ゼノギアス――1998年にPlayStation用ソフトとして発売されながら、発売から四半世紀以上を経た今でも「未完の名作」として強い注目を集め続けるRPG。
開発当時のスクウェア(現スクウェア・エニックス)がもつ技術と情熱を注ぎ込んだ一方、後述するように様々な事情から
ディスク2がほぼテキスト進行で未完
という特異な構成を残した本作は、今なお多くのファンを惹きつけています。
ファイナルファンタジーやドラゴンクエストに比べて売上こそ見劣りするものの、“未完成の輝き”ゆえに強力なカルト的支持を得ているのです。
リメイクや新作(続編)が欲しいという声が年々絶えない理由は何なのか――そして、スクウェア・エニックスがゼノギアス復活に踏み切る可能性はどれほどあるのか。
本記事では、あらゆる角度からこの作品を検証し、最新情報やファンコミュニティの動き、他リメイク作品の事例、開発スタッフと版権問題などを深掘りしながら、
「ゼノギアス リメイクは本当に来るのか?」
をとことん考察していきます。
なお、所々でシュールな一言が飛び出しても気にしないでください。
私としては真面目に解説しているつもりなのですが、つい笑いのツボをくすぐりたくなる性分なだけです。
ところどころに脱線めいた小ネタを挟むこともあるかもしれませんが、記事のテーマである「ゼノギアスのリメイク・新作の可能性」に関しては余すところなく情報をお届けする所存。
20年以上の時を超えてなお色あせないゼノギアスの魅力や、その「未完成」とされる部分に燃え上がるファン心理、スクウェア・エニックスのリメイク方針などを総合的にまとめました。
結果的にかなりのボリュームになりますが、一気読みしていただければ幸いです。
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未完の名作として君臨する理由ゼノギアスとは何だったのか
SFと宗教・哲学の融合
ゼノギアスが登場した1998年当時、スクウェアはファイナルファンタジーVIIの大ヒットでPlayStation用RPG市場を席巻していました。
そんな同社が送り出した本作は、SF的な世界観と哲学的・宗教的要素がガッチリ噛み合ったストーリーを描いていた点で強烈な個性を放ちます。
例えば、ロボット「ギア」に乗り込むメカニカルな要素がありながら、劇中では“神”や“人類創世”に関わるテーマが語られ、それらが同居するのです。
ファンタジーRPGを想像してプレイした方々が腰を抜かすほどの重厚感があり、まるで「RPG版SF超大作映画」をやっているような独特の感触がありました。
また、主要キャラクターの内面描写が恐ろしく深い点も特筆すべきでしょう。
主人公フェイをはじめ、仲間たちにはそれぞれトラウマや葛藤、宗教観などが投影されます。
特にフェイには“イド”というもう一つの人格が眠っており、この存在がストーリーの鍵を握る構図になっていることは有名です。
家族で言えば、
「実は長男は二重人格でした」
みたいな衝撃的な秘密を隣のご家庭で聞いちゃったときのあの驚きに近いかもしれません。
子どもをもつ身としては
「本当に怖い話だよね」
と感じる部分もありますが、ゲームの世界ではそのスリリングさがむしろ物語の厚みを増しています。
未完成感ゆえのカリスマ性ディスク2がほぼテキスト進行
本作が「未完の名作」と呼ばれる最大の理由、それがディスク2問題です。
ゲーム中盤までは通常のRPG的展開をしっかり見せておきながら、ディスク2に入るやいなや、フェイたちが椅子に座ったまま
「その後、われわれは〇〇へ向かい……」
と振り返り語りを連発して物語が進んでしまうのです。
プレイヤーとしては、
きちんと遊べるはずのエリアやイベントがテキストでバッサリ省略されている印象
を受け、
「なんだこれは!」
と驚く人が続出。
とはいえ、開発リソース不足や納期絶対主義が叫ばれていた当時の業界事情を踏まえると、やむを得なかった面もあるのでしょう。
もし本作がきちんと時間をかけて後半まで作り込まれていたら、さらに伝説になっていたかもしれません。
しかし、だからこそファンの間では
「もしディスク2が完全に描かれていたらどうなっていたのだろう」
というロマンが育まれ、半ば神格化されるほどの熱い支持が続いているのです。
発売から25年以上経った今でもTwitterやコミュニティサイトで
「Disc2リメイクはよ!」
と叫ぶ方が絶えないのも、その未完成さへの渇望がいまだに消えていない証拠と言えます。
光田康典氏の音楽がもたらす熱狂
ゼノギアスといえば、音楽面の評価もとても高いです。
作曲家の光田康典氏が生み出した楽曲は、SFや哲学を下敷きにしたダークな世界観の中にも、どこか壮大で神秘的な響きを伴っています。
特にエンディング曲「SMALL TWO OF PIECES ~軋んだ破片~」は、物語を締めくくるにふさわしい感動を誘う名曲であり、当時の若いRPGファンを涙腺崩壊へと追いやりました。
わたしの知人の中には、
結婚式でこの曲をBGMに使った
という人までいます。
まあ、式場のスタッフは
「これ何の曲?」
と首を傾げていたそうですが、
「いい曲ってのは分かった」
みたいな感じだったとか。
また、光田氏は後年になってもゼノギアス関連の楽曲ライブやアレンジアルバムを積極的に行っています。
2025年2月に予定されている「Xenogears Music Special Live Stream」にも強い関心を示しており、ファンにとっては
「音楽イベントだけではなく、もしかしてゲーム方面の新発表もあるのでは?」
という期待が湧いている状況。
このように音楽の話題からもゼノギアス熱が再燃する余地があり、リメイクや新作への欲求が途切れない大きな要因になっているわけですね。
いつの日かスクウェア・エニックスは動くのかリメイクの噂と公式発言
株主総会での曖昧な回答
ゼノギアスリメイクの可能性を語るとき、多くのファンが根拠として挙げるのがスクウェア・エニックスの株主総会での質疑応答です。
例えば、2023年の第43回定時株主総会では
「FFI~VI ピクセルリマスターが好評だけど、ゼノギアスのリマスターはどうなの?」
という趣旨の質問が投げかけられたとの報告がファンコミュニティに伝わっています。
経営陣の回答は
「新作情報に関してはコメントを差し控えるが、社内でいろいろ検討しているので今後に期待してほしい」
という、いかにも企業的なお約束フレーズ。
完全否定ではないが、確証を与えるわけでもないという、実に“グレーゾーン”な返答でした。
しかし、FFや聖剣伝説のリメイク・リマスターが実際に次々と行われている現状を考えると、
「ゼノギアスにも順番が回ってくるかもしれない」
と期待を持つ人も多いです。
スクウェア・エニックスは過去作のIP再活用を積極的に進める戦略を打ち出しており、特にPS1時代の名作を現代向けにリメイク・リマスターする動きが強まっています。
大好きなラーメン屋さんに行って、カウンターでじっと待っていたら隣の客ばかり先にラーメンを出されていて、
「あれ、私の分そろそろ?」
とソワソワする気分に似ています。
リーカー情報決定打はなし
ゲーム界隈では、内部情報をこっそり漏らす“リーカー”の存在が話題になることがあります。
例えば2021年のNVIDIAデータベース流出事件では、FF9リメイクやクロノ・クロスリマスターなど数多くのタイトル名がリストアップされ、その後実際に開発・発売が明らかになった例もありました。
しかし、そのリストにゼノギアスの名前は含まれていませんでした。
また、海外掲示板やSNS上でも
「ゼノギアスリメイクがSwitch向けに準備中」
などの噂が散見されましたが、いずれも根拠が希薄なガセネタと判明。
過去の実績あるリーカーたち(例えばスクエニ関連を的中させてきた人物など)も、ゼノギアスについては特に確度の高い発言をしていません。
つまり現時点で確かな裏取りがあるようなリーク情報はゼロに等しい状況です。
この点はファンにとってやや歯がゆいところで、
「株主総会での回答を唯一の拠り所に妄想を膨らませている」
状態が長らく続いています。
スクウェア・エニックスのリメイク戦略とゼノギアスの立ち位置
3つのパターンフルリメイク・HD-2D・HDリマスター
スクウェア・エニックスが近年リリースしてきたリメイク・リマスターには、大きく3つのパターンが見られます。
- フルリメイク
例:『ファイナルファンタジーVII リメイク』。グラフィックも戦闘システムも新規に作り上げ、ストーリーそのものも大幅にアレンジ。巨額の開発費と長い開発期間が必要。ビッグネームタイトルほど採用される。 - HD-2Dリメイク
例:『ライブ・ア・ライブ』『ドラゴンクエストIII HD-2Dリメイク』。2Dドットと3DCGを組み合わせた独特のビジュアルで、原作の雰囲気を生かしつつリメイクを行う。フル3Dよりは開発コストが抑えやすく、近年のスクウェア・エニックスが積極的に採用している手法。 - HDリマスター
例:『クロノ・クロス ラジカルドリーマーズエディション』。グラフィックやUIをアップスケーリングし、便利機能を追加しながら原作の骨格は変えずに移植する方法。いちばん開発コストが小さいが、ファンとしては「ストーリー追加や未完要素の補完」までは期待しづらい。
ゼノギアスに当てはめるなら、
「FFVIIリメイクのようなAAA規模でやるのはリスクが大きいけれど、HDリマスターだけでは未完成部分が放置されてしまうため、ファンにとって満足度が低い可能性がある」
という葛藤が見えてきます。
ディスク2の大幅補完がないと
「結局は未完成のままだ」
と批判されそうですし、本腰を入れてフルリメイクするとFFVIIリメイク並みの投資が必要になり、必ずしも回収が見込めないかもしれません。
ある意味、
“いずれリメイクをするならどう舵を切るか”
という時点で、スクウェア・エニックスは慎重にならざるを得ないのです。
他PS1名作の動向クロノ・クロスとライブ・ア・ライブ
ゼノギアスと同年代にリリースされたスクウェア作品のリメイク事例として、2022年に発売された『クロノ・クロス ラジカルドリーマーズエディション』と、同年にHD-2D化された『ライブ・ア・ライブ』があります。
クロノ・クロスはHDリマスターにとどまり、画質向上や追加便利機能などを施しつつも、フレームレートやバグの面で批判がありました。
一方、ライブ・ア・ライブはHD-2Dリメイクで大きく手を加えつつ、原作のストーリー構造や魅力はしっかり維持し、結果として好評を博しました。
このコントラストを見ても、やはり「HDリマスターで妥協する」と「HD-2Dや中規模リメイクをやる」ではファンの満足度が大きく違うことがうかがえます。
ゼノギアスにおいても“ディスク2をちゃんと描ききるなら、それなりに手間がかかる”という結論になるのは明白で、そう考えるとスクウェア・エニックスが軽々しく踏み切れないのも分かります。
いやはや、過去の名作を今風に作り直すって本当に難しいんですね。
開発スタッフと版権:モノリスソフト高橋哲哉氏の動向
高橋哲哉氏は今や任天堂傘下
ゼノギアスのディレクターだった高橋哲哉氏は、スクウェア退社後にモノリスソフトを設立し、現在は任天堂の完全子会社として『ゼノブレイド』シリーズを手掛けています。
この事実が、ゼノギアスリメイクや続編を企画する際の大きな障壁になっている面は否めません。
原作者とも言えるクリエイターが他社にいる状態で、スクウェア・エニックスが単独でリメイクを進めるなら、何らかの形での協力は必要不可欠でしょうが、ビジネス的には難しい交渉になります。
一方、ゼノギアスの権利(IP)はスクウェア・エニックスが100%保有しているので、理屈の上では同社が勝手にリメイクしても問題ありません。
ファンとしては
「ゼノギアスは高橋氏が関わらないと真の完成にならない」
と思う人も多いでしょうが、スクウェア・エニックスにそこまで拘束力はありません。
かといって、全く別スタッフだけでディスク2の補完をした場合、コアファンから
「原作者の意図と違うのでは」
と批判が出るリスクもあるため、最終的に高橋氏がアドバイザー的に参加してくれるのが理想かもしれません。
「ゼノ」シリーズの成功とスクウェア・エニックスの温度差
高橋哲哉氏は『ゼノサーガ』シリーズ(バンダイナムコ)や『ゼノブレイド』シリーズ(任天堂)でも、大きな成功を収めています。
これらの作品はゼノギアスとの直接的なストーリー的繋がりはないものの、しばしば“精神的続編”とみなされることが多いです。
一方で、本家のゼノギアスはスクウェア・エニックスがずっと放置したままになっている状態。
まるで大家族の中で一人だけ疎遠気味になってしまった子どものようで、ファンとしてはやきもきするばかりでしょう。
ただし、ゼノギアスが絶対に放置されているわけでもありません。
後述するプラモデル展開や音楽イベントなど、ゲーム本編以外の形で少しずつ息を吹き返している面はあり、スクウェア・エニックスとしても“IPの火を消さない”方針なのかもしれません。
もしかすると、ゼノサーガやゼノブレイドの成功が、逆にスクウェア・エニックスを刺激し、
「うちのゼノギアスだってまだまだ捨てたもんじゃない」
と思っている可能性もあります。
何と言ってもゼノギアスといえば、根強いファン人気と名作の評判があるタイトルですから、チャンスがあれば蘇らせたい気持ちが全くないとも思えないのです。
ファンコミュニティの期待ディスク2完全版への執念
ネット掲示板やSNSで囁かれるリメイク待望論
ゼノギアスは売上自体はミリオン級とはいえFFには遠く及ばない数字でしたが、その後の口コミやネットでの再評価を経て“知る人ぞ知る名作”として評価が高まっていきました。
例えば国内の掲示板5chや、海外のRedditなどでは
「ゼノギアスってPS1史上最もストーリーが深いRPGじゃない?」
というスレッドが定期的に立ち上がり、しばしばリメイクや続編を望む声が盛り上がっています。
Twitter上でも
「Disc2をちゃんと作り直した完全版にしてくれたら絶対買うのに!」
という言葉を見かけるたびに、同じように考えている人がたくさんいるんだなと実感します。
とにかくファン心理として強いのが、
「もしディスク2の展開がきちんとゲームとして描かれていたら、JRPG史を代表する超大作になれたのではないか」
という思いです。
実際に高橋哲哉氏らスタッフがどのような未公開設定を温めていたのか、そして当時は時間切れで削られたエリアやイベント、ムービーは本来どれぐらい存在したのか――そこに多大なロマンを感じるわけです。
ファンはそれをもう長年待ち続けており、半ば夢を託しているとも言えます。
ファンメイドリメイクやHDアップスケーリング動画
ゼノギアス公式が動かない以上、ファンの有志が非公式プロジェクトとして3DモデリングやHDリマスターもどきに挑戦する例が増えています。
Unreal Engineを使ってラハン村を再現した動画や、AIによるテクスチャ高解像度化ツールを使って美麗にアップスケーリングされた映像などがネットで見つかるのは、愛ゆえの行動でしょう。
ただし、著作権面の問題もあり、これらはあくまで個人の趣味的な活動であって商業利用はされていません。
しかし、ファンメイドが盛り上がるのを見て
「公式でちゃんとやってくれよ!」
と願う人が増える現象もあります。
「そりゃ非公式でもこんなにクオリティ高いものができるなら、本家が本気を出したらどんな神リメイクが作れるんだろう?」
と、期待は高まるばかりです。
もちろんスクウェア・エニックスが見て見ぬふりをする形になりがちですが、いつか公式がファン活動を吸い上げるような形で正式リメイクへゴーサインを出してくれれば、ファンにとってこれ以上の喜びはないでしょう。
ゼノギアスIPの現状音楽イベントやプラモデル展開
2025年2月12日の「Xenogears Music Special Live Stream」
スクウェア・エニックスの音楽レーベル「SQUARE ENIX MUSIC」が主催する音楽配信イベントとして、2025年2月12日に約9時間にわたるゼノギアス楽曲ライブ配信が行われることが告知されました。
発売日(1998年2月11日)から数えて27周年を祝う形で、
「あなたたちはあの食料を食べました。そのことをよく認識して配信を観てください」
という独特のキャッチコピーが添えられているのがまたシュールで面白いですよね。
ファンの間では、
「ただの音楽イベントにとどまらず、これを機に新作やリメイクの発表があるかも?」
と淡い期待が渦巻いています。
公式が「ゲーム新情報は特にない」と述べているという話もありますが、こういうのはサプライズが恒例ですし、発表が全くないとも限りません。
とはいえ、過度に期待してがっかりするのは嫌だ、という慎重なファンも少なくありません。
個人的には、もはや“ゼノギアス絡みのニュースがあるだけで嬉しい”という境地の人も多いと思います。
プラモデルシリーズ「ストラクチャーアーツ」でギア続々登場
スクウェア・エニックスが手掛けるプラモデルシリーズ「ストラクチャーアーツ」では、ゼノギアス作中のロボット“ギア”が次々と商品化されています。
ヴェルトールやヴェルトール2、シューティア、そしてヴェルトール・イドなどが1/144スケールのプラモデルとして発売され、2025年7月にはVol.3も予定されています。
価格はやや高価(2万円前後)ながら、コレクターの熱い支持を得ているそうです。
こうしたグッズ展開を続けているという事実は、
「少なくともスクウェア・エニックスはゼノギアスIPを忘れてはいない」
という証拠でもあります。
音楽イベントやプラモデル販売は、いわばゲーム本編以外の形でIPを盛り上げる施策と言え、ビジネス的にも一定の売上を見込めるのでしょう。
これをただのグッズ商法と見るか、「リメイクの下地づくり」と見るかは人それぞれですが、ファンとしては前向きに解釈したいところ。
「プラモデルが売れれば、いずれ本編復活もあり得る!」
という説もあながち誤りではないかもしれません。
ディスク2の再構築と商業リスクリメイクのハードル
ディスク2をどう作り直すのか?
ゼノギアスリメイクがもし実現するなら、最大の焦点はやはり
「ディスク2をどこまで補完するか」
に尽きます。
オリジナル版で急ぎ足(というか座り語り)になっていた部分を、現代のゲーム水準に合わせて再構築するには、膨大なシナリオ・イベント制作が必要でしょう。
新しいムービーやボス戦、ダンジョンを追加するだけでなく、キャラ同士の掛け合いも書き下ろしになる可能性が高いです。
ただし、その作業は一筋縄ではいきません。
開発当時にどこまで構想があったのか、ディレクターの高橋哲哉氏が作りたかった最終形は何だったのか――そうした情報をどれだけ現代に継承できるかが不明です。
下手に“オリジナルスタッフ不在”でストーリーを組み替えたら、ファンから
「これはゼノギアスじゃない!」
と総スカンを食う恐れもあります。
FFVIIリメイクのように大胆に改変する手もあるでしょうが、ゼノギアスの場合は未完成部分を埋めることが第一の目的なので、ファン心理としては
原案を元にした真のDisc2再現
を望んでいるはずです。
世界的な知名度と売上見込み商業リスク
ファイナルファンタジーほどのブランド力があるわけでもなく、世界売上で桁違いの実績があるわけでもないゼノギアス。
スクウェア・エニックスが超大作レベルの投資を行うには、やはり分が悪い面があります。
海外ではPS1版ゼノギアスが北米で発売され一部好評を得ましたが、欧州には公式発売が行われておらず、未だに知らない層も多いとされます。
グローバル市場を前提とする現代のゲームビジネスで、
「ゼノギアスリメイクに数十億円の開発費をかけるのはどうなのか?」
と考える経営陣がいてもおかしくありません。
ただし、近年のリメイクは複数プラットフォーム(PS5、Switch、PCなど)で展開することでリスクを分散し、国内外のファンをまんべんなく取り込む手法が主流です。
ゼノギアスもPSアーカイブスで遊べる時代が長くあったため、レトロRPGに興味を持つ海外プレイヤーが存在するのは確か。
どれだけ市場拡大の見込みがあるかは未知数ですが、そこをうまくPRできれば十分な売上を見込める可能性も否定できません。
FFVIIリメイク級の大作か、中規模か?他リメイク比較
スクウェア・エニックスが手掛けたリメイクの中でも最大規模なのが『ファイナルファンタジーVII リメイク』です。
数年にわたる開発期間と分作の手法、AAAクラスのグラフィックやボイス、戦闘システムを根本からリニューアルした大改造と、まさに同社の看板タイトルにふさわしい投資が行われています。
一方、ゼノギアスに同等のリソースを割くのは、先述のようにビジネス的にリスクが大きすぎるでしょう。
そこで浮上するのが、聖剣伝説3リメイク(Trials of Mana)やライブ・ア・ライブHD-2Dといった“中規模リメイク”の路線です。
原作のストーリーを踏襲しながらも、グラフィックやシステムは現代的に遊びやすく強化するアプローチなら、開発期間を2~3年程度に収めることも可能かもしれません。
さらにHD-2Dは、ゼノギアスの半分2D半分3Dのような独特のバランスを再現しやすいという意見もあります。
もともとゼノギアスは2Dスプライトキャラを3D背景に置くスタイルで作られており、HD-2Dがその雰囲気とマッチするのではというファンの声が見受けられるのです。
もしリメイクが実現したら発売時期やプラットフォームを推測
スクウェア・エニックスの近年のパターンを見るに、発表から発売までの期間は作品によって大きく異なります。
FFVIIリメイクのような大作は発表から数年かかりますが、ライブ・ア・ライブHD-2Dや聖剣伝説3リメイクなどは、発表から1年未満で発売されました。
もしゼノギアスが中規模リメイク程度のプロジェクトであれば、
ある日突然Nintendo DirectやPlayStationイベントで発表→半年~1年後に発売
という可能性も十分考えられます。
価格帯は、フルリメイクならフルプライス(約8,000~9,000円)もあり得ますが、中規模なら6,000円~7,000円程度、あるいはHDリマスターなら3,000~4,000円程度のDL専売という形もありそうです。
発売ハードはPS5、Switch、PCマルチが最有力で、スクウェア・エニックスは近年リメイク系タイトルを多機種展開する傾向を強めています。
「PS独占」や「Switch独占」は可能性が低く、売上を最大化するには複数プラットフォームが前提となるでしょう。
超論理的かつ超俯瞰的に考察:ゼノギアスリメイクの行く末
さて、ここからは少しばかり“超論理的・超俯瞰的”という目線で、リメイクが実現するかどうかに関して突っ込んだ推測を試みましょう。
いわゆる、宇宙から地球を見下ろすような視点でRPG業界を眺めてみるイメージです。
人間の常識に囚われず、あえて非人間的に未来をざっくりシミュレーションしてみると、次のような仮説が立てられます。
- スクウェア・エニックスがリメイクを優先すべき他タイトルがまだ残っている
FFVIIリメイクは現在進行形、FF9リメイクの噂やFFタクティクスリマスターなど“候補”は多数存在します。
ゼノギアスがそこに割り込むには、ファンの声とビジネス上のメリットが相当強くないと難しい。 - ゼノギアスのグッズ展開はコンスタントに行われている
プラモデルや音楽イベントなど、ゲーム本編以外の形でIPを稼働させている事実は、完全凍結ではないことを示唆。
ただし、こうした周辺展開がどれだけ収益を生むか、またリメイクへの投資を後押しできるかは未知数。 - ファンが最も望むのは“ディスク2の完全再構築”であり、そのコストは馬鹿にならない
HDリマスターで簡単に済ませるなら出しやすいが、満足度が低く酷評されるリスクもあり、だからこそスクウェア・エニックスは動きづらい。
失敗はブランドイメージにも影響するので慎重。 - 高橋哲哉氏が携わるかどうかは、ファンの評価を左右する超重要ポイント
しかしモノリスソフトが任天堂傘下であることを踏まえると、全面協力は相当ハードルが高い。
せいぜいスーパーバイザーとして助言をする程度かもしれない。
こうした論点を総合すると、ゼノギアスのリメイクや新作が「すぐ実現する」と断言はしづらいのが実情。
ただし、スクウェア・エニックスが過去名作を全方位でリメイクする路線をさらに加速させるならば、数年先にゼノギアスへ手をつける可能性は十分あります。
何せファンの間では「いつまでも待つ」という気長な構えがあり、社内プロジェクトリストにも(株主総会の答弁から推察するに)一応名前が挙がっていると推測されるからです。
ゼノギアスは本当にリメイクされるのか?総括
ここまでの検証結果を踏まえると、公式アナウンスや確たるリーク情報がまったくない現状では、
「リメイクが決定している」とは言えません。
しかし、スクウェア・エニックスがクラシック作品を積極的にリメイクしている時流と、ゼノギアスが未完ゆえの強いファンニーズを抱えている事実を併せ考えると、
「将来的に可能性がある」部類
には十分入るでしょう。
大きなネックは、ディスク2の再構築が必須であることと、高橋哲哉氏が他社に在籍中であるという条件。
これらをどうクリアするかが鍵です。
例えば、オリジナルスタッフ数名をアドバイザーとして招いて当時の未使用シナリオを基にアップデートするなら、ファンの満足度も高そう。
しかし、それにはそれなりの投資と交渉が必要で、失敗できない大仕事でもあります。
株主総会・イベント・他リメイクの進捗今後の注目点
- スクウェア・エニックスの株主総会
今後も株主から
「ゼノギアスはどうなっているの?」
という質問が出続ければ、いつかはもう少し具体的な発言がなされるかもしれません。
あるいは
「ゼノギアスについては計画がない」
と明言されたら期待が萎んでしまうところですが、ファンは粘り強く声を上げ続けるでしょう。 - 2025年2月の音楽イベントやプラモデル新製品リリース
音楽イベントが成功すれば、ゼノギアスの認知度や話題性もさらに向上するかもしれません。
プラモデルが好調なら、
「やはりこのIPは金脈がある」
と社内で評価され、リメイク企画の可能性を高める推進力になるかもしれません。 - 他のリメイクプロジェクトの区切り
FFVIIリメイクの続編やうわさのFF9リメイクなどが一段落したあと、スクウェア・エニックスがどの古典作品を次に手がけるかが気になります。
そこでゼノギアスが選ばれるなら、ファン大歓喜ですね。
ディスク2を補完した“完全版”への渇望にどう応える?
ここまで話してきて痛感するのは、ゼノギアスのリメイクには「オリジナルの単なる再現」ではなく、
「当時作りきれなかった部分を補完する」
という大義名分があること。
ファンが最も期待するのは、まさにそこです。
“未完成の名作”を本当に完結させるという一大事業には、スクウェア・エニックスや関係者が本腰を入れるだけの価値がありますし、それが実現したらゲーム史の一ページに刻まれるような大事件となるかもしれません。
ただし、高橋哲哉氏など当時の主要スタッフが今になってどこまで意欲を持っているかは不透明ですし、ファンの強い要望に100%応えようとすると
「何十時間も追加シナリオを作る」
といった莫大な労力が生じます。
場合によっては新たなバグや矛盾が出るかもしれず、その辺りの調整力も必要でしょう。
最高峰のリメイクを作るには、想像を絶する下準備が要るわけです。
待ち続けるファンがいるからこそ、リメイクの可能性は消えないまとめ
ゼノギアスは、発売当時こそ評価が割れる部分もありましたが、25年以上の時を経て多くのRPGファンから
“一度プレイすべき傑作”
と称えられるまでになりました。
ただし未完成感が常に付きまとい、
「いつか完全版が出てほしい」
と願う熱が長期間継続する稀有なRPGです。
スクウェア・エニックスとしても、この作品が抱える潜在需要とブランド力を十分に理解しているでしょう。
株主総会であえて
「具体的にはお答えできませんが、社内でいろいろ検討している」
と曖昧に返しているのも、完全にシャットアウトするつもりはないからこその態度とも見受けられます。
もちろん期待しすぎて裏切られたら大変ですが、プラモデルや音楽イベントなどは「完全放置するつもりはない」という姿勢の表れとも言えますので、数年単位で見ればリメイク情報が電撃発表される日が来るかもしれません。
わたしとしても、もしスクウェア・エニックスが真面目にゼノギアスリメイクをぶち上げたら大興奮どころではないです。
家で小躍りした挙句、ギアのプラモデルを買い漁り、ディスク2の追加シナリオを遊ぶ夢に浸り、それがあまりに嬉しすぎて昼休みに会社の同僚に
「ゼノギアスリメイクが来るんですよ!」
と布教して回ることでしょう。
これほど“正座待機”が似合うRPGは他にないのでは……
というぐらい、独特なオーラと中毒性がある作品だと改めて感じます。
ゼノギアスが再び甦る日は近いのか
最後に、内容を整理しましょう。
- ゼノギアスはSF・哲学・宗教テーマを盛り込み、ディスク2の未完成部分で強烈な印象を残したRPG
今もなお
「未完ゆえに完成度が高い」
という矛盾めいた魅力で根強い人気を保っている。 - スクウェア・エニックスの株主総会では否定しきらないコメントがあり、古参ファンはリメイクや新作を待ちわびている
ただし決定的なリークはなく、何ら確証も得られていない。 - 音楽イベントやプラモデル商品展開が継続しており、完全放置のIPではない
スクウェア・エニックス内でゼノギアスを活用する意欲はそこそこ感じられる。特に、2025年2月の長時間楽曲ライブ配信には期待の声が上がっている。 - リメイクするならディスク2の再構築が最大のポイント
これが中途半端だとファンを失望させるし、しっかりやるには莫大な開発リソースが必要。高橋哲哉氏らオリジナル開発陣の協力が得られるかも焦点。 - 商業的観点から見れば、FFVIIリメイクほどの大作投入は難しいが、中規模リメイクやHD-2Dなら実現可能性がある
需要とコストをバランスよく抑えつつ、“未完の解消”に踏み込む覚悟がスクウェア・エニックスにあるかどうかが鍵。
このように、ゼノギアスリメイクには多くの可能性が存在しつつ、同時に強固なハードルがいくつも聳え立っています。
ですが、発売から四半世紀を経てもなお燃え続けるファンの熱量がある以上、「リメイクが永遠に来ない」というわけでもないでしょう。
もし正式発表のときが来れば、ネットは歓喜の声で包まれ、
「Disc2ついに完成か!?」
と世界中のゼノギアスファンが一斉に盛り上がることは間違いありません。
結論として、今すぐリメイクが決まったわけではないが、
ゼロでもなければ決して低くもない
というのが現実的な見方ではないでしょうか。
スクウェア・エニックスが今後のリメイク計画をどのタイミングで公表するかにもよりますが、ファンは粘り強く声を上げ、プラモデルや音楽イベントなどで盛り上がりながらその日を待ち続けるのだと思います。
私も、その一人です。
もしリメイクが本当に叶うなら、廃人になっちゃうほど遊び倒す準備はバッチリ整っております――と、思わず口走ってしまうくらいには期待しているのは事実です。
駄文
これほどまでに長く熱を語れてしまうあたり、やはりゼノギアスという作品には特別な魔力があるのでしょう。
いわく言い難い宗教的世界観や、SFロボット物としての魅力、そして何より「未完」に対するファンの焦がれが強いタイトルだからこそ、リメイクへの待望論が絶えることなく続いています。
スクウェア・エニックスが時代の流れやファンの声を汲み取り、いつか再び「ゼノギアス」という名の世界を本当に完成させてくれるのか。それは運命が決めるのか、あるいは私たちの叫びが届くのか――いずれにせよ、夢を見るのは自由です。
再始動の報せを期待しつつ、未完だからこそ完成しない魅力を味わえる原作も、今一度遊び直してみると新たな発見があるかもしれません。
さあ、一緒にギアに乗って未完の空へ飛び立ちましょう(その前に洗い物と夕飯の支度を終わらせないといけないのが世の常ですが)。
いかに膨大な妄想を重ねようとも、公式からリメイク発表が出ない限りは机上の空論。
しかし、この机上の空論こそがゼノギアスの面白さであり、ディスク2問題の存在こそがファンの想像力を際限なくかき立てる原動力でもあります。
どうせなら、この“永遠の未完”を存分に楽しみながら、可能性を信じて待ち続けるのもまた乙なもの。
スクウェア・エニックスが燃え尽きるほどの情熱でリメイクを手掛けてくれる瞬間が訪れたら、きっとゲーム業界最大級のサプライズとなるはずです。
歴史は繰り返すと言われますが、新しく生まれ変わるゼノギアスもまた、2020年代のRPG界を揺るがす一大事件となるかもしれません。
どう転んでも、言えるのはひとつ。
“未完ゆえに永遠の名作”と評されるゼノギアスが完全版としてよみがえる日――それを夢見ながら、ファンは今日も「Disc2よ、いつか輝きを取り戻してくれ!」と呟くのです。
さて、あなたはこのゼノギアスリメイク論争、どう感じますか?
もし新作やリメイクが出るとして、どんなスタイルや追加要素を望むでしょう?
ぜひ、心の中で(もしくはSNSなどで)盛り上がってみてください。
おっと、夕飯の支度があるのでここで失礼します。
でもまた、ゼノギアスの話題が出たら、どこまでも熱く語りたくなるかも――それがこの名作の底知れない魔力なのです。
どうか、公式からの吉報を気長に待ちながら、いつかやってくるかもしれない“完全版ゼノギアス”の瞬間を夢見て、今はそれぞれの日常に戻りましょう。
ではまた。