ここ最近、格闘ゲーム界隈は新たな黄金期を迎えているかのような盛り上がりを見せています。
中でも2023年に発売された『ストリートファイター6』(以下、スト6)は、伝統的な魅力を守りながらさまざまな新要素を盛り込み、
「さすがに老舗シリーズは違う……」
とプレイヤーを唸らせました。
その盛り上がりの余韻が冷めやらぬ中、
「じゃあ次回作はいつ出るの?」
と気になるのも当たり前の心理というもの。
本記事では、公式にはまだ一切発表されていない「ストリートファイター7」(以下、スト7)について、現時点で飛び交っている噂や推測、過去のシリーズ発売周期、さらにはスト6の大成功による影響など、ありとあらゆる情報を合体させた形で一挙解説します。
公式発表ゼロの状態だからこそ
「はっきりしたことは何も言えない」
と言えばそれまでですが、そこをあえて大胆かつ論理的に推察していくのも一興というもの。
超論理的な視点で、想像力の翼をほどよく広げつつ、俯瞰的アプローチでスト7の行方を見ていきたいと思います。
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期待は膨らむばかりストリートファイター7は未発表
公式発表ゼロの現状
まず、大前提として抑えておくべきポイントは、
カプコン(Capcom)から“ストリートファイター7”という具体的な続編タイトルの告知やロゴ、発売日発表などは一切行われていない
という事実です。
ここがすべての起点と言ってよいでしょう。
公式発表がなければ当然、発売時期はおろか、開発そのものが進行しているかどうかも確固たる形では分かりません。
しかし、世界的に認知度の高い看板IP(知的財産)を抱えるゲームメーカーが、シリーズ最新作の構想をまったく用意していない、ということは考えにくいわけです。
結果として、
「スト7はきっとあるはず」
「いや、絶対あるでしょ。でもいつになるやら……」
というファンの思惑や期待がSNSやニュースサイトで渦巻くことになります。
公式が何も言っていない
という事実は、憶測が増幅しやすい土壌を生み出します。
と同時に、カプコンの従来の戦略やストリートファイターシリーズの歴史からして、続編がいずれ出ることは“ほぼ間違いない”とみる声が大勢を占めるのも事実。
世界大会やeスポーツであれだけの影響力を持つシリーズが、スト6で終わるとは到底思えません。
歴代シリーズのリリース間隔がヒントになる
シリーズファンならば、過去のメインタイトルがどれほどのスパンで出ていたかを暗に知っているでしょう。
- ストリートファイターII(1991年)
- ストリートファイターIII(1997年)
- ストリートファイターIV(2008年稼働、家庭用2009年)
- ストリートファイターV(2016年)
- ストリートファイター6(2023年)
このように、ひとつのナンバリング作品が発売されると、
5〜10年のブランク
が空いているのが分かります。
シリーズが進むにつれて1作品に対するアップデートやバージョン違い(例:スーパーストリートファイターIV、ウルトラストリートファイターIVなど)が頻繁に行われ、長期的に遊ばれる土壌が築かれてきました。
つまり、「新ナンバリングまでの道のりが遠い」のは、もはやストリートファイターシリーズのお家芸のような現象ともいえるのです。
だからこそ、スト6が2023年に発売された今、しばらくは次回作(スト7)の姿は見えないだろうという意見が多い。
まさにここが「スト7はまだ先だね」という見立ての根拠になっています。
スト6という大成功と、その余韻の中にある“次”
スト6がもたらした革新
2023年6月に世に放たれた『ストリートファイター6』。
格闘ゲーム好きだけではなく、普段あまり格ゲーに触れない層にも「これは面白そう」と思わせる、いくつもの要素が高評価を呼びました。
- ドライブシステム
従来の必殺技ゲージやEXゲージとは異なる「ドライブゲージ」を採用し、攻撃面でも防御面でもこのゲージを使うという大胆な設計が注目されました。
アタッカー寄りの戦い方も、パリィやインパクトでカウンター狙いの防御寄りも選択でき、初心者から上級者まで幅広い戦略を立てられるのです。
「攻めと守りの駆け引きを、一層ドラマチックに彩ってくれるシステム」
と高く評価されました。 - モダン操作モード
格闘ゲームが初心者を遠ざけがちな原因のひとつとして、
「コマンドが難しすぎる」
とか
「波動拳すら出せない」
という声は昔から絶えませんでした。
そこでスト6は、必殺技をワンボタン+簡易入力で出せる「モダン操作」を導入。
従来のクラシック操作と比べてアドバンテージや火力に差はあれど、とりあえず大技を出す敷居が下がることで多くの新規層が参入しやすくなりました。
実際、SNSや実況者のあいだで
「格ゲー初心者でも普通に楽しめる!」
という評判が広がり、プレイ人口の裾野を広げるのに成功しています。 - ワールドツアーモード
ストリートファイターといえば対戦がメインで、CPU戦やアーケードモードはあっても所詮“オマケ”とみなされがちでした。
しかしスト6のワールドツアーモードは、RPG的に自分のアバターを育てるうえに世界中を巡るという、ちょっとした“冒険”になっています。
これがソロゲームとしての満足度も高める要因となり、格ゲー慣れしていない人にも
「これは手が出しやすいぞ」
という口実を与えました。 - eスポーツへの対応強化
ロールバックネットコードの採用やオンライン大会のしやすさ、観戦機能の充実などにより、発売後すぐに世界大会が盛り上がり、大規模なプロコミュニティも拡大。
CAPCOM CUPの優勝賞金が史上最高水準に引き上げられたのも話題となり、プロゲーマーがスト6を練習の主軸にするケースが急増しました。
「視聴するだけでも楽しい」
と評価される配信向けゲームとしても洗練されています。
このように大成功を収めたスト6がある以上、まずは“スト6をしっかり育てる”ほうがカプコンとしても合理的です。
大規模イベントやシーズンパス、追加キャラ配信を数年続けることで、ユーザーコミュニティを維持・拡大していく路線が自然だと言えます。
よって、スト7の発表を焦る理由がほとんどなく、
「スト6の盛り上がりが一段落する頃にスト7が姿を見せるのでは?」
という予測につながるのです。
リリース周期の視点から「じゃあ何年後?」に迫る
7〜8年スパンの定説
ストリートファイターシリーズの近年のナンバリングをもう一度見返すと、以下のようになります。
- ストリートファイターIV … 稼働は2008年(家庭用は2009年)
- ストリートファイターV … 2016年
- ストリートファイター6 … 2023年
IV→Vまでが約8年、V→VIまでが約7年。
このサイクルを単純に当てはめるなら、
「スト6が2023年だから、スト7は2030年くらいじゃない?」
というのがごく自然な計算でしょう。
もちろん、何らかの理由で早まる可能性もあれば、遅れる可能性もありますが、カプコンの開発スタイルや大規模アップデート路線を考えれば、少なくとも
5年以内にポンと出るとは考えにくい
のが現実的な見方です。
謎の“2029年12月1日”説
ネットの深い沼を探っていると
「2029年12月1日にスト7が発売される」
という、きわめて具体的な日付を見かけることがあります。
これはあくまで某SNS発祥の書き込みとされ、公式ソースが何ひとつ裏付けていない噂です。
「過去作の発売日の傾向から2029年末が有力」
といった独自理論を重ね合わせ、
「12月1日じゃないか」
などと推測されたに過ぎず、信憑性は高くありません。
ただし、それほど先の話をしているにもかかわらず、この噂がある程度拡散しているのは、
「それくらいの時期であれば出そうだ」
という、ファンの感覚的同意が得られているからなのかもしれません。
2030年前後というざっくりした見立てと、2029年末という具体的な数字は、確かに大きな矛盾はないように思えます。
カプコンの内部リーク事件と、スト7が載っていないロードマップ
2020年のハッキング事件
カプコンは2020年11月、社内ネットワークが不正アクセス(ハッキング)を受ける事件が発生しました。
その際、今後数年の開発スケジュールや未発表タイトル名などが大量に流出し、ネット上で大きな話題となりました。
具体的にはバイオハザードシリーズの新作や『ドラゴンズドグマ2』など、計画中のタイトルがリストとして出回ってしまったのです。
そこにはスト6(当時は仮のコードネーム)が2022年度発売予定と書かれており、実際に1年ほどずれてはいるものの、ほぼ合致するスケジュールでスト6が登場したため、この流出資料の信憑性が高いことが確認されました。
ロードマップにスト7の表記はなし
ところが、その流出資料では2024年頃までのタイトルスケジュールが概ね示されていたものの、「スト7」に相当する名前は見当たりませんでした。
もちろん、流出した資料がすべてを網羅しているとは限りませんが、少なくとも2024年までの段階でカプコン内部で明確に決まっている開発ラインとして“スト7”は載っていなかった、ということになります。
逆に言えば
「スト6で複数回の大型アップデート(スーパー~ウルトラ的なもの)をやってから、次回作に進むのでは?」
という推測が強まりました。
流出資料のロードマップにはスト6のアップデート版に相当する名前らしきものが記載されていたとも言われ、そこまでをこなしてから次のナンバリングへ……と見るのが自然です。
この事件を踏まえると、少なくとも2025年はスト6が主力コンテンツとして運営されるのは確実。
その先の2026年頃に何らかの続編発表があったとしても、リリースはさらに2~3年先、つまり2027~2028年以降になるのでは?
いや、過去の流れからすると2030年近くまで新ナンバリングを出さないかもしれない……という結論が導き出されるわけです。
登場キャラやゲームシステムを妄想するスト7の内容は?
過去作との関連、どれだけ継承するのか
ストリートファイターシリーズは長寿IPゆえに多くのキャラクターを擁し、かつ作品ごとに新キャラや設定の追加、リブート的改編が行われてきました。
スト6ではリュウや春麗、ケンなどのお馴染み組に加え、新世代枠としてルークやキンバリー、ジェイミーが加わっています。
スト7ではこれらのキャラが続投するのか、それとも時代設定を大きく進めるのか、いまから想像が絶えません。
噂レベルでは
「スト7はシリーズのリブートで、過去のストーリーをすべて再構築する」
とか
「スト6の数年後を舞台に、リュウが完全に師匠ポジションに回る」
など、さまざまな説が取り沙汰されます。
公式の一部関係者がインタビューで
「スト6はストシリーズの新たな始まりを象徴する」
と匂わせるような言葉を使っていた点から、タイムラインを継続する形で“スト7はスト6のさらに未来を描く”のでは、と見られがちです。
ドライブシステムと新システムの融合?
スト6のドライブシステムは概ね好評ですが、歴代ナンバリングでは作品ごとに大きく異なるゲームシステムを導入してきた流れがあります。
例えば、スト4は「セービングアタック」を軸に、スト5は「Vシステム」が特徴でした。
スト7が登場するとき、果たしてドライブシステムをさらに進化させるのか、あるいは一新した新たなシステムを用意するのか……。
伝統的には“1作ごとに独特のゲージ管理”があったほうが「新しさ」を打ち出せますが、スト6に満足しているユーザーが
「好きだった要素をなぜ捨てる!?」
と嘆くパターンもあり得ます。
実際、スト4のセービングを惜しむ声や、スト3のブロッキングをもう一度使いたいという声も出続けました。
したがってスト7は、ドライブシステムのコンセプトを洗練した上で、さらなる新規アクションを加える“折衷型”で攻める可能性が高いと個人的には見ています。
たとえば“超ドライブゲージ”や“セカンドゲージ”のような追加要素を組み合わせ、今よりも攻め手と守り手のバリエーションを増やすなど、いくらでもアイデアは考えられそうです。
ワールドツアー、もっと広大に?
スト6がRPG風のワールドツアーモードを導入したことで、
「格闘ゲームなのにソロプレイが本格的に楽しめる」
「世界観への没入感が高い」
と話題になりました。これをさらに強化し、オープンワールド的に広大なマップを自由に行き来し、クエストやイベントをこなすような形で踏み込む可能性も十分にあるでしょう。
例えばカプコンが他作品(『モンスターハンター』シリーズなど)で培った技術をワールドツアー部分に活かせば、もっと自然に大きなフィールドを冒険できるかもしれません。
街のNPCともバトルを挟みつつ、新たな必殺技を習得していく過程をさらにドラマチックに描く……。
想像するだけで胸が躍ります。
そこに格闘ゲームの本質的な操作性や対戦要素をうまく絡めるのは難易度が高いですが、実現すれば“格ゲーの進化”をさらに証明する一大トピックになるでしょう。
eスポーツシーンの今後とスト7
スト6で加速するプロシーン
現在のストリートファイターは、CAPCOM CUPを筆頭に世界中で大規模な大会が開催され、スト6になってから更に賞金が跳ね上がっていることでプロプレイヤーが増加しつつあります。
視聴者数も伸び、TwitchやYouTube Liveなどで大会や日常対戦を配信する文化が確立しました。
ドライブシステムの観戦性も良好で、1試合ごとの見どころや逆転劇が多発し、盛り上がっています。
この流れは、スト7に直接結びつく部分でもあるでしょう。
カプコン側もeスポーツ路線をさらに強化していくのは必然であり、スト7がリリースされた際には
「賞金総額○○万ドル」
「世界同時オンライン大会スタート」
などと、ド派手な施策を打ち出す可能性があります。
格闘ゲームのプロシーンが一般的なスポーツのように確立されていく中、競技としての完成度やバランス調整も重要視されるでしょうし、ネット対戦のラグを最小限に抑える新技術の投入も期待できます。
ロールバックネットコードとさらなる進化
スト6がロールバックネットコードを導入したことで、大陸間対戦も比較的ラグが少なく楽しめるようになりました。
ただ、この技術にもまだ課題はあり、予期せぬ“ワープ”や“巻き戻り”感が生じる場面がゼロではないのが現状です。
スト7では、さらに先のバージョンアップを期待したいところ。
プロシーンだけでなくアマチュアレベルのオンライン対戦にもラグがほぼない環境が実現すれば、家庭用ネット環境さえ整えば誰でもストレスフリーに楽しめる世界が訪れます。
これが実現すると、プレイヤー人口がさらに拡大し、ローカル大会や地域リーグもオンラインで気軽に参加できるようになるなど、新たなカルチャーが花開くかもしれません。
カプコンの開発体制と将来的なリソース配分
大型IPがひしめくカプコンの状況
カプコンは近年、『バイオハザード』シリーズや『モンスターハンター』シリーズ、さらには『ドラゴンズドグマ2』や『エグゾプライマル』など、多数のメジャータイトル・新IPを同時進行で抱えています。
そのため、ひとつのタイトルだけに社内リソースを集中できるわけではありません。
格闘ゲームの開発チームは主に“第二開発部門”が担う形でしたが、近年はプロジェクト制やREエンジン開発チームとの連携などがあり、組織形態は以前より柔軟になっていると見られます。
スト7が動き出すとしても、スト6の運営リソースを確保しつつ、他のIPの開発とも調整する必要があるため、そう簡単に
「はい、次作作ります!」
とはならない可能性が高いでしょう。
REエンジンの活用と次世代ハード
スト6で格闘ゲームにも本格対応したREエンジンは、カプコンの主力技術として猛威を振るっています。
バイオハザードやモンハンでも実証されているように、フォトリアルとコミック調の表現を柔軟に切り替えられるのが特徴で、スト6はキャラクターのアニメ的魅力を保ちつつリアルなシェーダー効果も駆使するという絶妙なバランスを実現しました。
スト7が登場する頃にはPS5やXbox Series世代が成熟し、さらにPS6などの次世代ハードが控えている可能性すらあります。
その場合、REエンジンがまた進化して“RE2エンジン”とか“RE++エンジン”みたいな形になるかもしれません。
処理能力が大幅に上がれば、60fpsや120fpsは当たり前、高解像度で髪の毛1本までリアル、かつオンラインのラグがほぼない……
なんて夢のような環境に一歩近づくことでしょう。
ここで一つ意識したいのは
「格闘ゲームにはシビアなフレームレートと応答速度が必要」
で、フォトリアル路線に極端に振り切ると遅延や処理落ちが懸念される点。
カプコンとしては美麗グラフィックと競技性の両立を徹底するために、さらなる研究が必要になるはずです。
その準備期間としても7〜8年の開発期間はむしろ妥当なのかもしれません。
スト7への期待と慎重論ファンコミュニティの声
「スト6を長く遊びたい」層
ストリートファイターのファンは、長期的に1本のゲームを遊び込む人が多いのも特徴です。
スト5でも発売から5年ほど経ったあとにようやく仕上がったと言われるくらい、多数のアップデートや追加キャラで進化し続けました。
スト6の場合は、発売当初からボリュームが多いものの、さらにDLCキャラやコスチューム、モード追加などが計画されているのが既定路線。
今後4〜5年はメインタイトルとして盛り上がり続けることが確実視されるため、
「スト7はまだ出さなくていい」
「スト6でまだまだ楽しませてほしい」
という声が広く聞こえてきます。
「早くナンバリング新作を見たい」層
もちろん
「新作こそ正義」
「ナンバリングの刷新を待ち望んでいる」
という層もいます。
特に格闘ゲームは作品ごとにゲーム性がガラリと変わることが多く、一度乗り遅れると「次の作品に期待しよう」と考える人も少なくありません。
スト5があまり合わずに離れていた層がスト6で戻ってきた、あるいはスト6もピンと来ずに「次に期待」という向きもあるでしょう。
「より洗練されたシステムをゼロベースで味わいたい」
という願望や、ストーリー上の大転換を望む声も散見されます。
とはいえ、シリーズの過去傾向からすると、この層がすぐに報われる可能性は低く、それこそ数年先まで辛抱する必要があるかもしれません。
「キャラのリストラや刷新は怖い」懸念
シリーズ伝統では、新ナンバリングの登場とともに一部のキャラクターが削除されたり、大幅に変更されたりしてきました。
たとえばスト3はリュウとケン以外ほぼ総入れ替え(後のバージョンで春麗が復活)でしたし、スト4も最初は馴染みのメンバーを絞って、DLCやアップデートで補充する流れをとりました。
そのため、自分の好きなキャラが次回作でどう扱われるのかは、ファンにとって重要な問題です。
スト7になったらリュウが老人化して操作キャラから外れる……
なんて展開がもしあれば、ショックを受ける人は多いでしょう(完全に例え話ですが)。
一方で、新キャラが大幅に加わるなら
「コストがかさむので初期はキャラ数が少ないのでは?」
という見方もあり、その後のDLC展開次第で最終的には過去最大数のロスターになる可能性も。
ファンの懸念と期待が入り乱れる部分と言えそうです。
競合他社の格闘ゲームとスト7への刺激
鉄拳8・モータルコンバット1などの大作
カプコン以外の格闘ゲームでも、バンダイナムコの『鉄拳8』やワーナーの『モータルコンバット1』などが同時期に大きな盛り上がりを見せています。
これらのシリーズはいずれも数百万本単位のセールスを叩き出し、格ゲー界を牽引する存在です。
鉄拳7はシリーズ最高の1000万本超えを達成し、モータルコンバットもMK11が1200万本超えとされ、海外市場で圧倒的な人気を誇ります。
こうした「競合タイトルが充実している環境」は、ストリートファイターにとってもプラスに働く面があるでしょう。
格ゲー全体への注目度が高まり、市場規模が拡張されるからです。
同時に、ライバルが先に革新的なアイデアを打ち出すことで、
「スト7ではもっとすごいことをしなければ」
とカプコンに刺激を与える面も大きいはずです。
スマブラやKOFなどの影響
任天堂の『大乱闘スマッシュブラザーズ』は、伝統的な操作感の2D格闘とは一線を画しますが、その人気は凄まじく世界累計2900万本以上を売り上げています。
キャラのクロスオーバー参加などを含めて多くのファンを獲得し、格ゲー人口拡大にも寄与しました。
ストリートファイターのリュウやケンがゲストとして参戦したことも記憶に新しいでしょう。
一方、SNKの『ザ・キング・オブ・ファイターズ(KOF)』シリーズや復活が期待される『餓狼伝説』新作も侮れません。
古参ファンに根強い人気を誇り、独特のシステムやキャラ群が魅力です。
こうした多種多様な格闘ゲームが乱立する時代だからこそ、スト7はどう個性を打ち出していくのかという視点が重要になってきます。
シリーズ過去作品のリリースデータ再整理
ストリートファイターシリーズの主要なナンバリングや派生は、下記のように歴史を積み重ねています。
- ストリートファイター(1987年)
アーケード版が登場。
まだ対人戦よりはCPU戦が主流で、技コマンドや操作系も未完成。 - ストリートファイターII(1991年)
“格ゲーの革命”とも言われる大ヒット作品。
投げ技やコマンド必殺技、8人キャラ選択といった仕組みが爆発的ブームを巻き起こし、SFC移植でも大成功。 - ストリートファイターIII(1997年~)
NEW GENERATION、2nd IMPACT、3rd STRIKEとアップデートを重ね、ブロッキングシステムなどを確立。
世界的にはスト2ほどのインパクトはなかったが、対戦格闘の深みを極めた作品としてコアファンの支持を集めた。 - ストリートファイターIV(2008年アーケード、2009年家庭用)
約10年ぶりのナンバリング復活。
3Dグラフィックを使用しつつ2Dの操作感を継承。
セービングアタックやウルトラコンボを搭載し、新たな格ゲーブームの起点になった。 - ストリートファイターV(2016年)
PS4・PC独占リリース。
発売初期はコンテンツ不足で叩かれたものの、Arcade EditionやChampion Editionといった大型アップデートを重ね、最終的には累計700万本以上の売上を記録して成功を収めた。
eスポーツ化も大きく前進。 - ストリートファイター6(2023年)
PS5、Xbox Series、PCのマルチ展開で、新エンジン・新システム・モダン操作・ワールドツアーなど多方面で進化。
初動から数百万本の売上と高評価レビューを獲得し、賞金付き大会や配信人気も爆上がり中。
このリストを見ても分かるように、ナンバリングの更新ペースは極めて緩やかです。
一作品を長くサポートすることがシリーズの“文化”でもあります。
ゆえに、スト6をベースにしばらく育成してからスト7を準備するという推論が強まるわけです。
「2030年説」の具体的根拠と可能性
単純計算が当てはまる妙な説得力
スト5→スト6が7年差、スト4→スト5が8年差という事実を単純に当てはめれば「次も7~8年後」が妥当。
2023年+7年=2030年
という算数が成立してしまうがゆえに、多くのファンが「まぁ2030年前後だろうなあ」と信じ込みやすい。
もちろん、もしカプコンが
「もう少し早くスト7を出す」
と決断すれば2028年頃になるかもしれませんが、逆にスト6があまりにも盛り上がり続ければ、10年後、つまり2033年とかになってしまう可能性だってあるかもしれません(そこまで延びると“やりすぎ感”もありますが)。
カプコンのメディア展開と大型イベント
カプコンは大作発表をE3やTokyo Game Show(TGS)、あるいは自社で独自配信イベントを開いて行うスタイルが定着しています。
もしスト7の企画が進行しているなら、まずはティーザートレーラーを出して、その年の後半か次の年の春先に続報……という流れが通例です。
つまり、そろそろ
「次のTGSにスト7来るか!?」
と期待しても、何もなかったらまた翌年へ持ち越しというループが続く可能性も十分にあるわけです。
さらに、発売時期が1度決まったように見えても、ゲーム開発の遅れで延期するケースも珍しくありません。
バイオハザードシリーズやモンハンシリーズでも発売日変更は時々起こりますし、スト7が大規模プロジェクトになればなるほどスケジュール管理は難しくなると考えられます。
スト7の発売日はいつ?まとめと今後の展望
ここまで、スト7に関する現状の情報と噂、スト6や過去作から導かれる予想などを総合してみると、
「公式発表がないので断定はできない。しかし、2030年前後に発売されるのが最も説得力が高い」
という結論になります。
- 公式には未発表
カプコンが続編のタイトルや時期に関して何も言及していない。
現在あるのは非公式リークやファンの推測のみ。 - スト6が大成功したことの影響
発売後数年はDLC・アップデート・eスポーツ展開が盛んに行われるはず。
スト6を早期に切り上げてスト7に切り替える理由がない。 - ロードマップの漏洩で2024年以降の予定は不明
2025年まではスト6のアップデートが濃厚。
スト7の言及はなく、開発計画自体が2026年以降になるとみられる。 - シリーズのリリース間隔が長い
過去の流れから見て7~8年、あるいは10年規模でのインターバルがあり得る。 - 2030年前後が妥当な予想ライン
数字合わせをするだけでなく、ファンコミュニティ内外でも最も多い見立て。
2029年末~2030年前後説が根強い。 - 早まる可能性や遅れる可能性もゼロではない
新ハードの普及タイミングや、スト6の盛り上がり具合、他IPとの兼ね合いなど、変動要素はいくらでもある。
スト7がもたらすであろう新時代の予感
ストリートファイターシリーズは、毎回新しいシステムや設定に挑戦し、格闘ゲームの可能性を一段階押し広げてきました。
スト6はその集大成とも言えるクオリティを見せつけ、
「次はさらに何をするんだ!?」
と期待値を高めています。
例えば、こんな未来像が予想されます。
- ネットワーク技術のさらなる進化
ロールバックネットコードをさらに洗練し、ほぼ無遅延のオンライン対戦を可能にするかもしれません。
地球の裏側にいる相手とも実質オフライン対戦に近い感覚で遊べるなら、格闘ゲームは真の世界規模競技へ躍進します。 - ワールドツアー拡張や新たなソロ要素
スト6のワールドツアーを超える壮大なシングルプレイ体験を入れ込み、オンラインRPG的要素や協力プレイ(Co-op)などを追加するかもしれません。
ファンの妄想も止まりません。 - AI活用の進化
CPU対戦の相手が、プレイヤーの癖を学習しリアルタイムで強くなるような“AI対戦モード”がより賢くなれば、独自のトレーニングが可能。
解説AIや実況AIがさらに進化し、見ているだけでも学習できる格闘ゲームが実現しそうです。 - 新世代キャラが主役となるストーリー
リュウや春麗などレジェンドはもちろん続投しつつ、新世代の若いキャラが物語の中心を担う展開があるかもしれません。
スト6で存在感を示したルークをはじめ、続編では誰がメインを張るのかは大きな注目ポイントです。
噂やリーク情報を追いかける際の注意点
ここまで紹介してきたように、スト7に関する公式発表がない以上、ネット上の噂やいわゆる“リーーク”は玉石混交です。
特に「2029年12月1日発売!」のような極端に具体的な日付情報は、ほぼ間違いなく裏付けがありません。
- リーク元の信頼性を確認する
スト6のリークが的中した実績のある情報提供者や、過去に多数のスクープを当てた海外メディアなどがたまにありますが、必ずしも毎回正しいとは限らない。
過去当てていても今回は外すことがあります。 - 映像や画像が出回った際の真偽
スト6では発売前に開発ビルドのキャラビジュアルが大量流出する事件が実際に起こりましたが、それはスクリーンショットなど明確な証拠を伴っていました。
スト7に関して同様の流出があればその真偽を見極める必要がありますが、
現時点では何も出てきていません。 - 公式イベントやアナウンスを待つ
カプコンのSNSアカウントやプレスリリース、海外ゲームイベントの発表がいずれ正確な情報をもたらす唯一の手がかりです。
毎年E3やTGSなどが開催されるタイミングで「スト7は来るか?」と期待しながら待つファンが多いのも無理はありません。
スト7はまだ遠く、しかし確実にやってくるもの総合結論
長々と解説してきましたが、この記事が導く大筋の答えは、
「スト7は公式発表がなく、少なくとも数年先、2030年前後のリリースが有力視される」
というものです。
スト6が2023年に出たばかりで、その寿命が今後5年は続くと考えれば、自然とそういう結論に達します。
また、シリーズファンの多くは
「どうせ10年先だろうと私たちは待つんだから、じっくり完璧な作品を作ってほしい」
というスタンスを持っています。
スト5が当初コンテンツ不足で叩かれ、のちにアップデートで巻き返した歴史を見ても、カプコンは作品を丁寧にブラッシュアップしていく企業文化をすでに確立していると言えるでしょう。
なので、もし「スト7が出るまで格ゲーは封印」という人がいるなら、むしろスト6を遊び尽くすのが得策です。
スト6は現行で手応え十分かつ多くのアップデート予定があるし、競合タイトル(鉄拳8やMK1など)も盛んで、格ゲーシーン自体が活気づいています。
そもそも最新機種が手に入りやすくなったタイミングで遊ぶのもアリですし、スト6の先を急がずともまだまだ満足度は高いはずです。
いずれスト7が“格ゲーの新境地”をまたもや開拓してくれる可能性は高く、それに期待して胸を膨らませるのは自由ですが、一方で
「公式発表がない段階で誤情報に踊らされない」
自衛も大切と言えるでしょう。
ひょっとしたら2年後に突然、カプコンショーケースで「スト7のティーザートレイラー」が流れるかもしれませんし、あるいは想像以上に遅れて2032年あたりに満を持してデビューするかもしれません。
その日のために、私たちプレイヤーはスト6や格ゲー全体の盛り上がりを楽しみながら待つのが一番健全かもしれません。
結局、スト7の発売日がいつになるかは「神(とカプコン)のみぞ知る」状態ですが、これだけは断言できます。
ストリートファイターシリーズがずっと続いてきた歴史、そして今回のスト6の大ヒットを見る限り、続編が出ない理由はどこにもない。
そして、ナンバリング新作を毎回7~8年かけて世に送り出すという“大きな流れ”はこれまで通りそう簡単に崩れないでしょう。
だからこそ、スト7が正式に発表された日には、世界中のゲーマーが熱狂的に盛り上がることは間違いありません。
それまでの間は、スト6の魅力を存分に味わいつつ、最新技術やeスポーツの発展、そして競合他社の格闘ゲーム動向を見守りながらゆったり待つのが得策……
というのが、シリーズファンにとっての最良のスタンスになりそうです。
何年後かの発表会場で「スト7、ついに登場!」という文字が画面に浮かび上がる瞬間を想像すると、いまからニヤニヤしてしまうのはきっと自分だけではないはずです。