目を閉じて、真夏の昼下がりを想像してみてください。
ミンミンゼミの声、じりじりと照りつける太陽、麦わら帽子をかぶった子どもたちが田舎の土手を駆け回る光景…。
そう、あれは「ぼくのなつやすみ」が描き出す昭和の夏休み。
子どもの頃に体験した(または体験したかった)夏の記憶が詰まったゲームシリーズです。
でも、ちょっと待って!
最後の作品が出たのはもう2009年。
息子がまだ産まれる前ですよ!
あれから15年以上、「ぼくのなつやすみ5」は一体どこに行ってしまったのでしょうか?
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「ぼくのなつやすみ」が描いた昭和の夏
「ぼくなつ」が初めて世に出たのは2000年。
私がまだ東京に引っ越して間もない頃です。
PS1向けに発売され、昭和50年代の日本の田舎を舞台に、小学生の男の子として夏休みを過ごすというコンセプトが斬新でした。
思い出してみれば、初代の発売は私が一人暮らしをしていた頃。
東京の狭いワンルームで「田舎の夏」を疑似体験するという、なんとも都会的な矛盾を楽しんでいました(笑)。
シリーズはその後、こんな流れで発展していきました:
- 初代(2000年/PS1):山あいの田舎町でセミを追いかけ、家族と過ごす夏
- 2 海の冒険篇(2002年/PS2):伊豆半島のような海辺の町での夏、シリーズ最高傑作と言われることも
- 3 北国篇(2007年/PS3):北海道を思わせる広大な大地での夏
- 4 瀬戸内少年探偵団(2009年/PSP):瀬戸内海の島を舞台に探偵ごっこも楽しめる
初代と2は後にPSPにリメイク移植され、「ポータブル」シリーズとして通勤電車の中でも遊べるようになりました。
私も東京の満員電車の中で「釣り」をしながら、故郷・長崎の海を思い出したものです。
ソニーのさじ加減とビジネスの壁「5」が出ない理由
「どうして5が出ないの?」と息子に聞かれても、ママには複雑な事情があると説明するのが難しいんですよね。
簡単に言うと:
- 版権元であるソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の方針が変わった
PS1〜PS2時代には国内の中小規模タイトルも大事にしていたソニーさんですが、PS3以降は「世界市場で大ヒットする超大作!」路線に舵を切ったようです。
夫の実家の冷蔵庫のように、整理されずに奥に置かれたままの「ぼくなつ」シリーズ。
国内向けの「ほのぼのゲーム」は優先順位が下がってしまったんですね。
- 家庭用ゲーム機向けの新作開発コストが高騰
現代のゲーム開発は、私の月給の何百倍ものお金がかかります。
「昭和の夏休み」というローカルテーマで、果たして投資回収できるのか…?
企業さんも頭を悩ませているようです。
余談ですが、2016年にはスマホ版「ぼくなつ」が発表されたことも!
私も「通勤電車でぼくなつができる!」と期待したのですが、結局お蔵入りになってしまいました。
スマホの中でも消えゆく夏の思い出…切ないですね。
願望と現実の狭間で発売日予想とリーク情報
ネット上では定期的に
「ぼくなつ5がSwitch向けに出るらしい!」
「〇月のイベントで発表される!」
といった噂が飛び交います。
こういうデマ、息子の学校でも「あのゲームの隠しキャラがいる!」みたいな噂が広まるのと同じですよね(笑)。
でも残念ながら、2025年3月現在、
信頼できるリークは一切確認できません。
もし今から企画が動き出したとしても、開発期間を考えると最速でも2027年前後が現実的でしょう。
思えば息子が小学校を卒業する頃…?
その頃には彼も「ぼくなつ」に興味なんて持たなくなっているかもしれません。
母としては複雑な気持ちです。
ファンの間では、「リメイクやリマスターでもいいから、まずは過去作をPS5やSwitchで遊べるようにしてほしい!」という声が多いです。
私も、夏休みの宿題を先延ばしにする子どものように「とりあえず何か出してくれれば…」と思っているひとりです。
シリーズ精神を受け継ぐスピンオフの登場
「ぼくなつ」の続編がないまま時が過ぎる中、2021年に思わぬニュースが飛び込んできました。
なんと「クレヨンしんちゃん『オラと博士の夏休み』」が発売されたのです!
これは「ぼくなつ」の生みの親・綾部和氏率いるミレニアムキッチンが手掛けた作品で、システムやコンセプトはまさに「ぼくなつ」そのもの。
違いは主人公がしんのすけになっただけ。
世界累計50万本を超えるヒットになり、海外でも「このスローライフゲームは素晴らしい!」と評価されたそうです。
その後、2023年には「なつもん! 20世紀の夏休み」も発売。
これも実質的には「ぼくなつ」の精神を受け継ぐ作品です。
「サーカス団長の息子が田舎町で過ごす夏」が描かれ、夏休みゲームファンを喜ばせました。
息子と一緒にプレイしましたが、彼には「なんで大人はこんなのんびりしたゲームで喜ぶの?」と不思議そうな顔をされました。
デジタルネイティブ世代には理解しづらい「昭和の退屈」の魅力…親子の溝を感じる瞬間でした(笑)。
夏になるとざわつくファンコミュニティ
毎年夏になると、SNSや掲示板で「ぼくなつ新作まだー?」というスレッドが立ちます。
電車通勤中にTwitterをチェックすると、決まって同じようなやりとりが目に入ります:
- 「最後に出たのは4(PSP)だから、もう十数年経つんだぞ」
- 「クレヨンしんちゃんのやつは楽しかったけど、やっぱり本家が見たい」
- 「Switchで出せば絶対売れるだろうに、ソニーが許さないのかな」
こんな声が毎年夏、セミの鳴き声のように響き渡ります。
私も会社のランチタイムに「ぼくなつ5出ないかなー」と言うと、同世代の同僚から「わかる〜!」と共感の声が返ってきます。
一方で若手社員は「それ何ですか?」と首をかしげるばかり。
世代間ギャップを感じる夏の風物詩です。
リメイク・リマスターという救済策
新作が難しいなら、既存作をリメイクやリマスターしてPS5やSwitchに移植する道もあります。
特にファンから熱望されているのは「2 海の冒険篇」のフルリメイク。
伊豆の海辺がさらに美しく描かれたら、故郷・長崎の海を思い出して涙腺崩壊しそうです。
私も夫と「もし2がリメイクされたら、息子に『これが本当の夏休みだよ』って教育したい」と話しています。
息子は「夏休みは習い事とゲームとYouTubeでしょ?」と言いますが…いやいや、セミを捕まえて虫かごに入れる喜びを知らない世代に昭和の夏を教えたいんです!
昭和の夏休みを今に再現する課題
ぼくなつは昭和50年前後の田舎を描いています。
当時の子どもならではの描写が魅力ですが、新作やリメイクを作る場合の課題もあります:
- 「親戚のお姉さんと一緒にお風呂に入るシーン」
- 「子ども同士や大人との距離感、昭和なら当たり前だった接し方」
- 「暗くなるまで外で遊ぶ前提」の自由さ
現代の倫理基準で考えると、微妙な部分もあるんですよね。
息子を見ていると、私の子ども時代とは全然違う環境で育っていることを実感します。
昭和の自由さを知らない彼に「これが本当の夏休み」と言っても、理解してもらえるでしょうか…?
日本の夏は世界で通用する?国際展開の可能性
かつて「ぼくなつ」は「虫取りをメインにしたゲームは海外では受けない」と考えられていました。
でも、最近は「あつまれ どうぶつの森」や「Stardew Valley」のようなスローライフゲームが世界的に人気です。
「オラ夏」も英語版が発売され、海外ユーザーから「日本の田舎の暮らしが新鮮で魅力的」と評価されています。
私が東京に引っ越した時、地元・長崎の食べ物や方言が恋しくなったように、異文化への憧れは普遍的なのかもしれません。
「ぼくなつ5」も世界同時展開すれば採算が取れるかも?
SIEがPC移植にも積極的になっている今、マルチプラットフォーム展開も夢ではないでしょう。
もし「5」が出るなら?未来への期待
現実的に考えると、「ぼくなつ5」が実現するには、SIEが国内向けIPをもう一度重視するか、版権を他社に貸与してマルチ展開を認めるかのどちらかでしょう。
もし2025年後半から企画が動き出したとしても、完成まで2〜3年はかかるため、2027年前後のリリースが最短コースです。
その頃には息子は高学年に…もう虫取りに興味がなくなっているかもしれません。
親子で「ぼくなつ」を楽しむ夢は叶うのでしょうか?
「こんな5が出たらいいな!」ファンの妄想が広がる
ネット上では、ファンたちが理想の「ぼくなつ5」について語り合っています:
- オープンワールド化 - 「自転車で隣町まで行けて、山を越えると別の集落があるとか、もっと冒険できるのがいい!」という意見がある一方、「そんな広大なマップいらない」「箱庭的な濃密さが売り」という反論も。会社のプロジェクトと同じですね、拡大すれば良いというものではありません(笑)。
- SNS連動やオンライン要素 - 「捕まえた虫をTwitterで自慢したい」「みんなで夜のラジオ体操に参加するイベントがあったら楽しそう」。でもこれ、昭和の「ひとりで味わうノスタルジー」から遠ざかってしまう気も…。息子世代には当たり前でも、昭和キッズには違和感かも?
- 季節や時代の変化 - 「冬のぼくなつも面白そう」「平成や令和を舞台にして、スマホ持ちの子どもがSNSに投稿しながら夏休みを過ごすのは?」。これ、通勤電車で考えていて思いついたのですが、「令和のぼくなつ」って、ただのリアル??笑
どんなに素晴らしいアイデアがあっても、SIEの判断次第なのが現実です。
開発会社の事情と消費者の願望のギャップは、私の会社の企画会議を見ているようで何だか既視感があります…。
「なつもん!」や「オラ夏」で間接的に満たされる心
クレヨンしんちゃんの「オラ夏」や「なつもん!」の登場で、ファンの渇きは少し潤されました。
「ぼくなつそのものじゃないけど、これでも十分楽しめる」という意見が多く見られます。
私も息子と「オラ夏」をプレイしましたが、「ママ、昔のゲームってこんな感じだったの?」と聞かれて複雑な気持ちに。
「いや、これはレトロ『風』なのよ…」と説明するのが難しいんです。
夫は「お前が昔熱中してたのはストリートファイターだろ」と余計なツッコミを入れるし…(反論できない)。
切望と諦念のはざまでファンの声
何年も夏になるたびに「今年こそ発表かも」と期待し、結局何もなくて「また来年」と落胆するループ。
これ自体が「ぼくなつ的」と言えば言えますが…毎年、電車の中で「今年も出なかった…」とため息をつく季節がやってきます。
具体的な反応としては:
- 「10年待ったからあと10年待っても平気。もう恒例行事」
- 「もし本当に5出たら大騒ぎになるだろうけど、今のゲーマーにウケるか不安」
- 「オラ夏やなつもん!があるから実質困らないけど、『あのタイトル』でやりたい気持ちは消えない」
切実に欲しがっている人と、諦めの境地になっている人が混在しています。
でも会社の同僚との会話を聞いていると、「あれ、意外とみんな覚えてる?」という驚きもあって、潜在的なファン層は結構いるのかも…。
2025年の時点では何も見えないが、それでも夏は巡る結論
結論として、2025年3月現在、「ぼくなつ5」に関する公式アナウンスは一切なく、信頼できるリークも存在しません。
「オラ夏」や「なつもん!」で夏休みゲームは細々と続いていますが、本家は沈黙したまま。
それでも、シリーズの魅力は決して色あせていません。
20年以上前の初代を今プレイしても、あのセミの声と水彩画のような山並み、川遊びや魚釣りの体験は心を癒してくれます。
私の息子は「なんでゲームでラジオ体操するの?実際にやれば?」と笑いますが、いつか彼にも「ぼくなつ」の魅力が分かる日が来るでしょうか…。
いや、むしろ「ママが子どもの頃、本当にこんな感じだったの?」と聞かれた時に「そう、だいたいこんな感じよ」と答えられるよう、シリーズが続いてほしいと思うのです。
昭和の夏休みを知らない息子に、「ここをタップするとセミを捕まえられるんだよ」と教える日は来るのでしょうか。
毎朝の通勤電車で、空想の中の虫取り網を握りしめながら、私は今日も「ぼくなつ5」の発売を静かに待ち続けます。
「今年こそ…新作が…」
そんな小さな願いを胸に、次の夏もまた来るのでしょう。
お布団の中でラジオの音を聴きながら眠りにつく、あの懐かしい気持ちを忘れないために。
ミンミンゼミの声が遠くで聞こえる気がします…。