるいは不死者たちの2000年代での活躍など。ファンとしては
    「空白の年代を埋めてほしい」
    という要望が強く、そこから続編的なものが展開される可能性もゼロではない。
  • メディアミックス再熱
    先ほど述べたように、再アニメ化、OVA、ドラマCD、ゲームなど多彩な分野で盛り上がるチャンス。
    このシリーズは海外人気が強いので、外国企業が映像化権を狙ってくるなんて面白い話もあるかもしれません。

なぜファンは待ち続けられるのか

ライトノベルや漫画で長期休載が続くと、ファンが離れてしまうのは珍しくありません。

にもかかわらず「バッカーノ!」は多くの読者が今なお“完結したら絶対読む”と意気込んでいる状態。

ここには大きく3つの理由が考えられます。

  1. 圧倒的な作風のオリジナリティ
    1930年代アメリカ+錬金術+殺し屋+マフィアというカオスな組み合わせは、他のラノベにはなかなか見当たりません。
    代わりが効かない、ゆえにファンが待ち続ける価値がある。
  2. まだ明かされていない謎や伏線
    不死者の歴史や各キャラの行く末など、
    「いや、ここからどうなるの!?」
    という点が山ほど残っている。ここを作者がきちんと描ききるのかを読みたい、という気持ちが大きい。
  3. 作者の他作品も面白い
    もし“成田良悟ワールド”が「バッカーノ!」だけだったら、ファンは飢えている期間に離れてしまうかもしれません。
    しかし「デュラララ!!」や「Fate/strange Fake」「デッドマウント・デスプレイ」など、他の作品でも彼の作風を楽しめるのが強み。
    「そのうち戻ってきてくれるだろう」
    という期待が持てるので、自然とファンが離れずにいるのです。

ここからが「バッカーノ!」の勝負所

新刊が出ないまま数年が経過しようとも、「バッカーノ!」は今なお話題に上ることの多い作品です。

それはやはりシリーズ全体のポテンシャルが高い証拠。

では、今後どうなっていくのかという展望をもう少し具体的に考えてみましょう。

シナリオ1作者が何かのタイミングで一気に完結

たとえば「Fate/strange Fake」が大きな山場を迎えた際、「次はいよいよバッカーノ最新刊!」と発表される可能性。

あるいは「デッドマウント・デスプレイ」の連載スケジュールが落ち着いたタイミングで執筆を再開、というシナリオがありえます。

そうした瞬間に出版社がプロモーションを組めば、再び多くの読者が一斉に「バッカーノ!」を手に取るでしょう。

シナリオ2突如のメディアミックス発表

先ほども触れましたが、海外勢含めて根強いファンがいるため、NetflixやAmazonなどが

「バッカーノ!を新作アニメ化します!」

と大々的に発表するサプライズの可能性。

そうなれば当然、原作にも注目が集まり、時期を合わせて新刊が出るスケジュールを組むかもしれません。

シナリオ3ゆっくり年単位で出版される

もしかすると、成田良悟が抱える他シリーズが一段落するまでは、本当に牛歩のようなペースでしか進まない可能性もあり、「バッカーノ!」が完結するまでさらに数年以上かかるかもしれません。

それでもファンは待っているわけで、ライトノベル業界としては特に問題視されないかもしれません。

むしろ「大作にはありがちな話」と受け止められる部分もあるのです。

いま「バッカーノ!」を読む人へのガイド

  1. 最初のうちは刊行順に挑戦するのがおすすめ
    時代が行ったり来たりしますが、作者の伏線回収を楽しむにはやはり刊行順が王道です。
  2. アニメ版(13話+OVA3話)は短期集中で一気見
    主要エピソードを鮮やかにまとめており、キャラクターの顔と性格を把握するには絶好の導入口。
    ここで気に入ったら原作へGO、という流れがスマート。
  3. コミカライズはサポートメディア
    一部エピソードが漫画化されているので、さらに補完的に読むのも良い。
    アニメで描かれなかった時代パートのコミカライズも存在するため、読み比べると楽しさ倍増。

打ち切りではなく“未完の大作”まとめ

ここで改めて結論を強調すると、「バッカーノ!」は

打ち切りではありません。

2016年から新刊が止まっているものの、公式にも作者本人にも「中断して終了」などという文言はなく、ただただ公開延期・執筆見送りが続いている状態。

それでもファンが「いつか続く」と信じられるのは、作者が「バッカーノ!」に特別な思い入れを持っており、多作品を順番に進めながらも、機会があれば再び戻ってくるという空気を醸しているからです。

  • 刊行が止まったまま数年経過している
    →確かに長いが、打ち切り宣言なし。
  • 作者はやる気を失っていない
    →別シリーズを抱えすぎているだけとも言われるが、過去の言及から「必ず完結させたい」意欲が垣間見える。
  • ファンは待ち続ける価値あり
    →これほど独特な世界観と構成で描かれたライトノベルは少なく、再開したら一気に盛り上がることが容易に想像できる。

今から楽しめること

長期休止中のシリーズを追うのは精神的にキツい面もあるかもしれませんが、むしろこの空白期間を活かして、以下のような楽しみ方をしてみてはいかがでしょう。

  1. 既刊の再読・新規読破
    22巻+短編集などを読み込むだけでも、相当な時間を費やせます。とくに群像劇ゆえに
    「一度読んだだけじゃ理解しきれなかった部分」
    が再読でクリアになるケースも多い。
  2. 他の成田作品に手を出してみる
    「デュラララ!!」や「Fate/strange Fake」「デッドマウント・デスプレイ」など、同じ作者ならではの“キャラクターが縦横無尽に動き回る”作劇が楽しめます。
    そこにちりばめられた小ネタが「バッカーノ!」と微妙に繋がっているケースもあるかもしれません。
  3. 海外コミュニティやSNSで考察を楽しむ
    シリーズの伏線や不死者の秘密、キャラクターの関係などはまだまだ語り尽くせない深みがあります。
    海外でも日本でも、ファンが自由に考察を交わす場所は多く、見ているだけで刺激を受けること間違いなし。
    もしかすると自分だけが気づいていなかった新解釈に出会えるかもしれません。

シリーズ再開への期待

「いつ発売されるかはわからない」

だからこそ、もし新刊が決定的になったときの盛り上がりはすさまじいものになるはずです。

読者の多くは「電撃文庫が月刊ラインナップで『バッカーノ!1935-E』の文字を出した瞬間、SNSが大騒ぎになるだろう」と口を揃えます。

  • 新刊発売 → リアル書店やネット書店で特設コーナー
    アニメ版が再評価されて、グッズや音源が再販される動きが起こる可能性も。
  • 完結巻のリリース → 大胆なプロモーション
    「完結記念フェア」「過去巻まとめて読むと特典が付く」など、電撃文庫が本気を出すなら、いろんなキャンペーンが期待できる。
  • 海外勢の歓喜 → トレンド入り
    シリーズ再開とともに海外ファンが一斉に感想を発信すれば、国際的な話題になりうる。

記事の総括

「バッカーノ!」は、アメリカの禁酒法時代を舞台とした斬新なライトノベルシリーズであり、群像劇・時系列シャッフル・不死者要素が複雑に絡む独自の魅力を放っています。

現在、最新刊が2016年以降出ていないため「打ち切り説」がささやかれがちですが、実際のところは

打ち切りの事実なし、ただ未完

というのが真相です。

成田良悟は他の人気シリーズを掛け持ちしており、多忙のあまり「バッカーノ!」新刊が延期に次ぐ延期という構図が続いている状態。

そのため、読者としては

「完結したらご祝儀的に必ず買う」

「今のうちに既刊をがっつり読み返す」

と、じっくり待つしかありません。

しかし長期の待ち時間にこそ、何度も再読して伏線を再確認したり、アニメ版やコミカライズを鑑賞したり、海外コミュニティのファンアートや考察を漁ったりする醍醐味があります。

待ち続けるのが辛くもあり、同時に“気分が盛り上がる”不思議なシリーズなのです。

最後に

「打ち切り!」という言葉に踊らされるのはもったいないほど、「バッカーノ!」には豊富な既刊と未回収の伏線が山ほど詰まっています。

結局のところ、公式も作者もシリーズ終了を宣言していない以上、これは

“未完のまましばらく休んでいる大作”

だと理解するのが正しいでしょう。

しかも海外や国内での再評価が続いているため、いつ何時ビッグニュースが舞い込んでもおかしくありません。

再開が遠のいている今、むしろのんびりと世界観を味わい尽くすチャンスでもあるのです。

もしまだ読んでいない方なら、今すぐ電書でも紙でもお好きな形で「バッカーノ!」の扉を開いてみてください。

ギャングの世界と不死者の浪漫、そしてキャラクター同士の勢いある掛け合いにきっとハマるでしょう。

すでに読了済みの方は、この長い休止期間中に考察を深めたり、他の成田作品をつまみ食いしたりするといいかもしれません。

そして、そのうち唐突に訪れるであろう「新刊発売の瞬間」に備えて、今から祝杯の練習でもしておきましょう。

何しろ物語の舞台は禁酒法時代ですが、我々が待っているのは法律で禁じられない“物語への乾杯”なのですから。

今後、本当に1930年代編が完結した暁には、ファンコミュニティがまさに“バッカーノ(イタリア語で大騒ぎ)”な状態になることは間違いないはず。

その日を夢見つつ、またひとり、またひとりと「バッカーノ!」の世界へ飛び込んでみる読者が増えてくれるとしたら、こんなに嬉しいことはありません。

打ち切りじゃない、むしろ新展開を期待しながらわくわくできる。

それこそが今の「バッカーノ!」を取り巻く最大の魅力と言えるでしょう。

-その他