ねぇ、知ってる?
千年も生きたら、恨みつらみも熟成されて、もはや高級ヴィンテージワインみたいになるのかしら。
いや、七英雄の場合は、どっちかっていうと「開けたらヤバいタイプの古酒」かな。
どうも、締め切り前はだいたい七英雄みたいな顔つきでパソコンに向かっている系ライターです。
…なんて、冗談はさておき。
『ロマンシング サ・ガ2』。
1993年に私たちがまだポケベルとか使ってた(かもしれない)時代に生まれ、2024年にはピッカピカのフル3Dリメイク『リベンジオブザセブン』として蘇った、まさに伝説級のRPG。
自由すぎるシナリオ、世代交代システム「伝承法」、戦闘中にピコーン!と電球が灯る「閃き」。
そして何より、千年単位で繰り広げられる、バレンヌ帝国と「七英雄」の壮絶すぎる戦い。
もうね、この物語、知れば知るほど沼。
底なし沼。
なんならマリアナ海溝より深いかもしれない。
この記事は、そんなロマサガ2の底なし沼へ、あなたを道連れ…じゃなくて、ご案内するための完全ガイド(完全ネタバレ版)です。
ストーリーのあらすじから衝撃の結末、魅力しかない登場人物たち、特にあのクセが強すぎる七英雄の「マジか…」な真実、そしてリメイク版で追加された新情報まで、洗いざらい、根掘り葉掘り、なんなら義実家の古漬けの糠床の底まで探る勢いで、徹底的に解説&考察していきます。
!!警告:これより先、ネタバレの嵐!!
この記事には、『ロマンシング サ・ガ2』(オリジナル版、リマスター版、リメイク版含む)のストーリーに関する あらゆるネタバレが、空気のように、当たり前に、含まれています。
- 「もう何周もしたよ!」「七英雄のことは俺(私)に聞け!」 という歴戦の皇帝陛下は、新たな発見や「そうそう、それな!」という共感、あるいは「いや、その解釈は斜め上すぎ!」というツッコミどころを探しながらお楽しみください。
- 「ロマサガ2? 名前は聞いたことあるけど…」「リメイク版、気になってるんだよね」 という未来の皇帝陛下候補のあなた。…お願いだから、今すぐこの記事を閉じて、まずゲームをプレイしてください! 初見の感動は、人生で一度きり。それをこんなネタバレ記事で消費しちゃうなんて、もったいなさすぎる! クリアしたら、またここに戻ってきてくださいね。
答え合わせ、しましょう?
さあ、覚悟を決めたあなた。
バレンヌ帝国の、血と涙と、ちょっと笑える(かもしれない)千年の歴史。
その深淵を、一緒に覗きに行きましょうか。
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変わり続ける伝説の器~SFCからリメイクへ~ロマサガ2、進化の軌跡
どんな伝説も、語り継がれるうちに少しずつ姿を変えていくもの。
ロマサガ2も例外じゃありません。
というか、むしろ積極的にモデルチェンジしてきたタイプ。
基本のストーリーラインはブレてないんだけど、時代に合わせて見た目も機能も、そして語られる「真実」の深さも進化してきたんです。
この変遷を知っておくことが、物語の全体像を立体的に捉えるための最初のステップよ。
原点にして頂点(異論は認める):スーパーファミコン版(1993年)
全ての伝説は、ここから始まった。
カセットふーふーして差し込んでたあの頃ね…。
ドット絵の芸術的な美しさ、今見てもため息が出る。
そして何より、システムが革命的すぎた。
「伝承法」で皇帝が代替わり? 死んでも終わりじゃない? 戦闘中に技を「閃く」? どこから攻略してもいい「フリーシナリオ」? 「陣形」で戦術が変わる? 当時のRPGの常識からしたら、もう異次元の発想。
バレンヌ帝国vs七英雄っていう骨太なストーリーも、この時点でしっかり完成してた。
ただね、多くを語らないのよ、この頃のサガは。
七英雄がなんで敵なのか、オアイーブって何者なのか、プレイヤーの想像力にブン投げ状態。
それがまた、考察厨(ほめ言葉)を生み出す土壌になったんだけどね。
かゆいところに手が届く優しさ:リマスター版世代(2010年~2017年)
時代は流れ、スマホやPS Vita、Steam、据え置き機へ。
ロマサガ2も、装いも新たに再登場。
これがリマスター版世代。
- 見た目アップグレード: ドット絵の良さは残しつつ、背景とかが高解像度に。ちょっとお化粧直しした感じ?
- 新メンバー加入: 「忍者」と「陰陽師」っていう新クラスが追加。これでパーティ編成の幅が広がって、周回プレイがさらに楽しくなった。忍者、素早くてカッコいいのよね。
- 放課後のクラブ活動的ダンジョン: クリア後のお楽しみ「追憶の迷宮」が追加。強い敵とレアアイテムを求めて潜る、まさにやりこみ要素。
- まさかの再会イベント: 条件満たすと、あの悲劇の皇子ヴィクトールと一騎打ちできる「ヴィクトールの亡霊」イベントが。泣ける。お姉さん(私)が仇、取ってあげるからね…!ってなる。
- 神機能てんこ盛り: オートセーブ! ニューゲーム+! イベントログ! 移動速度アップ! もうね、SFC版のあの不便さ(それも味だったけど)を知ってる身からすると、感謝しかない。通勤電車でのポチポチプレイも捗る捗る。
- お好みでどうぞ: 追加要素が苦手な原理主義者のために、ON/OFF機能も完備。スクエニさん、分かってるぅ。
リマスター版は、オリジナル版の面白さを損なわずに、現代っ子(?)にも優しい仕様になった決定版。
ストーリー自体は変わってないけど、ロマサガ2入門にも、久しぶりの同窓会プレイにも最適だったわね。
全てが剥き出しになる時:フル3Dリメイク版『Romancing SaGa 2: Revenge of the Seven』(2024年)
そして、2024年10月。
事件は起きた。
ロマサガ2、まさかのフル3Dリメイク。
『リベンジオブザセブン』。
これがもう、ただの焼き直しじゃなかった。
魂レベルでの再構築。
- 見た目が…別人レベル!: キャラも街もダンジョンも戦闘も、全部ツルッツルのピッカピカな3Dに。賛否両論あるのは知ってる。でもね、動くワグナス様、美しいロックブーケ様…これはこれで、アリ! 臨場感マシマシ。
- 喋る! 動く!: 主要イベントにボイス実装。これが大きい。レオンの威厳、ジェラールの苦悩、七英雄たちの感情…声が付くと、キャラの解像度がグンッ!と上がるのよ。
- バトルも進化: 閃き、陣形は健在で、さらに仲間と技を繋げる「連携」、敵の行動順が見える「タイムラインバトル」が追加。より派手に、より戦略的に。脳筋プレイもいいけど、たまには頭使わないとね。
- 難易度選べます: 「サガって難しいんでしょ?」って敬遠してた人も安心の難易度選択機能。優しい世界。
- そして、核心へ…「七英雄の記憶」: これよ、これ! リメイク版の真髄。七英雄がどうしてあんなになっちゃったのか、その過去を描く新規シナリオ。舞台版がベースらしいけど、ゲームで追体験できるのが大きい。
- 若き日のワグナス様、超イケメン(理想主義者)。ノエルとの友情、泣ける。
- ロックブーケの兄コンプレックスとワグナスへの淡い想い…切ない。
- スービエの人魚との悲恋…え、そんなドラマが?
- ダンターグ、ボクオーン、クジンシーも、元々は…(性格はあんまり変わってない気もするけど)。
- そして、全ての元凶(?)、オアイーブパパ(大神官)の暗躍。こいつが黒幕かー!
この「七英雄の記憶」によって、彼らは単なるモンスターじゃなくて、裏切られて、傷ついて、それでも(歪んだ形で)何かを求めた「元・人間」として、めちゃくちゃ生々しくなった。
これを知る前と後では、物語の見え方が180度変わるレベル。
- クリア後も遊べるよ: 「追憶の迷宮」的なダンジョンもパワーアップ。まだまだ皇帝業は終わらない。
正直、リメイク版は賛否両論あるのも分かる。
ドット絵のあの雰囲気が至高!って気持ちも痛いほど分かる。
でもね、ストーリー、特に七英雄の「なぜ?」に深く迫りたいなら、このリメイク版の情報は絶対に無視できない。
この記事でも、このリメイク版で提示された「真実」を前提に、話をガンガン進めていくわよ。
血と涙と世代交代の千年史~愛と憎しみの年代記~バレンヌ帝国 vs 七英雄
さて、ここからが本番。
バレンヌ帝国と七英雄が繰り広げた、千年にもわたる愛憎劇(?)。
レオン帝の悲劇に始まり、ジェラール、そして名前も知らないたくさんの皇帝たちが「伝承法」っていうバトン(結構重い)を受け継ぎながら、拡大したり、内ゲバしたり、恋に落ちたりしつつ、あのしぶとい七英雄と戦い続ける物語。
フリーシナリオだから、どこから手を付けるかはあなた次第だけど、ここでは一般的な流れと、帝国のターニングポイントになった出来事を、私なりのツッコミと考察を交えながら追っていくわね。
【このセクションの要約】
物語の起点、レオン帝の悲劇と「伝承法」の誕生。
覚醒するジェラール。
拡大と試練を繰り返す帝国と、次々立ちはだかる個性派ぞろいの七英雄(クジンシー、ボクオーン、ワグナス、ロックブーケ、ダンターグ、スービエ、ノエル)。
世代交代を繰り返し、ついに最終皇帝が七英雄の衝撃的な真実を知り、千年の因縁に終止符を打つまでの、壮大すぎる歴史絵巻。
第一幕:帝国の夜明けは血の匂い ~伝説は死に、復讐が産声を上げる~
全ての始まりは、古き英雄伝説の黄昏と、一つの帝国のささやかな日常(戦乱だけど)から。
英雄って、賞味期限あるよね?
昔々、魔物がうじゃうじゃいて世も末だーって時に、世界を救ったスーパーヒーローがいたそうな。
クジンシー、スービエ、ダンターグ、ノエル、ボクオーン、ロックブーケ、ワグナス。
後世で「七英雄」って呼ばれるようになった彼ら。
でも、平和になったら、スーッといなくなっちゃった。
「いつかまた来てくれるはず!」なんて、人々は淡い期待を抱いてたわけ。
…甘い! 甘すぎる! ヒーローだって人間(だった)、色々あるのよ。
で、千年後。
世界はまたもや乱世。
あちこちで戦争、魔物も元気いっぱい。
そんな中、北の小国バレンヌ帝国の皇帝レオンは、領土拡大のために頑張ってた。
息子が二人。
長男ヴィクトールはイケメンで強い、次期エース。
次男ジェラールは、ちょっと気弱だけど賢い系。
まあ、どこにでもある(?)王族ファミリー。
この時はまだ、あんな悲劇が起こるなんて、誰も思っちゃいなかった…。
悪夢カムバック&ソウルスティール被害者の会・第一号
「やっほー! 久しぶり!」って感じで、七英雄が帰ってきた。
ただし、救世主じゃなくて、破壊神として。
その尖兵、クジンシーがまず帝国領ソーモンを襲撃、そのまま帝都アバロンへGo!
タイミング悪く、レオンパパは出張中。
留守を任されたのが、長男ヴィクトール。
「親父の留守は俺が守る!」と勇ましく立ち向かうも、クジンシーの必殺技「ソウルスティール」が炸裂!
これ、魂ごと持ってかれる即死技。
エグい。
ヴィクトール、あっけなく退場。
帝国の希望、開始早々消滅。
あまりにもあんまりな展開。
親父の愛は、見切りと共に。
伝承法、爆誕。
息子の訃報に、レオンパパ、ブチギレ。
ちょうどその頃、遠征先で怪しい占い師のおばあちゃん(オアイーブ)から「七英雄ヤバいよ」「もしもの時のために、これあげる」って感じで「伝承法」っていう秘術を授かってたの。
これ、皇帝の能力とか技とか、なんなら経験値まで次の皇帝に引き継げるっていう、とんでもチートシステム。
息子を殺した七英雄はマジで世界の敵だと確信したレオンは、次男ジェラールを連れて、クジンシー討伐へ。
クジンシーの前で、レオンは策士だった。
「ジェラール、あとは頼んだぞ!」とばかりに、わざとソウルスティールを受ける! もちろん即死級ダメージ。
でも、死ぬ間際に「伝承法」発動! 自分の全能力と、今受けたソウルスティールへの「見切り」を、ジェラールにインストール! 「七英雄が悪い奴らなら…ぶっ潰せ…!」と言い残し、レオン退場。
父の愛、重すぎる…。
でも、この犠牲と「見切り」がなきゃ、詰んでた。
伝承法、ここに誕生。
そして、気弱な王子ジェラール、強制的に覚醒。
ジェラール君、皇帝になる。
~初めての七英雄討伐と運河工事~
父と兄の死というトラウマ級イベントを乗り越え、ジェラールが第1世代皇帝に。
パパからもらった「ソウルスティール見切り」のおかげで、クジンシーの必殺技は「はい、効きませーん」。
見事、リベンジ達成! クジンシーは「覚えてろよー!」的な捨て台詞を残して消滅。
ざまぁ!…と思いきや、こいつ、また出てくるんだけどね。
でも、若い皇帝ってナメられがち。
古参の傭兵隊長ヘクターとか、「こんな若造に…」って感じで一回出て行っちゃう。
そしたら案の定、ゴブリンがアバロンに大挙して押し寄せる。
「ほら見たことか!」…とはならず、ジェラール君、意外とやる。
自ら指揮執ってゴブリン撃退。
その雄姿にヘクターも「見直したぜ、陛下!」って戻ってくる。
ツンデレか。
次なる課題は、南への道を塞いでる「運河要塞」。
ここ、七英雄のボクオーンが仕切ってるヤバい場所。
ジェラールは、裏社会のクールビューティー(?)、女盗賊キャットの助けを借りて潜入。
捕まってたヘクターも助けて、ボクオーンの手下をボコって要塞解放! これで南への道が開通! 帝国のインフラ整備にも貢献。
ジェラール君、最初は頼りなかったけど、ちゃんと皇帝としての実績残したわね。
父の悲劇から始まったけど、帝国の反撃の狼煙を上げ、しっかり土台を築いた。
そして、役目を終えた彼は、伝承法で次世代にバトンタッチ。
お疲れ様でした!
第二幕:帝国、拡大路線へ! ~領土も増えるが、問題も増える~
ジェラールが耕した畑に、後続の皇帝たちが種を蒔き、水をやり、時には雑草(七英雄とか)と格闘する時代。
帝国はどんどんデカくなるけど、それに比例してトラブルも増えていく。
フリーシナリオだから、どの皇帝が何したかはプレイヤー次第だけど、まあ、だいたいこんな感じで歴史は進んでいくのよ。
第2世代皇帝:東へ西へ、そして空へ…からの、まさかの蛇エンド
ジェラール帝から約80年後。
第2世代皇帝の時代。
目指すは東の大国ヤウダ。
でも、ここ、七英雄ワグナスの影がチラついてる。
ヤウダの王様(アト王)、小賢しいこと考えて、帝国とワグナスをぶつけて漁夫の利を得ようとするんだけど、ワグナス様の方が一枚上手。
アト王裏切って首都壊滅。
最後まで王に仕えた武士(セキシュウサイ)が、皇帝に一騎打ち挑んで散る…悲しい。
結局、ヤウダは混乱。
で、ワグナスを倒しに行くも、奴さん、城ごと空飛んじゃう(ハクロ城)。
「え、反則じゃね?」って言ってる間に手も足も出ず、撤退。
ワグナス、強すぎ。
傷心の皇帝は、南の密林サラマットへ。
そこで出会ったアマゾネスたち。
彼女たちの故郷は、七英雄ロックブーケに支配されてて、男はメロメロ、女は追放状態。
「よし、協力しよう!」となるんだけど…まさかの巨大蛇(リアルクイーンあたり?)にやられて、皇帝、殉職。
ええーっ!? 七英雄関係ないところで死んじゃうの!?
フリーシナリオ、恐るべし。
この皇帝、頑張ったけど、ワグナスとロックブーケっていうデカい壁に阻まれ、最後は蛇に…。
伝承法がなかったら、帝国終わってたかも。
第3世代皇帝:内乱鎮圧はお手の物? 海賊だって手懐けちゃう
先代の無念を胸に、約50年後。
第3世代皇帝即位。
ロックブーケへのリベンジは狙いつつ、まずは足元固め。
中原のカンバーランド王国からSOS。
「王様死んじゃって、跡目争いでヤバいっす!」。
行ってみると、裏で糸引いてたのは重臣サイフリート。
こいつ、王様毒殺して、幼い新王(トーマ)を操って、国ごと七英雄に売り渡そうとしてた極悪人。
皇帝、悪を断つ! サイフリート成敗! トーマ君は責任感じて王位降りようとするけど、兄姉(ゲオルグ&ソフィア)に「お前が立つんだ!」って励まされて続投。
兄姉は感謝の印に、超強い騎士団「ホーリーオーダー」を結成して帝国に忠誠を誓う。
これで帝国、中央ゲットだぜ!
さらに、海の暴れん坊、武装商船団も、アメとムチで帝国の傘下に。
これで海運も安定、帝国のサイフが潤う。
うーん、この皇帝、デキる!
内政、外交、軍事、全部で結果出すとか、理想の上司かよ。
安定した帝国を築き上げ、満足して次代へ。
第4世代皇帝:インテリ系? それとも…恋は盲目系?
さらに115年後。
帝国、もはや大国。
第4世代皇帝の時代。
この皇帝、ちょっと毛色が違う。
まず、火山噴火で困ってるコムルーン島を救済。
どうやって? なんと、帝都アバロンに新設した「帝国大学」の発明家(ヒラガ一族)が作ったメカで!
武力だけじゃない、知力と技術力も帝国の武器だって示したわけね。
すごいのは、この皇帝、自ら大学に入学して勉強しちゃったこと。
意識高い系皇帝。
東の砂漠では、七英雄ノエルと接触。
他の脳筋(失礼)七英雄と違って、ノエルは話が通じるタイプ。
皇帝、武力じゃなくて「話し合い」で、一時休戦と地域の解放に成功! すごくない? 外交力もある。
各地の魔物退治もこなし、まさに名君…かに思われた。
しかし。
旅先で出会った人魚の踊り子に、ガチ惚れ。
もう、彼女しか見えない。
仕事(皇帝業)放り出して、「後継者はよろしく!」って、人魚と一緒に失踪。
…えええええ!? 最後の最後で!?
輝かしい功績と、このロマンチックすぎる(?)結末。
「空位の世代」の始まり。
恋は盲目って言うけど、皇帝がそれやっちゃう? まあ、人間(皇帝)だものね…。
第三幕:七英雄、本気出す。
~帝国の正念場と、チラ見えする真実~
「空位の世代」っていう、ちょっとしたスキャンダル(?)の後、帝国は再びしっかり者の皇帝を迎える。
でも、七英雄たちも、そろそろ本気モード。
帝国内部にも不穏な動きが出てきたりして、もう、てんやわんや。
でもね、この苦しい戦いの中で、七英雄たちがただの悪党じゃないかもしれない、っていうヒントがポロポロ出てくるのよ。
第5世代皇帝:害虫駆除とパワハラ上司(ダンターグ)討伐
人魚と消えた皇帝から約130年後。
第5世代皇帝、お仕事開始。
まずは国内の大掃除から。
- 鉱山の健康問題: ルドン高原の鉱山で、原因不明の病気が流行。行ってみたら、地下に生気を吸うヤバい石(魔石)があった。はい、破壊。これで解決。
- 元・部下の反乱: 武装商船団のギャロンって奴が、「俺がトップになる!」って反乱。鎮圧するも、ギャロン逃亡。でも、その後、海の主に船ごとパクっとやられて死亡。…と思いきや、こいつ、幽霊になってまた出てくる。しつこい。
- 脳筋パワハラ上司、襲来: 北のサイゴ族の子供がさらわれた! 助けに行ったら、途中で七英雄ダンターグに遭遇。こいつ、マジで戦闘狂。「強くなりたい」しか頭にない。
周りのモンスター吸収して、どんどんムキムキになっていく。
話、通じない。
もう、やるしかない。
激闘の末、ダンターグ撃破!
こいつ、早く倒さないとマジで手が付けられなくなるから、ある意味、優先度高いパワハラ案件。 - インフラ復旧工事: 帝国のシンボル、レオンブリッジが、湖のヌシ(海の主)に破壊される。けしからん! 皇帝、湖にダイブ(?)。海の主、討伐! 橋、再建! これぞ皇帝の仕事。
この皇帝、地味だけど、確実に帝国の問題を解決し、強敵ダンターグも倒した。
いい仕事したわ。
でも、七英雄本体はまだまだ元気。
戦いは続く。
第6世代皇帝:海を制し、空を制す! ワグナス様、ついに…
ダンターグ討伐からさらに270年後。
もはやレオン帝の時代なんて、はるか昔。
第6世代皇帝の治世。
海と空が舞台よ。
- 海の男(?)、スービエの告白: 南ロンギット海、ずっと嵐。原因は…またお前か、ギャロン!(の幽霊船)。人魚薬(どっから手に入れたんだか)で海底に潜り、ギャロン成仏させたら、奥から七英雄スービエ登場。
こいつ、海の主の力を利用してたのね。
で、バトル中に、スービエがポロッと重要なこと言うのよ。
「俺たちは…古代人に裏切られたんだ…! 復讐のために戻ってきたんだ!」って。
え? 裏切り? 古代人? 七英雄って、ただの侵略者じゃなかったの? 謎が深まる…。
とりあえず、スービエは倒して、海に平和は戻ったけど、モヤモヤは残る。
- 長年の宿敵、ワグナス様とのファイナルアンサー: 残る大物は、リーダー格のワグナス。奴さん、まだ空飛ぶ城(ハクロ城)にいる。でも、帝国には秘密兵器があった! ヒラガ一族が開発した「人力飛行装置」!
これでハクロ城に突撃よ! 城の中、めっちゃ敵強い。
さすがラスボス(の一角)。
そして、ついにワグナス様とご対面。
美しい…けど、強い!
空中での壮絶なバトル。
魔法バンバン飛んでくる。
でも、こっちも歴代皇帝の力、受け継いでるんだから! 激闘の末、ワグナス様、撃破! ヤウダ地方、完全解放! 長かった…本当に長かった! 帝国の悲願、達成!
ワグナス討伐は、まさに頂上決戦。
これで、もう安心…かに思えた。
でもね、物語の本当のクライマックスは、ここからだったのよ。
最終幕:最後の皇帝、最後の戦い ~千年の因縁、その真実と終焉~
ワグナス討伐から150年。
時は帝国暦1836年。
バレンヌ帝国に、最後の皇帝が誕生する。
そう、あなた(プレイヤー)が名前と性別を決める、この物語の主人公。
でも、「最後」ってどういうこと? それは、もう「伝承法」で次の世代に引き継げないってこと。
この皇帝の代で、全てを終わらせなきゃいけない。
プレッシャー、半端ない。
最後のバトンと、明かされる世界の秘密
即位早々、不吉な知らせがダブルで届く。
一つは、クジンシーからのラブレター(挑戦状)。
「封印の地で待ってるぜ」。
…またお前か! しつこい男は嫌われるぞ!
もう一つは、あの謎の占い師オアイーブの再訪。
しかも、今度は洗いざらいぶっちゃけるモード。
「実はね、今まで倒してきた七英雄、あれ、コピーみたいなもんなのよ。
本体は別にあって、倒しても時間経てば復活するの」「で、あなたは最後の皇帝。
もう継承できないから、あなたの代で本体ごと叩かないとダメ」「ちなみに、私、七英雄と同じ『古代人』なの。
彼らを追放した張本人の娘だけど」「本体の場所、知ってるから教えるわ。
あと、倒し方も」。
…情報量!!! 多すぎる! 古代人? 本体? 追放? え、オアイーブパパが黒幕!? 頭、追いつかない! でも、やるしかない。
最後の皇帝だもの。
因縁にケリをつけ、いざ古代人の里へ
まずは、しつこい元カレ(クジンシー)に引導を渡す。
指定された場所で、パワーアップしたクジンシーと再戦。
初代ジェラールが始めた因縁に、最後の皇帝が終止符を打つ。
さよなら、クジンシー。
もう出てくんなよ。
次に、アバロンの地下墓地で、なんか魔物(シロアリ?)が大発生してたのを掃除。
ご先祖様、安らかにお眠りください。
そして、オアイーブに教えられた、チカバ山脈の奥深くにある「古代人の里」へ。
そこは、俗世間から隠れるように暮らす、古代人たちの最後の集落だった。
ここで、里の長老とオアイーブから、千年前の真実が全て語られる。
もうね、衝撃の連続。
全ての答え合わせ:七英雄とは、古代人とは、伝承法とは…
- 七英雄=元ヒーロー、確定: やっぱり、彼らは昔、世界を救った英雄だった。ワグナスもノエルもロックブーケも…みんな、元々は誇り高き古代人。
- 力の代償「同化の法」: でも、力を求めすぎて、モンスターと合体する禁断の術「同化の法」に手を出した。これで超パワー得たけど、心も体も人間じゃなくなっていった。力の誘惑って怖いわね…。
- まさかの裏切り: で、その強すぎる力と異形な姿を、他の古代人たちが怖がっちゃった。特に、リーダーの大神官(オアイーブパパ)が「あいつら、ヤバくね?」ってなって、罠にはめて「世界の敵」ってことにして、異次元にポイ捨て。ひどくない? 世界救ったのに、これだよ。
- 復讐鬼、誕生: 異次元で千年も閉じ込められてりゃ、そりゃ恨みも募るわな。彼らが戻ってきた目的は、自分たちを裏切った古代人への復讐。現代人への攻撃は、まあ、そのとばっちりというか、邪魔だから排除、みたいな感じだったのかも。
- オアイーブの贖罪と「伝承法」の秘密: オアイーブは、パパのやらかしを知って、なんとかしなきゃと思ってた。で、帝国に授けた「伝承法」は、実は「同化の法」の安全バージョン(精神汚染とかしないやつ)。七英雄に対抗できる力を、帝国に託して、育ててきたわけ。
父の罪を娘が償う…健気すぎる。
真実を知って、ちょっと七英雄に同情しちゃう。
でも、だからって今の破壊活動は見過ごせない。
古代人たち曰く、「残りのコピー体をあと一体まで減らせば、最後の奴は本体を守るために本拠地(大氷原)に戻るはず。そこを叩け!」とのこと。
なるほど、最終決戦の舞台は整った。
残り物に福…はない。
ノエル&ロックブーケ鎮魂
最終決戦の前に、地上に残ってるノエルとロックブーケを片付けなきゃ。
まずはロックブーケ様。
相変わらず「テンプテーション」で男を骨抜きにしようとしてくるけど、もう対策済みよ! 女性皇帝なら効かないし、男性でも「見切り」とかあるしね。
さようなら、悲劇の華。
次にノエル。
もし妹(ロックブーケ)を先に倒してると、もう完全にブチギレモード。
「妹の仇ー!」って襲ってくる。
かつての冷静な武人はどこへやら。
悲しいけど、これも時代の流れか…。
かつての英雄に、最後の敬意を払って、介錯。
最終決戦 in 大氷原:さよなら、全ての七英雄
地上のお掃除完了。
最後の七英雄(の意識)は、予言通り、大氷原の本拠地へ。
最終皇帝も、最後の戦いへ。
ラストダンジョン、めっちゃ寒いし、敵強い。
最深部で、まず残ってたコピー体がお出迎え。
軽く蹴散らして、いよいよ本体とのご対面。
…うわぁ。
何これ。
七人の上半身が、ぐにゃぐにゃの肉塊みたいのに融合してる…。
グロい。
これが、英雄たちの成れの果て…。
悲しすぎるだろ…。
最終バトル開始! ロックブーケ、ワグナス、ノエル…って順番に、七人分の攻撃が襲ってくる。
しかも、最後は全員で連携攻撃とかしてくる。
まさに、千年分の総決算。
こっちも、レオン帝から受け継いだ力、閃いた技、仲間との絆、全部ぶつける! 死闘の末…ついに、七英雄本体、撃破!!!
「グワァァァ…」みたいな断末魔を残して、七英雄、完全消滅。
長かった…本当に長かった戦いが、ついに終わった…。
エピローグ:皇帝、やめます。
そして詩は語り継がれる
七英雄がいなくなって、平和になった世界。
強大な力を持ったバレンヌ帝国は、お役御免とばかりに、共和制へ移行。
皇帝制度、廃止。
そして、最後の戦いを勝利に導いた最終皇帝は、あっさりと帝位を降りて、どこかへ去っていった。
…え、それでいいの?
物語のラストシーン。
どこかの酒場で、吟遊詩人がリュートを奏でてる。
「皇帝陛下の御業を歌え!」
「歌いましょうとも! バレンヌ帝国皇帝陛下の栄光の御業を!」
レオンの悲劇から、ジェラールの奮闘、名もなき皇帝たちの戦い、そして最後の皇帝の勝利まで。
千年の歴史が、詩になって語り継がれていく…。
…ねぇ、この吟遊詩人って、もしかして…。
キャラクターたちの光と影、その素顔に迫る歴史の深層心理
ロマサガ2がただのドンパチRPGじゃないのは、登場人物たちがめちゃくちゃ人間(?)臭くて、一筋縄じゃいかないから。
世代交代していく皇帝たち、悲劇を背負った七英雄、そして歴史の影で糸を引く謎の存在。
彼らの行動原理や魅力を、最新(2025年現在)の視点と、私の勝手なツッコミも交えつつ、丸裸にしていきましょうか。
七英雄:愛すべき(?)こじらせ系ヴィランズ
彼らなしにロマサガ2は語れない。
リメイク版で過去が明らかになり、もはや単なる悪役じゃない、複雑怪奇な存在に。
- クジンシー: 粘着系ストーカー(皇帝限定)
- 解剖: 最初の敵にして、復活までしてくる執念深さ。リメイク版で明らかになった小物感(古代人時代から嫌われ者?)。でも、その執念だけは本物。
ある意味、一番人間臭い?(悪魔系と同化してるけど)。
ソウルスティールは彼の代名詞。 - ツッコミ: なんであんなにバレンヌ帝国にこだわったのか? ヴィクトールとレオンを殺ったのが、彼なりの最大の武勲だったとか? あるいは、単に一番最初に目についたから? 謎。
- 解剖: 最初の敵にして、復活までしてくる執念深さ。リメイク版で明らかになった小物感(古代人時代から嫌われ者?)。でも、その執念だけは本物。
- ワグナス: 元・理想の上司、現・復讐の化身
- 解剖: 七英雄のリーダー格。中性的な美貌と裏腹に、古代人への憎しみは人一倍。リメイク版で描かれた、かつてのカリスマ性と理想主義。
裏切りが彼をここまで変えたのか…と思うと、切ない。
空中城ハクロ城とか、美的センスは高い(?)。 - ツッコミ: 復讐の果てに、どういう世界を作りたかったんだろう? それとも、ただ壊したかっただけ? ノエルやロックブーケとの関係も、愛憎渦巻いてそう。
- 解剖: 七英雄のリーダー格。中性的な美貌と裏腹に、古代人への憎しみは人一倍。リメイク版で描かれた、かつてのカリスマ性と理想主義。
- ノエル: 苦労人中間管理職(妹が問題児)
- 解剖: ワグナスの親友で、妹(ロックブーケ)思いの武人。比較的、話が通じる貴重な存在。でも、妹が絡むと途端にキレる。
リメイク版では、友情と兄としての責任感に揺れる姿が描かれ、同情を誘う。
竜族と同化しても、人間味を残してる方。 - ツッコミ: きっと胃薬常備してたタイプ。ワグナスの過激さと、ロックブーケの奔放さに挟まれて。彼が一番、平和的解決を望んでいたのかもしれない。
…妹さえ無事なら。
- 解剖: ワグナスの親友で、妹(ロックブーケ)思いの武人。比較的、話が通じる貴重な存在。でも、妹が絡むと途端にキレる。
- ボクオーン: 悪徳商人、時々、七英雄
- 解剖: 狡猾で金儲け第一。マリオネットで人操ったり、麻薬売ったり、奴隷使ったり…と、やることがえげつない。植物系と同化してるけど、金の匂いに一番敏感。
復讐とか、あんまり興味なさそう。
リメイク版でも、古代人時代から野心家だったっぽい。 - ツッコミ: あのセンス(特に人形)で、よく古代人社会でやっていけたな…。七英雄っていうブランドを利用して、私腹を肥やしてただけでは? でも、なんだか憎めない三下感もある。
- 解剖: 狡猾で金儲け第一。マリオネットで人操ったり、麻薬売ったり、奴隷使ったり…と、やることがえげつない。植物系と同化してるけど、金の匂いに一番敏感。
- ロックブーケ: 魔性の妹(ただしブラコン)
- 解剖: 七英雄の紅一点。美貌と「テンプテーション」で男を惑わす。死霊系と同化。
兄ノエルとリーダーのワグナスを異常に慕う。
リメイク版で、その依存心やワグナスへの秘めた想いが描かれ、単なる悪女じゃない、脆さや切なさが見えてきた。
人気が高いのも頷ける。 - ツッコミ: テンプテーション、女性皇帝には効かないの、ちょっと面白い。効かない相手には、どんな顔してたんだろう? 彼女の行動原理、ほぼ「兄のため」「ワグナス様のため」な気がする。
- 解剖: 七英雄の紅一点。美貌と「テンプテーション」で男を惑わす。死霊系と同化。
- ダンターグ: 脳筋、ただし求道者
- 解剖: 「力こそパワー!」を地で行く戦闘狂。獣系と同化し、モンスター吸収でどんどん強くなる。復讐とか興味なし。
ただ、強い奴と戦いたいだけ。
リメイク版で、元々は真面目な武人だったけど、同化の法でタガが外れたっぽいことが示唆される。
その純粋すぎる強さへの渇望は、もはや哲学。 - ツッコミ: 会話、成り立たなさそう。「お前、強いか?」「戦るか?」しか言わなそう。でも、ここまで突き抜けてると、逆に清々しい。
七英雄の中で、一番分かりやすい奴かも。
- 解剖: 「力こそパワー!」を地で行く戦闘狂。獣系と同化し、モンスター吸収でどんどん強くなる。復讐とか興味なし。
- スービエ: 海の底のメランコリー
- 解剖: ワグナスの従兄弟。水棲系と同化し、海を支配。粘り強い戦い方が特徴。
「古代人の裏切り」を最初に口にする重要人物。
リメイク版(や舞台)で、人魚との悲恋が明かされ、彼の復讐心に個人的な悲しみが加わった。
海の男は、背負うものが重い…。 - ツッコミ: あのタコみたいな姿で、人魚と恋…? いや、古代人時代の話か。ギャロンの幽霊船を操ってたのは、海の支配者としての意地? それとも、何か別の理由が?
- 解剖: ワグナスの従兄弟。水棲系と同化し、海を支配。粘り強い戦い方が特徴。
バレンヌ帝国:バトンを繋ぐ、人間(皇帝)だもの
千年の長きにわたり、七英雄と渡り合った帝国の面々。
主役は「皇帝」だけど、彼らを取り巻く人々も魅力的。
- レオン: 理想のパパ(ただし犠牲前提)
- 解剖: 全ての始まり。威厳と父性を併せ持つ初代皇帝。息子の死、自らの犠牲、そして「伝承法」という置き土産。
彼の決断がなければ、物語は始まらなかった。 - ツッコミ: もう少し早くオアイーブに出会ってれば、ヴィクトールも死なずに済んだのでは…? いや、それだとジェラールが覚醒しないか。運命って皮肉。
- 解剖: 全ての始まり。威厳と父性を併せ持つ初代皇帝。息子の死、自らの犠牲、そして「伝承法」という置き土産。
- ジェラール: 脱・ヘタレ王子、成長物語
- 解剖: プレイヤーが最初に感情移入するであろう、成長する皇帝。父と兄の死を乗り越え、見事に帝国を導く。彼の成功体験が、プレイヤーに「やれる!」と思わせてくれる。
- ツッコミ: 最初、キャットにパシられてたの、ちょっと可愛い。傭兵隊長ヘクターとの関係性も、最初はギクシャクしてたけど、ちゃんと信頼勝ち取ってて偉い。
- 最終皇帝: あなた自身が、伝説になる
- 解剖: 千年の宿命を背負う最後の継承者。プレイヤーの分身。歴代皇帝の力を全て受け継ぎ、最強の敵に立ち向かう。
性別でちょっとだけイベント変わるのも楽しい。 - ツッコミ: 名前、何にした? やっぱり「アキラ」とか「ようこ」とか、デフォルト名? それとも、自分の名前? 最終皇帝のプレッシャー、半端ないけど、やり遂げた時の達成感も格別よね。
- 解剖: 千年の宿命を背負う最後の継承者。プレイヤーの分身。歴代皇帝の力を全て受け継ぎ、最強の敵に立ち向かう。
- オアイーブ: 千年見守り系女子(?)、ただし腹黒疑惑あり
- 解剖: 謎の古代人。伝承法の授与者であり、導き手。父(大神官)の罪を償うため…というのが定説だけど、真意は謎めいている。
不老不死? 千年、何を思って生きてきたのか。 - ツッコミ: もう少し早く、七英雄の本体のこととか教えてくれても良かったのでは…? いや、帝国が育つのを待ってた? 彼女の掌の上で踊らされてた感も否めない。ミステリアス美女、恐るべし。
- 解剖: 謎の古代人。伝承法の授与者であり、導き手。父(大神官)の罪を償うため…というのが定説だけど、真意は謎めいている。
- その他愉快な仲間たち:
- ヘクター: 頼れる古参兵。最初はツン、後デレ。
- ホーリーオーダー (ゲオルグ&ソフィア): キラキラ聖騎士兄妹。パーティの守護神。
- ヒラガ一族: マッドサイエンティスト(褒めてる)発明家。彼らがいなきゃワグナス倒せなかった。
- 吟遊詩人: 語り部。その正体は…? 彼の歌声が、この物語を永遠にする。
キャラクター一人ひとりにドラマがあって、彼らの行動や選択が、帝国の歴史を、そしてプレイヤーの心を動かしていく。
だから、ロマサガ2はやめられないのよね。
超考察タイム ~あなたの知らないロマサガ2~深淵の先に見たものは?
さて、ここからは通常営業(?)の考察じゃ物足りないあなたへ贈る、スペシャル考察タイム。
リメイク版で提示された情報も踏まえつつ、ちょっと斜め上から、あるいは宇宙の彼方から(?)ロマサガ2の世界を眺めてみましょうか。
常識とか、いったん脇に置いといて。
七英雄の「復讐」:それは世界へのバグ報告か?
七英雄の動機は「古代人への復讐」。
うん、それは分かった。
でも、千年後の世界で、もはや直接の仇はほとんどいない(オアイーブくらい?)。
それでも彼らが破壊を続けたのはなぜ? 単なる八つ当たり? それとも…。
- 仮説1:システムへの反逆説
彼らを追放したのは、古代人の「社会システム」あるいは「価値観」そのものだった、と考えられない? 同化の法という異質な力を恐れ、排除した。
それは、既存の秩序(システム)にとって、七英雄が「バグ」や「異物」と認識されたからかもしれない。
彼らの復讐は、単に個人への憎しみじゃなくて、自分たちを拒絶した世界の「システム」そのものへの反逆だったのでは?
だから、標的は古代人に限らず、そのシステムを受け継いでいる(ように見える)現代世界全体に向けられた。
彼らは「こんなシステム、間違ってる!」って、世界に対してデバッグ要求(物理)してたのかも。
迷惑な話だけど。
- 仮説2:存在証明としての破壊説
異次元で千年。忘れ去られ、存在しないものとして扱われた彼ら。帰還後の破壊活動は、「俺たちはここにいるぞ!」「忘れられてたまるか!」っていう、歪んだ形での存在証明だった可能性は?
注目されたい、認められたい、でもやり方が分からない…みたいな、究極のこじらせ状態。
そう考えると、ちょっとだけ、ほんのちょっとだけ、可哀想な気も…しないでもない。
「同化の法」vs「伝承法」:生命情報進化の実験場?
ロマサガ2の世界って、「力」や「情報」がどう受け継がれていくか、っていうテーマが一貫してるわよね。
その中心にあるのが、この二つの術。
- 同化の法:ハイリスク・ハイリターンな外部取り込み型進化
モンスターを取り込み、その能力をゲット。短期間で爆発的なパワーアップが可能。でも、リスクもデカい。
自分のアイデンティティが侵食されたり、暴走したり。
まるで、外部のソフトウェアを無闇にインストールしまくって、システム不安定になるパソコンみたい。
進化の袋小路にハマる危険性を孕んでる。
七英雄の末路がそれを物語ってるわね。
- 伝承法:安定・確実な内部継承型進化
皇帝の能力や経験(情報)を、安全に次世代へコピー&ペースト。リスクは低いけど、爆発的な進化はない。地道な積み重ね。
まるで、OSをバージョンアップしていくような感じ? 帝国が千年かけて七英雄に対抗できるようになったのは、この安定した情報継承システムがあったからこそ。
- 考察:古代人と現代人の「進化戦略」の違い?
古代人は、同化の法のような、個の限界を超える急進的な進化を試みた(そして失敗した?)。
一方、オアイーブが帝国にもたらした伝承法は、個ではなく「システム(帝国)」全体として、時間をかけて安定的に進化していく道を選んだ。
これは、生命や文明が進化する上での、二つの異なるアプローチのメタファーなのかもしれない。
ロマサガ2の世界そのものが、壮大な進化の実験場だった…とか?
オアイーブの千年:ただの贖罪? それとも…壮大な盤面操作?
オアイーブさん、本当に謎多き女性。
父の罪を償うため…だけにしては、行動が用意周到すぎる気がしない?
- 仮説1:世界の調律者(あるいは管理人)説
彼女は、古代人が残した「負の遺産」(七英雄)を処理するために、千年単位で計画を進めていたのでは?
伝承法を与え、帝国という「カウンター勢力」を育て上げ、適切なタイミングで真実を告げ、最終決戦へと導く。
まるで、複雑なゲームの盤面を、一手一手、確実に勝利へと導くプレイヤーのよう。
彼女の目的は、単なる贖罪を超えて、世界の「バランス」を取り戻すこと、あるいは、世界をあるべき方向へ「調律」することだったのかもしれない。
だとしたら、彼女は何を基準に「あるべき方向」を決めていたんだろう?
- 仮説2:観察者としての千年説
あるいは、彼女は積極的に介入するのではなく、ただ「観察」していただけなのかもしれない。古代文明の崩壊、七英雄の暴走、そして帝国という新たな文明の興亡。
その全てを、一定の距離を保ちながら見つめ、記録し続けていた。
伝承法を与えたのも、介入というよりは「変数」を与えて、その結果どうなるかを見たかっただけ…とか?
超然としすぎてるけど、千年を生きた存在なら、そういう境地に至ってもおかしくないかも。
フリーシナリオと年代ジャンプ:多世界解釈と歴史の可能性
ロマサガ2の「どこから攻略してもいい」「いつの間にか時間が飛んでる」っていうシステム。
これって、物語論的に見ると、ものすごく面白い構造よね。
- フリーシナリオ=歴史の可能性(パラレルワールド)?
プレイヤーの選択によって、攻略順も、仲間になるキャラも、皇帝の個性も変わる。これって、無数に存在する「可能性としての歴史」の中から、プレイヤーが一つを選び取って体験している、ってことじゃないかしら?
量子力学でいうところの、観測されるまで確定しない状態、みたいな。
あなたの帝国史は、他の誰の帝国史とも違う、唯一無二の「観測結果」なのかも。
- 年代ジャンプ=歴史の淘汰と収束?
一方で、どんなルートを辿っても、最終的には「最終皇帝が七英雄本体を倒す」という結末に収束していく(基本的には)。
年代ジャンプは、その収束を促すための「歴史の強制力」みたいなもの? 細かい枝葉(個々の皇帝の人生)は多様でも、大きな幹(七英雄打倒)は定められている。
自由意志と決定論の狭間で揺れ動く、それがロマサガ2の歴史観なのかもしれない。
まるで、大きな川の流れは決まっているけど、その中での泳ぎ方は自由、みたいな。
最終皇帝=吟遊詩人説、再考:物語構造からの必然性?
この説、ロマンチックで大好きなんだけど、もっとメタ的な視点から考えてみない?
- 物語の「語り手」問題: ロマサガ2の物語って、特定の主人公がいるわけじゃない。皇帝は代替わりするし、視点は帝国全体に広がってる。じゃあ、この壮大な千年史を、最終的に「誰が」語り継ぐのか? その役割を担う存在が必要になる。
- 経験者こそが最高の語り部: 千年の戦いの全てを知り、最後の決着をつけた最終皇帝。彼(彼女)以上に、この物語をリアルに、そして深く語れる存在はいないはず。
自らが体験した歴史を、客観的な「詩」として語り直すことで、個人的な体験が普遍的な「伝説」へと昇華する。
- 円環構造としての美しさ: 物語の最後に登場する吟遊詩人が、実は物語の最終的な「結果」である最終皇帝だった、というのは、物語構造として非常に美しい円環を描いている。
「歴史を作る者」が「歴史を語る者」になる。
これは、ロマサガ2が単なる英雄譚ではなく、「歴史」そのものをテーマにした物語であることの、力強い証明なのかもしれない。
だから、最終皇帝=吟遊詩人説は、単なるファンの願望じゃなくて、物語が持つ構造的な要請から生まれた、ある種の「必然」なのかもしれない、って思うのよね。
ロマサガ2世界における「神」:不在? それともシステムそのもの?
この世界、いわゆる「神様」的な存在って、あんまり前面に出てこないわよね。
じゃあ、この世界の法則(伝承法とか、閃きとか、七英雄の復活とか)って、誰が、あるいは何が決めてるの?
- 仮説:世界法則=システム=神?
特定の意志を持った人格神がいるんじゃなくて、この世界を成り立たせている「法則」や「システム」そのものが、ある種の「神」として機能しているのかもしれない。
伝承法も、同化の法も、七英雄の復活サイクルも、全てはそのシステムの一部。
オアイーブは、そのシステムの「管理人」か「バグフィクサー」? 七英雄は、そのシステムに「反逆」した存在?
そして帝国(プレイヤー)は、そのシステムを「利用」し、あるいは「乗り越え」ようとした存在? そう考えると、ロマサガ2の戦いは、神の見えざる手(システム)の中で繰り広げられる、壮大な生存競争や意志の闘争を描いていたのかもしれないわね。
…なんて、ちょっとSFチックな考察になっちゃったかしら? でも、こういう「もしも」を考えるのが、ロマサガ2の醍醐味だと思うのよ。
答えなんて、きっとない。
だからこそ、面白い。
コミュニティ、スピンオフ、そして未来(2025年4月現在)伝説は生きている
ロマサガ2って、ゲームクリアしたら終わり、じゃないのよね。
むしろ、そこからが本番、みたいなところがある。
ファン同士で語り合ったり、スピンオフで新しい物語に触れたり。
伝説は、今も現在進行形で進化してるのよ。
再び、熱気の渦へ:ファンコミュニティ最前線(2025年春)
リメイク版『Revenge of the Seven』、出ましたねー! 2024年秋。
もう、界隈はお祭り騒ぎよ。
- 攻略情報、錯綜中!?: 「リメイク版、連携強くね?」「タイムラインバトル、どう使うのが正解?」「追加ダンジョン、鬼畜すぎ!」みたいな、リアルタイムな攻略情報が飛び交ってる。
もちろん、「やっぱドット絵の方が…」みたいな声もあるけど、それも含めてのロマサガ2愛よね。
- 七英雄、丸裸(精神的に): 特に「七英雄の記憶」の影響は絶大。「ワグナス様、そんな過去が…」「ロックブーケ、切なすぎる」「スービエ、泣ける」って、彼らへの同情論、爆上がり。
もちろん、「だからって許さん!」派もいるけど、議論が深まってるのは確か。
もはや、ただの敵じゃないのよ、彼らは。
- 創作意欲、大爆発: 新しいビジュアルとボイスは、クリエイター魂を刺激しまくり。イラスト、漫画、小説、MMD…すごい数の二次創作が生まれてる。
古代人時代の七英雄とか、妄想捗りすぎでしょ。
見てるだけで楽しい。
- 世代間交流勃発: リメイクで初めてロマサガ2に触れた若い子たちと、SFCからの古参兵(私含む)が、「あの頃はさー」「え、そんな仕様だったんですか!?」なんて語り合ってるの、微笑ましい。良いゲームは、世代を超えるのよね。
公式からの供給も止まらない:スピンオフ&メディアミックス
ゲームの外でも、ロマサガ2の世界は広がってる。
- 舞台版『七英雄の帰還』(2018年): これ、リメイク版の「七英雄の記憶」の元ネタになった舞台。七英雄側の視点で描かれる前日譚。DVDとかで見れるから、未見の人はぜひ。ゲームとはまた違う感動があるはず。
- 『ロマンシング サガ リ・ユニバース』(ロマサガRS): まだまだ元気なソシャゲ。ロマサガ2キャラ、大活躍中。新しい衣装とか、本編じゃありえない組み合わせのストーリーとか、供給がすごい。
リメイク版との連動企画もあったし、今後も目が離せない。
ロマサガ2成分を定期的に摂取したい人は必須。 - 音楽は不滅: イトケン(伊藤賢治)サウンド、最高! コンサートも定期的にやってるし、リメイク版の新アレンジも良い。作業用BGMにも最適よ。
- グッズも色々: フィギュアとかアクスタとか、設定資料集とか。リメイク記念で色々出てる。…ちょっと、お財布の紐が緩んじゃうわね。
ロマサガ2は、どこへ行く?
リメイクも出て、一区切り? いやいや、そんなことないはず。
- ファンの熱意: これだけファンが熱ければ、伝説はそう簡単には終わらない。考察も創作も、まだまだ続くでしょう。
- 『ロマサガRS』の存在: ここで新しい物語が供給され続ける限り、ロマサガ2の世界は拡張していく。
- サガシリーズの未来へ: ロマサガ2のDNAは、確実に後のサガ作品に受け継がれてる。今回のリメイクの経験が、また新しいサガを生み出す力になるかもしれない。
- 次なる展開は?: DLC? さらなる移植? …なんて、期待しちゃうわよね。スクエニさん、お願いします!(いちファンの声)
ロマサガ2は、過去の遺産なんかじゃない。
今もファンの熱意と公式の供給によって、脈々と生き続けてる「生きた伝説」。
そう思わない?
あなたの帝国史は、まだ始まったばかりかもしれない終わりに
ふぅ…。
気づけば、また夜更かししちゃった。
ロマサガ2について語り出すと、どうも止まらなくなっちゃうのよね。
まあ、それだけ魅力的なゲームだってこと。
千年の時を超えた壮大なストーリー。
世代交代しながら受け継がれる皇帝の意志。
そして、憎むべき敵でありながら、どこか同情もしてしまう七英雄たちの悲劇。
ロマサガ2が私たちに問いかけるものは、本当に多くて、深い。
クリアしたって、答えなんて簡単には出ない。
だからこそ、私たちは何度もアバロンの玉座に戻り、考察という名の冒険に出てしまうのかもしれないわね。
この記事では、ストーリーの全貌から、キャラクターたちの素顔、そしてちょっと(かなり?)ぶっ飛んだ考察まで、私の持てる知識と妄想(と愛)を総動員して語らせてもらったわ。
これが、あなたのロマサガ2ライフの、ほんの少しでも刺激になったなら、ライター冥利に尽きるってもんです。
まだ、この千年戦争を体験していない、幸運なあなたへ。
今すぐ、ゲームを起動しなさい(笑)。
どのバージョンでもいい。
フリーシナリオの広大な世界と、伝承法の切なくも美しいシステムが、あなたを待っている。
この記事のことは…まあ、クリアしてから思い出してくれたら嬉しいかな。
かつて、あるいは今も、帝国の歴史を紡ぎ続ける、同志たる皇帝陛下へ。
懐かしい記憶は蘇った? 新しい発見はあった? それとも「こいつ、分かってないな」って思った? 全然OK! ロマサガ2の解釈は、プレイヤーの数だけあっていいんだから。
ぜひ、あなたの帝国史も、どこかで聞かせてほしいわ。
『ロマンシング サ・ガ2』は、クリアしても終わらない。
吟遊詩人の歌声のように、私たちの心の中で、永遠に語り継がれていく伝説。
そして、その伝説の新たな1ページを紡ぐのは、いつだって、あなた自身なのだから。
さあ、明日も仕事(と育児と家事)だけど…もうちょっとだけ、皇帝業、やっちゃおうかな?