詐欺や悪徳商法などの迷惑電話を防ぐには、『迷惑電話対策』の機能がある電話機を使うと、対策として効果的です。
近年は、家電メーカーでも迷惑電話に対応した電話機を、たくさん売り出しているんですよ。
でも逆に、どんな機種を選んだら良いか、迷ってしまいますよね。
そんな人のために、この記事では、シャープの電話機の中から
『JD-G32』
『JD-AT95』
の二つを取り上げます。
- 『JD-G32』『JD-AT95』共通の迷惑電話対策機能
- 『JD-G32』の機能や特徴
- 『JD-AT95』の機能や特徴
を紹介していきます。
電話機を選ぶ参考にしてくださいね!
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『JD-G32』『JD-AT95』共通の迷惑電話対策とは?
- 『JD-G32』
- 『JD-AT95』
この2機種に共通した迷惑電話対策機能について、紹介します。
共通の迷惑電話対策機能には
- 非通知やフリーダイヤルなどからの着信拒否
- 『通話を録音する』という警告を流す
- 通話を録音する
- 電話をかけてきた相手に、名乗るようにアナウンスする
- 着信中や通話中に、電話を断って切る
- 登録した相談用連絡先にワンタッチで電話をかけられる
という機能があります。
ただし、これらの機能の中には
JD-G32
⇒ボタンを押して作動させる
JD-AT95
⇒自動で作動する
というように、機能の働き方が違うものがあります。
その違いについても紹介しますが、購入・使用する時にも確認してくださいね。
着信拒否機能
まず、着信拒否に関する機能としては
- 非通知
- 公衆電話
- 表示圏外の電話
- 0120、0800のフリーダイヤル
- 自分でで登録した電話番号
からの着信を拒否する機能があります。
この機能があると、
- 非通知や公衆電話からの、発信者が不明な電話を防ぐ
- 海外など、電話番号を表示できないエリアからの着信を防ぐ
- 業者からのセールスの電話や、悪徳業者からの電話を防ぎやすくなる
- フリーダイヤル以外や携帯電話での迷惑電話は、番号を登録して防ぐ
という形で、迷惑電話を減らすことができます。
なお、非通知の着信拒否については、『JD-G32』も『JD-AT95』も、購入した時点ですでに設定されています。
電話をかけてきた相手に、『通話を録音する』と警告する
2つ目の、迷惑電話対策機能は、
電話をかけてきた相手に、『この通話を録音します』という警告をする機能です。
この警告があると、ほとんどの迷惑電話の主は、通話をあきらめて電話を切ってしまいます。
ただし、『JD-G32』と『JD-AT95』では、
JD-G32
⇒『お名前確認ボタン』を警告メッセージを流す設定にしておき、着信時にボタンを押すと、警告を流す
JD-AT95
⇒自動で警告が流れる
という違いがあります。
電話をかけてきた相手の名前を確認する機能
3つ目は、
『電話をかけてきた相手に、名乗るようにアナウンスする』
という機能です。
電話を取る前に名乗ってもらうと、
- 相手が誰か確認した上で、電話に出るかどうか判断できる
- 名乗ったのを聞いて、知らない業者や知らない人からの電話だったら出ずに済ませることができる
という効果があります。
そうなんです。
それに、『セールスの電話を断るのが苦手』という人もいますよね。
ですから、『電話に出る前に通話を断れる』というのも、迷惑電話対策には有効な機能なんですよ!
この機能にも、
JD-G32
⇒呼び出し音が鳴っている時に『お名前確認ボタン』を押すと、名乗るようアナウンスする
JD-AT95
⇒『通話を録音する』という警告を流した後、自動的にアナウンスする
という使い方の違いがあります。
通話を録音する
『通話を録音する』という機能も、迷惑電話対策にはとても大切です。
万が一、詐欺師や悪徳業者などから電話があった場合、証拠が残せるからです。
この機能の、『JD-G32』と『JD-AT95』での違いを比べてみましょう。
JD-G32 | JD-AT95 | |
録音を開始する時 | 名前を確認してから電話に出た場合は、自動で録音を開始する 名前を確認しなかった場合は、自分で『留守』ボタンを押すと録音を開始する | 通話が始まると、自動で録音を開始する |
録音時間と件数 | 1件あたり1分で、留守録含めた合計で最大約10分 留守録含めて最大50件 | 1件10分まで 最大100件 |
かなり違いがありますね。
この違いは、
『JD-AT95』が迷惑電話対策に重点を置いた機種
であることから出てくる違いです。
通話お断り機能
『通話お断り機能』というのは、
『着信中や通話中にボタンを押すと、通話を断るメッセージを流して電話を切る』
という機能です。
迷惑電話が来た時に『切りたいけど、なかなか自分から受話器を置けない』という人には、とても役に立ちますよ!
通話お断り機能は、
JD-G32
⇒『お断り』のボタンを押す
JD-AT95
⇒『迷惑ストップ』のボタンを押す
という方法で作動します。
『あんしん相談』機能
『あんしん相談』とは、家族や警察、信頼できる友人などの連絡先を登録しておくと、
不審な電話や迷惑な電話を受けて困った時に、『あんしん相談』ボタンを押すことで、ワンタッチで電話をして相談できる
という機能です。
不審な電話や迷惑な電話を受けた時には、『人に話す』ということが、とても大切です。
なぜかというと、人に話すことで、気持ちを落ち着けたり、話の内容を客観的に考えたりしやすくなるからです。
1人で考えていると、どうしても不安になりやすいですからね。
不審な電話だけでなく、何か困ったことがあった時にも役に立ちそうな機能ですね。
なお、『JD-G32』と『JD-AT95』の取扱説明書には、
- 消費生活センター
- 警察総合相談窓口
の連絡先が載っています。
何かあった時には、こちらのリストも活用してくださいね。
コンパクトでシンプル!『JD-G32』
ここからはシャープ製の2機種について、紹介していきます。
まずは、『JD-G32』です。
シャープの『JD-G32』の特徴は、
- 機能がシンプル
- 親機本体がコンパクト
- デザインがシンプルで、ダイヤルボタンなどが見やすい
- 停電時にも親機で通話できる
ということです。
この『JD-G32』は、家庭用の電話機の中でも人気のある機種なんですよ!
『JD-G32』の機能のシンプルさ
『JD-G32』には、
- 先に紹介した迷惑電話対策機能
- 電話帳や留守番電話などの機能
- 停電の時にも親機で通話できる
という機能がありますが、それ以外には、特別な機能は備わっていません。
ですから、機能の面ではとてもシンプルです。
『あまりいろいろな機能は要らない』『機能が少ないほうが使いやすい』という人にはちょうど良い電話機ですよ!
コンパクトなサイズ
『JD-G32』の親機の本体は、
幅146mm×奥行174mm×高さ73mm
と、親機で通話できる機種の中では、小さめです。
あまり場所を取らずに置くことができますよ!
デザインがシンプルで見やすい
『JD-G32』は、デザインもとてもシンプルです。
飾り気はありませんが、その分、
- ダイヤルボタンや機能ボタンが見やすい
- 落ち着いた雰囲気
という良さがあります。
停電時にも通話ができる
災害などで停電した時って、電話も使えなくて不便ですよね。
でも、『JD-G32』は、親機を使えば停電の時でも発着信ができます。
ただし、
- 光回線やISDNなど、アダプターに電話機をつないで使う回線の場合は、停電時の通話ができない
- 停電の時は、電話機の電話帳や液晶画面が使えない
という制限があります。
この機能を重視して選びたい人は、電話回線の状況なども考えて選んでくださいね。
リーズナブルさも人気!
『JD-G32』は、家庭用の電話機としては価格も安く、子機1台付きのタイプだと、
2020年9月2日現在の価格は、Amazon、楽天共に5,300円です。
迷惑電話防止機能も子機も付いていて、停電時にも話せてこの値段では、人気があるのも頷けますね。
高齢者に最適!『JD-AT95』
次は、『JD-AT95』です。
この電話機は、とても手厚い迷惑電話対策機能を搭載した機種で、『公益財団法人 全国防犯協会連合会』の優良防犯電話推奨品にも登録されています。
シャープでは、この機種を開発するにあたって
- 警視庁 犯罪抑止対策本部
- 大阪府警察本部 特殊詐欺対策室
のアドバイスを受けています。
では、その機能を紹介しましょう。
『JD-AT95』の迷惑電話対策とは
『JD-AT95』には、先に紹介した5つの迷惑電話対策機能に加えて、
- あんしんフラッシュランプ
- 声掛けコール
- 誰から/どこからコール
- 選んで着信
- あんしん相談ボタン
- 通話後声かけ
- かんたん通話後番号設定
という、迷惑電話対策機能があります。
『あんしんフラッシュランプ』
『あんしんフラッシュランプ』は、
電話機の電話帳に登録した人から着信があった時
⇒緑色
電話帳に登録していない人からの着信の時
⇒赤
というように、着信ランプの色を分けて知らせる機能です。
これなら、警戒が必要な電話かどうか、一目で判断できますね。
『声掛けコール』
『声かけコール』は、日時に応じて注意喚起の音声を流す機能です。
たとえば、
年金支給日の前後では、年金を狙った詐欺への注意喚起メッセージを流してくれるのです。
他のメーカーの電話では、呼び出し音とともに『迷惑電話にご注意ください』といった音声が流れる機種があります。
でも、日時に応じたメッセージを流すのは、『JD-AT95』ならではです。
『誰から/どこからコール』
『誰から/どこからコール』は、
電話帳に登録している人からの着信
⇒名前を読み上げる
電話帳に未登録の人からの着信
⇒発信元の都道府県名を読み上げる
という機能です。
電話を取る前に誰からの電話か、もしくはどこからの電話かがわかると、安心ですね。
『選んで着信』
『選んで着信』は、
- 『あんしん番号』
- 電話帳
- 『ワンタッチダイヤル』
- 『あんしん相談ボタン』
- 『モーニングコール』の通知先
に登録した番号からだけ着信を受けるようにし、それ以外の番号からは着信を受けないようにする機能です。
つまり、『知っている人からの電話だけを受ける電話』になる、ということです。
ただし、逆に言うと、
登録した番号以外からの電話は、警察や消防署、役所などを含めて、まったく受けられなくなります。
なので、使い方には気を付けてください。
『通話後声かけ』
『JD-AT95』は、通話の前だけでなく、
通話後にも『知らない人からの電話には気を付けてください』といった注意喚起のアナウンスを流してくれます。
この機能があると、万が一不審な電話を受けた時も、
アナウンスを聞いて、『今のは警戒したほうが良い電話かも』と思うきっかけが作れます。
『かんたん通話後番号設定』
『かんたん通話後番号設定』では通話が終わってから
- これからも電話を受けて良い、安全な電話番号
- 迷惑電話など、今後は着信拒否したい番号
を、『1』と『0』のボタンで簡単に振り分けることができます。
迷惑電話の着信拒否は、受けてすぐにやったほうが良いですよね。
後になると、面倒になったり忘れてしまったりすることもありますから。
それをサポートしてくれるのが、この『かんたん通話後番号設定』なのです。
迷惑電話対策機能は設定済み!
ご心配なく!
『JD-AT95』では、
- かけてきた相手に『通話を録音する』という警告を流す
- かけてきた相手に名乗るようメッセージを流す
- 通話が始まったら、自動的に録音する
- 電話帳に登録している人としていない人で、着信時にランプの色を変える
- 注意喚起のメッセージを流す
- 誰から/どこからの電話かをアナウンスする
- 通話後にも注意喚起のメッセージを流す
という機能は、すでに設定された状態で販売されています。
設置すれば、そのままですぐに機能を使えますよ。
ただし、
- 時計を合わせるなどの初期設定
- 電話帳への登録
- 『あんしん相談ボタン』の連絡先の登録
- 前の電話機で着信拒否していた番号を、着信拒否登録する
といった設定や登録は必要です。
難しい時は、家族や友人などに手伝ってもらってくださいね。
『JD-AT95』のその他の見守り機能
『JD-AT95』には、家族のための見守り機能も搭載しています。
見守りモーニングコール
⇒毎日決まった時刻に自動的に電話が鳴り、電話を取らないと、登録した連絡先に連絡が行く
緊急呼び出しボタン(別売)
⇒緊急時に押すと家の電話に通知し、家の電話を取る人がいない場合は、登録した連絡先に通知する
離れて暮らす高齢の家族がいると、無事に暮らしているか気掛かりですよね。
また、一緒に暮らしていても、1人の留守番や入浴など、『もし何かあったら…』と心配になる時はあります。
そういった気掛かりや心配をサポートしてくれる機能ですよ!
『JD-AT95』の特徴
機能以外の特徴としては
- 親機がコードレスで、電話の取り次ぎが楽
- 液晶画面が大きくコントラストもはっきりしていて、漢字で表示するので、見やすい
- ワンタッチで受話音量を変えられる
- 受話音量を大きくすると、高い音をはっきりした音にするので、高齢者にとって聞きやすい音になる
ということがあります。
そうなんです。
ですから、
『高齢者に使いやすく、安心して使える電話機』なら、『JD-AT95』がおすすめですよ!
その他のシャープ製電話機について
シャープでは、『JD-G32』『JD-AT95』の他にも、迷惑電話対策機能を搭載した電話機を出しています。
2020年7月現在のカタログには、
- JD-AT90
- JD-MK1
- JD-G56
- JD-V38
- JD-XG1
- JD-XF1
- JD-SF1
- JD-S08
この8機種が掲載されていますが、
この8機種全てに、3~12機能の迷惑電話対策機能が付いています。
そうです。
ただ、付いている迷惑電話対策機能の数や内容は、機種によって違うので、確認してくださいね。
なお、『AT-90』は、『AT95』同様、
- 計12機能もの迷惑電話対策機能がある
- 優良防犯電話推奨品に登録されている
という、パワフルな迷惑電話対策ができる機種です。
迷惑電話をがっつりブロックしたい人には、おすすめですよ!
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まとめ
シャープの電話機で、おすすめなのは『JD-G32』と『JD-AT95』です。
『JD-G32』は、コンパクトな本体の機種。
迷惑電話対策機能をしっかり搭載し、デザインも機能もシンプルで、使いやすい機種です。
電話機の中でも、人気のある機種ですよ。
一方、『JD-AT95』は、非常に手厚い迷惑電話対策機能があり、迷惑電話の被害から多角的に守ってくれます。
購入した時点で機能が設定してあるのも、親切ですよね。
詐欺や悪徳業者に狙われやすい高齢者に、特におすすめの機種です。
シャープの電話機は、『JD-G32』と『JD-AT95』以外の機種にも、迷惑電話対策機能があります。
今や、電話機には迷惑電話対策機能が必須と言っても過言ではない時代。
どれを買っても迷惑電話対策ができるのは、とても安心できます。
ぜひ、自分に合った電話機を見つけてください!