株や仮想通貨などの投資の勧誘電話を受けたことはありますか?
投資の勧誘電話の中には、投資詐欺の電話もあるので、注意が必要です。
そういうイメージ、ありますよね。
でも実際には、20代、30代の人でも、投資詐欺の被害に遭うことがあるのです!
どの年代でも注意が必要なんですよ!
この記事では、
- 株や仮想通貨などの投資詐欺の手口
- 投資詐欺への電話での対処法
について解説します。
大切な資産を守るためにも、ぜひ読んで学んでくださいね!
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株や土地などの投資詐欺の手口とは
詐欺に遭わないためには、詐欺の手口を知っておくことは大切です。
そのために、事例を見ていきましょう。
なお、ここでは
- 未公開株
- 仮想通貨
- 社債
- 株
の事例を挙げますが、他にも様々な金融商品が詐欺のネタにされます。
未公開株や仮想通貨の購入を持ち掛ける詐欺の事例
業者を名乗って電話をかけて来た人に、
詐欺師
A社の未公開株を買いませんか?
A社は、近いうちに上場する予定です。
非常に将来性のある会社なので、必ず値上がりしますよ。
詐欺師
この仮想通貨は、まだあまり知られていませんが、近いうちに上場するため、数年以内に2倍にはなります!
今のうちに買っておけば、お得ですよ。
いつでも円に変えられるので、元本は保証されています。
ですから、下落しても心配ありません。
と購入を持ちかけられました。
儲かりそうなので購入を決め、お金を振り込んだら、それっきり業者と連絡が取れなくなってしまいました…。
メモ
シンプルな手口です。
このケースでは、
- 株や仮想通貨が実在しない
- 未公開株はあるものの、特定の業者からしか買えない
- 上場する予定はない
といった可能性があります。
代理購入を依頼する詐欺の事例
ある企業A社を名乗る人から
詐欺師
〇〇株式会社から、会社案内のパンフレットが届いていませんか?
この会社の社債は、パンフレットが届いた人しか買うことができません。
今後、必ず成長する会社なので、社債を買いたいのです。
という電話が入りました。
パンフレットが届いていないので、そう伝えると
詐欺師
わかりました。
もし届いたら、ご連絡いただけませんでしょうか?
そのパンフレットを5万円で買い取ります。
と言われました。
しばらくして、〇〇株式会社のパンフレットと社債の購入申込書が送られて来たので、A社に連絡しました。
すると、
詐欺師
〇〇株式会社の社債はパンフレットを受け取った人しか買えないので、代理で購入していただけませんか?
もちろん、代金はうちの会社でお支払いしますし、あわせてお礼もします。
と言われました。
〇〇株式会社に購入の申し込みをしてA社に連絡すると、『費用を振り込んだ』という連絡が来ました。
でも、しばらくして
詐欺師
〇〇株式会社の社債の購入について、税務監査で問題になってしまいました。
警察沙汰になることを避けるため、あなたの名前で振り込んでもらえませんか?
後で、必ず倍の額でお返しします。
と言われ、購入費用を振り込みました。
その後、A社とも〇〇株式会社とも、連絡が取れなくなってしまいまいした…。
メモ
これは『劇場型詐欺』の一種です。
A社を名乗る人も、〇〇株式会社を名乗る人も、詐欺のグルです。
劇場型なりすまし詐欺の手口と事例を解説!電話の対策もチェック!
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『あなたの家族が株を購入した』と騙る詐欺の事例
ある日、証券会社を名乗る人から
詐欺師
ご主人に、A社の株を買う権利が当たりました。
という電話がかかって来ました。
株などは買わないことにしているので、その時は断りました。
しばらくして、また電話がかかってきて、
詐欺師
この度はA社の株をご購入いただき、ありがとうございます。
と言われました。
買っていないはずなので、そう伝えると
詐欺師
すでに、ご主人の名義で購入申し込みされています。
書類を送るので、記入して返送してください。
と言われたので、『買っていないはずですから、書類も要りません』と断りました。
後になって、さらに電話が来て
詐欺師
株の購入を解約する手続きには、お金が必要です。
後日、全額お返しするので、一旦お支払いください。
と言われました。
お金を払わないと、どうにもならなそうだったし、『全額返ってくるなら…』と思って支払いました。
でも、結局お金は返って来ず、後で詐欺だったことがわかりました…。
メモ
何度も断っても、あの手この手でお金をだまし取る手口もあります。
名義貸しを持ちかける詐欺の事例
A社から『株の特別購入権が当たった』というパンフレットが届きました。
しばらくして、B社を名乗る人物から
詐欺師
『A社の株の特別購入権が当たった』というパンフレットが届いていませんか?
弊社のお客様で、なんとしても、この株を買いたい方がいるのですが、この株はパンフレットが届いた人しか買えません。
なので、名義を貸していただけませんか?
お礼はさせていただきますし、一切ご迷惑はおかけしません。
という電話が来ました。
自分で株を買う気はなかったので了承すると、しばらくして弁護士を名乗る人から電話があり、
詐欺師
名義を貸すのは犯罪行為です。
このままでは逮捕されますし、裁判になる可能性もあります。
それを避けるためには費用が必要です。
お金を振り込んでください。
と、お金を払うように言われました。
裁判を起こされては大変だと思い、お金を払ってしまいました…。
自宅にかかってきた、投資詐欺かも知れない電話
筆者も、『もしかしたら投資詐欺だったのかも?』と思う電話をとったことがあります。
ある時、
電話の主
〇〇(企業名)の△△(担当者名)と申します。
先日、投資のご案内のパンフレットをお送りしたのですが、見ていただけましたでしょうか?
という電話がかかって来ました。
筆者の家では、興味のないチラシやパンフレットはすぐ捨ててしまいます。
投資のパンフレットがあったかどうかの記憶も、まったくありませんでした。
なので、
「いいえ、パンフレットは届いてないと思いますが。」
と答えると、相手は、
電話の主
そうですか?
確かにお送りしたと思うのですが…。
本当に届いていませんか?
と、疑問に思っている様子でした。
筆者が
「パンフレットが来たのは見ていませんが、いずれにせようちは、投資はやりませんので。」
と伝えると、そこで話は終わりました。
当時の筆者は、『投資詐欺』なんて知らなかった頃です。
もしも投資に興味があって、パンフレットを保存してあったら…。
もしくは、相手がしつこく勧誘してきたら、だまされていたかもしれません。
その他の投資詐欺の手口
投資詐欺では、未公開株や株、社債、仮想通貨の他にも
- 土地やマンションへの投資
- 外国通貨
- 信託受益権
- 私募債
- 社員権
- 新株予約権付き社債
- 鉱物採掘権
- CO2排出権
- オリンピックやiPS細胞など、その時その時で話題になる事業や研究開発
など、あらゆる事柄が詐欺のネタにされます。
『ありとあらゆることが詐欺に利用される』
と言っても過言ではありません。
また、
- 事前に消費者生活センターを装って電話をかけ、偽の消費生活センターの連絡先を教え、相談してきたターゲットに『それは詐欺ではない』と騙る
- 『家にある未公開株や社債券を買い取る』と騙る
- 詐欺被害に遭った人に『被害回復ができる』と騙って費用をだまし取る
- 最初は配当を払い、信用させてさらに投資をさせた後、連絡を断つ
- 投資の情報商材を売りつけるが、実際には役に立たない情報商材
- 『これを使えば確実に儲かる!』と、投資のノウハウや自動化システムなどが入ったデータ媒体を売りつける
といった手口もあります。
電話勧誘の投資って結局どうなの?
電話で勧誘してくる投資話は、詐欺であることが多く見られます。
ですから、電話勧誘の投資は、やめておくのが最も安全です。
投資の電話勧誘で詐欺業者とまともな業者を見分ける方法は?
どう見分けたらいいの?
見分け方は、非常に難しいです。
詐欺ではないと思って投資をし、たくさんのお金をつぎ込んでから詐欺とわかるケースもあります。
筆者としては、
『突然電話で勧誘してくる業者は、ほぼ間違いなく詐欺と思って断るべし』
と考えることを強くおすすめします。
たしかに、電話をしてくる業者すべてが詐欺とは言い切れません。
でも、まともな業者と詐欺業者を見極めるのは、一般人には難しく、
中には、
プロでさえ詐欺を見抜けない
こともあるくらいです。
ですから、確実に資産を守るためには、疑いすぎるくらいで丁度良いのです。
投資詐欺師がよく言う言葉
知識として、『詐欺業者はどんな言葉をよく使うか』もチェックしておきましょう。
詐欺師がよく言う言葉には
- 高利回りである
- 元本保証する
- 海外の企業や不動産、仮想通貨などへの投資である
- 新しい仮想通貨など、聞いたことのない商品名
- 『近々上場する予定』『先進的で将来性がある』など、儲かることを強調する
- 『今がチャンス』『これを逃したら儲けられなくなる』など、即決を促す
- 『必ず儲かる』『絶対に損しない』など、確約できないはずのことを言う
- 『あなただけに教える』『特別に購入する権利が当たった』など、ターゲットが特別であることを強調する
- 『他の業者では買えない』『弊社なら特別なルートで入手できる』など、レア感を出してくる
といった言葉があります。
また、
- 社名を言わない、偽る、社名を言う時に略称で言う
- 大手金融機関や公的機関、財閥と似たような名称の企業名
- 自分の名前を名乗らない
- 『投資の営業目的で電話をした』ということを言わない
- 電話を切らないように話を引き伸ばしたり、断っても無視して話そうとしたりする
- 断ったのに何度も電話をしてくる
- 会う約束を強引に取りつけようとする
- パンフレットに有名人のコメントや写真が載っている
という場合も、詐欺の可能性が高いです。
そして、
電話だけで話や手続きを進めようとする業者は、『絶対に詐欺』
と思ってよいです。
どんな小さな契約でも、必ず書面のやり取りがありますよね。
まして、投資は資産に関わります。
『電話だけで書面の受け渡しがない』ことは、絶対にありません。
投資詐欺からの電話に対処する方法
ここから、投資詐欺電話への対処法について解説します。
対処法には大きく分けて
- 電話機でする対処法
- 詐欺師からの電話を受け取った時の対処法
の2つがあります。
電話機で詐欺師からの電話をブロックするには
詐欺の被害を防ぐのに一番良い方法は
詐欺師からの電話を受けないように、ブロックしてしまうことです。
できるんです!
詐欺師の電話をブロックする方法は
- 電話機の防犯機能を使う
- 防犯機能がない電話機なら、詐欺電話防止装置を使う
- 留守番電話機能を使う
と、3つもあるんですよ!
電話機の防犯機能を使う
電話機には、『防犯機能』が付いている機種があります。
この防犯機能は、どんなものかというと、
- かけてきた相手に『詐欺防止のため、この通話を録音します』というメッセージを流す
- 通話を自動で録音する
という機能です。
詐欺師としては、『通話の録音』は絶対に避けたいことです。
確たる証拠が残るわけですから。
電話をかけてきたとしても、『録音します』と言われた時点で、詐欺師から電話を切ることがほとんどです。
さらに、
『迷惑電話ブロックサービス』
という機能がついた機種もあります。
これは、
迷惑電話に判定された番号を自動でブロック
する機能です。
この機能を使うには、申し込みが必要です。
警察や自治体と連携して、迷惑電話番号のリストを自動更新してくれるので、楽ですよ。
防犯機能付きの電話機は、Amazonや楽天などのショップや家電量販店で購入できます。
電話機を買い換えるなら、防犯機能の付いた機種を絶対におすすめします!
詐欺電話防止装置を使う
大丈夫です!
そんな時は、防犯機能のない電話機に外付けでつないで使える
『詐欺電話防止装置』
を使いましょう。
詐欺電話防止装置も、基本的な機能は電話機の防犯機能と同じです。
相手に『録音します』とメッセージを流し、通話を録音してくれます。
また、
- 非常時に、ボタン1つで登録した連絡先に電話できる
- 録音はせず、『迷惑電話ブロックサービス』だけを使える
という機能がある機種もあります。
詐欺電話防止装置は、
- Amazonや楽天などのネットショップ
- 家電量販店
- 自治体での貸し出し(貸し出すかどうかは、自治体によります)
で入手することができます。
『電話機に防犯機能がないけど、できれば買い替えたくない』
という時は、詐欺電話防止装置の使用を検討してください。
留守番電話機能を使う
特別な機能や装置がなくても、
留守番電話機能でも、詐欺師からの電話をブロックできます。
- 普段連絡を取り合う人の電話番号は、電話機に登録しておく
- 常に留守電に設定しておく
- 電話がかかって来たら、発信元を確認する
- 発信元が登録してある番号なら、電話に出る
- 発信元が登録していない番号からの電話には出ない
という方法です。
そして、登録していない番号から電話が来た時には、
- 発信元の電話番号をネットで検索し、発信元を確認する
- 相手が留守電に残したメッセージを確認する
- 発信元が安全で、メッセージの内容から『こちらから折り返す必要がある』と判断した場合のみ、相手に電話をする
という手順で、知らない番号からの電話に対応するのです。
この方法で重要なのは
家族全員で、電話への出方を統一する
ということです。
家族の誰かが、うっかり電話を取った時に詐欺師の電話に当たってしまったら、厄介ですからね。
投資勧誘の電話が来たらどう対応する!?
電話機で対策をしていても、詐欺師からの電話が絶対にないとは言えません。
かかってきた時のために、対応方法をチェックしておきましょう。
投資勧誘の電話がかかって来た時の対応方法は
『まったく興味がありませんので、お断りします。失礼します。』と言って電話を切る
これが最も楽です。
この時、重要なのは
『興味がない』『断る』ということをはっきり伝える
⇒こちらの意思を確実に伝える
『いいです』『結構です』など、『了承する』の意味にも解釈できる言葉は絶対に使わない
⇒相手に都合よく解釈する余地を与えない
必要なことがらだけを伝えて、相手の話はそれ以上聞かずに電話を切る
⇒話を引き伸ばされるのを避ける
必要なことだけを、淡々と丁寧に伝える
⇒逆ギレされるのを防ぐ
ということです。
また、可能だったら
『今後の勧誘もお断りしますので、私の個人情報を営業電話のリストから消してください。』
と伝えられると、なお良いです。
業者側はこれを言われたら、リストから削除しなければならないからです。
なお、本来は『一度断られたら、二度と勧誘してはいけない』と法律で決められています。
ですから、多くの場合は『リストから削除して』と言わなくても、再び電話が来る可能性は低いです。
無理をしなくても良いですが、伝えられるとベターです。
投資勧誘の電話を受けて困った時は
もし、投資の勧誘電話を受けて
- 断っているのに、何度もしつこく電話をしてくる
- 思わず『やる』と言ってしまったけど、やっぱりやめたい
- 興味があるが、この勧誘電話が詐欺じゃないか不安
- 強引に『契約する』と言わされてしまった
- 買っていないのに『費用を払え』『家族が株を買った』などと言われた
など、困ったことがあったら、すぐに
消費生活センター(電話番号:188)
に相談してください。
消費生活センターでは、勧誘電話や投資詐欺についての相談に乗ってもらえます。
『断れなかった自分が悪いのだから』などと遠慮する必要はまったくありません。
困ったら、迷わず電話してください。
投資をしたいなら
そういう時は
- 証券会社
- 投資信託会社
- 銀行など、投資や株を扱う企業
が、最も安心できます。
特に、投資を初めてする場合は、知識を身に付けることが重要です。
正しい知識を得るためにも、必ず信頼のおける窓口で相談してください。
逆に、やめた方が良いのは
- 電話で勧誘してきた投資話に乗る
- 友人知人の勧誘した投資話に乗ったり、投資セミナーに行ったりする
- 正体不明の人が売っている商材やツールなどを使って投資の勉強や投資をする
ということです。
大切な資産を使って投資をするのですから、始める時は慎重に相談先を選んでくださいね。
注意
最近は、友人知人からの勧誘で投資詐欺に遭うケースもあります。
マルチ商法的な投資詐欺もあるので、十分に注意してください。
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まとめ
投資の詐欺には
- 存在しない株や社債、仮想通貨などを買わせる
- 『近く上場する』『元本保証』『高利回り』などと嘘を言って買わせる
- 株や社債などの代理購入をもちかける
- 『株購入のため名義を貸してほしい』と持ちかけ、後で『名義貸しは犯罪』と脅してお金をだまし取る
など、さまざまな手口があります。
投資詐欺にだまされないためには、
- 電話機の機能や詐欺電話防止装置を使って、詐欺師からの電話をブロックする
- 万が一、投資の勧誘電話が来た時には、きっぱり断って電話を切る
- 電話で勧誘してきた投資話には絶対に乗らない
- 投資をする時は、信頼のおける金融機関や証券会社で相談する
ということが大切です。
投資は、大切な資産を増やすためにするもの。
詐欺師にお金をだまし取られてしまったら、金銭的にはもちろんのこと、気持ち的にも大きなダメージを負ってしまいます。
被害に遭わないために、ぜひ電話での対策を実行し、断り方も身に付けてください!