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サモンナイトシリーズのストーリーを時系列順に結末までネタバレ

いやー、お元気ですか?

副業ライターとしてキーボードを叩きつつ、会社員として満員電車に揺られ、家では小学生男子の母として怪獣(息子)と戦い、ついでに夫と義両親とも上手いことやってる、そんな毎日を送っております、しがないアラフォーです。

いやほんと、毎日が異世界転生みたいなもんですよ。

通勤電車なんて、下手なダンジョンよりよっぽど殺意高いですからね。

…って、いきなり世間話ですみません!

今日はそんなサバイバルな日常をしばし忘れ、私の心のオアシス…いや、魂の故郷とでも言うべき、あの愛すべきゲームシリーズについて、語らせていただこうと思いまして! そうです、『サモンナイト』シリーズです!

2000年に産声を上げてから、もう四半世紀近く経つんですか…(遠い目)。

初めてプレイした時の衝撃、夜会話でのドキドキ、召喚獣のかわいさ、そして、胸を打つストーリー。

思い出すだけで、なんかこう、心のささくれが浄化されるような気がするんですよね。

まるで、うちの息子がお風呂上がりに見せる天使の寝顔のように…(いや、普段は怪獣なんですけど)。

ただ、このサモンナイト、ナンバリング作品だけでも6作、外伝や小説も入れると、もう大変なボリューム!

「面白そうだけど、どこから手をつければ?」「1と3、どっちが先なの?」「あのキャラ、その後どうなったのさ!?」なんて声も、ちらほら聞こえてくるわけです。

わかります、わかりますとも。

私も最初は混乱しましたもん。

まるで、スーパーの特売日に押し寄せる主婦の群れの中で、目当ての卵パックを見失った時のような、あの途方もない感じ(伝わります?)。

そこで!

この記事では、そんなサモンナイト迷子のあなたも、骨の髄までしゃぶり尽くした古参兵のあなたも、みんなまとめて面倒見ちゃる! という心意気で、シリーズの物語を、最初から最後まで、きっちり【時系列順】に、そして容赦なく【結末まで完全ネタバレ】で解説しちゃいます!

さらに、ただ解説するだけじゃ面白くないので、公式設定を踏まえつつも、私なりの(ちょっと斜め上からの?)【深掘り考察】もマシマシでお届けしようかと。

2025年4月現在の情報で、ドドーンと行きますよ!

警・告!

いいですか。

ここから先は、ネタバレの無法地帯です。

『サモンナイト』シリーズのストーリー、キャラクターの運命、隠された秘密、ぜーんぶ書いちゃいます。

「まだプレイしてないのに結末知りたくない!」「自分の目で感動を確かめたい!」という方は、今すぐブラウザバック! お願いしますよ!

ここで見たことは、口が裂けても言わないでくださいね…って、私が書くんだった。

とにかく、覚悟ができた方だけ、私と一緒に、壮大なるリィンバウムの歴史旅行へ出発しましょう! Ready Go!

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まずは基本の「き」サモンナイト世界へようこそ!

さてさて、いきなり物語の核心に突入する前に、まずはウォーミングアップ。

サモンナイトの世界を楽しむための、基本的なルールブックを、超ざっくりおさらいしておきましょう。

難しい話は抜き! イメージで掴んでください!

あなたが冒険する世界:「異世界リィンバウム」

物語のメインステージとなるのは、我々が住む地球(作中では「名も無き世界」なんて呼ばれたりも)とは別の次元にある、「リィンバウム」っていうファンタジーな世界です。

剣と魔法があって、いろんな国があって、まあ、よくある異世界っちゃ異世界なんですけど、ここがちょっと面白いのは、「隣人」がいること。

リィンバウムは、なんと性質の全く違う4つの異世界と隣接してるんです。

ご近所さんですね。

  • 機界ロレイラル: イメージは、超ハイテクSFワールド。ロボットとかアンドロイドとか、カッチカチの機械がいっぱい。でも、ただの機械じゃなくて、なんか独自の哲学とか持ってそうな感じ。効率重視、論理万歳!みたいな。会社の超ドライな経理部の人、みたいな?(偏見)
  • 鬼妖界シルターン: こちらは打って変わって、和風ファンタジー。桜が舞って、お城があって、妖怪とか鬼とか、あとサムライ!みたいな。義理人情に厚いけど、怒らせたら超怖い、みたいな。なんかこう、頑固だけど憎めない、下町の職人気質なお父さん、みたいな?(偏見)
  • 霊界サプレス: 天使とか悪魔とか精霊とか、目に見えないスピリチュアルな存在がいっぱいいる世界。光と闇、善と悪がはっきり分かれてそうな、ちょっと宗教的な雰囲気も。なんか、やたら意識高い系のセミナーとかやってそうな感じ…?(超偏見)
  • 幻獣界メイトルパ: 大自然! 弱肉強食! なワイルドワールド。獣人さんとかドラゴンとか、もふもふからゴツいのまで、いろんな幻獣たちが暮らしてる。力こそパワー!だけど、家族や仲間はめっちゃ大事にする、みたいな。体育会系の熱血部活、みたいな?(だから偏見だって)

こんな個性バラバラなご近所さんがいるもんだから、まあ、色々あるわけですよ。

世界を繋ぐ魔法:「召喚術」

で、このリィンバウムと、個性豊かなご近所さんたち(異世界)を繋ぐのが、「召喚術」っていう魔法なんです。

これを使える人たちが「召喚師」

彼らは、異世界から人(!)や物、そして強力なパートナーとなる「召喚獣」を呼び出して、契約を結び、一緒に戦ったり、生活したりするんです。

この召喚術が、まあ便利っちゃ便利なんですけど、同時にすんごく危険な力でもある。

だって、異世界から何を呼び出すかわかんないし、呼び出したものが言うこと聞いてくれるとも限らない。

下手すりゃ、ヤバい魔王とか呼び出しちゃって、世界滅亡の危機! なんてことも…(実際に起こる)。

だから、召喚師ってのは、リィンバウムでは特別な存在。

すごい力を持ってるから尊敬されたり、逆に恐れられたり。

その力を政治や戦争に利用しようとするヤツらも出てくる。

この「召喚術」っていう、ちょっと危ういバランスの上に成り立ってる力が、サモンナイトの物語を動かしていく、大事な大事なエンジンになるわけです。

この記事でのルール

さて、本題に入る前に、この記事の中でのちょっとしたお約束。

  • 【公式】: ゲーム本編、公式設定資料集、原作者さんの小説(U:Xとかね!)、開発者インタビューとか、そういう「オフィシャル」な情報だよ、って意味です。これは信じてOK!
  • 【考察】: これは、「公式ではハッキリ言ってないんだけど、ゲームの描写とか、ファンの間でのウワサとかから考えると、こうなんじゃない?」っていう推測や仮説です。あくまで「かもしれない」話なので、エンタメとして読んでくださいね。私の個人的な妄想も、こっちに含まれるかも…?

よし、これで準備運動はバッチリですね!
それでは、いよいよ時空を超えた旅へ! まずは、全ての始まりの物語から…。

原初の記憶、忘れられた島に刻まれた誓い第1部

リィンバウムの歴史において、記録に残る最初の大きな動乱、そして後の時代にまで続く伝説の始まりは、緑豊かな辺境の島から紡がれます。

序章:混沌の旋律 - 「万色の大戦」【伝承】

【公式※漫画版情報

サモンナイトの物語が始まるずっとずっと昔、リィンバウムには召喚術がまだ未熟で、同時にその計り知れない可能性に人々が熱狂していた時代があったそうです。

その強大な力を独占しようとする者、悪用しようとする者、研究に没頭する者…様々な思惑がぶつかり合い、やがて召喚術師同士による大規模な戦争へと発展した――これが「万色の大戦」と呼ばれる、伝説的な戦乱の時代です。

この戦いで、召喚術の体系が整理され、術の系統や思想によって色分けされた「派閥(カラーズ)」の原型が生まれたとか、召喚師が特別な「階級」として認識されるようになったとか言われていますが、詳しいことは歴史の霧の中。

ただ、この「召喚術はヤバい力だぞ」っていう共通認識と、その力を巡る争いの記憶が、後の時代の物語にも、ずーっと影を落とし続けることになるんですね。

まるで、一度こびりついた旦那の加齢臭のように…(失礼)。

第1章:始まりの島、天使の涙と未来への誓い - 『サモンナイト3』【シリーズ最古の物語】

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

サモンナイトサーガ、記念すべき第1ページ目! 時系列的には一番古いお話です。

舞台は、地図にも載ってない南国の「忘れられた島」。

もう、この響きだけでワクワクしません?
主人公は、まだピヨピヨの見習い召喚師。

そこで出会う、心優しい聖女さま。

育まれる友情、迫りくる陰謀、隠された島の秘密…もうね、王道! これぞ冒険ファンタジーのど真ん中!って感じです。

グラフィックも当時のPS2としてはすごく綺麗で、キャラクターも魅力的。

後のシリーズに繋がる重要設定もてんこ盛りなので、「サモンナイト、気になるけど何から?」って方には、ここから始めるのを強くオススメします!
夏休みに田舎のおばあちゃん家に行った時のような、どこか懐かしくて、ちょっと切ない、そんな気持ちになれるはず。

忘れられた島への漂着:出会いと陰謀の影

【公式】

物語の主人公は、召喚師としての第一歩を踏み出したばかりの見習い、レックス(快活で真っ直ぐな少年)またはアティ(優しく芯の強い少女)。

あなたはどちらかを選びます(選ばなかった方も、超重要な相棒として登場するのでご安心を!)。

彼(彼女)は、頼れる先輩であり、師匠でもある召喚師カシスと共に、より広い世界を知るための船旅に出ていました。

まあ、今でいう社会科見学みたいなもんですね。

ところが、運悪く大嵐に見舞われてしまい、船は難破! 命からがら流れ着いたのが、名前の通り、誰からも忘れ去られたような辺境の「忘れられた島」だったのです。

その島は、リィンバウム本土から隔絶された場所。

様々な事情で故郷を離れ、あるいは異世界から流れ着いた人々が、出自や種族に関わらず、小さな集落を形成し、互いに支え合いながら慎ましく暮らしていました。

まるで、都会の喧騒を離れた離島のコミュニティみたい。

島の人々は、突然現れた主人公たちを温かく迎え入れてくれます。

そして、主人公は運命的な出会いを果たします。

島の聖女として慕われる、心優しく、不思議な癒しの力を持つ少女イスラです。

レックス/アティとイスラはすぐに心を通わせ、かけがえのない友情を育んでいきます。

島の子供たちに勉強を教えたり(えらい!)、島の生活を手伝ったり、仲間たちとバーベキューしたり(多分)…そんな穏やかな日々が、ずっと続けばよかったのですが…。

そう、物語にはスパイスが必要なのです。

平和な島の日常に、不穏な影が忍び寄ります。

かつてリィンバウムに存在したものの滅び去ったとされる「旧王国」

その残党が、ある目的のためにこの島に潜入していたのです。

彼らは、旧王国直属の特殊部隊を使い、聖女イスラを執拗に狙い始めます。

平和な島は、にわかにきな臭い空気に包まれていくのでした。

狙われた聖女、覚醒する古代兵器ゲイル

【公式】

なぜイスラが狙われるのか?

その理由は、彼女自身が持つ「癒しの力」…ではなく、もっと根源的な、彼女の「存在そのもの」にありました。

旧王国特殊部隊の真の目的は、島の奥深くに存在する古代遺跡に眠る、伝説の超兵器「ゲイル」を手に入れることでした。

このゲイルってのが、まあ、とんでもない代物でして。

遙か昔、旧王国がその技術の粋を集めて(悪い方向に)造り出した、究極の生体兵器なんです。

なんと、異世界(霊界サプレスの高位存在である天使)を捕獲してきて、その魂をコア(動力源兼制御装置)にして、機界ロレイラルの技術で作った機械の身体に無理やり封じ込めた、っていう…もう、倫理観ゼロ! 神をも恐れぬ所業ですよ。

そりゃあ、力は絶大だったらしいですが、当然ながら制御は難しいし、何より魂を弄ばれた天使の怒りや悲しみで暴走のリスクもハンパない。

だから、完成したものの危険すぎて使えず、この忘れられた島に厳重に封印されていた、というわけです。

で、ここからが衝撃の展開。

もうお分かりですね?

そう、島の聖女として、皆に愛されていたイスラこそ、そのゲイルのコアにされた天使の魂が、長い長い時を経て、奇跡的に転生した姿だったのです!

彼女の持つ癒しの力は、天使だった頃の力の片鱗。

そして、彼女の存在そのものが、ゲイルの封印を解き、再び起動させるための唯一無二の「鍵」

旧王国の残党たちは、イスラを捕らえてゲイルと強制的に再融合させ、その恐るべき兵器を現代に蘇らせ、世界征服の切り札にしようと企んでいたのでした。

とんでもない話ですよ、まったく。

クライマックス:絆の力、未来を守る戦い

【公式】

友達が、そんな恐ろしい運命に利用されようとしている。

黙って見ていられるわけがありません!

主人公(レックス/アティ)は、師匠のカシス、島の仲間たち、そして旅の中で出会った新たな仲間たち(例えば、無口だけど強い剣士スカーレルとか、お調子者のメカニック・カイルとかね!)と共に、イスラを断固として守り抜くこと、そして旧王国の野望を粉砕することを決意します。

一行は、旧王国特殊部隊が待ち受ける、危険なトラップと強力な敵がひしめく古代遺跡の深部へと、勇気を振り絞って突入します。

そこでは、旧王国のエリート兵士や、彼らが操る最新鋭(当時)の召喚兵器との死闘が繰り広げられます。

仲間を庇って傷つく者、己の信念のために命を賭して道を切り開く者…(ルートによっては、悲しい別れも経験することになります…泣)。

数々の困難と犠牲を乗り越え、ついに主人公たちはゲイルが封印されている遺跡の最深部、コア・ルームへとたどり着きます。

しかし、時すでに遅く、旧王国の指揮官はイスラを捕らえ、ゲイルの起動シークエンスを開始していました。

鈍い駆動音と共に、巨大な機械の身体「ゲイル」が目覚め、その禍々しいエネルギーが周囲を満たします。

イスラの意識はゲイルに取り込まれ、その苦痛に満ちた悲鳴が響き渡ります!

絶望的な状況。

しかし、主人公は諦めませんでした。

「イスラ! 目を覚まして! 君は兵器なんかじゃない! 僕/私たちの友達だ!」

仲間たちも、それぞれの想いを込めてイスラの名を呼び続けます。

その声は、ただの音波ではありませんでした。

それは、これまで一緒に過ごした時間の中で育まれた、温かくて強い「絆」の力。

その力が、ゲイルという冷たい機械の檻に囚われかけたイスラの魂へと、確かに届いたのです。

イスラ自身も、ゲイルとしての破壊の運命ではなく、島で出会った大切な仲間たちと共に生きていきたい、という強い意志を取り戻します。

内なる抵抗と、外からの呼びかけ。

その二つの力が共鳴した時、奇跡が起こります。

ゲイルの起動プロセスは強制停止。

不完全な覚醒しかできなかったゲイルは機能を停止し、旧王国の目論見は失敗に終わります。

指揮官を失い、切り札を失った旧王国特殊部隊は、撤退を余儀なくされます。

イスラの魂は、ゲイルの呪縛から解放されました。

彼女は、天使だった頃の記憶の一部を取り戻しましたが、それでも天に帰るのではなく、愛する仲間たちがいるこの島で、一人の少女として生きていくことを選びます。

長かった戦いは終わり、忘れられた島には、以前にも増して温かい、希望の光が満ち溢れたのでした。

結末:教師への道、そして始まる伝説

【公式】

全ての事件が解決し、島に真の平和が訪れた後、主人公(レックス/アティ)は、これからの自分の生き方について考えます。

召喚師としてリィンバウム本土に戻り、さらなる高みを目指す道もあったでしょう。

しかし、彼(彼女)は、この「忘れられた島」に留まることを決意します。

そして、島の未来を担う子供たちの教師となり、ここで生きていくことを選ぶのです。

島での経験を通して学んだ、多様な存在が共に生きることの素晴らしさ、そして未来への希望を、次の世代へと伝えていくために。

(これが、SN3の正史、後のシリーズへと繋がるエンディングとされています)。

この、一人の若き召喚師の決断が、実はリィンバウムの歴史において、とてつもなく大きな意味を持つことになります。

レックス(またはアティ)は、その後も非常に長い年月(なんと数百年!)をこの島で過ごし、やがて様々な異世界から流れ着く多様な種族の人々――彼らは「響界種(きょうかいしゅ)」と呼ばれるようになります――を、誰隔てることなく受け入れ、互いを理解し、共に学び、生きていくための学び舎、「響界学園」を創設します。

そして、彼(彼女)自身も、生徒や島民から深い尊敬と敬愛を集める“大校長”として、島の発展と、異世界間の融和を見守り続ける、生ける伝説となるのです。

この驚きの事実は、約300年後の『サモンナイト5』で明らかになります。

そう、彼は(彼女は)…おっと、それはまた後のお話。

さらに言えば、SN3の舞台となった「忘れられた島」が、リィンバウムと四界(機界・鬼妖界・霊界・幻獣界)すべてに繋がる「ゲート」を持ち、様々な出自の人々が自然と集まる場所だった、という地理的・設定的な特徴は、そのまま数百年後の『サモンナイト5』における、多文化共生都市「セイヴァール」の誕生へと直結していきます。

つまり、SN3は文字通り、サモンナイトサーガ全体の「始まりの場所」であり、「未来への種が蒔かれた」物語だったと言えるわけです。

壮大ですよねぇ。

残された謎と、未来への繋がり:ゼノビスの影、魔剣の行方、そしてU:Xへ

【公式】

物語は一旦幕を閉じますが、いくつかの「宿題」も残されました。

一番大きいのは、やはり旧王国を裏で操っていたかもしれない真の黒幕の存在や、彼らが崇拝していたとされる禁忌召喚術の祖「ゼノビス」の正体です。

ゲーム中では名前が出てくるだけで、結局何者なのか、どうなったのかは謎のまま。

【考察】このため、「ゼノビスって、実はラスボスよりヤバい奴なんじゃ…?」「旧王国って、これで本当に終わりなの?」なんて疑問が、当時のプレイヤー(私も含め)の頭の中をぐるぐる駆け巡ったものです。

まるで、ドラマの最終回で「俺たちの戦いはこれからだ!」エンドを見せられた時のような、あのモヤモヤ感(笑)。

【公式】このゼノビスに関する伏線は、サモンナイトシリーズ全体の根幹に関わる、非常に重要な要素でした。

そして、それは後のメディアミックス作品、特に原作者・都月景氏自身が筆を執った小説『受け継がれし炎』(SN3の後日談。

イスラが島の守護者としての覚悟を決め、レックス/アティから託された魔剣バルバーリアを、自らの力で希望の剣へと新生させる物語)や、そして決定版とも言える小説『サモンナイトU:X〈ユークロス〉』において、驚くべき形で回収され、発展していくことになります。

『U:X』では、ゼノビスが古代において何を企んでいたのか(それは単なる世界征服ではなく、もっと根源的な、世界の法則そのものへの介入、すなわち至源の異世界の力を盗み出すことであった!)、そしてその野望の遺産である「魔剣計画」(異世界の力を封じ込めた剣、SN3のバルバーリアや、SN1・SN5に登場するシャルトス・キルスレスの元になった計画)が、どのようにして後の時代の争乱へと繋がっていったのかが、克明に描かれます。

SN3で蒔かれた小さな疑念の種が、数百年という時を経て、世界全体を揺るがす大戦乱の引き金になっていた…そう考えると、物語のスケールの大きさに改めて震えますね。

召喚都市の光芒と影、運命に翻弄される英雄たちの時代第2部

SN3で描かれた「忘れられた島」での事件から、約20年の歳月が流れたリィンバウム。

物語の舞台は、召喚術の研究と実践が最も盛んな大都市「サイジェント」へと移ります。

ここは、様々な召喚師たちが集い、互いに競い合い、そして陰謀が渦巻く、光と影が交差する街。

ここから、サモンナイトシリーズの人気を決定づけ、その後の方向性を形作った、二つの重要な物語が、息つく間もなく展開されます。

第2章:異邦人よ、汝、魔王の器となれ - 『サモンナイト1』

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

「目が覚めたら、そこは異世界でした!」…はい、来ました!

ラノベやアニメでも大人気の、王道中の王道、「異世界召喚」モノの決定版がここに!

主人公は、ごく普通の日本の高校生。

それが突然、剣と魔法の世界に呼ばれちゃうんです。

しかも、ただ呼ばれただけじゃない、なんかスゴイ秘密があるっぽい…?

魅力的なパートナー召喚獣(4種類から選べる!)との出会い、活気ある街での仲間たちとのドタバタな日常、そして街の裏でうごめく怪しい組織との対決!

ワクワクしないわけがない!

SRPGとしても遊びやすくて、サモンナイト入門にはマジで最適。

あなたの「初めてのサモンナイト」に、これ以上ないくらいピッタリな一本です!

ようこそ召喚都市へ! 戸惑いと出会いの日々

【公式】物語の舞台は、SN3から約20年後の大都市サイジェント。

この街はリィンバウムにおける召喚術研究の最先端であり、多くの召喚師たちが集う場所でした。

しかし、彼らは一枚岩ではなく、その研究方針や思想の違いから、大きく4つのグループに分かれていました。

それが「赤の派閥」「蒼の派閥」「黄の派閥」「緑の派閥」、通称「カラーズ」です。

彼らはそれぞれ独自の召喚術体系を持ち、時には協力し、時には対立しながら、サイジェントの政治や経済に大きな影響力を持っていました。

街の運営は、これらの派閥の代表者たちによる「評議会」によって、かろうじてバランスが保たれている状態です。

その水面下では、常に勢力争いの火種がくすぶっている…そんな、ちょっとキナ臭い状況だったんですね。

まるで、ママ友同士の派閥争いのように…(怖)。

そんなサイジェントの空に、ある日突然、一人の若者が現れます。

そう、彼(彼女)こそ、現代日本から何の前触れもなく召喚されてしまった、本作の主人公、ハヤト(快活で正義感の強い少年)またはナツミ(明るく元気な少女)。

プレイヤーはこのどちらかを選びます。

右も左もわからない異世界に、たった一人で放り出されて大ピンチ! …かと思いきや、幸運にも(?)彼(彼女)を助けてくれたのが、サイジェントの街の平和を守る(という名目の、まあ、なんでも屋みたいな)小さな自警団「フラット」のメンバーたちでした。

リーダーで頼れる兄貴分のソル、おっとりしているようで芯は強い姉御肌のミモザ、口は悪いけど根は優しい情報屋のカシス(SN3の同名キャラとは別人ですよ! ややこしいけど!)など、ちょっとクセはあるけど、みんないい人たち。

主人公は、彼らに保護され、フラットの一員として活動を手伝いながら、元の世界(地球)へ帰る方法を探すことになります。

そして、主人公にはもう一人、心強い(?)相棒がいました。

それは、異世界に召喚されたまさにその瞬間、運命的に出会い、主従の契約を結ぶことになった召喚獣です。

元気いっぱいの鬼の子、クールな機械の少女、おっとりした天使の男の子、わんぱくな獣の子…という個性豊かな4体の候補の中からプレイヤーが最初に選んだ1体が、主人公のパートナーとして常に寄り添い、共に戦い、成長していくことになります。

このパートナーとの絆を深めていく過程、特に夜ごとに行われる二人きりの会話(通称:夜会話)は、本作の大きな魅力。

時には喧嘩したり、励まし合ったりしながら、異世界での孤独な主人公にとって、かけがえのない心の支えとなっていくのです。

うごめく陰謀、その名は「無色の派閥」

【公式】フラットでの活動を通して、主人公はサイジェントの日常に起こる様々な事件に関わっていきます。

最初は、チンピラの喧嘩の仲裁や、派閥間の小さなトラブル解決、迷子の召喚獣探し…といった、まあ、街の便利屋さん的な仕事が多かったのですが、次第に、単なる偶然とは思えない、奇妙で不穏な事件が頻発するようになります。

強力すぎる召喚獣が暴走する、街の重要な施設が破壊される、人々が次々と行方不明になる…。

これらの事件の背後で糸を引いていたのが、サイジェントの闇に潜む謎の組織、「無色の派閥」でした。

彼らは、既存のどの色派閥(カラーズ)にも属さず、むしろそれらを敵視し、効率や倫理を度外視した、強力すぎるが故に禁忌とされる召喚術の研究と実践に手を染める、まさに異端中の異端。

その目的は謎に包まれていましたが、サイジェントに混乱をもたらし、自分たちの理想(あるいは野望)を実現しようとしていることは明らかでした。

そして、この無色の派閥の魔の手は、主人公の身近な人物にも及びます。

主人公の前に、ライバルとして現れる青年バノッサ

彼は、名門召喚師の家系に生まれながら、召喚術の才能に恵まれなかったという、強い劣等感を抱えていました。

その心の隙を、無色の派閥は巧みに利用します。

「力が欲しいか?」という甘い誘惑に乗ってしまったバノッサは、禁断の力と引き換えに組織に加担。

かつての友人であった主人公たちの前に、歪んだプライドと憎しみを燃やしながら、敵として立ちはだかることになるのです。

彼の悲劇は、力が人をどう変えてしまうのか、そして無色の派閥の非情さを、プレイヤーに強く印象付けます。

クライマックス:衝撃! 魔王を呼ぶはずが…? 真実との対峙

【公式】物語が進むにつれて、無色の派閥がサイジェントで引き起こしていた一連の事件の、真の目的が明らかになります。

彼らが最終的に目指していたのは、異世界から、この世の全てを破壊し尽くすほどの力を持つという「魔王」を召喚し、その力を使ってサイジェントを、いや、リィンバウム全土を恐怖で支配することでした。

そのために彼らは、魔王召喚の儀式に必要な膨大なエネルギー源となる「秘石(魅魔の宝玉)」を、街のあちこちから強奪していたのです。

そして、物語はクライマックスで、さらに衝撃的な真実をプレイヤーに突きつけます。

無色の派閥の首魁であり、全ての計画を操っていた教祖オルドレイク・セルボルトは、魔王を現世に降臨させるための完璧な「器(よりしろ)」を用意していました。

それはなんと、主人公が最初に契約した、あのパートナー召喚獣だったのです!

しかし、オルドレイクが魔王召喚の儀式を行った際、何らかの想定外の事態――おそらくは召喚術の暴走か、あるいは別の世界の干渉か――によって儀式は失敗。

器となるはずだった召喚獣ではなく、全く関係のない異世界(地球)から、主人公自身が“魔王の依代”として極めて高い適性を持つ魂を持っていたが故に、失敗した儀式の結果として、このリィンバウムに呼び寄せられてしまっていたのでした!
つまり、主人公の異世界召喚は、偶然ではなく、歪んだ計画の失敗が生んだ必然だったのです。

自分が、世界を滅ぼすかもしれない魔王を降ろすための「道具」として呼ばれた存在だった――。

あまりにも残酷で、あまりにも重すぎる真実。

普通なら、絶望して膝から崩れ落ちるところでしょう。

しかし、主人公は立ち上がります。

異世界で出会ったかけがえのない仲間たち、フラットの面々との絆。

そして、どんな時も隣で支え続けてくれたパートナー召喚獣との、揺るぎない信頼。

それらが、主人公に前を向く力を与えます。

サイジェントの未来を守るため、そして何より、自分自身の運命を、誰かに決められた「器」としての役割を、打ち破るために。

主人公は、仲間たちと共に、無色の派閥の本拠地へと最後の戦いを挑むことを決意します。

本拠地の最深部で待ち受けていたのは、全ての元凶、オルドレイク・セルボルト。

彼は、集めた秘石の力と禁忌の召喚術を駆使し、圧倒的な力で主人公たちを排除しようとします。

さらに、無色の派閥から与えられた闇の力に完全に飲み込まれ、もはや人の形さえ失いかけた異形のバノッサも、最後の壁として立ちはだかります。

仲間との連携攻撃、パートナー召喚獣との魂を重ね合わせる合体技、そして、主人公自身の中に眠る、魔王とは異なる「可能性」の輝き。

持てる力の全てをぶつけ合う、激しく、そして切ない最終決戦。

激闘の末、主人公たちはついにオルドレイクの野望を打ち砕きます。

正気を取り戻しかけたバノッサは、自らの過ちを悟りながらも、暴走する力の奔流に耐えきれず、光の中に消えていくという、悲しい結末を迎えます…(※ただし、特定の条件やルートによっては、彼を救い出し、改心させることも可能です。

諦めないで!)。

オルドレイクが倒れ、魔王が完全に現世に降臨する前に儀式が阻止されたことで、主人公の中に宿るかもしれなかった「魔王の依代」としての力も、霧のように消え去りました。

長かった戦いは終わり、サイジェントには、多くの傷跡と、しかし確かな希望の光が差し込んだのです。

結末:岐路に立つ異邦人、二つの世界の狭間で

【公式】全ての戦いを終え、自らの出自と向き合い、サイジェントを救った英雄となった主人公。

彼(彼女)の前には、人生を左右する、大きな選択肢が示されます。

一つは、召喚術の力を使って時空の扉を開き、全てが始まった場所、そして自分の帰るべき場所である故郷・地球へと帰還する道

もう一つは、異世界リィンバウムで出会った、かけがえのない仲間たち、そして愛するパートナー召喚獣と共に、この世界で新たな人生を歩む道

どちらを選ぶか。

それは、プレイヤー自身の最後の選択に委ねられます。

仲間たちとの別れを選んで故郷へ帰るエンディングも、異世界での未来を選ぶエンディングも、それぞれに感動があり、プレイヤーの心に深く刻まれることでしょう。

(シリーズ恒例のマルチエンディングですね!)

ただし、その後のシリーズ作品の展開や設定(SN5でハヤトが歴史上の「誓約者」として語られるものの本人は登場しないこと、SN6に登場した際の状況など)を総合的に判断すると、公式設定、いわゆる「正史」としては、主人公(ハヤト/ナツミ)は最終的に「地球へ帰還した」と考えるのが最も自然な流れとされています。

異世界での冒険は、彼(彼女)にとって忘れられない青春の1ページとして、胸に刻まれたことでしょう。

一方で、主人公と共にこのリィンバウムにやってきた(あるいは、主人公を追ってやってきた)現代日本の友人たち――ハヤトの幼馴染であるトウヤや、ナツミの親友であるアヤ――は、それぞれの考えや事情から、リィンバウムに残ることを選択します。

彼らがこの世界に留まったという事実は、単なるエピローグではなく、次の物語『サモンナイト2』へと繋がる、非常に重要な伏線となるのです。

残された火種:消えぬ「無色」の思想

【公式】オルドレイクという強力な指導者を失い、無色の派閥の組織は壊滅的な打撃を受けました。

しかし、彼らが抱いていた「既存の秩序への反発」「力への渇望」「禁忌を恐れぬ探求心」といった歪んだ思想の根が、リィンバウムから完全に消え去ったわけではありませんでした。

その残党や、思想に共鳴する者たちは、地下へと潜伏し、あるいは形を変えて、この世界の影の部分で生き続けます。

そして、後の時代においても、度々リィンバウムの平和を脅かす厄介な存在として、歴史の裏で暗躍を続けることになるのです。

まるで、しつこい訪問販売のように…(違うか)。

第3章:宿命の巫女、闇を祓う誓約の光 - 『サモンナイト2』

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

前作SN1の興奮が冷めやらぬ、まさにその直後から物語が始まる、ファン待望の正統続編!
SN1が「異世界召喚サバイバル」だとしたら、こちらは「王道ヒロイックファンタジー」の趣がぐっと増しています。

守るべき運命を背負った神秘的な少女アメルとの、切なくも強い絆の物語は、もう涙なしには語れません!
個性豊かで魅力的な仲間たちとの冒険、立ちはだかる「黒の旅団」との手に汗握る戦い、そして世界の危機に立ち向かう主人公の成長譚!
シミュレーションRPGとしての完成度も非常に高く、戦略性、育成要素ともにボリューム満点。

多くのファンからシリーズ最高傑作との呼び声も高い、まさに伝説級の一本です。

SN1をプレイ済みなら感動は倍増、いや10倍増! もちろん、これ単体でも十分に楽しめる傑作ですよ!

新たなる旅立ちと、不穏な儀式

【公式】物語の幕開けは、SN1のサイジェント騒乱が終結してから約1年という、間もない時期から始まります。

主人公は、召喚師としての最終試験に挑む若き才能、マグナ(熱血漢で仲間思いの少年)またはトリス(冷静沈着だが内に情熱を秘めた少女)。

(公式設定上の主人公はマグナとされていますが、どちらを選んでも物語の本筋は同じです)。

彼は厳しい試験を見事にクリアし、自らの「護衛獣」(ゲーム開始時に選択)を召喚、そして実戦形式の試練にも見事合格し、晴れて一人前の召喚師として認められます。

やったね!

そんな主人公の傍らには、いつも一人の少女が寄り添っていました。

彼女の名はアメル

幼い頃から主人公と共に暮らし、まるで兄(姉)のように慕い、守られてきた、物静かで心優しい少女です。

彼女は動物と心を通わせる不思議な力を持っていますが、自分の過去や出自については、なぜか固く口を閉ざしていました。

それでも、主人公にとってアメルは、何があっても守りたい、かけがえのない存在でした。

一人前の召喚師となった証として、主人公は師匠から、護衛獣、そしてアメルを伴って、見聞を広めるための旅に出ることを許されます。

その旅の目的地の一つが、リィンバウムにおける信仰の中心地、「聖都エルジン」でした。

ちょうどその頃、エルジンでは、数十年ぶりに執り行われるという、非常に重要な儀式の準備が進められていました。

それは、遙か昔に鬼妖界シルターンから現れ、世界を恐怖に陥れたとされる強大な魔王を、聖なる力で封じ込めるための「誓約の儀式」です。

この儀式は、世界の平和を維持するために、絶対に失敗が許されないものでした。

主人公は、その類稀なる召喚師としての才能と、強い正義感を見込まれ、この重要な儀式の中心となる「誓約者」を護衛するという、名誉ある、しかし重責を伴う任務に任命されます。

幼馴染であり、共に召喚師を目指してきたライバルでもある剣士、ネスティ(マグナが主人公の場合)やリプレ(トリスが主人公の場合)も同行し、一行は期待と、そして一抹の不安を胸に、聖都エルジンへと向かうのでした。

しかし、厳重な警備と多くの人々の祈りに包まれて始まったはずの「誓約の儀式」は、突如として現れた謎の集団の襲撃によって妨害されてしまいます。

混乱の中、儀式の要であるはずの誓約者は無残にも命を落とし、魔王の封印は不完全な形で破られてしまったのです!
最悪の事態! 鬼妖界の魔王が、現世に復活してしまったのです!

幸いだったのは、封印が完全に解かれたわけではなかったため、魔王は完全な肉体を得ることができず、実体のない、いわば「悪意の塊」のような精神体として復活したことでした。

そのため、すぐに世界を滅ぼすような力は振るえません。

しかし、彼は虎視眈々と完全復活の機会を狙っていました。

そのためには、自らの強大な力を受け止め、現世での活動を可能にするための、新たな「器(よりしろ)」が必要だったのです。

そして、その魔王が、復活のための最良の「器」として白羽の矢を立てたのが…もうお分かりですね。

そう、主人公が大切に守ってきた少女、アメルだったのです。

狙われるアメル、明かされる宿命、そして「黒の旅団」

【公式】なぜ、か弱い少女アメルが魔王の器に?
その理由は、彼女自身が背負っていた、あまりにも重い宿命にありました。

アメルは、人間ではありませんでした。

彼女こそ、遙か昔、鬼妖界の魔王が現世に害をなさぬよう、その強大な力を自らの魂の中に封じ込めるために、霊界サプレスから転生してきた特別な存在――すなわち、生きた「魔王の封印の器」だったのです!
彼女の内に秘められた力は、本来、魔王を抑え込むためのものでした。

しかし、それは同時に、もし悪用されれば、魔王を完全に解き放ち、世界に解き放ってしまう、極めて危険な可能性をも秘めていたのでした。

そして、儀式の失敗と魔王の不完全復活を裏で画策し、アメルの持つその危険な力を利用して、自らの邪悪な野望を果たそうとする者たちが、ついにその正体を現します。

それが、漆黒の装束に身を包み、魔王の力を崇拝する秘密結社「黒の旅団」でした。

彼らは、力こそが全てであり、既存の世界秩序など破壊してしまえばよい、という過激な思想を持ち、異世界の魔王の力を手に入れて、リィンバウムを、いや、全ての異世界を自分たちの支配下に置こうと企む、危険極まりないテロリスト集団だったのです。

旅団の幹部には、霊界サプレスから来たという狡猾で残忍な悪魔や、魔王の甘言に魂を売り渡し、人としての道を捨てた元人間などが名を連ねていました。

彼らは目的のためなら、どんな非道な手段も厭わない冷酷さを持っており、各地で破壊と混乱を引き起こし、主人公たちの前に幾度となく立ちはだかります。

主人公(マグナ/トリス)は、アメルを魔王の器としての宿命から、そして黒の旅団の魔の手から守り抜くため、聖都エルジンの守護騎士団や、旅の途中で出会う個性豊かで頼もしい召喚師の仲間たち(SN1で登場したあのキャラやこのキャラも、意外な形で関わってきたりしますよ!)と力を合わせ、黒の旅団の恐るべき陰謀を阻止すべく、リィンバウム全土を駆け巡る、長く険しい戦いの旅に出ることになります。

そして、その旅には、心強い味方も加わります。

前作SN1で、主人公と共に地球から召喚されながらも、リィンバウムに残る道を選んだ青年、トウヤです。

彼は、異世界人としての冷静な視点や、現代知識(?)を活かして、時に主人公たちの盲点を突き、時に的確なアドバイスを与え、一行にとって欠かせない存在となっていきます。

彼がなぜリィンバウムに残ったのか、その理由も物語の中で少しずつ明かされていきます。

クライマックス:降臨せし大魔王! 魂の誓約が起こす奇跡!

【公式】黒の旅団の執拗な追撃の末、ついにアメルは彼らの手に落ちてしまいます。

旅団はアメルを拉致し、彼女の中に眠る力を強制的に解放。

鬼妖界の魔王の力を増幅させ、さらにその力を触媒として、より根源的で、より強大な存在――霊界サプレスの大魔王メルギトス――を、現世に降臨させようとする最終儀式を開始します。

メルギトスは、単なる魔王ではなく、世界の理そのものに干渉しうるほどの力を持つとされる、まさに神話級の存在。

彼が完全に降臨すれば、もはやリィンバウムだけでなく、全ての異世界が破滅の危機に瀕することは避けられません。

アメルを救い出し、世界の終焉を阻止するため、主人公たちは最後の決戦の地、かつて魔王が封印されていた異空間「鏡の迷宮」へと、決死の覚悟で突入します。

迷宮の奥では、黒の旅団の首領であり、冷酷な策士ミョムトや、強力な力を持つ悪魔イオスといった、最強の幹部たちが待ち受けていました。

仲間たちとの連携、護衛獣との絆、そしてこれまでの旅を通して飛躍的に成長した主人公自身の召喚師としての力を駆使し、死闘の末に、ついに旅団の幹部たちを打ち破ります。

しかし、あと一歩のところで、アメルの中に封じられていた魔王の力が暴走。

凄まじいエネルギーが次元の壁をも砕き、ついに恐れていた事態、大魔王メルギトスの降臨が現実のものとなってしまいます。

天が裂け、地は揺らぎ、空間が歪み、その裂け目から、絶対的な闇と絶望を纏った存在、大魔王メルギトスが降臨してしまったのです!
世界は、彼の放つ圧倒的なプレッシャーによって、凍りついたかのように静まり返ります。

もはや、人間の力ではどうすることもできないのか…誰もが絶望に打ちひしがれかけた、その時。

主人公は、心の奥底から叫びます。

アメルへの、決して消えることのない強い想いを。

「アメル! 君は一人じゃない! 僕/私がいる! みんながいる!」
――それは、ただの言葉ではありませんでした。

それは、魂と魂を結びつける、熱い祈り。

その祈りに応えるかのように、主人公とアメルの間に、そして共に戦ってきた仲間たちとの間に、目には見えない、しかし何よりも強い光の絆が輝き始めます。

それは、互いを信じ、未来を託し合う、召喚師の「誓約」の力の真の顕現でした。

主人公は、その誓約の力を己の魂に宿し、最後の希望として大魔王メルギトスに立ち向かいます。

それは、個人の力を超えた、想いの力の結晶。

神話級の存在であるメルギトスと、人間たちの希望の光との、世界の命運を賭けた最終決戦。

激しく、そして熾烈を極めた戦いの果てに、主人公たちはついに、奇跡を起こします。

絶対的な存在であったはずの大魔王メルギトスを打ち破り、その存在を消滅させたのです!
(※ただし、これは本当に完全な消滅だったのでしょうか…? 後の小説『U:X』での彼の「再誕」を考えると、もしかしたら、この時点では力の大部分を削ぎ、魂の核を再び封印した、あるいは霊界サプレスの本体は無事だった、と解釈する方が、後の展開との整合性は取れるかもしれません。

この辺りの解釈の余地も、サモンナイトの奥深さですね)。

メルギトスの消滅(あるいは封印)と共に、彼の力を頼みとしていた黒の旅団もまた、完全に瓦解したのでした。

結末:契約の夜、そして伝説へ

【公式】全ての戦いが終わり、世界に平和が戻った夜。

主人公(マグナ/トリス)は、改めてアメルと向き合います。

そして、二人は正式な「契約」を結びます。

これは、単なる主従関係や保護者・被保護者の関係を超えた、互いの魂の奥底で深く結びつき、生涯を共にするという、サモンナイト世界における最も神聖で重要な儀式です。

この契約によって、アメルは魔王の器としての宿命から解放され、一人の少女として、そして主人公のかけがえのないパートナーとして、新たな人生を歩み始めることになります。

(シリーズタイトルの『サモンナイト』は、この夜会話や契約イベントの重要性を示唆しているとも言われています。

絆を深める夜、大事!)

戦いを終えた主人公とアメル、そして仲間たちは、それぞれの場所へと戻り、新たな日常を歩み始めます。

しかし、彼らが成し遂げた偉業は、決して忘れられることはありませんでした。

主人公マグナは、異世界間の調和をもたらし、強大な魔王から世界を救った英雄として、後に“超律者(ロウラー)”という特別な称号で呼ばれ、リィンバウムの歴史にその名を永く刻むことになります。

アメルもまた、「誓約の巫女」として人々に敬愛され、彼女の持つ特別な血筋や力は、形を変えながらも後世へと受け継がれていくことになります(SN4で彼女の弟が登場したり、U:XやSN5でその影響が示唆されたりします)。

彼らの物語は、まさに伝説の始まりとなったのです。

残された謎と考察:メルギトスの真実、トウヤの帰還、そして無色の残党

【公式】物語は感動的なフィナーレを迎えますが、いくつかの疑問点は残ります。

まず、黒の旅団は壊滅しましたが、SN1の無色の派閥と同様、彼らが持っていた「力による支配」という危険な思想や、その残党、あるいは影響を受けた者たちが、完全に消え去ったわけではありませんでした。

彼らは地下に潜伏し、後の「無色の派閥」として再編され、SN4の時代や、さらに先のU:X(狂界戦争)においても、リィンバウムの平和を脅かす存在として暗躍を続けることになります。

悪の組織って、しぶといですよねぇ…。

ゴキブリみたいに…(失礼)。

【考察】次に、大魔王メルギトスは本当に完全に消滅したのか、という点です。

ゲーム内では明確に「消滅させた」と描写されますが、前述の通り、後の小説『U:X』で彼が「再誕」の力によって復活することを考えると、SN2の時点では完全な消滅ではなく、魂の核か何かが残っていた、あるいは霊界サプレスの本体は無事だった、と解釈することも可能です。

霊界サプレス自体の設定(天使や悪魔の階級、精霊の存在など)も、SN2だけでは断片的にしか語られず、多くの謎を残しました。

この辺りは、想像の余地が大きい部分ですね。

【考察】そしてもう一つ、ファンの間で長く議論されたのが、仲間に加わった地球人トウヤのその後です。

彼はSN2のエンディングで、元の世界へ帰る方法が見つかるかもしれない、という希望を示唆されますが、実際に帰れたのかどうかは明確には描かれません。

一部のエンディングで帰還を示唆するものはありますが、確定ではありません。

しかし、その後のシリーズ(SN3~5)に彼が登場しないことから、「トウヤは様々な困難の末、無事に地球への帰還を果たしたのだろう」というのが、現在では最も有力なファン解釈となっています。

彼がリィンバウムに残した足跡は、SN2の物語の中で確かなものとして刻まれました。

達者でな、トウヤ!

受け継がれる炎、辺境の村に灯る新たな希望の光第3部

サイジェントでの魔王を巡る激闘から、さらに5~6年の歳月が流れたリィンバウム。

帝国領の辺境にあるのどかな村を舞台に、新たな世代の物語が幕を開けます。

それは、失われた過去の遺産と、未来への希望を託された子供、そして何よりも温かい「家族」の絆を巡る、心にじんわりと染み渡る物語です。

第4章:小さな命は家族の太陽 - 『サモンナイト4』

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

サモンナイトシリーズの中でも、特に「家族愛」とか「成長」っていう、普遍的で温かいテーマが前面に出ている作品です。

主人公が営む宿屋兼食堂での日常、ひょんなことから保護することになった謎の子供との交流、そしてその子を守るために立ち上がる冒険…アットホームな雰囲気と、シリアスな展開のバランスが絶妙です。

もうね、あの子供が健気でかわいくて…守りたくなること間違いなし!
アットホームな雰囲気で、プレイしていると心がほっこりします。

かと思えば、物語の核心に迫るシリアスな展開もあって、飽きさせません。

過去作のキャラが成長した姿でチラッと出てきたりするのも、ファンにはたまらないポイント。

そして何より、いわゆる「バッドエンド」が存在しない(カルマルートがない)ので、安心して物語に没頭できるのも嬉しい!
優しい気持ちになりたいあなたに、超おすすめです!

辺境の宿場町、虹色の流れ星と運命の出会い

【公式】物語の舞台は、SN2から約5~6年が経過したリィンバウム。

帝国領の北の外れ、宿場町トレイユにほど近い、緑豊かで平和な村リシェルン

主人公は、この村で評判の宿屋兼食堂「忘れじの面影亭」を営む、心優しい養父母に愛情たっぷりに育てられた、ライ(料理が得意で面倒見の良い少年)またはフェア(明るく元気で頑張り屋の少女)です。

プレイヤーはこのどちらかを選びます。

彼(彼女)は、宿屋の仕事(特に料理の腕はプロ級!)を手伝いながら、口数は少ないけれどいざという時に頼りになるクールな用心棒のスバルや、村で一緒に育った幼馴染たちと共に、騒がしくも平和で、満たされた毎日を送っていました。

まるで、日曜日の夕方のアニメみたいな、そんな温かい日常です。

しかし、そんな穏やかな日々に、ある夜、小さな波紋が投げかけられます。

主人公は、村の外れにある見晴らしの良い丘で、夜空を駆ける虹色の光――まるで流れ星のようなものが、近くの森(タギリの森)へと落ちていくのを目撃するのです。

「なんだろう?」 好奇心に駆られて、光が落ちた場所へと急いで向かった主人公。

そこで発見したのは…なんと、まだ言葉もおぼつかない、幼い不思議な子供でした。

その子は、人間とも少し違う、どこか神秘的なオーラを放っています(後の展開で、召喚獣、それも特別な存在であることがわかってきます)。

親とはぐれてしまったのか、それとも、心ない誰かに捨てられてしまったのか…。

その小さな命を前に、主人公は見過ごすことなどできませんでした。

迷った末に、主人公はその子を保護し、家へと連れ帰ります。

心優しい養父母も快く受け入れてくれ、主人公は自分が名付け親となり、その子を家族の一員として迎え入れ、大切に育てていくことを決意します。

(この子の性別も、プレイヤーが選択できますよ!)。

最初は人見知りしていた子供も、主人公たちの溢れる愛情に心を開き、宿屋の可愛いマスコットとして、そして主人公にとっては、まるで実の弟か妹のような、かけがえのない存在となっていくのでした。

ああ、なんて心温まる光景…。

突然の襲撃、明かされる衝撃の出自

【公式】しかし、このささやかで、どこにでもあるような家族の幸せは、ある日突然、無慈悲に打ち砕かれます。

平和だったリシェルンの村に、帝国軍の所属を示す甲冑に身を固めた、物々しい武装集団が現れたのです。

彼らは有無を言わさず、「最重要国家機密である召喚獣を引き渡せ」と高圧的に要求し、主人公たちの家である「忘れじの面影亭」を襲撃してきたのです!
彼らの狙いは、明白でした。

主人公が家族として慈しんできた、あの幼い子供です。

なぜ? どうしてこの子が国家機密?
混乱する主人公に、衝撃の事実が突きつけられます。

あの子は、ただの迷子の召喚獣などではなかった。

その正体は、かつて帝国軍が、来るべき戦争(おそらくはSN1やSN2の頃の動乱、あるいはそれ以前の戦乱を想定していたのでしょう)に備え、その技術の粋を結集して極秘裏に開発を進めていた、究極の生体兵器「召喚兵器」だったのです!
しかも、様々な強力な召喚獣の能力を人工的に組み合わせて生み出された「人造召喚獣」であり、その力は計り知れないものの、同時に極めて不安定な存在。

過去の混乱の中で開発施設から行方不明となっていた、最高機密に属する、極めて危険な「兵器」だったのでした!

襲撃してきたのは、帝国軍の中でも、かつての強硬路線への回帰を目論む旧体制派の残党、デグレア将軍とその忠実なる配下の部隊でした。

彼らは、失われたこの「召喚兵器」を再び手中に収め、その圧倒的な破壊力を利用して帝国内でのクーデターを成功させ、自分たちが理想とする(であろう)軍事国家、あるいは戦乱の世を再び呼び覚まそうと企んでいたのです。

なんという身勝手な…!

突然の襲撃、そして信じがたい子供の出自。

呆然とする主人公でしたが、目の前で大切な家族が奪われようとしている!
その一心で、彼は(彼女は)立ち上がります。

宿屋の用心棒であるスバルも、寡黙ながら鋭い剣技で応戦。

駆けつけた村の仲間たちも、力を合わせて抵抗します。

激しい戦闘の末、なんとかデグレアの部隊を撃退することには成功しましたが、彼らは決して諦めないでしょう。

そして何より、主人公は知ってしまったのです。

自分が愛し、育ててきたあの子が、恐ろしい兵器として生み出され、そして今もなお、その力を狙われているという、残酷な真実を。

守るための逃避行、試される絆

【公式】このまま村にいれば、いずれデグレア将軍はさらに大軍勢を率いて現れるかもしれない。

そうなれば、村全体が戦火に巻き込まれてしまう。

そして何より、あの子を、兵器としてではなく、一人の「個」として、安全な場所へ導かなければならない…。

深い葛藤の末、主人公は苦渋の決断を下します。

愛する故郷リシェルンを、そして温かい養父母の元を離れ、幼い子供と、護衛役として同行を申し出たスバル、そして事情を知り、それでも主人公たちを助けたいと願ってくれた他の仲間たち(例えば、元気な幼馴染とかね!)と共に、村を出ることを決意します。

目的は、帝国の追手を引きつけながら、子供の出自に関するさらなる情報を集め、そして何よりも、あの子が秘めている不安定な力を、安全に制御する方法を見つけ出すこと。

それは、終わりが見えない、危険に満ちた逃避行の始まりでした。

その旅路は、決して楽なものではありませんでした。

デグレア軍の執拗な追跡は続き、時には絶体絶命の危機にも瀕します。

しかし、困難な旅の中で、一行は新たな希望となる出会いも経験します。

風来坊を気取りながらも、実は凄腕の召喚師であるケンタロウとそのしっかり者で健気な弟子(実は娘)のナギ

困っている人を放っておけず、悪代官から人々を守るために戦う、快活で正義感の強い義賊団の少女ミルリーフ

彼らのような、頼もしくて個性的な仲間たちが次々と加わり、主人公たちの旅は、次第に賑やかで、そして力強いものとなっていきます。

しかし、旅を通して明らかになる事実は、残酷なものでした。

主人公が育てている子供は、やはり人の手によって歪められた存在であり、その心は非常に不安定。

強い感情――特に、自分自身や大切な人が傷つけられることへの恐怖や怒り――を感じると、内に秘められた膨大なエネルギーが制御を失い、理性を失って周囲を無差別に破壊し尽くす「暴走」状態に陥ってしまう、という致命的な欠陥を抱えていたのです。

デグレア将軍は、この「暴走」状態すらも、制御不能な最終兵器として利用することを目論んでいました。

なんとしても、彼らに子供を渡すわけにはいかない…主人公の決意は、より一層固くなるのでした。

クライマックス:命の樹の下で、魂は響き合う!

【公式】ついにデグレア将軍は、子供を完全に手に入れるため、そしてその力を最終兵器として起動させるための最終作戦を開始します。

主人公たちは、古代からリィンバウムに存在し、世界の生命力を司るとも言われる巨大な樹の遺跡「命樹ラウス」の最上部にある祭壇へと追い詰められてしまいます。

圧倒的な戦力で襲い来るデグレア軍。

そして、デグレアの狡猾な罠。

万策尽きたかと思われたその時、ついに幼い子供は敵の手に落ちかけ、その精神は強制的に干渉され、秘められた力が無理やり引き出され、恐れていた「暴走」が始まってしまいます!

大地が裂け、空が唸り、世界そのものが破滅に向かうかのような、凄まじいエネルギーの奔流。

もはや誰にも止められないのか…仲間たちが絶望に打ちひしがれかけた、その瞬間。

主人公は、諦めませんでした。

「お前は兵器じゃない! 物でもないんだ!」
「俺/私の大切な、かけがえのない…家族なんだ!!」

それは、これまで共に笑い、泣き、困難を乗り越えてきた日々の中で育まれた、何よりも強く、何よりも温かい「絆」から生まれた、魂からの叫びでした。

その声は、暴走する破壊エネルギーの嵐の中へと真っ直ぐに届き、闇に飲まれかけていた子供の心に、小さな光を灯します。

奇跡が、再び起こりました。

荒れ狂っていた暴走の力が、ほんの一瞬、ためらうように鎮まったのです。

その隙を見逃さず、主人公は覚悟を決めます。

この子を、誰かに利用される存在にさせてたまるか。

この子の運命を、自分が引き受ける。

兵器としてではなく、一人の家族として、そして召喚師の守護獣として、この自分が、この子の全てを“受け継ぐ”のだ、と!

その揺るぎない決意と、深い愛情は、新たな力を主人公にもたらしました。

それは、絆を結んだ相手の魂に響き合い、その力を引き出す、特別な召喚師の力。

主人公は、仲間たち全員の力を一つに結集し、デグレア軍、そして彼らが切り札として投入してきた帝国製の巨大な召喚獣との、最後の決戦に挑みます。

激闘の末、ついにデグレアの野望は打ち砕かれます。

しかし、まだ終わりではありません。

目の前には、依然として不安定な状態にある、愛すべき子供(守護獣)がいます。

主人公は、自らの召喚師としての力、そして何よりも深い絆の力を振り絞り、優しく、力強く、その魂に語りかけます。

「もう大丈夫だ。一人じゃない。一緒に帰ろう、僕/私たちの家へ」

――その想いは、ついに子供の心の奥底へと届き、暴走していた力は完全に鎮まり、理性を取り戻します。

そして、光り輝く粒子の中で、主人公と子供は、真の意味で心を通わせ、互いの魂を重ね合わせる、召喚師と守護獣としての完全なる「契約」を結びます。

もう、あの子は不安定な兵器ではありません。

自らの意志で力を制御し、大切な人を守るために戦うことを選んだ、主人公のかけがえのない家族であり、頼れるパートナーとなったのです。

命樹ラウスの下で生まれた、奇跡の絆でした。

結末:ただいま、我が家へ。

そして伝説の序章

【公式】帝国軍残党の脅威は完全に去り、長らくリィンバウムを覆っていた戦乱の時代の残り火も、ようやく静かに消えていきました。

主人公は、正式な守護獣となったパートナー――もはや「子供」と呼ぶのはふさわしくないかもしれませんね、心も力も大きく成長したのですから――と共に、愛する故郷リシェルンの村へと帰還します。

養父母や村の仲間たちは、彼らの無事な帰りを涙ながらに喜び、温かく迎え入れます。

「忘れじの面影亭」での、以前にも増して賑やかで、そして幸せに満ちた暮らしが再び始まるのでした。

(これがSN4の正史エンディングとされています)。

主人公と守護獣は、これからもずっと一緒。

家族として、そして召喚師とパートナーとして、互いを支え合い、共に笑い、共に成長していくことでしょう。

ああ、なんて素敵なエンディング!

しかし、物語はここで終わりではありません。

この、辺境の村でのささやかな、しかし偉大な絆の物語は、リィンバウムの歴史において、静かに、しかし確実に、大きな意味を持つことになります。

主人公ライ(またはフェア)は、その生き様――特に、異質な存在である「人造召喚獣」を、兵器としてではなく家族として受け入れ、深い絆を結び、共に未来を歩んだという姿勢――が評価され、後に“越響者(クロスレイヤー)”という特別な異名で呼ばれるようになります。

「異なる存在と響き合い、境界を越える者」という意味が込められたこの称号は、まさに彼(彼女)の物語を象徴しています。

そして、その「越響者」としての精神は、後の時代にも、特に多様な種族が共存する響融化世界の理想として語り継がれていくことになります。

その証拠として、約300年後の『サモンナイト5』の世界では、響界学園の分校の一つとして、彼(彼女)の名を冠した「ライカルート学院」が存在し、その教育理念の根幹に「越響者」の精神が据えられていることが、ゲーム内のテキストで示唆されています。

(残念ながらライ/フェア本人がSN5に登場することはありませんが、彼らの想いが未来へと繋がっていることが感じられる、嬉しい演出ですね)。

また、SN4には、これまでのシリーズをプレイしてきたファンを「おっ!」と思わせるような、細かな繋がりや小ネタも散りばめられていました。

例えば、SN2のヒロインだったアメルの弟、カイルが、少し大人びた姿で登場し、物語の重要な局面で主人公たちを助けてくれたりします。

クリア後のやりこみ要素である隠しダンジョン「無限界廊」では、前述の外伝『エクステーゼ』のキャラクターたち(レオン、エイナ、ノヴァ、ユヅキなど)がゲストとして登場し、腕試しを挑んできたり、さらにはSN1のオルドレイクやSN2のメルギトスといった過去作のラスボスたちが、幻影として蘇り、プレイヤーの前に立ちはだかったりもしました。

これらの要素は、サモンナイトシリーズの世界が、作品を超えて確かに繋がっていることを実感させてくれる、嬉しいファンサービスでした。

さらに、作中で断片的に語られる過去の出来事、例えば主人公の幼少期に帝国軍が行ったとされる「命樹ラウスの伐採」という自然破壊行為が、実は世界のバランスを崩し、召喚獣の暴走や、あるいはSN4の守護獣が不安定になった遠因の一つだったのかもしれない…といった、世界観の背景を深読みさせるような設定も、物語に奥行きを与えていました。

残された最大の謎(再掲):守護獣の未来、千眼の竜、そしてエルフの末裔

【考察】さて、何度でも言います。

SN4は本当に素晴らしいハッピーエンドなのですが、やはりファンとしては、どうしても気になる「その後」があるのです!
そう、「守護獣となったパートナーの、その後の成長と運命」です!
彼(彼女)は「人造召喚獣」という特殊すぎる存在。

普通の召喚獣と同じように成長できるの? 寿命は? 最終的にはどうなったの?
…もう、気になって夜も眠れません!(というのは言い過ぎですが)。

「きっと、ライ/フェアと一緒に、人間と同じくらいの寿命を全うして、幸せに暮らしたんだよ!」と思いたい気持ちと、「いや、召喚獣だからもっと長生きして、もしかしたら…」という想像が、ぐるぐる巡るわけです。

そして、その「もしかしたら」の最有力候補が、やはりSN5に登場する謎の存在「千眼の竜」なんですよね。

「千の眼を持つ」という名前と、SN4パートナーの特徴的な複数の瞳。

「かつて英雄と共に戦った守護獣が進化した存在」というSN5公式資料集の匂わせ。

状況証拠は揃いすぎている…!

もしこれが真実なら、SN4のパートナーは300年以上の時を生き延び、リィンバウムでも屈指の強大な存在へと成長した、ということになります。

…ただ、SN5では敵として登場(?)するような描写もあるので、もし同一存在だとしたら、その300年の間に何があったのか…? 新たな謎も生まれてしまいます。

ああ、悩ましい!

さらに、SN4でチラッとだけ言及された、リィンバウムの古代種族「古妖精(エルフ)の末裔」の存在。

彼らはどこに消えたのか? あるいは、まだどこかに隠れ住んでいるのか? 彼らが持っていたとされる特別な力とは?
この伏線も、後の作品で回収されることなく、未解明のままです。

小説『U:X』の狂界戦争という大事件においてさえ、SN4の主人公ライは参戦しましたが、彼の守護獣がどうしていたのか、エルフの末裔たちが何か関与したのか、といった描写はありませんでした。

これらの謎、特に「守護獣のその後」と「千眼の竜」の関係性は、SN5の「冥土の対存在」の謎と並んで、現在のサモンナイトシリーズに残された、最も大きく、そして最もファンの心を捉えて離さないミステリーと言えるでしょう。

いつか、公式の答えが示される日は来るのでしょうか…?

交差する魂、もう一つの戦いの記録外伝クロニクル①

SN4の物語が繰り広げられていたのとほぼ同じ時代。

リィンバウムの別の地方では、全く異なる運命に翻弄される者たちの、もう一つの戦いが人知れず行われていました。

本編の歴史の裏側で紡がれた、知られざる英雄譚を覗いてみましょう。

狭間の物語:双つの魂、転生の塔を目指して - 『サモンナイト エクステーゼ ~夜明けの翼~』

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

本編とは一味違う、ちょっとダークでシリアスな雰囲気が好きなあなたへ。

記憶喪失、一つの体に二つの魂、謎の組織、転生を繰り返す敵…もうね、ミステリー要素てんこ盛り!
アクションRPGとしても面白くて、戦闘中に二人の主人公を瞬時に切り替えながら戦う独特のシステムが、なかなか爽快なんです。

SN4との意外な繋がりも隠されていて、シリーズ世界の広がりを感じられる、通好み(?)な一作かもしれません。

二心同体の謎と、白夜の陰謀

【公式】物語は、記憶を失った状態で、見知らぬ薄暗い洞窟の中で目覚める二人の男女、レオン(冷静沈着な剣士)とエイナ(活発で魔法を得意とする少女)から始まります。

目覚めた彼らを待っていたのは、衝撃の事実でした。

なんと、自分たちが一つの身体を共有し、二つの意識(魂)が同居しているという、常識では考えられない異常事態に陥っていたのです。

なぜこんなことになったのか、自分たちは何者なのか、全く思い出せません。

まるで、一つの布団で寝返りを打つたびに夫の足がぶつかってくる、あの窮屈な感じ…いや、もっと深刻か。

混乱する二人の前に、ノヴァと名乗る不思議な少年が現れます。

彼は二人に世界の状況と、彼らが置かれた状況の手がかりを与え、失われた記憶と身体を取り戻すための旅へと導きます。

プレイヤーは、レオンとエイナ、二つの意識を戦闘中に任意で切り替えながら、それぞれの能力を駆使して敵と戦っていくことになります。

気分はまるで、脳内で天使と悪魔が常に言い争ってる状態、みたいな?(違う)

旅の途中、レオンとエイナは、「人々を助け、理想の世界を作る」という崇高な目的を掲げる慈善団体「白夜」と出会い、その活動に協力することになります。

白夜は各地で人助けを行い、多くの人々から支持を集めていましたが、その裏では、世界そのものを自分たちの支配下に置こうとする恐るべき陰謀を巡らせていました。

主人公たちが世界の真実――特に、魂の転生や世界の成り立ちに関わる秘密――に近づくにつれて、白夜の真の顔、そして自分たちが巻き込まれた奇妙な現象(二心同体)の原因が、世界規模の脅威と繋がっていることを知るのでした。

いい人そうな顔して近づいてくる奴には気をつけろ、って義母も言ってました。

クライマックス:転生の宿敵エグゼナとの決着

【公式】物語の核心に迫る中で、レオンとエイナが二心同体になる原因を作った元凶が、物語冒頭で彼らを襲った謎の敵“エグゼナ”であることが判明します。

エグゼナこそが白夜の首魁であり、その正体は、遙か昔から幾度となく肉体を乗り換え「転生」を繰り返すことで不滅の存在となり、影から世界を支配し続けてきた邪悪な存在でした。

彼は、より強力な器を求めてレオン(あるいはエイナ)の身体を乗っ取ろうとしましたが、その際に何らかの不確定要素(おそらくは二人の魂の抵抗)により失敗し、結果として一つの身体に二つの魂が混在するという、彼にとっても予期せぬ状況を生み出してしまったのです。

自業自得ってやつですね。

エグゼナは、完全な支配を完成させるため、そして邪魔な存在となったレオンとエイナを消し去るため、最後の攻撃を仕掛けてきます。

しかし、旅を通して絆を深め、自らの存在意義を見出したレオンとエイナは、ノヴァ(彼もまた世界の秘密を知る重要な存在でした)の助けを借りて、転生の呪縛を断ち切るための最終決戦に挑みます。

激しい戦いの末、ついにエグゼナの魂を滅ぼすことに成功。

長きにわたる転生の連鎖は断ち切られ、世界は歪んだ支配から解放されました。

そして、エグゼナの消滅と共に、レオンとエイナを縛っていた呪いも解け、二人は無事に元の別々の身体を取り戻し、失われていた記憶も完全に回復します。

全てを思い出した二人は、それぞれの道を再び歩み始めることを決意しますが、一つの身体で苦難を分かち合った経験は、彼らの間に決して消えることのない特別な繋がりを残したのでした。

まあ、一つ屋根の下(同じ身体)で暮らした男女ですからね、色々あったんでしょうよ(意味深)。

位置づけとSN4とのリンク

【公式】『エクステーゼ』は、リィンバウムの特定の地域を舞台にした独立した外伝作品ですが、前述したように、ナンバリングタイトルである『サモンナイト4』との間に明確な繋がりが示されています。

SN4のクリア後の隠しダンジョン「無限界廊」には、「転生の塔」という名前の特別な階層が存在し、そこではレオン、エイナ、ノヴァ、そして敵として登場したキャラクター(ユヅキなど)がゲストとして出現し、戦うことができます。

この公式の仕掛けにより、『サモンナイト4』と『サモンナイト エクステーゼ』が、同じリィンバウムの世界線上で、ほぼ同時期に並行して起こっていた出来事であることが確定しています。

おそらく、ライやフェアがリシェルンで守護獣の子を育て、デグレア軍と戦っていた頃、リィンバウムのどこか別の場所で、レオンとエイナもまた、エグゼナと白夜の陰謀に立ち向かっていたのでしょう。

そして、SN4の物語が終盤に差し掛かり、ライたちが無限界廊に挑む頃には、エクステーゼの事件も既に解決し、レオンたちはそれぞれの新たな道を歩み始めていた…そう考えると、二つの物語がより深く、立体的に感じられるのではないでしょうか。

終焉と再生、全ての世界を巻き込む大戦の記録第4部

SN4で一応の平和が訪れたかに見えたリィンバウム。

しかし、それは嵐の前の静けさに過ぎませんでした。

SN4のエンディングからわずか2年後、世界はかつてない規模の大戦乱へと突入します。

その壮絶な戦いの記録こそが、シリーズ原作者・都月景氏自らの手によって描かれた公式小説『サモンナイトU:X〈ユークロス〉』です。

これはゲームでは語られなかった、SN4とSN5の間の空白の時代を埋める、極めて重要な物語。

サモンナイトサーガの核心に触れる覚悟はいいですか?

第5章:狂気の救世主、集う英雄 - 小説『サモンナイトU:X〈ユークロス〉』

この物語の重要性

【公式】『サモンナイトU:X〈ユークロス〉』は、ゲームでは描かれなかったSN4(響界戦争終結の約2年後)からSN5(約300年後)までの間の空白、特に「狂界戦争」および「響界戦争」と呼ばれる未曾有の大戦乱の全貌を描いた、全6巻(+Web連載の後日譚)からなる公式小説シリーズです。

この物語は、過去作品の多くの謎や伏線を回収し、歴代主人公たちが総登場して共闘するという、ファンにとっては夢のような展開が繰り広げられます。

サモンナイトシリーズの物語を深く理解する上で、避けては通れない最重要エピソードと言えるでしょう。

これを読まずして、「サモンナイト語れるぜ!」とは言えませんぜ、旦那!(誰)

発端:救世皇帝レイと、再誕する悪夢

【公式】物語は、SN4のエンディングから約2年後、リィンバウム帝国で勃発したクーデターから始まります。

首謀者は、帝国でも屈指の才能を持つ若き天才召喚師、レイ・バシリエウス

彼は圧倒的な力で旧体制を打倒し、帝国を掌握。

「世界の歪みを正し、真の救済をもたらす」と宣言し、自らを「救世皇帝」と名乗ります。

まあ、こういう壮大なこと言う奴に限って、だいたいヤバいんですよね、お約束。

案の定、彼の掲げる「救済」は、常軌を逸した狂気を孕んでいました。

レイは、死者の魂を現世に呼び戻し、生前の能力を持ったまま使役するという、禁断中の禁断とも言える召喚術「再誕の力」を行使します。

この力によって、かつてリィンバウムの平和を脅かし、歴代の英雄たちによって倒されたはずの強敵たちが、次々とこの世に蘇り、レイの忠実な手駒として生まれ変わったのです!

その中には、SN1でサイジェントを恐怖に陥れた無色の派閥の教祖オルドレイク・セルボルト、SN2で世界を滅ぼしかけた大魔王メルギトス、SN3で主人公たちと死闘を繰り広げた旧王国の将軍ギャレオアズリア、さらには歴史の影で散っていった名もなき戦士たちまで…まさに悪夢のオールスターが、レイの軍勢として集結しました。

蘇った彼らは、レイの歪んだ理想に一部は共鳴し、一部は力で支配され、リィンバウム各地で破壊と混乱を撒き散らし始めます。

過去のボスキャラが味方(敵の味方だけど)になって復活とか、少年漫画的展開で燃えるけど、実際やられたら悪夢以外の何物でもない!

追想の少年ミコトと、運命の導き

【公式】時を同じくして、我々の世界、現代日本の地方都市・那岐宮市に住む、ごく普通の高校二年生、望月命(ミコト)の日常は、突如として終わりを告げます。

街中で偶然発見した、空間の裂け目のような奇妙な“門(ゲート)”に吸い込まれ、彼は見知らぬ異世界――リィンバウムへと迷い込んでしまうのです。

また異世界召喚か! サモンナイトのお家芸ですね!

右も左もわからぬまま、なぜか帝国軍に追われる身となったミコト。

絶体絶命の窮地を、反帝国を掲げるレジスタンスの少女ラフィールや、偶然通りかかった風来坊の剣士(その正体は…おっとネタバレはまだ早い)らに助けられ、行動を共にするようになります。

その中で、ミコトは自身に秘められた驚くべき力と、衝撃の出自を知ることになります。

ミコトは、亡くなった者の魂を自らに憑依させ、その記憶や感情、そして戦闘能力までも引き出して使うことができる、「追想の力」の持ち主でした。

そして彼自身、人間ではなく、かつて帝国で(レイと同じく)秘密裏に造られた人造生命体「制錬者(ストレイジャー)」の一人だったのです!
あらまあ、出生の秘密持ち! 主人公の条件揃ってますね!

さらに運命の悪戯か、帝国を掌握し、禁断の力「再誕」を操る救世皇帝レイもまた、ミコトと同じく造られた「制錬者」であり、二人は対になる存在として生み出されていたことが判明します。

「再誕」が死者を呼び戻す力ならば、「追想」は死者の想いを宿す力。

レイはミコトを、自らの野望を完成させるための最後のピースとして、あるいは最大の障害として捉え、その身柄を執拗に狙い始めます。

ミコトは、自らの意志とは関係なく、リィンバウム全土を揺るがす巨大な戦乱の中心へと巻き込まれていくのでした。

逃れられない運命ってやつですね。

大変だ。

狂界戦争勃発! 集結する歴代の英雄たち

【公式】救世皇帝レイが率いる、蘇った歴代の強敵たちを含む帝国軍と、レイの支配に抗う周辺諸国、そしてミコトたちが加わった反乱勢力との間で、リィンバウム全土を舞台とした全面戦争の火蓋が切って落とされます。

これが、後に“狂界戦争”と呼ばれる、文字通り世界が狂気に包まれた大戦乱の始まりでした。

蘇ったオルドレイクやメルギトスらは、生前以上の執念と力をもって各地で猛威を振るい、多くの都市や村が戦火に焼かれ、リィンバウムは絶望的な状況に陥ります。

ミコトは、否応なくこの戦いの渦中へと身を投じ、自らの「追想の力」を使って、亡き英雄たちの力を借りながら戦います。

その過酷で、しかし運命的な旅路の中で、彼はリィンバウムの歴史そのものと言える存在たちと出会うことになります。

SN1の主人公、地球から召喚された“魔王の依代”ハヤト(誓約者)

SN2の主人公、大魔王を打ち破った“誓約の巫女”の守護者マグナ(超律者)

SN3の主人公、不老の“大校長”として数百年を生きる伝説のレックス(抜剣者)

SN4の主人公、人造召喚獣と家族の絆を結んだ“辺境の英雄”ライ(越響者)

彼ら歴代の主人公たちは、それぞれの理由(レイの起こした動乱を察知した、仲間が危機に瀕した、世界の危機を救うため等)でこの狂界戦争に関わり、導かれるようにミコトと出会い、その苦悩と決意を知ります。

そして、世界の未来を守るため、そしてレイの狂気を止めるため、彼らは世代や出自を超えて手を取り合い、ミコトと共に戦うことを決意するのです。

キターーー! ファンが長年夢見てきた、サモンナイト歴代主人公たちの夢の共闘が、ここに公式の物語として実現しました!
不老の賢者であるレックスが一行の精神的支柱となり、ハヤトとマグナは世代を超えた戦友として互いを認め合い、ライは守るべきもののために再びその優しき剣を振るいます。

もうね、このメンバーが集まるだけでご飯3杯いけますよ!

響界戦争へ…戦火は全異世界へ拡大

【公式】しかし、歴代英雄たちの参戦をもってしても、レイの勢いは止まりません。

彼の狂気と野望は、リィンバウム一国に留まるものではなかったからです。

レイは、リィンバウムだけでなく、隣接する四つの異世界――霊界サプレス、鬼妖界シルターン、機界ロレイラル、幻獣界メイトルパ――をも自らの支配下に置き、全ての異世界を統合した、歪んだ理想郷を創り上げようとしていました。

迷惑な話ですよね、ほんと。

そのためにレイは、「界の狭間」と呼ばれる、世界と世界の間に存在する不安定な次元の歪みを利用し、リィンバウムと四界、さらには異世界同士を繋ぐゲートを強制的に、かつ無数に開いていきます。

これにより、狂界戦争の戦火はリィンバウムの国境を越え、全ての異世界へと瞬く間に拡大。

各異世界の住人たちも否応なく戦乱に巻き込まれ、事態は多元世界規模の危機へと発展します。

これが“響界戦争”と呼ばれる、次元そのものを揺るがす大戦争の始まりでした。

もう、スケールがでかすぎて、私のちっぽけな脳みそでは処理しきれません!

この未曾有の事態に、各異世界の秩序を守護する高次の存在たち――世界の意志そのものである「エルゴ」や、それに仕える神獣、精霊王、機界の統制者なども、ついに動き始めます。

彼らはレイの暴挙を阻止するため、あるいは自世界を守るため、時にはミコトたちに協力し、時には独自の行動を取り、戦局はさらに複雑化、激化していくのでした。

神様とかも出てきちゃうわけですよ。

もう大変。

クライマックス:制錬者の真実、魂の激突、そして終焉

【公式】全ての異世界を巻き込み、終わりが見えないかと思われた響界戦争。

その最終局面において、ミコトとレイ、二人の「制錬者」に隠された最後の秘密が明らかになります。

彼らは、単に異能を持つ人造生命体ではありませんでした。

彼らを造り出した召喚師シャマードの真の目的は、彼らを異世界の魂やエネルギーを現世に呼び込み、繋ぎ留め、そして転生させるための、生きた触媒――すなわち“門(ゲート)”そのものとして利用することにあったのです!
「再誕」の力を持つレイは、死者の魂を呼び戻し、現世に縛り付けるための門。

「追想」の力を持つミコトは、死者の魂を受け入れ、その力を現世で発揮させるための門。

二人は、対にして一つの、巨大な召喚装置となるべく設計されていたのでした。

うわぁ…なんかもう、存在自体がヘビーすぎません?

レイの最終目的は、この「門」としての能力を極限まで高め、自分自身を究極のゲートとして完成させること。

そして、リィンバウムだけでなく、全ての異世界の法則、世界の意志たるエルゴの力さえも自らに取り込み、多元世界の頂点に君臨する、新たな「神」となることでした。

そのために、彼は全ての魂とエネルギーを自らに集約させようとします。

それは、世界の完全な崩壊をも意味する、破滅的な行為でした。

やっぱり救世主とか言い出す奴はロクなことしない!

レイの狂気を止め、世界の終焉を防ぐため、ミコト、歴代主人公たち、そして各異世界の協力者たちは、帝国の中枢、そして世界の境界が歪む「界の狭間」へと、最後の決戦を挑みます。

レイが「再誕」させたかつての強敵たち――オルドレイク、メルギトス、ギャレオ、アズリア…彼らとの因縁の戦いに、ミコトたちは今度こそ完全なる終止符を打ち、その魂を安らかな眠りへと還していきます。

(ギャレオやアズリアとの再戦とか、SN3ファンとしては胸が締め付けられますよね…)

そして、最後に残ったのは、対なる「門」として生まれた二人の制錬者、レイとミコトの、宿命の対決でした。

互いの信念、互いの悲しみ、互いの存在理由の全てをぶつけ合う、魂の激突。

死闘の末、ミコトは「追想」の力を最大限に解放します。

それは、これまで出会い、力を貸してくれた全ての英雄たちの想い、戦いの中で散っていった者たちの願い、そしてリィンバウムと全ての異世界の未来への祈りを、その一身に宿す力でした。

光り輝く希望の奔流は、ついにレイの野望と、彼を縛り付けていた狂気を打ち砕き、長きにわたった狂界・響界戦争に、完全なる終止符を打ったのです。

やったー! 主人公最強!

結末:戦争の終結と、新時代への夜明け

【公式】救世皇帝レイは消滅し、彼が引き起こした未曾有の大戦乱は、ようやく終わりを告げました。

リィンバウムには、そして全ての異世界には、深い傷跡と多くの犠牲を残しながらも、再び平和の兆しが見え始めます。

失われたものはあまりにも大きいですが、同時に、この戦いを通して得られたものもありました。

それは、世界の危機を前に、種族や世界の垣根を越えて手を取り合った経験と、相互理解の重要性です。

物語の主人公であったミコトは、元々は現代日本から来た異邦人でしたが、その出自(制錬者)がリィンバウムにあること、そしてこの世界で多くの絆を結んだことから、戦後もリィンバウムに留まり、世界の復興に力を尽くす道を選びます。

彼を支えたラフィールや仲間たちと共に、新たな人生を歩み始めるのでした。

(ちゃんと自分の居場所を見つけられてよかったね、ミコト!)

一方、ミコトと共に戦った歴代の英雄たち――ハヤト、マグナ、レックス、ライ――は、それぞれの役目を終え、あるいは世界の安定を見届けた後、自らの時代、あるいは守るべき場所へと帰還していきました。

彼らの活躍は、狂界戦争・響界戦争という絶望的な状況の中で、人々に希望を与えた伝説として、永く語り継がれることになります。

そして、この大戦がリィンバウム世界にもたらした、最も重要かつ不可逆的な変化。

それは、戦争の過程で無数に開かれたゲートの影響により、リィンバウムと四つの異世界の間の「境界」が、かつてなく曖昧になり、物理的にもエネルギー的にも繋がりが深まったことでした。

これは、異世界間の移動や交流を容易にする一方で、新たなトラブルや衝突の火種を生む可能性も秘めていました。

グローバル化みたいなもんですね。

便利だけど、問題も増える、みたいな。

このような悲劇を二度と繰り返さないために。

そして、繋がりが深まった異世界間の関係を適切に管理し、起こりうる問題を平和的に解決していくために。

リィンバウムと各異世界の有志たちが中心となり、種族や国家を超えた、全く新しい国際的な協力組織の設立が構想されます。

それこそが、後の『サモンナイト5』で重要な役割を果たすことになる「異世界調停機構<ユークロス>」の萌芽だったのです。

『サモンナイトU:X』の物語は、シリーズ全体の多くの伏線を回収しつつ、リィンバウム世界の歴史を大きく動かし、数百年後の新たなステージ、『サモンナイト5』へと繋がる確かな道筋をつけたのでした。

まさに、サーガの集大成であり、新時代への序章!

U:Xが解き明かした主な謎 - 再確認

【公式】この小説によって、長年ファンを悩ませてきた多くの謎が解き明かされました。

おさらいしましょう!

  • ゼノビスの遺産: 古代の召喚師ゼノビスが目論んでいた魔剣計画(異世界の力を利用する)の全貌と、その思想が形を変えて受け継がれ、最終的に破綻した経緯。
  • 歴代主人公の集結: 彼らがU:Xの時代に何をしていたのか、どのように共闘し、どのような関係性を築いたのか(例:レックスのリーダーシップ、ハヤトとマグナの友情)。
  • 無色の派閥の源流: SN1やSN2で暗躍した無色の派閥や黒の旅団の思想的背景や、その後の残党の動きが、狂界戦争へと繋がっていく流れ。
  • 宿敵たちとの最終決着: オルドレイクやメルギトスといった過去作のボスが「再誕」によって復活し、改めて主人公サイドに討たれることで、彼らとの因縁に完全な決着がつきました。スッキリ!
  • SN5への繋がり: なぜSN5の世界では異世界との交流が当たり前になっているのか、その背景にある「響融化」の発端と、「ユークロス」設立の経緯が明確に示されました。なるほどねー!

【考察】U:Xによってサモンナイトサーガの主要な物語はほぼ完結したと言えますが、「レイを操っていた、あるいは影響を与えていた更なる黒幕は存在しなかったのか?」「世界の歪みそのものは完全には修復されていないのでは?」といった深読みをするファンもいます。

しかし、物語の結末で、世界の意志(エルゴ)たちが協調し、新たな秩序(ユークロス)の設立へと向かう希望が描かれたことから、公式としてはここで大きな区切りと見ている可能性が高いでしょう。

この壮大な戦いの後日談や、復興期の物語をゲームで見てみたかった、という声も聞かれますが、2025年4月現在、U:XがSN1~4の物語を締めくくる、実質的な最終章となっています。

響き融け合う未来、新たな脅威と希望の光が交錯する時代第5部

狂界戦争・響界戦争という未曾有の大戦乱が終結してから、約300年という長い年月が流れたリィンバウム。

世界は、かつての姿からは想像もつかないほど大きな変貌を遂げていました。

「響融化(きょうゆうか)」と呼ばれる現象によって、リィンバウムと四つの異世界(機界・霊界・鬼妖界・幻獣界)の境界は限りなく薄れ、人々は当たり前のように世界間を往来し、交流する時代を迎えていました。

人間、獣人、機械生命体、妖怪、天使、悪魔…ありとあらゆる種族が共に暮らし、文化が混ざり合う、多様性に満ちた新時代の幕開けです。

まるで、近所の商店街に突然、異世界グルメの屋台が立ち並んだような、そんなワクワクと、ちょっとしたカオスが同居する世界観!

第6章:界境都市の守護者たち、響融世界の光と影 - 『サモンナイト5』

この物語のココが好き!:未プレイの方へ捧ぐ

これまでのシリーズから一気に300年後の未来へジャンプ!

舞台は、いろんな種族がごちゃ混ぜになって暮らす、活気あふれる「界境都市」。

そこで新米召喚師として、異世界間のトラブル解決に挑むっていう、新しいサモンナイトが体験できます!

キャラクターや召喚獣がフル3Dになって、バトルも会話シーンも超進化!

見てるだけでも楽しい!

そして何より…シリーズをずっと追ってきたファンなら、思わず「えええーーーっ!?」って叫んじゃうような、あの“伝説の英雄”が、まさかの形で登場するんです!

もうね、鳥肌モノですよ!

新時代の幕開けと、受け継がれる想いを感じられる、感動の一作です!

響融都市セイヴァールと、異世界調停機構ユークロス

【公式】物語の舞台は、SN4から約300年後の未来。

リィンバウムと四つの異世界との繋がりは「響融化(きょうゆうか)」と呼ばれる現象によって日常となり、互いの文化や技術が融合し、新たな社会が形成されています。

その象徴とも言えるのが、物語の中心となる界境都市「セイヴァール」です。

驚くべきことに、この未来都市が築かれた場所は、かつてSN3の物語の舞台となった、あの「忘れられた島」の上なのです!
かつて様々な人々が流れ着いたあの島が、300年の時を経て、異世界間交流の最重要拠点として生まれ変わっていたのでした。

感慨深いですよねぇ。

セイヴァールには、響融化が進んだ世界で起こる様々な異世界間トラブル――文化摩擦、技術の悪用、未登録召喚獣の問題など――を平和的に解決し、世界の秩序とバランスを守るための国際的な組織「異世界調停機構<ユークロス>」の本部が置かれています。

そして、ユークロスの召喚師を養成し、各世界から集まった若者たちが共に異世界について学ぶための教育機関「響界学園」も併設されています。

主人公は、フォルス(真面目で少し不器用な熱血漢)またはアルカ(明るく前向きな頑張り屋)。

プレイヤーはこのどちらかを選びます。

彼(彼女)は響界学園を優秀な成績で卒業したばかりの新人召喚師。

幼い頃に運命的な出会いを果たし、強い絆で結ばれた召喚獣の「響友(クロス)」(プレイヤーが戦闘スタイルや性格の異なる4タイプから選択)と共に、憧れの英雄エルスト(※SN5独自の設定上の過去の英雄)のような立派な召喚師になることを夢見て、ユークロスの一員としてセイヴァールでの任務に就くことになります。

新米召喚師の奮闘と、忍び寄る異変

【公式】セイヴァールでの生活は、刺激とトラブルに満ちています。

響融化によって多様な種族が隣り合って暮らすようになったため、日常的に小さな揉め事や文化的な衝突が発生します。

まあ、価値観が違えばぶつかることもありますよね。

うちの義母との関係みたいに…(遠い目)。

主人公は、ユークロスの頼れる先輩管理官であるラディリア(冷静沈着な女性)やカゲロウ(飄々とした男性)、そして学園時代の同僚やライバル、各異世界からの個性的な留学生たちと共に、様々な調停任務――迷子の召喚獣の保護、異世界技術の不正利用の取り締まり、異種族間の喧嘩の仲裁など――に奔走します。

これらの経験を通して、主人公は仲間たちとの絆を深め、召喚師としても、一人の人間としても成長していきます。

しかし、平和に見えるセイヴァールの水面下では、不穏な動きが活発化していました。

本来は厳重に管理されているはずの異世界へのゲートが不正に開かれ、危険な召喚獣や禁忌の武具がリィンバウムに持ち込まれるケースが急増。

さらに、原因不明のゲート暴走事故なども発生し始めます。

単なる偶然や個別の犯罪とは思えない、組織的な動きの気配…。

主人公の上官であるラディリアは、これらの事件の背後に、セイヴァールの平和、ひいては響融化世界の秩序そのものを揺るがそうとする、何者かの明確な悪意が存在することを察知し、主人公に極秘裏にその真相を探るよう命じるのでした。

いよいよ、きな臭くなってきましたね!

伝説との邂逅、そして世界の歪みが生んだ脅威

【公式】事件の調査を進める中で、主人公は響界学園を訪れる機会を得ます。

そこで、学園全体を統括し、生徒や教師たちから絶大な尊敬を集める伝説的な存在、「大校長」と謁見することになります。

その人物の姿を見て、プレイヤーは(そして勘の良い主人公も薄々気づくかもしれませんが)驚愕することになるでしょう。

そこにいたのは、若々しい姿を保ったまま、しかし深い叡智と穏やかな威厳を湛えた、約300年前の英雄、SN3の主人公レックス(またはアティ)その人だったのです!

彼は、過去の事件(詳細はU:XやSN3関連小説で補完)で手に入れた魔剣シャルトスが持つ呪い――あるいは祝福か――によって不老の存在となり、300年もの間、響界学園の長として、セイヴァールの発展と、異世界との融和を見守り続けていたのでした!
まさかのご本人登場! しかも不老! これはテンション上がりますよね!
主人公は大校長の正体を知る由もありませんが(プレイヤーは知ってるけど!)、その圧倒的な存在感と、的確な助言にただただ感銘を受けます。

この大校長との出会いは、主人公が事件の真相へと迫る上で、大きな転機となります。

大校長からの示唆もあり、主人公たちはついに、セイヴァールで頻発する異変の元凶へと辿り着きます。

それは、「響融化」という世界の大きな変化が生み出してしまった、負のエネルギーの結晶とも言うべき、二つの強大な存在でした。

一つは、幻獣界メイトルパの力の歪みから生まれたとされる、無数の眼を持ち、計り知れない魔力を秘めた巨大なドラゴン「千眼の竜」

(…ん? 千眼? どこかで聞いたような…? まさかね…?)
もう一つは、霊界サプレスの最も暗い深淵、すなわち「冥土」から溢れ出し、現世への怨嗟と破壊衝動に満ちた死者たちの魂の集合体「冥土に連なる者」

異世界との境界が曖昧になったことで、本来それぞれの世界に留まっていたはずの強大すぎる力や、負の感情がリィンバウムに流れ込み、これらの異形の存在を生み出してしまったのです。

便利になった代償、ってやつでしょうか。

世の中、うまい話ばかりじゃないのよね。

そして、これらの危険な存在を裏で操り、自らの野望のために利用しようとしていたのが、真の黒幕でした。

その正体は、世界の調和を司るはずのユークロス最高幹部、元老院の中に潜んでいた裏切り者と、彼と手を組んだ狡猾な悪魔ロウトルーパーだったのです!
彼らは、千眼の竜と冥土の怨念をセイヴァール中心部で激突させ、その際に発生する莫大なエネルギーで世界の理(ことわり)そのものを破壊し、再び世界を混沌の時代へと逆戻りさせようと企んでいたのでした。

不正ゲート事件も、召喚獣密輸も、全てはこの最終目的のための布石だったのです。

身内の裏切りって、一番堪えますよね…。

クライマックス:響き合う魂、未来を切り開く聖剣

【公式】ついに黒幕の陰謀が最終段階に入り、セイヴァールは千眼の竜と冥土の軍勢によって壊滅の危機に瀕します。

ユークロスの戦力だけでは到底太刀打ちできない、絶望的な状況。

しかし、その時、セイヴァールを守るために立ち上がった者たちがいました。

主人公フォルス/アルカと、その響友(クロス)、そして仲間たち。

さらに、彼らの元へ、300年の沈黙を破り、伝説が再び戦場へと舞い降ります。

響界学園の大校長レックス(アティ)が、かつての英雄としての力を解放し、自ら前線に立って共闘を申し出たのです!
うおおお! 大校長、待ってました! 300年前の英雄と、新時代の若き召喚師。

二つの世代の力が一つとなり、最後の戦いの火蓋が切って落とされます。

この共闘シーン、マジで胸熱です!

大校長の圧倒的な力と的確な指揮、そして主人公たちの成長した力と仲間との連携によって、一行はまず、空で暴れる強大な千眼の竜に挑み、激闘の末にこれを打ち破ります。

(竜さん、お疲れ様でした…って、あれ? やっぱりこの竜、もしかして…?)

しかし、休む間もなく、地上を覆い尽くさんとする冥土の怨念が、より勢いを増して襲い掛かってきます。

その終わりなき負の波動の前に、さすがの主人公たちも疲弊し、絶体絶命かと思われたその瞬間。

主人公と、その響友(クロス)との間に育まれた、誰にも壊せない強い絆が、奇跡を呼び起こします。

主人公の響友がまばゆい光と共に覚醒!
その手に握られていたのは、伝説として語り継がれる古の魔剣――シャルトス、キルスレス、そしてバルバーリアといった、リィンバウムの歴史を彩ってきた魔剣たちの力が、長い年月を経て浄化・統合され、新たな希望の象徴として生まれ変わった「聖剣」とも呼ぶべき光り輝く剣でした!
歴史は、負の遺産だけでなく、希望もまた受け継いでいたのです!
こういう展開、大好き!

主人公と覚醒した響友は、聖剣の力を解放し、セイヴァールを覆う冥土の闇を一閃のもとに断ち切ります。

怨念は浄化され、光が戻ります。

同時に、全ての元凶であった裏切り者の元老と悪魔ロウトルーパーも、その野望と共に打ち砕かれ、完全に滅び去ったのでした。

セイヴァールは、そして響融化世界の未来は、新旧の英雄たちの手によって守られたのです。

やったぜ!

結末:新時代の誓いと、残された最大の謎

【公式】激しい戦いは終わり、セイヴァールには再び平和と活気が戻りました。

主人公(フォルス/アルカ)は、この一連の事件を通して、召喚師としても、一人の人間としても大きく成長を遂げました。

彼(彼女)はこれからも、異世界調停機構<ユークロス>の一員として、かけがえのない響友(クロス)や、信頼できる仲間たちと共に、響き融け合うこの新時代の平和を守り続けていくことを、強く心に誓うのでした。

エンディングは、プレイヤーの選択によって、特定の仲間との関係がより深まる未来を示唆するものなど、複数用意されています(シリーズ恒例のマルチエンド)。

誰と仲良くなるか、悩むのもまた一興。

一方で、SN5には“カルマルート”と呼ばれる、所謂バッドエンドも存在します。

このルートを選んだ(あるいは特定の条件を満たしてしまった)場合、主人公は戦いの中で増大する力に心を蝕まれ、正義の道を踏み外し、最終的には最も大切なはずの響友との絆すらも破壊してしまうという、非常に救いのない、後味の悪い悲劇的なif展開が描かれました。

これは、力がもたらす危険性と、選択の重さをプレイヤーに突きつける、シリーズならではの厳しい側面と言えるでしょう。

たまにはこういうビターエンドも…いや、やっぱりキツイか。

しかし、多くのプレイヤーが迎えるであろう正史(グッドエンディング)においては、主人公は困難を乗り越え、仲間と響友の支えによって正義を貫き通し、セイヴァールを救った英雄として、先人たち――ハヤト(誓約者)、マグナ(超律者)、レックス(抜剣者)、ライ(越響者)――に続く、新たな時代の象徴となるであろうことが示唆されています。

残された最大の謎:『冥土の対存在』とは何か?

【公式】SN5の物語は、響融化という新時代の幕開けを描き、一つの大きな区切りを迎えました。

しかし、前述した通り、シリーズ全体を通して見ても最大級と言える謎が、最後に提示されたまま、未解決となっています。

それは、クライマックス間近、大校長レックスが冥土の怨念に対抗する策を語る中で口にした、「千眼の竜に対し、冥土側にもそれに相当する“対になる存在”がいるはずだ」という言葉です。

作中では、千眼の竜も冥土の者(怨念の集合体)も主人公たちによって浄化されたため、この「対になる存在」が具体的に何を指していたのか、それがどうなったのかは、一切明らかにされないまま物語は終わってしまいました。

え、何それ!? めっちゃ気になるんですけど!? で終わっちゃったんですよ!

【考察】この「冥土の対存在」の正体については、ファンの間で様々な憶測が飛び交い、今なお活発な議論が続いています。

最も有力視され、かつ多くのファンが期待を寄せているのが、やはりSN4の守護獣との関連です。

まず、「千眼の竜」=「SN4の守護獣が300年を経て成長した姿」という仮説があります(状況証拠は多い!)。

もしこれが正しいとすれば、「冥土の対存在」とは、SN4の守護獣(千眼の竜)と対をなす「影」や「負の側面」、すなわちSN4で描かれた「暴走」の力の根源や、あるいはそれに類する存在を指しているのではないか? という推測が成り立ちます。

SN4の結末でライとの契約によって暴走は制御されましたが、その力の源自体が完全に消滅したとは描かれていませんでした。

それが冥土の力と結びつき、300年の時を経て「対存在」として顕在化する可能性があった…のかもしれません。

もしそうだとすれば、SN4の主人公ライと守護獣の物語は、SN5の時代においてもまだ完全には終わっていなかった、ということになります。

これは…! シリーズ全体の物語の深みが、さらにとんでもないことになる大発見(かもしれない)!

しかし、これらは全てファンの推測であり、公式からの回答は一切ありません。

SN6でもこの謎に触れられることはありませんでした。

「単なる雰囲気作りの台詞で、深い意味はなかったのでは?」と考えるファンもいますが、「いつかサモンナイトの新作が出て、この最大の謎を解き明かしてほしい!」という声は、今なお根強く残っています。

この「冥土の対存在」の謎は、サモンナイトシリーズに残された最大のミッシングリンクとして、ファンの想像力を掻き立て、いつか来るかもしれない「続編」への淡い期待を抱かせ続けているのです。

頼むぜ、未来のサモンナイト!

境界を越えた奇跡、星々の память(パムヤチ)が響き合う夜第6部

SN5で描かれた響融化世界の物語から、時間は少し巻き戻り、あるいは横へと逸れます。

シリーズ誕生15周年(2016年当時)を記念して制作された『サモンナイト6』は、これまでの歴史や時間軸という「境界」を取り払い、歴代シリーズのキャラクターたちが夢の共演を果たす、特別な祝祭の物語です。

まさに、ファン感謝祭!

第7章:繭世界のラプソディ、集う星々の邂逅 - 『サモンナイト6 失われた境界たち』

この物語の位置づけ:時系列を超えたクロスオーバー

【公式】『サモンナイト6 失われた境界たち』は、ナンバリングタイトルではありますが、その内容はSN5までの本筋ストーリーの直接的な続きではありません。

本作は、シリーズ15周年を記念した「お祭り」的な作品であり、SN1からSN5までの歴代主人公や人気キャラクターたちが、何らかの力によって謎の異世界「フィルージャ」に召喚され、一堂に会するという、クロスオーバー要素を最大限に楽しむための特別な物語です。

公式の説明でも「時系列的には明確な位置づけがなく、各キャラクターはそれぞれの作品世界の時間軸から切り離されて召喚されている状態」とされています。

そのため、リィンバウムの歴史年表の中に組み込むのは難しく、「もしも、あのキャラとこのキャラが出会ったら…?」という、ファンが長年夢見てきたIF(もしも)を実現させるための、パラレルワールド的なエピソードと捉えるのが最も適切でしょう。

同窓会みたいなもんですね! 豪華すぎるけど!

舞台は謎多き「繭世界フィルージャ」

【公式】物語の舞台となるのは、空に無数の大地や建物の破片が浮かび、人々が「フィルー」と呼ばれる小さな飛行生物をパートナーとして暮らす、不思議な異世界「繭世界(コクーンワールド)フィルージャ」です。

この世界は、それ自体が非常に不安定で、常に何かが欠けている状態にあります。

そして、その不足分――食料や資源、道具、時には失われた知識や記憶さえも――を、まるで世界の法則であるかのように、“他の世界から降ってくる様々な断片”によって補っている、という奇妙な生態系(?)で成り立っていました。

まさに、様々な世界の「ガラクタ」を寄せ集めてできた、巨大な繭のような世界なのです。

なんか、うちの息子の部屋みたいだな…(違)。

このフィルージャの辺境で、外界との接触をほとんど持たず、自給自足の慎ましい生活を送っていたのが、今作のオリジナル主人公となる3人組です。

少し内気だが心優しい少年ラージ、明るく元気で行動的な少女アム、そして物静かでミステリアスな雰囲気を持つ人造人間の少女イスト

彼らの穏やかな日常は、ある日、空から巨大な見慣れない建物(それはリィンバウムの遺跡の一部でした)が降ってきたことから、大きく動き始めます。

建物の内部を調査に向かったラージたちは、そこで取り残されていた異世界からの訪問者たちと出会うのです。

そう、運命のベルが鳴り響いた瞬間です!

夢の共演! 歴代キャラクター、次元を超えて集う

【公式】ラージたちが最初に出会ったのは、SN1の主人公ハヤトと、その仲間であるトウヤ、ナツミ、アヤでした。

彼らが困惑している間に、フィルージャの他の地域にも、次々と見慣れた顔ぶれが召喚されていきます。

SN2のマグナアメル、ネスティ、リプレ。

SN3のレックス(大校長)アティ、イスラ、カシス。

SN4のライフェア、ミルリーフ、スバル。

SN5のフォルスアルカ、ラディリア、カゲロウ…などなど、まさにシリーズのオールスターキャストが、それぞれの時代や状況から、このフィルージャという一つの舞台へと強制的に集められたのです!
もう、豪華すぎて目がくらむ!

彼らは皆、自分たちがなぜ、どのようにしてこの見知らぬ世界へ来たのか分からず、戸惑いながらも、元の世界へ帰る方法を探し始めます。

その過程で、本来なら決して出会うことのなかったはずのキャラクター同士が運命的な出会いを果たし、協力し合い、時には意見をぶつけ合いながら、共に困難に立ち向かっていくことになります。

SN1のハヤトが、300年以上後の時代の後輩であるSN5のフォルスに先輩風を吹かせたり、異なる作品の召喚獣たちが集まって、それぞれの主人の噂話で盛り上がったり、レックス大校長がその知識と経験で若き主人公たちを導いたり…といった、シリーズファンならば思わずニヤリとしてしまうような、夢のようなクロスオーバー会話や共闘シーンが随所に盛り込まれています。

これが見たかったんだよ! っていうシーンの連続です!

フィルージャの真実と、世界を蝕む影

【公式】元の世界への帰還方法を探る中で、ラージたちや歴代キャラクターたちは、このフィルージャという世界が抱える、悲しい秘密に直面します。

フィルージャは、単に他の世界から物を引き寄せる不思議な世界なのではなく、それ自体が滅びゆく運命にある「終わりかけの世界」だったのです。

世界そのものが、自らの崩壊を少しでも遅らせるために、必死に他の世界から人々や物、記憶といった「存在の力(エーテル)」を無差別に吸収し、それらを文字通り世界の「部品」として取り込むことで、かろうじてその形を保っていた、というのが真相でした。

彼らが空から降ってきた断片は、フィルージャが延命のために他の世界から奪ってきた「命」そのものだったのです。

なんて切ない話なんだ…。

そして、この歪んだ世界の法則の中心で暗躍し、事態をさらに悪化させていたのが、ラージたちの前に現れた謎めいた青年“イェンファ”と、彼が操る異形の怪物たちの軍勢でした。

イェンファは、フィルージャ世界を維持するためには、より強力な「存在の力」、すなわち召喚されてきた異世界の住人たち――特に、強い意志や感情、記憶を持つ歴代の英雄たち――の魂のエネルギーが必要だと考え、彼らを犠牲にして世界を存続させようとしていたのです。

自分の延命のために他人を利用するなんて、許せん!

イェンファは、召喚されたキャラクターたちの心の弱さや、過去への後悔、叶えたい強い願いなどに巧みに付け込み、「失った仲間を蘇らせてやる」「元の世界へ帰してやる」といった甘い言葉で誘惑し、一部のキャラクターを洗脳、あるいは自らの意思で協力させ、敵として主人公たちの前に立ちはだからせます。

これにより、かつての仲間や尊敬する英雄と戦わなければならないという、クロスオーバー作品ならではの、切なくもドラマチックな「夢の対決」までもが繰り広げられることになりました。

ううっ、味方だったキャラと戦うのは辛い…!

クライマックス:集う全ての星々、未来への希望を賭けた総力戦!

【公式】イェンファの真意を知ったラージ、アム、イストの3人、そしてフィルージャに召喚された歴代のサモンナイトキャラクターたちは、これ以上の犠牲を止め、自分たちが帰るべき場所を取り戻すため、そしてこの歪んだ世界を解放するために、全ての垣根を越えて団結し、イェンファに最後の戦いを挑むことを決意します。

イェンファの正体は、かつてフィルージャ世界を創造した存在そのものでしたが、世界の崩壊と共に自らも滅びる運命を恐れるあまり、他者の記憶や生命力を喰らうことで永遠に生き続けようとする、哀れで歪んだ存在へと成り果てていました。

なんだか、ちょっと可哀想な気もするけど…でも、やり方が間違ってる!

最終決戦の舞台には、SN1からSN5までの主人公、ヒロイン、主要な仲間、そしてかつてのライバルたちまで、シリーズを彩ったキャラクターたちが総勢数十名にも及ぶ規模で集結します!
プレイヤーは、これまでのシリーズで愛着を持ったキャラクターたちの中から、自由にドリームチームを編成し、イェンファと彼が生み出す最後の抵抗に立ち向かうことができます。

まさにオールスター総出演! ドリームチーム編成、考えるだけでワクワクしますね!
戦闘中には、作品の枠を超えたキャラクター同士の連携技や、特別な掛け合いボイスが次々と飛び出し、まさに15周年の祭典にふさわしい、オールスター総出演の胸が熱くなるクライマックスが展開されます。

仲間たちとの絆の力、それぞれの世界で培ってきた経験と技、そして未来への希望を力に変え、激闘の末、一行はついにイェンファを打ち破り、彼を歪んだ執着から解放します。

フィルージャ世界を覆っていた暗い繭は、ついに晴れたのでした。

結末:それぞれの世界へ、そして新たな旅立ちへ

【公式】世界の核となっていたイェンファの力が失われたことで、無理やり延命させられていたフィルージャ世界は、ついにその役目を終え、穏やかに崩壊を始めます。

しかし、それは悲劇的な終わりではありませんでした。

世界の境界が本来あるべき姿に戻ろうとする自然な力の流れによって、フィルージャに囚われていた異世界の断片、そして召喚されていた歴代のキャラクターたちは、それぞれが元いた正規の世界、元いた時間軸へと、一人、また一人と、光に包まれて送り返されていくのです。

別れの時が訪れます。

短い間だったけれど、次元を超えて出会い、語り合い、共に戦った仲間たちとの別れを惜しみながらも、歴代の主人公たちは笑顔で手を振り合います。

「また、自分たちの世界で、それぞれの物語を頑張ろう」「いつか、どこかで、また会えるかもしれない」
――そんな未来への希望を胸に、彼らはそれぞれの時代、それぞれの場所へと帰還していきます。

そして、この世界の始まりから終わりまでを見届けたラージ、アム、イストの3人もまた、崩壊しゆくフィルージャを後にして、まだ見ぬ新たな世界へと旅立っていくラストシーンで、サモンナイト6の物語は、希望に満ちたハッピーエンドとして幕を閉じます。

クロスオーバーという夢のような祭りの後、それぞれの物語が再び動き出すことを予感させる、ファンにとっては感慨深く、後味の良い締めくくりとなりました。

よかった、みんなちゃんと帰れたんだね…(ホッ)。

公式見解とファンの想い:夢の記憶

【公式】改めて強調すると、『サモンナイト6』はシリーズ15周年を記念した特別な「お祭り」作品であり、SN5で残された「冥土の対存在」のような本筋の伏線には触れません。

公式設定上、フィルージャでの出来事は、各キャラクターがそれぞれの世界に戻った際には「不思議な夢を見ていたようだ」と感じる程度で、召喚される直前の記憶も曖昧になる、とされています。

これは、SN6でのクロスオーバー体験が、各キャラクターのその後の正規の人生や成長に直接的な影響を与えないように(設定の矛盾を防ぐためにも)配慮された結果と考えられます。

【考察】しかし、多くのファンは、たとえそれが曖昧な記憶、夢のような出来事だったとしても、あのフィルージャでの奇跡的な出会いや、時代を超えた共闘、交わした言葉は、きっとキャラクターたちの魂のどこかに残り、目に見えない形で彼らの未来を豊かにしたのではないか、と信じたい気持ちを持っています。

だって、あんな濃い経験、完全に忘れちゃうなんて勿体ないじゃないですか!
公式には描かれていませんが、そんなロマンチックな想像を巡らせるのも、この作品の楽しみ方の一つかもしれません。

シリーズ20年(当時)の歩みを祝福し、全てのキャラクターが一堂に会したという事実は、ファンにとって何物にも代えがたい、宝物のような記憶として残り続けるでしょう。

残された問い:フィルージャとは何だったのか?

【考察】SN6自体は、物語上の伏線を残さず綺麗に完結していますが、舞台となった「繭世界フィルージャ」の本質については、ファンの間で様々な解釈や考察がなされています。

  • (1) 単なる舞台装置説: クロスオーバーを実現するための、ご都合主義な設定の異世界。それ以上の深い意味はない。
  • (2) 世界の墓場・掃き溜め説: 何らかの理由で滅びたり、忘れられたりした世界の残骸や記憶が集まってできた、なんか切ない場所なんじゃない?
  • (3) エルゴの介入・調停空間説: 多元世界のバランスを司る存在(エルゴなど)が、何らかの目的(英雄たちの交流、未来への試練、あるいは単なる気まぐれ?)のために意図的に創り出した、一時的な特殊空間(箱庭)。
  • (4) 精神・想念世界説: ラージたちが見た夢、あるいは狂界戦争などで失われた多くの魂や、人々の強い願い、記憶などが集まって形成された、集合的無意識や死後の世界に近い精神的な空間。歴代キャラも実体ではなく、想念が具現化した存在だったのかもしれない(元の世界で記憶がないことの説明にもなる)。

どの説も決め手に欠け、公式も明確な答えを示していないため、完全にファンの想像の領域です。

「精神・想念世界説」は、元の世界で記憶がないことの説明にはなりますが、物語内での物理的な戦闘などを考えると疑問も残ります。

「エルゴの介入説」はロマンがありますが、根拠はありません。

おそらく、フィルージャの謎は、明確な答えを求めるのではなく、クロスオーバーという「夢」の舞台装置として、その不思議な雰囲気を楽しむのが、作り手の意図したところなのかもしれません。

答えがないからこそ、想像は自由!ってことですね!

リィンバウム世界のさらなる深淵へ - 外伝・メディアミックス探訪第7部

サモンナイトの物語は、ナンバリングタイトルだけで完結するものではありません。

携帯ゲーム機を中心に展開された外伝シリーズや、小説、漫画、ドラマCDといった多彩なメディアミックスによって、リィンバウムとその周辺世界の歴史や文化、そして本編では語られなかったキャラクターたちの側面が、より深く、より豊かに描かれてきました。

これらの物語を知ることで、サモンナイトの世界はさらに広がり、奥行きを増します。

ここでは、主要な外伝・メディアミックス作品をピックアップし、その物語と本編との関わりを探っていきましょう。

本編だけじゃもったいない、隠れた名作もあるかも?

鍛冶師たちの魂の詩 - 『サモンナイト クラフトソード物語』シリーズ(GBA)

シリーズ概要と魅力

【公式】ゲームボーイアドバンスで3作品がリリースされた、本編とは異なるゲームシステムを持つ外伝シリーズ。

主人公は召喚師じゃなくて、自らの手で武器をカンカン鍛え上げて戦う「鍛冶師(クラフトナイト)」たち。

相棒の「護衛獣(パートナー召喚獣)」と一緒に冒険します。

ジャンルはアクションRPGとなり、武器作成やカスタマイズといったクラフト要素が大きな特徴。

主な舞台は、リィンバウムの空に浮かぶとされる海上都市ウィスタルや、リィンバウム本土ののどかな村など、本編とは異なる地域が中心です。

各作品の物語

  • 『サモンナイト クラフトソード物語』(1作目 / 2003年): 【公式】舞台は天空の海上都市ウィスタル。主人公(男女選択可)は、伝説のクラフトナイトであった父を3年前に謎の死で亡くした見習い鍛冶師。父の後継者を決めるための伝統ある「鍛冶師トーナメント」に参加することになります。父の形見である護衛獣と共に試練に挑む中で、主人公はトーナメントの裏で進む邪悪な陰謀、そして父の死に関わる真実に迫っていきます。最終的には、堕落したクラフトロード(最高位の鍛冶師)である父の仇を討ち、新たなクラフトロードとしてウィスタルの平和を取り戻します。
  • 『サモンナイト クラフトソード物語2』(2作目 / 2004年): 【公式】舞台をリィンバウム本土の小さな集落クリフ村に移します。主人公(男女選択可)は、この村で護衛獣と共に静かに暮らす若者。しかし、村の近くにある遺跡には、古の時代に封印されたという恐るべき魔物「業魔(ごうま)グルーヴァ」が眠っており、主人公の祖先がその封印に深く関わっていたという秘密がありました。物語は、何者かによってその封印が破られ、業魔グルーヴァが復活してしまう事件から動き出します。主人公は、業魔を再び封じる力を持つという伝説の武器「カースブレイカー」を自らの手で鍛え上げるため、各地の鍛冶師(クラフトマスター)を訪ねて修行を積みながら、業魔討伐を目指す壮大な旅に出ます。
  • 『サモンナイト クラフトソード物語 ~はじまりの石~』(3作目 / 2005年): 【公式】シリーズ3作目ですが、時系列的には前2作よりも過去、あるいはウィスタルの創世に関わる時代を描いた前日譚(プリクエル)的な内容です。再び舞台はウィスタルとなり、主人公(男女選択可)はクラフトナイトの卵。ウィスタルの建国神話にも関わるという神秘的なアイテム「はじまりの石」を巡る騒動に巻き込まれていきます。この作品では、SN1のように護衛獣となる召喚獣を4体の中から1体選ぶシステムが採用されています。

本編との位置づけと繋がり

【公式】クラフトソード物語シリーズは、全てリィンバウム、あるいはその周辺世界(ウィスタルなど)を舞台とした物語であり、歴史的には本編シリーズと連続性を持っています。

しかし、物語の中心となるのは召喚師ではなく鍛冶師であり、舞台も本編の大規模な戦争や政治的動乱からは距離を置いた、比較的平和な都市や村が中心です。

そのため、本編の歴史年表における厳密な年代は特定されていません。

公式な見解としては、「本編シリーズ(特にSN1~SN4あたり)と同じ時代の、リィンバウム世界のどこか別の場所で起こっていた、ローカルな英雄たちの物語」と捉えるのが最も適切でしょう。

本編の召喚師たちが世界を救ってる裏で、彼らも彼らなりに、大切なものを守るために戦ってたんですねぇ。

地味だけど、大事なことですよね。

【考察】ファンの間では、「はじまりの石って、召喚術に使うサモナイト石の元祖なんじゃね?」とか、「業魔って、本編の祟り神とか魔王みたいなもん?」なんて考察もされてます。

真相は闇の中ですが、こういう想像ができるのも楽しいですよね。

異界の旋律、もう一つの英雄譚 - 『サモンナイト ツインエイジ ~精霊たちの共鳴~』(NDS)

概要と魅力

【公式】ニンテンドーDSで発売された外伝作品。

特徴的なのは、タッチペン操作をメインにした爽快なアクションRPGであることと、物語の舞台がリィンバウムではない点です。

本作の舞台は、緑豊かな「エルディール大陸」

実はこの大陸は、SN2やSN5にも関わる霊界サプレスに属する一つの地域(あるいは世界)であるとされています。

そのため、厳密には本編とは異なる異世界の物語ですが、召喚術や精霊といった概念は共通しており、シリーズ世界の広がりを感じさせてくれる作品です。

物語:精霊と心を通わす少女と召喚獣の絆

【公式】物語の主人公は二人の若者。

一人は、エルディール大陸の人間の少女レーハ

彼女は生まれつき高い精霊術(精霊と心を通わせ、その力を借りる術)の才能を持っていました。

もう一人は、屈強な体を持つ少年アルド

彼は人間ではなく、レーハがまだ幼かった頃に、無意識のうちに異世界(幻獣界メイトルパ)から召喚してしまった召喚獣です。

種族は違えど、二人は精霊の豊かな孤島にある村で、まるで本当の姉弟のように仲良く育ちました。

しかし、彼らの平和な日常は、エルディール大陸全土で発生した異変によって破られます。

それまで人々と共存していたはずの精霊たちが、突如として凶暴化し、各地で自然災害や混乱を引き起こし始めたのです。

「これは大変!」ってことで、二人は原因を探る旅に出ます。

旅の果てに待っていたのは、昔封印されたはずのヤバい精霊王グラーディスの復活の企み!
二人は仲間たちと力を合わせて、精霊王を倒し、大陸に平和を取り戻すのでした。

めでたしめでたし。

位置づけ:霊界サプレスの一幕

【公式】『ツインエイジ』は、霊界サプレスの一部であるエルディール大陸を舞台とした独立した物語であり、本編リィンバウムの歴史年表とは直接的な繋がりを持ちません。

時間軸も別。

でも、「霊界ってこんな感じなんだー」っていう、SN2やSN5でチラッと出てきた霊界サプレスの文化や雰囲気を知るには、すごく面白いスピンオフ作品です。

作中にはリィンバウムの召喚師は登場しませんが、アルドのような召喚獣が存在したり、召喚術に類似した精霊召喚の概念が登場したりと、シリーズおなじみの要素もちゃんとありますよ。

翼よ、あれが帝国の灯だ! - 『サモンナイトX ~Tears Crown~』(NDS)

概要と魅力

【公式】タイトルに「X(クロス)」って付いてるけど、これも本編とは別の世界のお話。

シミュレーションRPGだよ。

舞台は異世界「ルーンハイム」

ここには人間と、背中に美しい翼が生えた「ランカスタ」っていう種族が住んでるんだけど、仲が悪くて、人間中心のセレスティア王国(融和派)と、ランカスタ中心のデルティアナ帝国(排斥派)という二つの大国に分かれて、ずーっと戦争してるんです。

なんだか、現実の世界でもありそうな話で、ちょっと考えさせられますね。

物語:二人の皇子と皇女、引き裂かれた運命

【公式】大きな戦争の後、王国と帝国は一時休戦。

お互いの王子と王女を人質交換して、敵国で10年間育てるっていう、なかなかハードな状況。

帝国の皇子ディランは王国で、王国の皇女ファラは帝国で、それぞれ肩身の狭い思いをしながら成長します。

ティーンエイジャーには酷な環境だよ、まったく。

しかし、休戦から10年経った日、帝国でクーデターが起きて、好戦的な奴らが実権を握っちゃった!
戦争再開!
ディランもファラも、それぞれの国で命を狙われたりしながら、戦争を止めようと、あるいは祖国を救おうと立ち上がります。

プレイヤーは、ディランとファラ、両方の視点で物語を進めていくんです。

最終的には、この戦争を裏で操っていた闇の召喚師と、そいつが復活させようとしていた邪神ティアーズを、二人が力を合わせてやっつけて、ルーンハイムに本当の平和をもたらす、っていう壮大な物語。

二人の関係がどうなるかも、見どころですよ!

位置づけ:独立した異世界譚

【公式】舞台も登場人物も完全にオリジナルなので、本編リィンバウムとは別世界。

ただし! ゲームの中の設定資料とかに、「ルーンハイムに住んでる人たちの遠いご先祖様は、太古の昔に、別の異世界から召喚術を使ってこの世界にやってきたんだよ」的なことが、ちょーっとだけ書かれてるんです。

もしかしたら、その「別の異世界」ってのがリィンバウムだったり…? なんて想像もできますね。

あくまで匂わせ程度ですが、多元宇宙の繋がりを感じさせる要素はゼロじゃない、って感じです。

シリーズの派生世界の物語、と捉えるのが良さそうです。

砕けた世界の騎士たち - 『サモンナイト グランテーゼ ~滅びの剣と約束の騎士~』(PS2)

概要と特徴

【公式】これもPS2で出た外伝で、3DのアクションRPG。

『エクステーゼ』みたいに、二人の主人公(ロストミレット)を切り替えながら戦います。

舞台は、またまた別の異世界「ジュエルノーツ」

宝石みたいにキラキラした島々が空に浮かんでるんだけど、実は世界がバラバラに砕けちゃってて、崩壊寸前っていう、見た目に反して結構ヤバい状況。

ストーリーも完全にオリジナルであり、他のシリーズ作品との直接的な繋がりはほぼ皆無です。

そのため、シリーズファンの中でもプレイ経験のある人が比較的少なく、ややマイナーな位置づけのタイトルとなっています。

知る人ぞ知る、って感じですかね。

物語:滅びの剣を巡る魂の旅路

【公式】主人公のロスト(男)とミレット(女)は、実は昔滅んじゃった国の王子と王女。

一度死んで魂だけの存在になってたんだけど、次元を超える召喚師ディノたちの力で、仮の身体を得て現代に復活!
彼らが蘇った目的は、自分たちの国を滅ぼし、今も世界を蝕み続けている元凶である呪いの武器「滅びの剣」を完全に破壊すること。

この剣、持ち主の強い願いを歪んだ形で叶える代わりに、その代償として世界を滅ぼしちゃうっていう、超迷惑な代物だったんです。

(なんか、某魔法少女アニメの契約みたい…?)
二人は仲間たちと協力して、滅びの剣に宿る邪悪な意志と戦い、ついに剣を消滅させて世界を救います。

でも、役目を終えた二人は再び魂だけの存在に…。

切ないけど、彼らの勇気は「約束の騎士」として語り継がれるのでした。

位置づけ:最も独立した物語

【公式】うーん、これはもう、ほぼ皆無と言っていいレベルで本編との繋がりはありません!
完全オリジナルストーリー&ワールド。

登場する「召喚師ディノ」も、リィンバウムの召喚術とは全然違う力を使うみたいだし…。

【考察】本当に無理やりこじつけるなら、「異世界ジュエルノーツも、U:Xの響界戦争の時にレイが開いた無数の異世界の一つで、その影響でディノみたいな特殊な力を持つ人が生まれたのかもね…?」くらいしか言えません(笑)。

シリーズの中でも、特に独立性の高い作品ですね。

でも、こういう外伝があるからこそ、サモンナイト世界の広がりを感じられる、とも言えるかも?

言葉と声で広がる世界 - 小説・漫画・ドラマCDの世界

ゲームだけがサモンナイトじゃない!
文字や声で紡がれる物語も、この世界の魅力を深く、豊かにしてくれています。

特に重要なものをピックアップ!

  • 小説シリーズ(原作者:都月景/都月狩 名義):
    • 【公式】これは必読! 原作者さんが自ら書いている(または監修している)ので、公式設定の塊です。
    • SN1関連: 『帰るべき場所へ』『私だけの王子さま』など。ゲーム本編のエンディング後の主人公たちの葛藤や、選ばれなかったパートナーとのIFストーリーなどを描き、キャラクターの内面を深く掘り下げています。
    • SN3関連: 『受け継がれし炎』。SN3の後日談として、生徒となったイスラが、島の守護者としての覚悟を持ち、レックス/アティから魔剣バルバーリアを受け継ぎ、その力を新生させるまでの試練を描きます。この設定は、後のSN5における聖剣の伏線として非常に重要です!
    • SNU:X関連: 『サモンナイトU:X〈ユークロス〉』全6巻(+Web後日譚)。前述の通り、狂界戦争・響界戦争の全貌を描いた、シリーズの核心を成す物語。ゲームでは語られなかった多くの謎を解き明かし、歴代主人公の共闘を実現させました。これを読まずしてサモンナイトは語れない!
  • 漫画『召喚戦記サモンナイト』(作画:宮腰真知):
    • 【公式】月刊少年ジャンプ(当時)で連載された、完全オリジナルストーリーの漫画作品(全4巻)。時代設定は、本編シリーズよりも過去、「万色の大戦」から約100年後のリィンバウム。師を失った若き召喚師フロルドが、偶然召喚してしまった異世界(おそらく地球に近い世界)の快活な青年アシュタルと共に、魔導具「呼び声の書」を巡る陰謀に立ち向かいながら成長していく冒険譚です。本編キャラは出ないけど、当時の世界の雰囲気とか、召喚師が特権階級として扱われ始めた経緯とかがわかって面白い。
  • ドラマCD:
    • 【公式】ゲーム本編と同じ豪華声優陣が出演! 『界の狭間のゆりかご』では、SN1とSN2のキャラクターたちが次元の狭間に迷い込み、コミカルな騒動を繰り広げる、ちょっとしたクロスオーバー風の物語が楽しめます。『あの日のカケラ 前後編』などでは、SN3のキャラクターたちの後日談や、ゲームでは描かれなかった幕間のエピソードなどが語られ、キャラクターの細かな心情や関係性を補完してくれます。ファンにとっては、キャラクターたちの「声」で紡がれる新たな物語として、非常に価値の高いコンテンツです。耳が幸せ…。
  • アニメーション『サモンナイト 魔法のディスク』:
    • 【公式】2008年に発売されたニンテンドーDSリメイク版『サモンナイト』の予約特典として制作された、約30分の短編OVA。制作は、なんとufotable! でも内容は、SN1~3キャラが登場する完全なお祭りギャグ。時系列とか設定とかは完全に無視してOK! あくまでファンサービスとして、動いて喋るキャラたちを愛でるための映像です。これはこれで貴重!

これらの外伝やメディアミックス作品に触れることで、リィンバウムとその周辺世界は、まるで万華鏡のように、さらにキラキラと、複雑で、魅力的な姿を見せてくれるのです。

本編だけじゃもったいないですよ! ぜひ、探してみてくださいね。

終わらない問い、リィンバウムの深淵に眠るミステリー第8部

さて、長かったサモンナイトの歴史旅行も、いよいよクライマックスが近づいてきました。

数々の物語を巡り、英雄たちの軌跡を辿ってきましたが、それでもなお、この広大な世界には、明確な答えが示されないまま、私たちの心に引っかかり続ける「謎」が存在します。

公式が敢えて語らなかったのか、あるいは語る必要がなかったのか…
ここでは、シリーズを通して特に重要で、今なおファンの間で熱い議論が交わされている「未解決の伏線」や「謎」を、私なりの考察(妄想?)も交えながら、改めて掘り下げてみたいと思います。

これについて語り出すと、夜が明けちゃうんですよねぇ…(だからお酒飲めないって)。

【注意再び!】ここから先は、公式情報だけじゃなく、私の個人的な考察や、ファンの間での有力説などがガンガン入ってきます。

【考察】マークを頼りに、「ふーん、そういう考え方もあるのね」くらいの感じで、ゆるーくお付き合いくださいね!

謎①:全ての元凶? 禁忌の召喚師「ゼノビス」って、結局何者よ?

これまでのあらすじ

【公式】ゼノビスは、古代リィンバウムに存在したとされる伝説的、しかし邪悪な召喚師。

全ての異世界の根源たる「至源の異世界」の力に手を出し、世界の理を歪めようとした危険人物とされています。

彼は自らを神と称し、異世界の力を封じ込めた強力な魔剣(シャルトスやキルスレスの原型)を創造させたとされる。

最終的には同志(あるいは弟子)の裏切りにより失脚、歴史の闇に消えたとされるが、その禁忌を恐れぬ思想は「無色の派閥」として後世に受け継がれた。

残る疑問

彼が具体的にどのような人物で、どのような力を持ち、何を成そうとして、どのように滅びたのか、その詳細は不明な点が多い。

本当に「滅びた」のか?

みんなの考察劇場

  • 生存説: 【考察】「いやいや、あんなヤバい奴が簡単に死ぬわけない! きっと異世界にトンズラして、今もどこかで暗躍してるって!」…ラスボスあるあるですよね。
  • U:X出演説: 【考察】「小説U:Xでミコトが呼び出した過去の魂の中に、実は紛れ込んでたんじゃないの? 顔は出てないけど!」…これも想像するとゾクッとします。
  • 思想だけ残った説: 【考察】「本人はとっくの昔に滅んでるよ。でも、彼が残した『力こそ正義!』みたいな思想とか、ヤバい魔剣とかが、後世の悪い奴ら(オルドレイク、レイなど)に利用されただけだって。」…これが一番現実的?

で、結局どうなの?(私的見解込み)

【考察】小説『U:X』を読む限り、ゼノビス本人が現代まで生きてる可能性は限りなく低いかなー、と思います。

だって、レイがあれだけ過去の強敵を「再誕」させたのに、ゼノビス本人は呼び出してない(呼び出せなかった?)っぽいし。

となると、やっぱり「思想だけ残った説」が一番しっくりくるかな、と。

ゼノビスっていう「概念」が、悪のカリスマとして後世に影響を与え続けた、みたいな。

でも、古代に彼が具体的に何をしでかそうとしていたのか、その力の全貌とかは、未だに謎ですよね。

もしかしたら、今後のサモンナイト(が出れば!)で、古代編とかやってくれるかも…? なんて期待しちゃいます。

謎②:我らが初代主人公! ハヤト/ナツミは、ちゃんと地球に帰れたの? その後の人生は?

これまでのあらすじ

【公式】SN1のエンディングは帰還/残留の分岐。

でも正史っぽいのは帰還ルート。

後の作品には本人は出てこないけど、SN5では「誓約者」として名前だけ登場。

SN6(お祭りゲー)では「帰る方法探してる」って言ってた。

友達のトウヤとアヤはリィンバウムに残った。

残る疑問

帰れたのは確かっぽいけど、いつ、どうやって?
帰るまで大変だったの?
地球に戻ってからはどうしたの?
リィンバウムのこと、覚えてる?

みんなの考察劇場

  • あっさり帰れた説: 【考察】「エンディングの後、サクッと帰れたんじゃない? だって主人公だし。」…ご都合主義とも言う。
  • 実は苦労した説: 【考察】「いやいや、異世界から帰るなんて簡単じゃないでしょ! しばらくリィンバウムで苦労して、もしかしたらU:Xの時代くらいまで関わっちゃって、やっと帰れたとか?」…こっちの方がドラマがありそう。
  • 記憶は夢の中へ説: 【考察】「地球に戻ったら、リィンバウムでの出来事は全部、長くてリアルな夢だった…みたいになっちゃったんじゃない?」…それはそれで切ない。
  • まだリィンバウムにいる説(少数派): 【考察】「実はまだ帰れてなくて、どこかでひっそり暮らしてるんじゃ…?」…ないと思いたい。

で、結局どうなの?(私的見解込み)

【考察】うーん、これも悩ましい!
でも、SN2以降の物語に全く顔を出さないあたりを見ると、やっぱり「苦労したけど、最終的には帰れた」って考えるのが自然かなぁ。

すぐ帰れたなら、SN2のトウヤみたいにもう少し話題に出てもよさそうですが、それがないこと、SN6での描写などを考えると、帰還までに何らかの時間やドラマがあったのかもしれません。

地球に戻ってからの人生は…想像するしかないけど、普通の高校生に戻れたのかな?
でも、あの異世界での経験は、きっと彼の(彼女の)人生を豊かにした…と思いたい!
リィンバウム残留説は、さすがに無理があるかなぁ。

謎③:SN3のW主人公、レックスとアティ。

どっちがメインで、二人の関係は? 不老ってマジ?

これまでのあらすじ

【公式】SN3はレックス(男)かアティ(女)を選べた。

選ばなかった方が相棒になる。

SN5ではレックスが大校長として登場、しかも不老!
でもアティも学園にいるっぽい描写アリ。

正史では「レックスが師匠(年上)、アティが弟子(年下)で一緒にいた」説が有力。

レックスの不老は魔剣シャルトスの影響らしい。

残る疑問

アティも不老なの? それとも普通に歳とった?
二人の関係って、師弟? 友達? それとも…?
不老って、便利だけど、周りが先に死んじゃうの辛くない?

みんなの考察劇場

  • アティ普通に歳とった説: 【考察】「不老の呪いを受けたのはレックスだけでしょ。アティは人間として(あるいはエルフとかのハーフだったとしても)普通に寿命を迎えたんじゃない? SN5の時代にはもう…(涙)。でも魂はレックスを支えてる!」…これが一番切ない。
  • アティもなんか長生き説: 【考察】「いや、レックスを一人にしないために、アティも何か別の方法(イスラとの関係とか?)で長生きしてるはず!」…希望的観測?
  • 二人の関係は…: 【考察】「師弟であり、戦友であり、最高のパートナー! 恋愛? うーん、あったかもね! でも、そういうの超越した深い絆でしょ!」…プラトニック推し多し。
  • 不老の功罪: 【考察】「便利だけど、絶対辛いって! 周りのみんなが先にいなくなっちゃうんだよ? レックス、メンタル強すぎ…。」…これはガチ。

で、結局どうなの?(私的見解込み)

【考察】これはねぇ、「アティ普通に歳とった説」が一番ドラマチックで、切なくて、好きなんですよね…個人的に。

SN5でレックスだけが不老で登場するあたり、やっぱりそういうことなのかな、と。

アティは、レックスの心の中で永遠に輝き続ける存在になった…みたいな。

うぅっ、泣ける…。

二人の関係は、もう言葉で表せないくらい深い「魂の繋がり」があったんだと思います。

恋愛感情もあったかもしれないけど、それだけじゃない、もっと大きな愛で結ばれてた、みたいな。

そして、レックスの不老は、やっぱり「呪い」としての側面が強いんだろうな、と。

数百年、たった一人で(アティの想いを胸に)世界を見守り続けるって、想像を絶する孤独ですよね。

大校長、あんた漢だよ…。

謎④:SN5最大のミステリー、「千眼の竜」と「冥土の対存在」って、一体全体なんなのさ!?

これまでのあらすじ

【公式】SN5の終盤、大校長レックスが「千眼の竜(なんかスゴイ竜)に対抗するには、冥土(霊界のダークサイド)側にも、それと対になるスゴイ奴がいるはずだ!」って言ってた。

でも、千眼の竜も冥土の奴らも倒しちゃったから、その「対になる存在」が結局何だったのか、どうなったのか、全然わからないまま終わっちゃった!

残る疑問

「冥土の対存在」って、マジで何? どこ行ったの?
てか、そもそも「千眼の竜」って誰なの? SN4のあの子なの?

みんなの考察劇場(ここが一番盛り上がる!)

  • SN4のあの子関連説(超・有力!):
    • 【考察】まず前提として、「千眼の竜」=「SN4の人造召喚獣(守護獣)が300年かけて成長・変化した姿」! これはもう、ほぼ確定でしょ!(と多くのファンは思っている)。名前(千の眼)と特徴(複数の瞳)が一致してるし、公式資料集でも匂わせてるし!
    • 【考察】で、もし↑が正しいなら、「冥土の対存在」=「SN4の守護獣の中にあった『負の側面』とか『暴走の力』の根源」! SN4の最後でライが契約して抑えたけど、完全には消えてなくて、300年の間に冥土の力とくっついて、ヤバい存在になってた(なりかけてた)! 千眼の竜が「光」なら、こっちは「影」みたいな!
  • 全然関係ない奴説: 【考察】「いやいや、考えすぎだって。千眼の竜も冥土の対存在も、SN4とは関係なく、響融化っていう新しい時代が生み出した、全く新しい脅威だったんだよ。」
  • 大校長のハッタリ説: 【考察】「レックスが、状況を打開するために『きっと対になる奴がいるはずだ!』ってハッタリかましただけじゃない?(笑)」

で、結局どうなの?(私的見解込み)

【考察】これはもうね、「SN4関連説」を信じたい! っていうか、そうであってほしい!
そう考えないと、SN4のあの感動的なエンディングの後の、あの子の未来が報われない気がするんですよ!(勝手な思い込み)。

もし、あの子が千眼の竜になって、さらにその「影」である対存在までいたとしたら…SN4の物語って、実は全然終わってなかったってこと!?
ライとあの子の絆は、300年後のSN5の危機にまで繋がってたってこと!?
…もう、想像するだけで胸が熱くなりません!?
もちろん、公式の答えはないんですけどね!
でも、この「空白の物語」を想像するのが、サモンナイトファンの醍醐味であり、永遠の宿題なのかもしれません。

ああ、誰か答えを教えてくれー!

謎⑤:SN6のお祭り会場、「繭世界フィルージャ」って、結局なんだったわけ?

これまでのあらすじ

【公式】SN6の舞台フィルージャは、他の世界から物とか記憶とかを引き寄せて成り立つ、不安定な「繭世界」。

創造主イェンファを倒したら崩壊し始めて、みんな元の世界に帰れた。

残る疑問

どうやってできたの? なんでそんな性質なの?
完全に消えちゃったの?
みんなが集められた本当の目的は?

みんなの考察劇場

  • 単なる舞台装置説: 【考察】「クロスオーバーさせるための、ご都合主義な設定の異世界でしょ。深い意味はないって。」…夢のないことを言うでない!
  • 世界の墓場説: 【考察】「滅びた世界の残骸とか、忘れられた記憶とかが集まってできた、なんか切ない場所なんじゃない?」…ありそう。
  • 神様の箱庭説: 【考察】「偉い存在(エルゴとか?)が、英雄たちを交流させたり、試練を与えたりするために、一時的に作った特別な空間だったとか?」…これもロマンがある。
  • 夢・集合的無意識説: 【考察】「実は全部、ラージたちが見てた壮大な夢だったりして? あるいは、狂界戦争とかで死んだ人たちの想いが集まってできた、精神世界みたいな?」…元の世界で記憶がないことの説明にはなるかも。

で、結局どうなの?(私的見解込み)

【考察】うーん、これはもう、「考えても仕方ない!」ってのが答えかもしれません(笑)。

お祭りゲーの舞台設定に、そこまで深い意味を求めるのは野暮ってもんかもしれませんね。

どの説も一長一短だし、公式も「不思議な繭の世界だよーん」くらいしか言ってないし。

個人的には、「神様の箱庭説」とか「精神・想念世界説」あたりがロマンがあって好きですけどね。

みんなの記憶がないのも説明つくし。

でもまあ、答えは風の中、ってことで!
フィルージャでの出会いは、それぞれのキャラの心に、キラキラした「夢の記憶」として残った…それでいいじゃないか!

これらの謎について考えていると、あっという間に時間が経っちゃいますね。

答えがないからこそ、面白い。

サモンナイトの世界は、まだまだ私たちを楽しませてくれる、無限の可能性を秘めているのかもしれません。

あなたの胸に響く、サモンナイトという名の旋律終章

さて、長々とお付き合いいただき、ありがとうございました!

異世界リィンバウムを巡る、数百年にも及ぶ壮大な歴史絵巻の旅、いかがでしたでしょうか?

忘れられた島での小さな出会いから始まった物語が、やがて都市を揺るがし、魔王と対峙し、国境を越え、次元を超え、そして響き融け合う未来へと繋がっていく…その壮大なスケールと、時代を超えて受け継がれる「想い」に、改めて胸が熱くなった方もいらっしゃるのではないでしょうか。

『サモンナイト』シリーズが、単なるファンタジーRPGとしてだけでなく、これほどまでに長く、深く愛され続けている理由。

それはきっと、魅力的なキャラクターや、戦略性の高いバトルシステムだけではないはずです。

異なる文化、異なる種族、異なる価値観を持つ者たちが、時にぶつかり合いながらも、互いを理解しようと努力し、かけがえのない「絆」を育んでいく。

そして、どんな困難な状況にあっても、未来への希望を捨てずに立ち向かっていく――そんな、私たちの現実世界にも通じる、普遍的で、温かいメッセージが、シリーズ全体を通して、優しく、力強く描かれているからではないでしょうか。

レックスとアティが未来への種を蒔き、ハヤトが異世界との「誓約」を結び、マグナが世界の「理」を超え、ライが「家族」の絆を受け継ぎ、ミコトが全ての「想い」を背負い、そしてフォルスとアルカが「響き融け合う」新時代を歩み出す――彼ら一人ひとりの選択と決意が、リィンバウムの歴史を織り成し、私たちプレイヤーの心に、忘れられない感動を刻み込んできました。

彼らの物語は、リィンバウムの歴史そのものであり、同時に、私たちの心の中に、勇気や優しさ、そして「信じること」の大切さを、そっと教えてくれたように思います。

もちろん、物語にはまだ解き明かされていない謎も残されています。

「千眼の竜と冥土の対存在」の真相は? フィルージャでの出会いの意味は? そして、英雄たちが築いた平和の、その先にある未来は…?
これらの「空白」は、もしかしたら、私たちファンが自由に想像力を羽ばたかせ、それぞれの「サモンナイト」を心の中で紡ぎ続けていくための、作り手からの優しい贈り物なのかもしれませんね。

2025年4月現在、『サモンナイト6』以降、シリーズの新たな展開に関する公式な情報は、残念ながら途絶えています。

ファンとしては、リィンバウムのさらなる未来や、過去作のリメイク・リマスターなどを心待ちにしている状況ですが、その実現は未だ見えていません。

(メーカーさん、どうか、どうかお願いします…! 私の副業のギャラ、全部つぎ込んでもいいですから!)

しかし、物語がここで終わったわけではありません。

サモンナイトの世界は、私たちの心の中で、そしてファンの語らいの中で、今も生き続けています。

「千眼の竜と冥土の対存在」の謎は? フィルージャでの出会いの意味は? そして、英雄たちが築いた平和の先には、どのような未来が待っているのか?

――想像力の翼を広げれば、物語は無限に広がっていきます。

この記事が、あなたが愛したサモンナイトの世界を、ほんの少しでも深く、広く、そして温かく感じられるきっかけになれたなら、これ以上の喜びはありません。

もし、まだ触れたことのない物語があるならば、ぜひこの機会に、新たな世界の扉を開いてみてください。

そこにはきっと、あなたの人生を豊かにする、素晴らしい出会いと冒険が待っているはずです。

そして、シリーズを遊びつくしたあなたも、この記事を片手に、もう一度、あの懐かしい仲間たちに会いに、リィンバウムへ「帰省」してみませんか?

異世界リィンバウムと、そこに生きとし生ける全ての魂たちが紡いできた、数多の物語。

その輝きは、決して色褪せることはありません。

彼らが紡いだ絆の物語は、これからも星々のように輝き続け、私たちの未来を、そっと照らしてくれることでしょう。

いつかまた、新たな召喚(サモン)の夜(ナイト)が訪れる日を信じて――。

それでは、またいつか、どこかの世界の片隅で、お会いしましょう!

次はどんな物語を語ろうかな? なんてね。

最後まで読んでくださって、本当にありがとうございました!

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