「人はなぜ生きるのか――」
暗転する画面と燃え上がる炎、その奥から聞こえてくる深い問いかけ。
2021年の公式発表以来、多くのファンが待ち望んでいる『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』は、
“ダークで大人向けの物語”
としてさらなる進化を遂げると期待を集めています。
発売日は未定のままながら、リーク情報から次世代ハードへの対応まで、噂は絶えずに広がり続けるばかり。
本記事では公式情報や歴代シリーズの動向を踏まえつつ、「ドラクエ12」の発売時期や最新作の噂を、少々ユーモラスな視点もまじえながら徹底的に考察していきましょう。
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はじめに
ドラクエシリーズは、1986年に誕生してから数十年。
日本のみならず海外のRPG史にも確かな足跡を残し、「国民的RPG」としての地位を守り続けています。
その最新ナンバリング作品『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』(以下「ドラクエ12」)に関する話題は、2021年5月27日の制作発表時点から多くのファンを揺さぶってきました。
特に
「大人向けのドラゴンクエスト」
「ダークなテーマ」
「人はなぜ生きるのかと問いかける物語」
などのキーワードが示唆されるや否や、従来作にはない新たな方向性に期待と戸惑いが交錯しているわけです。
この記事では、ドラクエ12の公式・非公式を問わず集まっている情報を整理しつつ、歴代シリーズの傾向やスクウェア・エニックス(以下「スクエニ」)の開発体制までを俯瞰し、発売日はいつになりそうなのかを探っていきます。
あわせて、技術面での飛躍や世界観の変化、あるいは海外展開の意図などにも注目。
「大人向け」「ダーク」という新規ワードに加え、「コマンドバトル刷新」「Unreal Engine 5採用」など従来ファンには耳が痛くもあり、ワクワクも止まらないポイントが盛りだくさんです。
さらに、リメイクとして注目されるHD-2D作品群や、噂される次世代ハード「Nintendo Switch 2」への対応も含めて、ドラクエ12の今後を徹底考察していきましょう。
ひとりで待つと寂しくなりがちな“発売日未定”の期間も、本記事を読んでいるあいだは少しでも楽しさを感じていただけるはず。
ツッコミどころ満載のリーク話から、ソーシャルメディアで沸き起こっているファンの意見まで盛りだくさんですので、ぜひ最後までお付き合いください。
「いつ発売されるの?」と嘆くあなたの心が、ほんのり軽くなるよう願いを込めて、さっそく読み進めていきましょう。
ドラクエ12が歩む“ダークで大人向け”の路線
まず最初に注目すべきは、「ドラクエシリーズ」が長年築いてきたイメージと、12作目で掲げられた“ダークで大人向け”というコンセプトとの関係性です。
ドラクエといえば、主人公が勇者として仲間を率い、ほのぼのとした世界観の中で冒険を重ね、ハッピーな方向に物語が進む――という印象をお持ちの方も多いかもしれません。
確かに、シリーズ初期のドット絵と軽快な音楽は、一種のファンタジー要素を存分に感じさせてくれました。
しかし、2021年5月の制作発表で堀井雄二氏は、
「人はなぜ生きるのか」
という哲学的な問いを提示するとともに、
「ダークで大人向けの物語」
を強調。
さらに選択を迫られるシナリオや、従来とは異なる
“新戦闘システム”を導入する
という発言がなされました。
これには、ドラクエを子ども時代から遊んできたファンの心にトゲが刺さったような感覚を覚える方もいれば、“これは新しくて面白そう”と盛り上がる方もいたようです。
賛否両論というよりは、
ほぼ“賛成多数だが戸惑いもある”
といったニュアンスかもしれません。
実際、ドラクエシリーズも作品によっては、悲壮感漂うストーリーやリアルに迫るテーマを描いてきました。
例えば『ドラゴンクエストV』が扱った家族の物語や、『ドラゴンクエストVII』での過去世界の悲劇など、決してライト一辺倒ではない歴史も持ち合わせています。
そこに“選択の自由度”が加わることで、今度はいよいよプレイヤー自身が物語を左右する局面が増える可能性があるわけです。
強制的な勧善懲悪ではなく、どう生きるかを問われるRPGという枠組みは、海外RPGを想起させる部分もありますし、国内外で新規ファンの開拓も見込めそうです。
暗転した画面に燃え上がる炎というティザートレーラーの演出からは、“世界が崩壊へ向かう闇”や“運命の破滅と再生”など、シリーズ内でも一際重厚な展開を予感させます。
ファンタジーは本来、光と影の対比が美しく、そこに人間ドラマが乗ると胸を打たれるもの。
ドラクエ12は、その“光と影”をより高精細に描いていくのではないでしょうか。
堀井雄二氏・鳥山明氏・すぎやまこういち氏これまでとこれから
ドラクエシリーズの“生みの親”とも言える3人の巨匠、堀井雄二氏(シナリオ・ゲームデザイン)、鳥山明氏(キャラクターデザイン)、そしてすぎやまこういち氏(音楽)は、シリーズの伝統的な支柱でした。
ところが、2021年にすぎやま氏が逝去、さらに2024年には鳥山明氏が逝去され、ドラクエ12は
「お二人にとって最後の遺作になるのではないか」
という切なさも含む作品となっています。
堀井氏自身も
「亡くなったお二人の想いにふさわしい作品にする」
とコメントを出しており、ファンの胸がグッと熱くなったのは言うまでもありません。
すぎやま氏は生前、ドラクエ12に向けていくつかの楽曲フレーズを残していたとされ、そこに新体制のスタッフがアレンジを加えて完成させるのではと噂されています。
鳥山氏も、少なくともキャラクターやモンスターの原案に関して何らかの形で寄稿していた可能性があるとも言われています。
もしそうであれば、従来作品と同じように“あのドラクエの世界観”をいかにダークに仕立てるかという、ある種の融合技術が求められることでしょう。
ドラクエらしさを支えているのは、鳥山アートのポップでややコミカルなタッチと、すぎやま節の印象的な楽曲、そして堀井氏の織りなすストーリーやゲームデザイン――という三位一体のパワーであるとも言えます。
12でも、このエッセンスをどこまで形として残せるのかが注目されます。
「ダーク路線」と「可愛らしさ・懐かしさ」のバランスをどう取るのか――そこにクリエイターたちの腕の見せどころがあり、ファンはちょっぴり不安と期待を抱きつつ待ちわびている状況です。
開発状況の謎とスクエニの動向
ドラクエ12は、2021年5月27日の「ドラゴンクエスト35周年記念特番」で制作発表されました。
発表当時、
「まだ始まったばかり」
というニュアンスがあったため、2025年現在になっても発売日が定まらないこと自体は、ある程度予想の範囲内かもしれません。
それでもファンとしては
「4年以上経って何の続報もないの!?」
とソワソワしてしまいます。
さらに2024年にはスクエニが特別損失を計上し、一部で
「ドラクエ12が開発中止なのでは?」
という妙な憶測が広がったこともありました。
しかし堀井氏はSNSを通じて開発継続を明言し、
その噂は完全に否定されました。
実際のところ、スクエニが多角的に抱えているビッグプロジェクト(FFシリーズやKHシリーズ等)の優先度やリソース割り振りを考えると、一筋縄ではいかない部分が多いのでしょう。
開発終盤というよりは、まだまだ製作に注力している段階という見方が自然かもしれません。
また、ドラクエ12専任の開発スタッフ増強を目的に、2021年以降も継続的な求人情報が出ていたことから、大規模な制作体制で臨んでいるらしい事実がうかがえます。
外部企業(ヘキサドライブやオルカなど)の技術協力も報じられており、まさに“スクエニ+外部スタジオ連合”で挑む大型プロジェクトというわけです。
これだけの布陣を敷くからには、よほど革新的な要素やグラフィック面のこだわりを追求しているのではないでしょうか。
スクエニ内ではプロデューサー陣の異動なども続いているようで、“ドラクエXIIに若手や別部署出身者が合流している”などという噂も。
人事シャッフルが頻繁に起きる大企業ならではの現象で、それが開発効率にどう影響するかはわかりませんが、
「新しい顔ぶれだからこそ斬新な発想が生まれるのでは」
というポジティブな捉え方もできるでしょう。
とにかく中止の可能性は限りなくゼロに近いと考えられますので、ファンはひとまず安心して続報を待つべし、というところですね。
リーク・噂4回の作り直し?次世代ハード確定?
公式な動きが少ないときには、ファンコミュニティやネット掲示板でリーク情報や噂が加速するのがお決まり。
ドラクエ12にも
「開発が4回作り直された」
「もともとブレスオブザワイルドのようにオープンワールドにする計画だったが頓挫した」
といった噂が駆け巡っています。
ただし、これらの情報は具体的な裏付けがなく、真偽は大いに怪しい。
いわゆる“ネットのガセネタ”なのか、誇張した二次情報なのか、そこを見極める必要があります。
一方で、比較的信憑性が高いとされるのが「次世代Nintendo Switch(通称Switch 2)への対応が確実」というリーク。
海外メディアのインタビューで堀井氏がそれに近い発言をしたとする記事があり、かつドラクエXIのときも未発売ハード“NX”(のちのSwitch)向けに対応を公言していた前例がある以上、これはさほど突飛な話ではありません。
国内市場ではNintendoプラットフォームとの相性がすこぶる良いシリーズですし、海外でもSwitchのポータブル性を好むユーザー層が幅広いですから、理にかなっていると言えます。
さらに、海外の掲示板で流出したと称するロードマップでは、
「ドラクエ12は2026年に発売」
「Switch 2が2025年に市場へ」
といったスケジュールが並んでいました。
これまた確固たる証拠はないものの、
“大きな新ハードが普及し始めるタイミング=新作RPGの出しどころ”
というのは、業界通説としては妥当です。
記念イヤー(2026年に40周年)を合わせるなら、なおさら2025年末~2026年が本命視されるわけですね。
歴代ドラクエシリーズの発売間隔から見る予想
ドラクエのナンバリングタイトルは、近年では
3~5年おき
に新作が出ることが多くなっていました。
『ドラゴンクエストIX』(2009年)→『ドラゴンクエストX』(2012年)…約3年
『ドラゴンクエストX』(2012年)→『ドラゴンクエストXI』(2017年)…約5年
といった具合で、間が比較的長くなるほど、その作品が“大きな進化をとげる”場合が多い傾向を見て取れます。
たとえばオンライン化に踏み切ったXや、原点回帰で3DS・PS4・Switch版を展開したXIなど、シリーズごとに趣向が変わってきました。
一方で、ドラクエ12は、2021年に制作発表されてからすでに4年以上が経過した2025年でも発売日は未定。
おそらく5~6年、あるいはそれ以上かかる可能性も否定できません。
前作XIが開発開始から発売まで約4年だったことを考えると、12はさらに大規模な変革を準備しているのかもしれません。
なんだかスタートからフルマラソンペースで走り込んでいるイメージと言えば伝わるでしょうか。
ここで焦点となるのが、2026年にはドラゴンクエスト40周年を迎えるという節目。
「XIが30周年に近い時期に出てきた例を踏まえれば、12も40周年を狙ってくるのでは?」
という憶測は確かに成立します。
スクエニとしても大きな記念イベントと絡めてリリースすれば、メディア露出や盛り上がりを最大化できるメリットがありますから、当然ながら2025年末~2026年のどこかをターゲットに考えているのではないでしょうか。
Unreal Engine 5がもたらす進化
もう一つ外せないポイントが、
ドラクエ12は最新のゲームエンジン“Unreal Engine 5”(UE5)を採用する
という話。
UE4ですら当時最先端だったのに、その後継となるUE5はより自然な光源表現や大規模フィールドの効率的な描画など、格段に進化した機能を搭載しています。
これをドラクエに取り入れれば、次世代グラフィックで描かれる“幻想的かつダークな世界”が見られるのではないか、とファンの興味をそそっています。
ただし、最先端技術を使いこなすにはリスクもあります。
新しいツールに慣れ親しむためにスタッフのスキルアップが必要ですし、開発プロセス全体を洗い直さなければいけない面も多いでしょう。
そこへ“鳥山明テイスト”のキャラクターデザインや、ドラクエらしいディフォルメされたモンスターを混ぜ合わせる作業となれば、ちぐはぐにならぬよう相当な調整が求められるに違いありません。
結果的に開発期間が長引く要因になっているのだろうと想像できます。
逆にうまく合致すれば、“今までにないほどの美麗さと臨場感を備えたドラクエ”として世界中のRPGファンの度肝を抜くチャンスでもあります。
ファンタジー世界で繰り広げられるダークなドラマを、まるで映画のようなクオリティで楽しめるのだとしたら、それだけでもシリーズの新規ファン獲得につながることは間違いありません。
コマンドバトル刷新の衝撃
ドラクエといえば、あの「コマンドバトル」のイメージが強烈に根付いています。
「たたかう」
「じゅもん」
「どうぐ」
「にげる」
といったターン制のメニュー選択は、ある意味ドラクエの代名詞にもなってきた存在。
これを「一新する」という発言が飛び出したとき、往年のファンは一瞬「うっ…」と足を止めたかもしれません。
ただ、堀井氏は
「コマンドバトルを全否定するわけではない」
としており、完全にアクションに振り切るかどうかはまだ定かではありません。
リアルタイム制を取り入れたハイブリッドなのか、あるいはターン制を維持しつつUIやテンポを大幅改善するのか――その姿はまだベールに包まれたままです。
ドラクエIXが企画初期でアクション戦闘を検討していたという有名な話もあり、いつかは“伝統を脱却”する流れになるのではと思っていたファンもいるでしょう。
昔ながらのコマンド方式を愛するファンからは
「さすがに大幅改変は寂しい」
という声もありますが、一方で
「新しい挑戦を歓迎する」
というポジティブなリアクションも少なくありません。
長年続いたシリーズだけに、マンネリを打破するための変化はいつか必要になるのでは――という認識もあるのです。
どこまで刷新されるかによって、ドラクエ12のゲームプレイ感覚は大きく変化する可能性があります。
ソーシャルメディアでの反応期待と懸念
Twitter(現X)やYouTube、Redditなど、国内外問わずSNSではドラクエ12に対する議論が盛り上がっています。
「ダークな世界観、むしろいいじゃないか。海外ウケしそう!」
「いや、ドラクエは明るいストーリーこそ魅力だったのに……」
と、まさに賛否いろいろ。
ただ、シリーズの大ファンほど“どう変わるかは分からないけどとにかく待ちたい”という落ち着いた姿勢の人が多い印象です。
「コマンドバトル刷新」が特に話題を集めやすく、「アクション化は望んでいない」派も一定数います。
しかし、“新しいものを作るなら多少の反発は仕方ない、やってみればきっとドラクエらしさは残るはず”と前向きに受け止める意見も多いようです。
心配ばかりしているのももったいない、どうせ堀井氏は“ユーザーフレンドリー”にまとめてくれるだろう――という信頼感があるのでしょう。
また、海外勢からは
「そもそもドラクエってどんなゲーム?」
という人も一定数いますが、
「FFよりも昔ながらのRPG色が強い」
と評価する意見も見られます。
ドラクエ12のダーク路線が欧米の重厚RPGファンに刺さるかどうかが、今後のグローバル展開の鍵になりそうです。
スクエニが“全世界同時発売を目指す”とコメントしているのも、海外市場での拡販を本気で狙っている表れでしょう。
HD-2D版リメイク作品とのリリーススケジュール
ここで触れておきたいのが、スクエニによる『HD-2D版 ドラゴンクエストIII』や『HD-2D版 ドラゴンクエストI&II』といったリメイク展開です。
これはドット絵と3Dの融合である“HD-2D”技術を活用したもので、すでに『オクトパストラベラー』や『トライアングルストラテジー』などで実績を挙げています。
ノスタルジックなドット感を生かしつつ、美しいライティングと立体感を表現できるのが特徴です。
ドラクエIIIのHD-2D版は2024年に発売しました。
ドラクエI&IIは2025年にリリースされるとの噂が強く、こちらは実際に順調に開発が進んでいるようです。
これらのリメイク作品は、シリーズファンにとっては当然の注目ポイントですが、スクエニからすれば
「ドラクエ12に向けた盛り上げ策」
でもあるはず。
旧作の名作を現代技術で蘇らせ、若い世代や新規ユーザーにも受け入れてもらうことで、ドラクエ全体のブランド力を再度高める狙いが見えます。
リメイク群がリリースされた後に、ややタイムラグを設けてドラクエ12を出す――というのは企業戦略としてはかなりオーソドックス。
逆に考えれば、リメイクが2025年まで続くとなると、ドラクエ12はそれ以降に本格的な登場が来るだろうとも推測できます。
少なくとも2025年中盤までの“リメイク熱”が冷めやらぬうちに“超大作”をぶつければ、一気にシリーズを大きく盛り上げられるわけです。
次世代ハード「Nintendo Switch 2」の噂と発売タイミング
任天堂が次世代ハードを準備中という話は、2025年に大いに盛り上がっているトピック。
もし“Nintendo Switch 2”が2025年後半に発売されるなら、ユーザーの普及が進む2026年あたりこそがビッグタイトル投入の好機です。
前作『ドラクエXI』のときも、PS4&3DS版を先行させて、後からSwitch版(ドラクエXI S)を出すという複雑なリリースをしましたが、今回は最初から“マルチプラットフォーム前提”で動いているかもしれません。
スクエニとしても、“世界同時発売”で成功を狙う以上、PS5やXbox Series X|S、PC(Steam)に加え、新しいSwitch世代を見据えた開発が必須というわけです。
これだけ多ハードに対応するとなれば、そりゃ開発も難航しますよね、とある意味納得してしまいます。
ゲームファンとしては、ハード間でグラフィック品質やロード時間などがどう変わるのかも興味深いところでしょう。
UE5を全力で活用するなら、最新スペックを引き出せるPS5やSwitch 2の性能を最大限生かす形になるはずです。
海外展開と“ダーク路線”の相性
ドラクエシリーズは国内での知名度が圧倒的ですが、海外では同じスクエニ作品でも『ファイナルファンタジー』ほどの認知度や人気を得られていないと言われます。
そこで「大人向け」「ダーク路線」という新展開は、欧米のハードコアRPG層やダークファンタジー好きに訴求する可能性を秘めています。
つまり、これまで届かなかった層へリーチできるチャンスになり得るというわけです。
もちろん、ドラクエらしいキャッチーな要素も完全には捨てられないでしょう。
鳥山氏のデザインが持つ独特の可愛さやコミカルなセンスは、海外でも『ドラゴンボール』という形で受容されていますし、“マニア層”には一定の訴求力があります。
そこへさらに重厚なストーリーとダークな世界観をブレンドしたら、海外でも新たなファン層を獲得できるかもしれません。
少なくとも「子どもっぽい」という先入観を覆す機会としては、ドラクエ12のコンセプトは非常に魅力的に映るのではないでしょうか。
スクエニはFFシリーズで培った全世界同時発売や多言語ローカライズのノウハウを持っていますから、ドラクエ12でも十分に対応できるはず。
問題は、ドラクエ特有の語り口や駄洒落をどう海外向けに翻訳していくかという点ですが、そこはプロのローカライズチームが腕を振るうことでしょう。
ファンとしては、日本語の台詞がどのようにローカライズされるかもひとつの楽しみ要素かもしれません。
結論としての予測発売日はいつ?
さて、肝心の
「ドラクエ12はいつ発売されるのか?」
という疑問ですが、現時点(2025年)では公式に「○年○月発売!」という宣言は一切ありません。
したがって、ここで語る予測はこれまでの傾向やリーク、各種状況証拠に基づく“推測”という形になります。
そのうえで、
2026年頃が最有力
と考えられる理由を整理すると、次のようになります。
- ドラゴンクエスト40周年(2026年)に合わせる
前作『ドラクエXI』は30周年に近いタイミングでリリースされました。
40周年はさらに大きな節目であり、記念作品として盛り上げるにもうってつけです。 - HD-2D版ドラクエリメイク群との兼ね合い
2024年にドラクエIII、2025年にドラクエI&IIのリメイクが控えているとされ、それらを挟むとドラクエ12はどうしても2025年後半~2026年以降になる可能性が高まります。 - 次世代ハード(Switch 2など)の普及時期
Switch 2が2025年に投入されると仮定すると、そこからユーザーが十分に増える2026年が発売時期として妥当。
さらにUE5を最大限活用できるハード環境が整うのも、その頃でしょう。 - 開発期間の長期化
UE5の導入、コマンドバトルの刷新、大幅なストーリー変化、人事異動など複合要因で完成まで時間がかかる可能性が高い。
すでに最長クラスの開発期間に突入しつつあり、今から1~2年先くらいを見込むのが自然と考えられます。
ただし、一部では
「2025年中の発売もワンチャンあるんじゃないか」
という期待が残っています。
スクエニが急に追い込みをかけてサプライズ発表をする可能性はゼロではありません。
ですが、これまでの進捗を考えると、少なくとも2025年前半は厳しいでしょうし、年内発売にこだわるメリットよりも“40周年合わせ”のほうが企業戦略上も分かりやすいのではないか――というのが大方の見方です。
運命の炎がもたらす選択ストーリーの予想
公式情報が乏しい中、“選ばれし運命の炎”というサブタイトルと「人はなぜ生きるのか」のキーフレーズから想像を膨らませるのがファンの楽しみのひとつ。
炎は古来より破壊と再生、そして情熱や業(カルマ)を象徴するものでもあります。
そこに“運命”が組み合わされることで、
“プレイヤーが自分の行く末をどう切り拓くか”
という重いテーマが立ち上がるわけです。
ドラクエはシリーズごとに世界観や登場人物が変わるのが基本ですが、ロト三部作や天空シリーズのように、どこかで物語が繋がっていたり、共通するモチーフがあったりします。
12でも新世界を舞台にしつつ、
過去作と何かしらのリンクを持たせるのではないか
という見方はあります。
例えば
「ロトが最初に闇に立ち向かったとき、炎を宿していた」
みたいなエピソードがチラリと語られたりすると、ファン歓喜の展開になりそうです。
プレイヤーが選択を迫られるとすれば、仲間キャラとの関係やストーリー分岐、さらには結末自体が複数用意される可能性も高いでしょう。
複数エンディングや“取り返しのつかない選択”があれば、シリーズ最大級のリプレイ性が生まれるかもしれません。
まるで海外RPGのように自分の行動が世界を変えてしまうような設計なら、ドラクエの常識を塗り替えるには十分です。
鳥山テイストをどう活かす?ビジュアルと世界観
言うまでもなくドラクエといえば「鳥山アート」。
しかし今回は「ダーク」で「大人向け」というテーマですから、一歩間違えば可愛い&ポップな鳥山テイストと噛み合わないリスクも存在します。
そこの融合を成功させるために、堀井氏を中心に徹底した試行錯誤がなされているのでしょう。
もしかすると、鳥山デザインをベースに多少リアル寄りのテイストを追加し、陰影の強い雰囲気を演出するようなアプローチを取るのかもしれません。
ただ、敵モンスターや味方キャラクターが一切の愛嬌を失い、重苦しいだけのビジュアルになってしまったら、それはもう“ドラクエ”ではないという声が出るのも容易に想像できます。
公式サイドも当然承知しているはずで、そこは「暗さ」と「親しみやすさ」の絶妙な兼ね合いを狙ってくるはずです。
特にUE5の映像表現で、アニメ調とリアル調をどこまで上手にミックスできるかがキーとなるでしょう。
新しい舞台や街の雰囲気、モンスターの生態系などが、どれほどの没入感を与えてくれるか――このあたりもダークファンタジーの醍醐味になりそうです。
血なまぐさい表現をあえて抑えつつ、恐怖や不気味さを醸し出す方法はいくらでもありますし、逆にイベントシーンで大胆にシリアスな描写を織り込むことで「これはドラクエ!?」と驚かせる展開も期待したいところ。
ファンとしては、「どうせなら思い切り私たちをビビらせてほしい」と思ったりもします。
オンライン要素はあるのか?
ドラクエシリーズでオンライン要素といえば、『ドラゴンクエストX』がすでにあります。
あちらはMMORPGとして運営型のビジネスモデルを確立し、今も根強いユーザーに支えられています。
ただ、ドラクエ12が同じ道を辿るかと言われれば、その兆候は今のところほとんどありません。
堀井氏の言葉やコンセプトを見る限り、重視されるのは“選択を迫られる物語”や“シングルプレイRPGとしての没入感”でしょう。
ただし、近年のゲームにはストーリーはシングルプレイでもオンライン要素をひょこっと混ぜる仕組みが増えました。
他人の足跡が見えたり、メッセージを残せたり……
そうした非同期型オンライン要素を盛り込む可能性はゼロではありません。
世界中のプレイヤーが同じ世界観を共有しながら、それぞれが別々の選択をしていくなんてことも、技術的には十分あり得るでしょう。
ファンが望んでいるかは別問題として、“新しいドラクエ”を目指すなら面白い試みかもしれません。
ドラクエ12の試みと今後のRPGシーン
こうしてみると、ドラクエ12は“シリーズ伝統”と“斬新な変化”を同時に追求する極めて大きなチャレンジに挑んでいる印象です。
開発が長期化するのも致し方ないところでしょう。
もしこれが上手くいけば、海外市場を含めた世界的RPGブランドとして、さらなる飛躍を見せる可能性があります。
「ファイナルファンタジーだけでなく、ドラクエも同等に海外で評価される日が来る」
という未来図に一歩近づくかもしれません。
国内ユーザーの一部には
「従来通りでいいのに」
「あまり変わってほしくない」
という声も確かにあるでしょうが、長寿シリーズが新たな展開を模索するのは避けられない運命でもあります。
スクエニとしては、HD-2Dリメイクなどで“従来型のドラクエ”に触れられる選択肢を用意しつつ、ドラクエ12で新境地を目指すという二面作戦を展開しているようにも見えます。
また、ダークファンタジー要素を強化しつつも、シナリオの根底には「人間らしい感情や絆」がしっかり描かれることが期待されます。
結局、人はなぜ生きるのか――という問いに対して、どんな物語的回答を用意してくれるのかが楽しみの核心かもしれません。
ドラクエだからこそ、説教臭くない形で重いテーマを掘り下げる余地があるのでは、と勝手に期待しているファンもいるはずです。
期待値と総括
ここまで数多くの話題を追いかけ、ドラクエ12に関するリークや公式コメント、過去作との比較、HD-2Dリメイク群や次世代ハードの噂など、ひととおり網羅してきました。
噂レベルのものも含めると情報量が膨大ですが、逆に言えば公式発表の不足分をファンが補って楽しんでいるとも言えます。
何しろ、大作RPGが未発表情報を抱えている期間は、空想を膨らませる絶好のシーズンです。
まとめると、ドラクエ12は以下の点で従来作から大きく変化すると予想されています。
「ダークで大人向けの物語」…選択を迫られるストーリー、運命の炎という象徴的テーマ。
「コマンドバトル刷新」…ターン制を脱却するかどうかは不明だが、ゲーム性は一新される可能性大。
「Unreal Engine 5採用」…高水準のグラフィックや演出を実現し、“世界水準のRPG”を目指す。
「Switch 2など次世代ハードに対応」…マルチプラットフォーム前提の同時発売を視野に入れ、世界での販売を強化。
「発売時期は2026年が濃厚」…40周年と関連し、リメイク作品のリリーススケジュールとも整合性が取れる。
他にも“オンライン要素”がどうなるか、ダークな作風と鳥山デザインがどう融合するのか、あるいは海外ウケする要素は本当にアリなのか――気になることは山ほどあります。
いずれにせよ開発中止説はきっぱり否定されており、スクエニが継続して大きなリソースを投下しているのは間違いありません。
特に堀井氏が繰り返し
「お二人(すぎやまこういち氏、鳥山明氏)の遺作にふさわしい作品を目指す」
と強調していることからも、本作が単なる新作以上の意義を持っていることがうかがえます。
また、ドラクエ12はシリーズの新しい看板として、今後数年間にわたるスクエニの収益とブランドイメージを背負うタイトルになる可能性が高いです。
例えばFFシリーズがハイエンド路線を突き進む一方で、ドラクエは“世界的に愛されるファンタジーRPG”としてさらなる拡大を模索していく、という構図が見えてくるかもしれません。
これまでの国民的RPGという肩書をキープしつつ、より国際市場を意識して変貌を遂げようとしている――そんな大きな転換期にあるのがドラクエ12なのです。
「ドラクエ12への期待」を持続するために
発売日が見えない期間は、「いつ出るんだ!」とモヤモヤする反面、ファンとしては過去作を遊び直したり、リメイク版で懐かしさに浸る時間に充てるのも一興でしょう。
2024年にHD-2D版ドラクエIIIが登場、2025年にはドラクエI&IIが登場すると言われ、シリーズの歴史を改めて振り返る良い機会になりそうです。
ドラクエIIIはロト三部作のラストに当たる物語であり、I&IIはその起点。HD-2Dのきれいなグラフィックで再び遊べるなら、発売までの退屈も紛れるというものです。
それでも「ドラクエ12を早く触りたい!」という気持ちが抑えられない方は、SNSやコミュニティで情報交換をするのも楽しいでしょう。
考察好きのファンが集まり、
「炎は人間の情念を象徴しているのでは?」
「選ばれし運命の炎というくらいだから複数の勇者が存在するかも!」
といった妄想を展開していたりします。
そういう会話の中でしか味わえない盛り上がりもあるのが、長く続くRPGシリーズの醍醐味ですよね。
特にドラクエシリーズをあまり触れたことがない人や、XI以来プレイしていない人にとっては、このタイミングで過去作(VIIやVIII、XIなど)をプレイし直すことで、新しい気づきがあるかもしれません。
ドラクエVIIはかなりシリアスなシナリオが展開されますし、VIIIは世界観の美しさとキャラの個性が際立ち、XIは“過去作のエッセンスを結集した感”が評価されています。
そうした作品から“ドラクエとは何ぞや?”を再発見できると、12がどう進化してくるかの予想もさらに広がるはずです。
新たなる運命の火がともる日を待ち望んでまとめ
『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』――2021年5月の制作発表からかなりの月日が流れ、ファンの期待や想像は既に天井を突き抜けそうな勢いです。
明確な発売日は出ていないものの、ダークで大人向け、コマンドバトル刷新、Unreal Engine 5によるビジュアル進化、といった
“シリーズの基盤を揺るがすほどの変革”
を予感させるキーワードが次々に飛び出しています。
中でも最も説得力がある見立ては、
2026年の40周年に合わせてリリースされる
というシナリオ。
そこに向けてスクエニはHD-2Dリメイク群を挟み込みつつ、海外市場も狙う世界同時発売を見据え、Nintendo Switch 2やPS5、Xbox Series X|S、PCを含む複数ハードに最適化しているのでしょう。
もちろん、完成が間に合わなければ後ろ倒しもあり得るかもしれませんが、多くのファンが「2026年」が鍵だと見ています。
過去作のドラクエに慣れ親しんだ方にとっては、「大人向け」とはどんな風になるの?
「コマンドバトルが変わったらドラクエじゃないんじゃ?」
など、少なからず不安もあるでしょう。
けれども、堀井雄二氏が率いる開発チームが、これまで培ってきたドラクエらしさをどこまで温存しながらアップデートを図れるのか、その化学反応には大きな期待を寄せても良さそうです。
何せ「亡くなったお二人の想いを背負う作品」という重厚な意義もあります。
中途半端には終わらせないだろう、という確信がファンの側にはあります。
最後に、“待ち時間”は長く感じるかもしれませんが、リメイク作品や旧作のプレイ、ファンコミュニティでの情報交換などを通じて、逆に充実させてしまおうというのもアリでしょう。
どんな世界観であれ、「ドラクエ」という大きなシリーズの一部として生まれてくる作品であることに変わりはありません。
だからこそ、その時が来たら大きな感動や驚きが私たちを待ち受けているはずです。
願わくば、次に大きな公式発表があるときには、トレーラーやスクリーンショット、発売時期のアナウンスなどが一気にやってきて、ファンを狂喜乱舞させてほしいものです。
その日を楽しみにしつつ、今後もドラクエ12の最新情報が公表され次第、本記事でも追記や更新を続ける予定ですので、ぜひブックマークしておいてくださいね。
きっと、あなたの胸にも“選ばれし運命の炎”が灯る瞬間が、そう遠くない未来に訪れるはずです。