詐欺師や悪徳業者からの電話は、いつ誰にかかって来るかわかりません。
そんな中で、安心して毎日を暮らすために『必要不可欠』と言って過言ではないのが、『防犯電話機』です。
そうですよね。
今は、一口に防犯電話と言っても、本当にいろいろな種類があります。
ということで、この記事では、
『防犯電話機のおすすめの選び方』
について解説します!
詐欺に狙われやすい高齢者向けや、一人暮らしの女性向けの電話機の選び方も紹介するので、ぜひ読んでくださいね!
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防犯電話機のおすすめの選び方
詐欺電話を防いでくれる!『防犯機能』って、どんな機能?
まず、防犯電話機には、どんな防犯機能が付いているのかチェックしておきましょう。
基本的な防犯機能
基本的な防犯機能としては
- 非通知での着信を拒否する
- 登録した番号からの着信を拒否する
- 電話をかけてきた相手に、『防犯のため、この通話を録音します』と警告を流す
- 通話を録音する
という機能があります。
この4つは、防犯電話機として必須の機能であり、防犯電話機のほとんどの機種に備わっています。
というのも、
非通知の着信を拒否する
⇒かけてきた人の電話番号を把握できる
登録した番号の着信を拒否する
⇒非通知以外でかかった迷惑電話をブロックできる
『通話を録音します』という警告を流す
⇒詐欺師や悪徳業者は『通話記録を残す』という警告を聞いて電話を切ることが多く、迷惑電話を高確率でシャットアウトできる
通話を録音する
⇒何かあった時に通話の内容を証拠として使える
ということから、防犯に非常に有効だからです。
ただし、録音に関しては
- 通話が始まると自動的に録音を開始する機種と、自分でボタンを押して録音を開始する機種がある
- 何分まで録音できるかは、機種によって違う
- 録音をSDカードに保存できる機種と、できない機種がある
ということに注意が必要です。
この3点は、しっかりチェックしてください。
その他の防犯機能
4つの基本的な防犯機能の他にも、機種によってさまざまな防犯機能が備わっているものがあります。
たとえば
- 電話を取る前にボタンを押すと、かけてきた相手に名乗るよう促すメッセージを流す
- 通話中にボタンを押すと、通話を断って切る
- 通話中にドアチャイムのような音を出して、電話を切るタイミングを作る
- 自治体や警察と連携して迷惑電話の番号リストを自動的に受信・更新し、そのリストにある番号からの電話を自動的に拒否する
- 不審な電話が来た時に、登録した番号にすぐ相談の電話をかけられるボタンがついている
- 着信時に、電話帳に登録してある番号とそうでない番号とで、着信ランプの色を変える
- 年金支給日前後など、詐欺電話がかかりやすい時には、いつもと違う警告メッセージを流す
などです。
そうなんです。
他にもまだまだ、メーカーによって機種によって、いろいろな防犯機能があるんですよ!
電話を使う特殊詐欺も、手口が多様で巧妙になっていますから、各メーカーもあの手この手で詐欺対策を頑張ってくれているのです。
基本的な防犯機能だけでも、多くの迷惑電話はブロックできます。
でも、プラスアルファの機能を使うと、さらに安心ですよ!
迷惑電話を自動でブロックできるシステム
防犯機能の中には
自治体や警察と連携して、迷惑電話の番号リストを自動的に受信・更新して、自動的に着信を拒否する
というものがあります。
これは
『トビラシステムズ株式会社』という企業と連携したサービスです。
電話機メーカーによって、
『迷惑ブロックサービス』『迷惑電話フィルターサービス』
など、サービス名が違います。
このサービスを利用するには、
- トビラシステムズのサービスに対応した電話機を選ぶ
- 電話機で、このサービスを利用する手続きをする
ということが必要です。
また、迷惑電話の番号を自動的に更新するための通信料として、月310円(税抜き)程度の料金がかかります。
お金はかかってしまいますが、迷惑電話を自分で登録しなくて済むので、便利ですよ!
詳しくは、こちらのページを見てくださいね。
なお、具体的なおすすめ機種については、以下の記事で紹介しています。
あわせて読んでください。
【録音固定電話】防犯電話機レビュー!最新機種のおすすめを紹介!
続きを見る
高齢者のいる家庭で使う防犯電話機の選び方
では、ケースごとに防犯電話の選び方を解説しましょう。
まずは、高齢者がいる家庭で使う防犯電話機の場合です。
高齢者が使うなら、どんな防犯機能が必要?
高齢者がいる家庭なら、
- 非通知・フリーダイヤル・登録した番号からの着信拒否
- かけてきた相手に、『通話を録音する』と警告を流す
- 通話が始まると自動で録音する
- 電話を取る前にボタンを押すと、かけてきた相手に名乗るよう促すメッセージを流す
- 呼び出し音が鳴る時に『迷惑電話にご注意ください』とメッセージが流れる
- ボタン1つで登録した連絡先に電話をかけられる
という機能が備わった機種がおすすめです。
これに加えて、トビラシステムズと連携の『迷惑ブロックサービス』や『迷惑電話フィルターサービス』を利用すると、さらに安心です。
高齢者のいる家庭向けの防犯電話機の選び方
高齢者がいる家庭で使う防犯電話機を選ぶ時には、
- 親機、子機ともに、液晶画面がなるべく大きく、文字が見やすいこと
- ダイヤルボタンなどが大きくて、見やすいこと
- 人の名前などが漢字で表示されること
- 着信音や通話の音声がよく聞こえること
- 留守電の再生や着信の確認などの操作がなるべくシンプルなこと
ということに気を付けて選びましょう。
さらに、暮らしや体の状況に応じて
遠方に住む親や1人暮らしの高齢者の家で使う
⇒指定した時間に電話が鳴り、電話を取らない場合は登録した電話番号に連絡が行く『見守り機能』がついている
耳が遠い人がいる
⇒ランプで着信をお知らせする機能がついている
といった機種を使うことも、検討してください。
ちなみに、高齢者におすすめの機種には、シャープ『JD-AT95』があります。
詳しくは、こちらの記事を読んでくださいね。
女性の1人暮らしなど女性だけの世帯向けの防犯電話機の選び方
電話に関しても、女性だけの世帯では防犯対策が大切です。
特に女性の1人暮らしの場合は、しっかり守りを固めておきたいものです。
そのためには
- 非通知・フリーダイヤル・登録した番号からの着信拒否
- かけてきた相手に、『通話を録音する』と警告を流す
- 通話が始まると自動で録音する
- 電話を取る前にボタンを押すと、かけてきた相手に名乗るよう促すメッセージを流す
- ボイスチェンジ機能が付いている
最低限、この機能が備わっている機種を選ぶことがおすすめです。
電話を取る前に相手に名乗ってもらうシステムを使うと、
セールスの電話や知らない人からの電話に出ることを回避できます。
また、ボイスチェンジを使うと、
- 男性がいると思わせることができる
- 電話の主が『相手は女性だから』と思って強い態度に出るのを防ぎやすい
というメリットがあります。
『電話の防犯はできるだけしっかりしておきたい』という人には、パナソニックの『VE-GD67』がおすすめですよ。
FAX付きの電話機を使いたい場合
FAX付きの固定電話にも、防犯機能を備えた機種があります。
他の防犯電話機と同様、
- 非通知・フリーダイヤル・登録した番号からの着信拒否
- かけてきた相手に、『通話を録音する』と警告を流す
- 通話を録音する
- 電話を取る前にボタンを押すと、かけてきた相手に名乗るよう促すメッセージを流す
などの機能が付いている機種を選べば、安心です。
迷惑FAXは、
- 非通知の着信を拒否する
- 迷惑FAXを送って来た番号を、着信拒否登録する
という方法で防ぐことができます。
ただし、この方法には
『迷惑FAXが届いてからその番号を登録する』という方法なので、届く前に防ぐのが難しい
というデメリットがあります。
また、迷惑FAX対策をするなら、
印刷する前に、FAXの内容を画面で確認できる機種を選ぶことが、おすすめです。
迷惑FAXを印刷するのは、紙やインクがもったいないですからね。
FAX付き防犯電話機の具体的な機種は、こちらで紹介しています。
スマホを子機として使いたい場合
『自分のスマホを子機にできる』という固定電話もあります。
そういう電話機を使いたい人は、
- 非通知・フリーダイヤル・登録した番号からの着信拒否
- かけてきた相手に、『通話を録音する』と警告を流す
- 通話を録音する
などの防犯機能に加えて、
『スマホを子機にして電話を取る時にも、かけてきた相手に名乗るよう促せる』
という機能がある機種を選ぶと、より安心です。
なお、スマホを子機として使いたい時には、
- 無線LANなど、必要な設備が自宅にあるかどうか
- 自分のスマホの機種やOSのバージョンが、子機として使える条件に合うかどうか
- 必要なアプリが、自分のスマホで使えるかどうか
なども、確認してくださいね。
メモ
子機としてスマホで電話をかけた場合は、
『固定電話からの発信』
という扱いになり、料金も固定電話の料金になります。
スマホの通話料を節約したい人にも、おすすめですよ!
防犯機能以外から見た電話機の選び方
電話機を選ぶ時には、防犯機能以外にもチェックしておきたいことがあります。
ここからは、防犯機能以外の部分での電話機の選び方を解説します。
親機の受話器が有線かコードレスか
親機の受話器には、
- 有線タイプ
- コードレスタイプ
の2種類があります。
有線タイプとコードレスタイプを比べてみましょう。
メリットは青、デメリットはピンクのマスです。
有線タイプ | コードレスタイプ | |
他の電子機器からの電波干渉 | 受けない | 状況によっては受けることがある |
電話の取り次ぎやすさ | 電話のところに呼ばなければならない | 取り次ぐ相手のところに受話器を持って行ける |
話す場所 | 親機本体の近くに限られる | 好きな場所で話せる |
という違いがあります。
この違いを押さえたうえで、親機のタイプを選ぶと良いですよ。
子機の数と通信方式
最近の電話機には、子機が付いている機種が多いですよね。
この子機の
- 台数
- 通信方式
も、電話機選びには大切です。
子機の台数
たとえば、ワンルームなどのコンパクトな住まいなら、子機がなくても良いでしょうし、子機を使うとしても、1台あれば十分です。
ただ、
- 2~3階がある
- 部屋数が多い
- 家族それぞれの部屋で電話を取れるようにしたい
といった場合は、子機の利用をおすすめします。
特に、2~3階がある場合は、階ごとに最低1台は置きましょう。
便利さもありますが、安全のためでもあります。
急いで階段を上り下りするのは、とても危ないですからね。
たいていの電話機では付属の子機は2台くらいまでですが、
別売の子機で増設できる機種もあります。
子機をたくさん使いたい場合は、『何台まで増設できるか』も選ぶ基準にすると良いですね。
子機の通信方式
子機の通信方式は『DECT方式』を選ぶことをおすすめします。
なぜかというと、
- 電子レンジや無線LANなど、他の機器との電波干渉や通信障害が起きにくい
- 通信が安定している
- 相手の声が聞き取りやすい
- セキュリティが高く、盗聴や傍受のリスクが低い
- 消費電力が少ない
というメリットがあるからです。
子機の通信方式はつい見落としてしまいがちですが、忘れずにチェックしてください。
液晶画面の表示の見やすさ
液晶画面も、電話機選びには大事なポイントです。
- 液晶画面そのものの大きさ
- 液晶画面に表示される文字の大きさや見やすさ
- 文字がカタカナで表示されるか、漢字で表示されるか
- 電話番号が名前で表示されるか、番号のみの表示か
といったことも、チェックしましょう。
親機の液晶画面はもちろん、子機の液晶画面についても確認してくださいね。
ボタンの大きさやわかりやすさ
電話機を使う時に大事なのが
- ダイヤルボタンの大きさやわかりやすさ
- ダイヤルボタン以外の操作ボタンの大きさや、わかりやすさ
となります。
特にデザイン性の高い電話機では、いろいろな機能を使うためのボタンが、わかりにくいこともあります。
おしゃれさも大事ですが、使い勝手の良さも考えながら選んでください。
その他のいろいろな機能もチェック!
電話機には、機種によっていろいろな機能が付いています。
たとえば
- 固定電話にかかってきた電話を、スマホや携帯電話に転送できる
- 玄関のドアホンと連携して、電話機で訪問者に対応することができる
- 停電時にも電話が使える(光回線など、回線の状況によっては停電時に使えない場合がある)
- 親機の近くで大きな音がしている時に、自動的に呼び出し音量を上げる
さらに、FAX付きの電話の場合は
- 受信したFAXをスマホやタブレットで確認できる
- 受信したFAXを、スマホやタブレットにメールで送信して、出先でも確認できる
といった機能を備えた機種もあります。
そうですよね。
迷った時は
- 必ずほしい機能
- 『あったら便利かもしれない』と思うくらいの機能
- あっても使わなそうな機能や要らない機能
というように、いろいろな機能を整理して考えるのがおすすめです。
他にも、人によって
- インテリアと調和した電話機がほしい
- できるだけコンパクトなのが良い
- 電話機にかけるコストを抑えたい
など、いろいろな条件や要望がありますよね。
こちらの記事では、そんな要望に応えられる電話機を紹介しているので、ぜひあわせて読んでください。
【録音固定電話】防犯電話機レビュー!最新機種のおすすめを紹介!
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まとめ
防犯電話機の選び方は、まず防犯機能として
- 非通知での着信を拒否する
- 登録した番号からの電話を着信拒否する
- 電話をかけてきた相手に『通話を録音する』という警告を流す
- 通話が始まると自動的に録音する
最低限、この機能が付いている機種を選びましょう。
それにプラスして
高齢者が使う場合
⇒電話を取る前に相手に名乗るよう促す/迷惑電話への注意喚起/ワンプッシュで登録した連絡先に電話をかけられる
1人暮らしの女性や女性だけの世帯で使う場合
⇒電話を取る前に相手に名乗るよう促す/ボイスチェンジ
FAXも使いたい場合
⇒受信したFAXを画面などで確認できる
スマホを子機として使いたい場合
⇒スマホで電話を受ける前に、かけてきた相手に名乗るよう促せる
といった機能がある機種が、おすすめです。
もちろん、他の防犯機能もあれば、さらに安心できます。
そして、
- 液晶画面の大きさ
- 親機の受話器が有線かコードレスか
- 子機の増設可能台数
- ダイヤルボタンや機能ボタンのわかりやすさ
- その他の機能
などについても、じっくりチェックして選んでくださいね!